|
プロフィール |
コメント数 |
3878 |
性別 |
男性 |
年齢 |
53歳 |
|
1. 待つなジャンゴ引き金を引け
叔父と妹が暮らす故郷の家に、久しぶりに姿を現した男、ジャンゴ。・・・って、だからジャンゴって一体誰なのよ。とにかく例によって例のごとく本作の主人公も、ジャンゴなのです。逆にこのタイトルで、もしジャンゴでなかったら、ビックリしますけども。
ジャンゴが帰ってきたのは、悪党どもに命を奪われた父の、復讐のため。銃を持ち出したジャンゴは仇の姿を追いもとめ、悪党どもを次々に抹殺。で、映画開始30分もせずに無事、復讐を果たすのでした。
もちろん映画がこれで終わる訳もなく、ジャンゴの動きがいささか派手なもんで、次の波乱を呼びおこすことになる訳ですが。
本作でまず驚いたのが、ジャンゴの家には屋根がない? 家の外見を見ると、屋根はちゃんと存在してるみたい、かつ、屋根付近には明かり取りの隙間らしきものがあるみたい、なのですが、特に映画中盤、家の中のシーンでは、屋内全面に燦燦と日光が降り注ぎ、もはやコレ、「明かり取り」などというレベルではありません。確かに屋根無しのセットで撮影すれば、照明の手間が省けて、なかなかのアイデア(笑)だと思うのですが、まず見た瞬間に、「げげっ、こりゃ雨が降ったら大変だ」と直感的に感じてしまうのは、どうにもトホホ。
あと、ジャンゴの早撃ちを始めとするガンファイトが見どころ、ではあるのですが、ヤラレ役の連中の「撃たれる演技」がどうにもヘタクソで、撃たれた瞬間、大仰に両手を挙げてみせ、どっちかっていうと、撃たれたというよりは、一斉に感電か何かをしたような。まあ、「ヤラレました」という事は充分に伝わる演技ではありますが。
復讐するジャンゴに対し、協力者がいて、敵役がいて、続出する死体にボヤく棺桶屋がいて、と、何となく一通りは網羅できている感じもありますが、あくまでそこまでの作品、といったところ。[CS・衛星(字幕)] 5点(2020-05-30 09:28:22)《改行有》
2. 真昼の用心棒
本作の残酷描写についてとかく語られるのは、監督のルチオ・フルチンが後にスプラッタ―の帝王と呼ばれたことからの後付けのような気もするのですが、とは言っても、まずタイトル前の「人間狩り」のシーンからして妙に描写が長い。主人公トムが鞭でしばかれるシーンも確かにしつこい。まあ確かに残酷ウェスタン、なんでしょう。しかし一方で、帰郷したトムが家でくつろいでるシーンだって、やたら念入りに撮られており、ワンカットごとにカメラの位置をどうしようこうしようと、妙なこだわりを見せております。要するに、このしつこさというものが監督の持ち味であって、映画全編にわたって何かと見せ方にこだわった結果、どうしてもリンチシーンの印象が強めに残ってしまうのではないのかなあ、と。ということは要するに「残酷描写が見もの」でええやんけ、ということになりますが。ただ他にも、例えばクライマックスの銃撃戦なんかも充分しつこくって楽しめますよ、ということですね。秘儀・宙返り4人撃ちの場面など、連射の最初の一発目ですでに4人ともが悶絶しているようにも見えますが、そういう派手なアクションも見どころ、ということです。[DVD(字幕)] 7点(2014-08-28 10:47:30)(良:1票)
|