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【製作国 : イタリア 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. フェリーニのローマ フェリーニの目から見たローマ、彼の主観によるローマの姿を延々と映し出したフェリーニはんのシコシコ映画で、確かに彼の感性とイメージはすばらしく、とくにセットをこしらえてまで撮影した雨の高速道路と、皮肉と美しさが混在とした教会ファッションショーのインパクトは強烈やってんけど、物語らしい物語がまったくないっちゅうのは正直しんどく、おもろいけどいまいち入り込むことができへんかったんは残念。 [DVD(字幕)] 6点(2012-01-01 11:47:22)《改行有》 2. サテリコン まるで夢の断片をつなぎ合わせたかのような不条理感満点のとんでもない作品で、意味不明加減ではあの『8 1/2』より強烈やったんやけど、それゆえにおもろいっちゅう妙な映画的魔力に満ちた作品で、フェリーニ監督の演出力にはとにかく感嘆。まあちょっと支離滅裂すぎてついていけんところもあってんけど、不思議で、怖くて、おもろくて、不快な、なんとも珍妙でたまらん作品でありました。まさに悪夢やねこれは。 [DVD(字幕)] 8点(2012-01-01 11:44:51)《改行有》 3. 8 1/2 あらゆるもんがどん詰まりへと陥り、肉体的にも精神的にも疲れきってしもうた男の苦悩を、現実と夢と幻想と過去を同列に並べた構成や、視覚と聴覚と感性に訴えかけてくる、映画的ダイナミズムと芸術性にあふれた演出によって見せてった手腕は見事で、不思議で楽しくて悲しくて怖いっちゅう、なんとも形容しがたいおもしろさには度肝を抜かれてしもうた。ラストの妙な大団円なんてもう脳みそぐ~るぐ~る! [DVD(字幕)] 10点(2012-01-01 11:41:45)(良:1票) 《改行有》 4. 白いリボン 上から下へと流れていく抑圧の連鎖っちゅうか、それによって村全体を覆っていく不穏な空気や不安、恐怖、憎悪、嫉妬、猜疑心、そして形成されていくナチズムの萌芽を静かで不気味で美しいモノクロ映像によって映し出しており、なんちゅうかこのいかがわしさは只事ではなかったし、謎を謎として解決しないまま放置している物語もまさにハネケの本領発揮。ホンマもうロクデモナイ人間しか出てけーへんねんなぁ。 [DVD(字幕)] 8点(2011-12-18 16:24:56)《改行有》
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