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1. 穴(1960)
こいつはすごい映画だなぁ~。
普通なら省略を重ねて掘っていく様を見せるのに、そんな上っ面な技巧などなんのその。
板をはずしてコンクリートに金づちを打ちおろす。え? そんなところから始めるのかよ?
とあきれるこちらの思惑などお構いなしに、ただひたすら掘る。掘る。全編掘るだけ。
それでいて全然だれない。
緊張感をはらみながらそれだけで一本の映画に仕上げるとか、並みの手腕じゃない。
最後のどんでん返しがまたにくいほど効いてる。
これぞ映画。
ジャクッベッケルといいクルーゾーといい、昔のフランス映画はすごいなぁ。[DVD(字幕)] 10点(2015-09-05 22:25:03)《改行有》
2. 白い酋長
初期の映画からフェリーニは大変うまい映画監督であったことがよくわかる映画。
ただ、随所にフェリーニ的な驚きのある映像がちりばめられているものの、散漫になっているので、フェリーニにしてはあまり面白くない。
フェリーニ好きの方には、こういう時期のフェリーニもある、という意味でお勧めするぐらい。
ごくわずかだが、ジュリエッタ・マシーナがカビリアとして登場するシーンもあって笑える。[DVD(字幕)] 5点(2015-09-03 02:07:57)《改行有》
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