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プロフィール |
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2526 |
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http://coco.to/author/aniyan_otakoji |
自己紹介 |
レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。 映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。 これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。. |
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1. 鑑定士と顔のない依頼人
《ネタバレ》 「愛すらも偽れるのか?」とクドく語られておりましたし、家具を動かした云々だの、あのパーツがポツリポツリと出てくるあたりの不自然さからして、主人公が騙されているのは明白で、だけど、ああいう本当に愛の無い騙し方でしかなかった、っていうのは意外でした。もっと逆の、温かい方向で騙されてるのかな、とばかり思ってました。
となると「二次元コンプレックスのおたくがリアルに興味持ったらリアルは容赦なくおたくから何もかも奪っちゃったのでした、リアルは甘くないのです」みたいな教訓めいた切ない話しか残らないわけで。
美しい肖像画一点一点の視点、決して鑑賞者に偽る事なくこちらに向けられた視線、それに魅せられてゆく男の姿、それを捉えるウットリするような映像の美しさ、二次元を愛し(絵画やアニメやマンガだけでなくて、もちろん映画ってメディアも含む)、主人公に気持ちをシンクロさせてゆく観客に対して冷水を浴びせる意地悪さ。
意味ありげなカフェの窓辺の女性もポイントになるのは単に記憶力のみという激しい肩透かしっぷり。
上手くノせられたと舌を巻くべきなのかもしれないけれど、ここはやっぱり性格の悪い映画だなぁ、と思いたいです。
ラストで回想の中の回想という創作上のタブーを犯してまで描いたのは「それでも愛の思い出を抱きしめて余韻を生きる主人公の姿」ではなかったような気がするんですよね。
警察署の前で逡巡した上で被害届を出さず、その人が現れるのを待ち続けた主人公ではありますが、時系列の最後は施設で廃人のようになって無表情でリハビリに励む姿なわけですから。いっその事、死なせてあげた方がまだ幸せなんじゃない?って。
私にはあのラストもひたすら残酷に思えたのでした。こんなんじゃ、ますます二次元に逃げたくなっちゃいますよ。[映画館(字幕)] 6点(2014-02-26 21:19:57)(良:1票) 《改行有》
2. カビリアの夜
《ネタバレ》 冒頭から恋人にバッグを奪われ、どつかれ川に落とされ溺れて死にかける、って、そこからどんだけ不幸な物語が展開するのかと思いました。でも中味は笑いと楽しさに溢れた物語で、どんだけ不幸なの!とボヤきながらも、実のところ喜怒哀楽に満ちてパワフルなカビリアの人生って、それなりに充実してるんでないの?っていう感じがあって。そりゃ、いちいち男に酷いメに遭わされるカビリアだけれども、浮いた瞬間があるからこそ沈む瞬間もあって、浮き沈みがある分だけ、彼女は生っていうものに一生懸命であったりする訳で。だから、最後にとても悲惨なメに遭いながらも、冒頭に帰って水の中に落ちると終わりになっちゃうのだけど、道に戻る事でまだまだ彼女の人生は続くって未来に繋げるラストシーンは、カビリアの表情と共に意外なくらいの清々しさを残すのでした。[DVD(字幕)] 8点(2009-04-12 00:20:21)
3. カサンドラ・クロス
《ネタバレ》 当時、ちっともノレませんでした。大変なコトになるハズの病気が酸素でさっさと治ってしまったり、橋が必ず落ちるという事を前提に物語が進んでいたり。「ヤバいからみんな殺してしまおう」という短絡的な決定が、公の機関の中で、そう簡単に下せるものなの?って思ったり。そして、その末に訪れるクライマックス、ミニチュア丸出しの列車がぽてぽてと橋げためがけて落ちてゆき、そしてやたら巨大(現実として想定した場合に)な爆発。パニック映画好きの私、一大ディザスター映像を期待していた身としてはあまりのショボさにボーゼンとしましたねぇ。つーか、客室内で起こってるパニック(鉄骨が列車内を突き抜けたり、車輌ごとボッキリ折れたり)と、ミニチュアの状況とが符号してないし・・・。そうそう、このシーンでの犠牲者の方々は、惨劇寸前まで楽しそうに客席に座っておりましたが、さんざん銃撃戦が繰り広げられた後なハズですよねぇ? 同じ列車内なのに、全く気付かなかったんでしょうか。リチャード・ハリスは彼等を無視? ジェリー・ゴールドスミスの曲は素晴らしかったんですけど。[映画館(字幕)] 4点(2003-11-21 21:04:03)(良:1票)
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