|
1. フレンチアルプスで起きたこと
《ネタバレ》 - うまい。三谷幸喜や伊丹十三なんかが好きな人は合うんじゃないかな。
- 緊張と緩和があり、シリアスなシーンの中にも折々、日常を感じさせるどこか他人事なやり取りが挿入される。
- どこの家庭にもある夫婦間の感情のズレも、いちホテルの従業員から見ればやはり他人事で、でも本人はどうしようもない感情に押し流されて慟哭が止まらない。
- せっかくの家族旅行なのにどうしてうまくいかないんだろう。それでもみんな手を繋いで、前を向いて歩いていくんだ。ズレや悲しみを誤魔化しながらも。
- ラストシーンがどこかヴィットリオ・デ・シーカ監督の自転車泥棒を彷彿とさせた。
- 電動歯ブラシのシーンいいなあ。奥さんがスキー場で用便するシーンを入れるのも上級者。
- 深刻な状況でもトイレは行きたくなるしスッキリと解決しないまま明日は来てしまう。
- 謎のクラブシーンもよかった[インターネット(字幕)] 8点(2024-06-24 16:27:33)《改行有》
2. ラストエンペラー/オリジナル全長版
《ネタバレ》 史実との違いや、日本視点的にどうなんだという点はあるものの、完全に中立に立つことは難しい題材だし、そもそも日本映画ではないので、そこは諦めて、10点!回想による過去とその後の人生の歩みが映像的にオレンジと緑で対比され、そのアイデアに感動した。画が強い映画。悲哀を描くためには、完成度が求められる。脚本だけで感動するなら小説で良い。映像は要らない。しかし、これは映画なのだ。映像、脚本、音楽、演出…映画を全うした作品だと思う。[インターネット(字幕)] 10点(2020-01-24 02:29:54)
3. 自転車泥棒
《ネタバレ》 あのラストでなぜか「畳んだ」感はある。たぶん、食事のシーンや人違い、スピリチュアルカウンセラーに頼るなど、
人間臭いいきさつが見えたからだろうか。
ラストに涙することはなかったが、親子でああして、手を繋いで、泣くのに耐えつつ、涙が流れて、それでも前を向いて歩いて行くシーンは、家族を感じた。そう、家族ものなのだ。あのラストシーンこそ、辛い時の家族のあり方なんだろう。[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-04-04 20:26:12)(良:1票) 《改行有》
|