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1. キング・コング(2005)
《ネタバレ》 言いたいことは沢山あるが、まずは一言。ブラボー!ジャクソン監督、よくやった。いろいろ異論はあるだろうけど、とりあえず名作映画のリメイクでここまでやれれば十分なんじゃないですかね。自分としてはもうコングとティラノの戦闘シーンで早くも「これは8点付けちゃる!」と決意してしまいましたが(笑)。何だか微妙にCGと役者が噛み合っていないように見える(気のせい気のせい!)カーチェイスならぬ"恐竜チェイス"も迫力があったし、伝説の"クモガニ"らしき物体も観られたので個人的には満足です。映画バカのカール・デナム役のジャック・ブラックが、途中で一瞬改心するのかと思いきや最後までバカを突き通してくれたのもGOOD。そして今回何より驚いたのがコングの表情豊かな感情表現。アンを苛めて悦に入るコング、黄昏に思いを馳せるコング。アンディ・サーキス、ゴラムから更に精進しています。ウィリス・H・オブライエンのコングがスクリーンに姿を現してから約70年、特撮技術が極限にまで進化した今、もはや映画に不可能なことは無いんだということを実感しました。最後にこれはエンドロールが始まっても最後の最後まで見なければなりません、理由はとにかく観れば分かります。[映画館(字幕)] 8点(2005-12-19 13:59:18)(良:1票)
2. クジラの島の少女
《ネタバレ》 島の伝統を重んじる考えの祖父と、それに反発して島を見放す父親。誰から愛情を授かったら良いのか分からず、死んだ弟の身代わりとして扱われる娘。生活様式は似ていても文化の違いからちょっと取っ付き難いところもあったけど、息を呑むような島の風景の美しさ(少なくとも「ピアノ・レッスン」は超えている)、そして登場人物たちの伝説のクジラ乗り"パイケア"に対する情念が神秘的であり、また幻想的でもありました。
ラストは盛り上がりこそ無いものの優しい余韻が残ります、秀作。7点(2005-02-20 12:34:01)(良:1票) 《改行有》
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