|
1. 沈黙 ーサイレンスー(2016)
《ネタバレ》 虫が飛んでいるシーンがやたら多い。これは人間の営みに対する神の沈黙の象徴だと思う。
映画はほぼ原作通りに進行する。原作の最後は、ロドリゴの後日談が候文で書かれておりよくわからなかったのだが、映画ではスペイン人の日記に改変することで非常にわかりやすくなった。ラストの「神は沈黙していない。ロドリゴやキチジローのように負けた者、弱き者にこそ神は祝福を与えるのだ」というテーマがより鮮明になった。[映画館(字幕)] 9点(2017-05-30 00:01:18)《改行有》
2. 映画に愛をこめて/アメリカの夜
映画作りのエピソード満載、とても楽しい映画です。でも場違いのパーティーに参加したみたいな気分で私にはちょっと合わなかったかな。ジャクリーン・ビセットはとても美しかった。[ビデオ(字幕)] 6点(2007-12-23 00:07:03)
3. ホテル・ルワンダ
映画で描かれているフツ族・ツチ族は、ベルギーの植民地時代に便宜的に作られた階層です。文化的な背景を持った民族ではありません。民族間の対立を煽ることで支配層への攻撃をかわすことが目的で無理やり作ったものです。独立後もその対立が続いています。彼らが争う意味は何もありません。それがわかっていても我々には何もすることができません。いつも悲しむのは母や子供たちです。この映画は、戦争に対する我々の無力さ、虚しさ、悲しさを気づかせてくれます。いい映画です。[DVD(字幕)] 8点(2007-01-10 23:32:18)(良:1票)
|