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【製作国 : イタリア 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
21. 孤独な天使たち 《ネタバレ》 ベルナルド・ベルトルッチ10年ぶりの新作ということで、これは見逃すわけにはいきませんでした。一人の少年が転がり込んできた異母姉と地下室で一週間過ごす、ただそれだけの話で実にあっさり、さっぱりした小作品なんですが、見終わってなんともいえない感覚が尾を引きます。若者への、いや人間そのものへの大いなる賛美を感じる。ロレンツォは若い頃のマルコム・マクダウェルみたいな顔してるし、姉もココリコの田中みたいな顔で決して美男美女ではないのですが、なんという自然で瑞々しい演技。彼らの熱演、そしてベルトルッチの演出力に拍手。やっぱり、一番の見せ場はデヴッド・ボウイの曲に乗せて踊るシーンでしょうかね。一週間の生活で、ちょっとだけ成長し前向きになったロレンツォの気持ちが、最後のストップモーションで表現されます。[DVD(吹替)] 7点(2014-01-09 16:31:15) 22. ラ・マンチャの男 《ネタバレ》 このおじいちゃんは、ただの現実逃避者でしょうか。あるいはただの愚か者でしょうか。もう40年前の作品ですが、むしろ今の時代のほうが、このおじちゃんが訴えているメッセージの必要性を感じますね。だって、どうせ勝てっこないんだからとか、苦い思いするのが嫌だからとか、負けるのが怖いからだとか言って、最初から挑む事を諦めている大人で溢れかえっているじゃないですか!見果てぬ夢を見る事、届かぬ星に手を伸ばそうとする事。勝ち負けよりも重要なのは、志を持って闘い続ける事。そんな魅力的な生き方を選ぼうとする人に勇気を与える一本。[DVD(字幕)] 7点(2012-05-04 21:28:48) 23. ウエスタン 《ネタバレ》 僕はウェスタン&インディアン雑貨が大好きでよく集めているんですけど、そういう自分にとっては、この作品はかなり魅力満載でしたね。なんというか、西部劇の世界の空気感、埃っぽさ、暑さ、質感、スケール感、男臭さ、周囲の匂い、そういうのが凄く感じとれる。あぁ、この時代のアメリカって、こんな感じだったんだろうなぁ~って、映画という媒体によって疑似体験させてくれる。まぁ、3時間もあるし、間延びしてるところもあってかったるい部分もなくはないんですけど、この独特の間合いがセルジオ・レオーネらしさなんでしょうね。特にオープニングの10分くらい、台詞とか全然ない一連のシーンはもの凄く印象深い。台詞ずくめだったら、この印象の強さは出てこないと思う。モリコーネの音楽もなかなかいいですよ。チャールズ・ブロンソンが出てくる度にハーモニカのあのモチーフがしつこいぐらいに出てきて(笑)。あのメインモチーフが、この作品の主軸をぴしっと定めているなと感じます。そして何と言ってもチャールズ・ブロンソンの演技。あのおっさんの、まるで宇宙の全てを知っているかのような、堂々たる落ち着きの表情が実に渋い。[DVD(字幕)] 7点(2012-03-05 02:05:22) 24. 100,000年後の安全 《ネタバレ》 フィンランドのオルキルオトに世界で初めて建設されているという放射性廃棄物の処分場。その存在自体全く知らなかったので、とても興味深かったです。地下を採掘して、巨大な街ぐらいのスケールの空間を数キロに渡って構築、完成は2100年頃で、廃棄物の保持期間はなんと10万年という、とてつもなく壮大なプロジェクト。個人的には、放射性廃棄物の危険性うんぬんよりも、インタビューに答えてる人たちが皆、未来の人類に対してすごくペシミスティックに考えてるところが気になりました。このプロジェクトにたずさわる会社の人たちや、放射能の専門家の人とか、そういう人たちがインタビューに答えてるんだけど、皆さん共通してるのは、今の世界や人類は、未来にそのままの形では持続しないという点。フィンランドは数万年後に氷河期になるという話から始まり、未来の人類は今とは使う言葉が違うだろうから看板は絵を描いて伝えるべきだという話から、仮に処分場に未来人が訪れても、我々がピラミッドの建設理由を未だわからないのと同じように理解出来ないだろうと言う話、この100年で2度の世界大戦が起こったのに、10万年も平穏でいられるのかという話等々。そこには明らかに、技術的、文化的に、あるいは人類そのものに対して、持続性を疑問視している様子がうかがえる。おそらくだけど、もし日本でこういう処分場が建設されるとしたら、ああいう「未来の人類」に対しての議論は一切なさそうな気がする。僕個人として、科学技術がそのまま永続的に進歩していくという楽観的見方があるから、インタビューを受ける皆さんの考え方には色々な意味で興味深かった。[DVD(字幕)] 7点(2012-01-29 22:10:36) 25. シチリア!シチリア! 《ネタバレ》 1つ1つのエピソードは凄く面白いんです。主人公ペッピーノの人生は、やはり幾分かはトルナトーレ監督自身の体験を元にしているんじゃないだろうか。政治的に抑圧された時代であっても、人々はこんなに明るく、陽気で希望を持っていたのか。古き良きイタリアを感じさせます。ただ、その1つ1つのエピソードは面白くても、全体として見ると芯を感じない。ペッピーノ一家の絆も勿論描かれているけれど、あの街、そして住民全体が主人公という感じで、ニューシネマ・パラダイス的な感動は乏しい。だけど悪い作品ではない。どのエピソードも、素晴らしい画作りではさすが巨匠だなと思わせるし、貧しくとも、愛があれば人生は素晴らしいという人生賛歌のメッセージは存分に伝わってきた。全編漂う「ノスタルジー」の香りは、この監督の匠の技ですな。[DVD(字幕)] 7点(2011-08-17 19:21:12)(良:2票) 26. 崖 《ネタバレ》 パーティの席で窃盗をしてしまい、それがバレて冗談で済ませようとする展開や、娘の目の前で警察に連行されるパパの姿など、「詐欺師の哀れみ」が前面に出ていてなかなかぐっとくるものがあります。そして終盤の歩けない少女との出会い。シンプルでありながら、ツボはちゃんと押さえてる。「詐欺師は家庭を持ってはならない。孤独でなければならない」と主人公のおっちゃんは鉄則を語ってましたけど、彼自身、娘がいたが為に、不自由な身を持つ少女に共感を得ずにはいられなかった。完全にワルになりきれなかった男の話。詐欺師とは、金と引き換えに、人間性を失う職業。彼は金を捨て去る代わりに、もう一度人間性を回復しようとしたものの、時既に遅し。ああ、日本全国の詐欺師たちに一度は見てほしい作品。[CS・衛星(字幕)] 7点(2008-11-14 17:25:20) 27. 映画に愛をこめて/アメリカの夜 仕事場だろうがなんだろうが、いつでもどこでもイチャイチャ出来るフランス人がうらやましい。[CS・衛星(字幕)] 7点(2007-11-11 22:06:22) 28. カストラート カストラート、それは17.8世紀ヨーロッパで盛行した去勢歌手のこと。少年期に去勢する事により第二次性徴を妨げ、それにより強制的に声変わりをなくす。映画の歴史を振り返ってみますと、昔は女性の叫び声をわざわざ男性の声で吹き替えして、そのテープの回転数を上げて女性の声のようにして音作りをしたりなんかしてたんです。そうするとより迫力ある女性の声になるんですね。カストラートもそれと似たようなもので、女性の歌手の声とはまた違う、独特の声色があったんだろうと思います。ところでアンディ・ウォーホールは「芸術作品は無駄なスペースを埋める無駄なものだ」みたいなことを言ってましたけど、芸術って確かにある観点からみたら何の役にも立たない無駄なものなんですね。要するに機能性がない。カストラートの場合、人間の機能性、つまり生殖能力を除去しちゃうわけですね。これって言ってみれば、カストラートというその存在がまさに一つの芸術作品だとも言えるんじゃないでしょうか。この話で言ったら、カストラートがその芸術で、機能性はその兄ということになりますね。性交ではその両者が一体となってプレイする。だから僕はこの二人の対立は、審美性と機能性の対立だと勝手に解釈してるわけです(笑)。そうやってみると話がぐんと興味深くなる。7点(2004-12-24 02:31:17)(良:1票) 29. リバイアサン(1989) ほんと、ストーリー展開は「エイリアン」そのものですね。それに最後、あの怪物は4000メートル下から這い上がってきたとでもいいたいのでしょうか、、、。でも気持ち悪さや閉鎖感はでててこれはこれで普通に楽しめました。7点(2003-04-11 17:07:44) 30. ロミオとジュリエット(1968) ジュリエットさん、実に美しい、、、。でもなんといってもニーノ・ロータの音楽!この名曲!最高です!すばらしすぎます!ロミオとジュリエットって恋愛が一番のテーマだと思ってたけど、どうも平和が一番のテーマらしい。7点(2003-01-28 23:11:41) 31. 太陽がいっぱい やっぱりニーノ・ロータさんのあの有名な音楽。青い空。青い海。誰かになりたいと、誰もが一度は思ったはず、、、。7点(2003-01-25 00:04:26) 32. ギャング・オブ・ニューヨーク いやー、スコセッシの集大成ですねぇー、まさに大作でした。中身が濃いんでだいぶ疲れましたけど。でもなー、スコセッシの最高傑作ではありませんねぇ。人間感情の内面を表現する彼の作品の中で、これは大作のせいか大味な感じがしました。やたら戦ってばかりで、徹底的に暴力映画の極みって感じなので、とても万人浮けするとは思いませんし、人にもなかなか薦められない作品です。でも過去にはこんなことがあって、その上に今が成り立ってる、そんなことを思わせるラストはいい余韻でした。7点(2002-12-23 20:35:01)(良:1票) 33. サスペリア(1977) この映画の音響はハンパではない。耳にこびりつく反復音楽。赤や青の、鮮烈な色の使い方。まさに独特な世界を気づきあげており、ホラーの新しい面を見たといった感じだろうか。全体的にとてもパワフルで、その力強さがそのまま恐怖を駆り立てている。7点(2002-09-01 14:43:24) 34. ノスタルジア とても映像が美しい、、、、、。そしてタルコフスキー定番の水、、、火、、、、。静かで、、、、ゆっくりで、、、、7点(2002-08-28 15:26:04) 35. 薔薇の名前 なんかちょっと変わった映画。中世劇にアドベンチャーを足したみたいな感じ。白目のおっちゃんは、実に忘れがたい、、、7点(2001-12-06 15:43:10) 36. ドクトル・ジバゴ(1965) 舞台、衣装、小道具、とにかくすばらしく、よくつくったなぁー、ていうのが感想。これを観ると、リーン監督は自然を愛してるんだなというのがわかる。ところどころで、感情を自然を使って表現しているシーンがあって、非常に関心しました。ただ、若干焦点が合ってないような気がします。まとまりがないというか、やはりアラビアのロレンスよりかは完成度は低いなというのが素直なところです。7点(2001-11-25 00:45:50) 37. 素肌の涙 実に印象深い映画だった。あの寂しい風景とあってたしね。7点(2001-08-04 00:48:31) 38. グラン・ブルー/グレート・ブルー完全版 まあ、なかなかでした。レノが沈んでいくシーンとか。7点(2001-07-23 12:00:37) 39. カットスロート・アイランド 最後の船がふっトぶシーン最高!7点(2001-07-09 13:44:55) 40. さすらいの一匹狼 《ネタバレ》 主題歌は耳に残るイカした曲でしたねぇ。 普通の正義のヒーローとは一味違う作品。 個人的には悪役のおっちゃんたちの方がキャラは好きだな。 金塊を石畳に見立てて隠すだなんて大胆。[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-09-03 18:37:09)《改行有》
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