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プロフィール |
コメント数 |
271 |
性別 |
男性 |
年齢 |
83歳 |
自己紹介 |
定年後、以前にまして映画を観るようになりました。シニア料金制度万歳です。やや人とは異なったと自覚する死生感を持っているので、少々変わったコメントをアップするかも知れません。 宜しくお願いいたします。 |
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1. 第9地区
《ネタバレ》 出だしの、ルポ風インタビューが手持ちのカメラで続いたときには「あれ?こんなに語らせると碌な
映画ではないのか?」と思っていました。しかし、全てを見終わった後には、そのヴィクスの小役人
的な雰囲気を伝える為の手段とわかり、実に新鮮な構成であったのだと思いました。それやこれやで
今までの映画にはなかった新鮮な驚きの連続で、皆様の種々の評価の高さの基になったことが
理解できました。▼あの、特殊地区の特殊な雰囲気は、他の映画でみたような(ブラック・ダイヤモンド?
他の映画?)記憶は確かにありました。しかし、どのようなスラムにも極悪はいるものでナイジエリア人の
車椅子に乗った「オビサンジュ」は、自身の体の為か、エイリアンの肉体に憧れていたようで妙に親しみ
(?)が沸きました。それにしても「ヴィカス」の体の変化をエイリアンとまぐわった為と疑い、かなり
卑猥な質問を浴びせていて、くすくす笑いを誘いました。▼エイリアンの科学者の名が「クリストファー・ジョンソン」
とは!クルストファーとは「クリスト=キリスト」ではないですか!!なんというユーモァ。吃驚しました。
▼それにしても追い込まれ、不安で悲しみの極致に突き落とされたためでしょうか、「ヴィクス」の
頭には、500円硬貨より大きな円形脱毛症が2個もあったのには、演出の細かさに驚嘆しました。
極めつけは、最後に人間の体に戻れる希望は殆ど無い(?)と思われる程、完全にエイリアン化して
しまった「ヴィクス」が、妻のために青いブリキでバラの造花を作っている場面で、思わず落涙して
しまいました。
[DVD(字幕)] 9点(2010-10-11 16:46:12)《改行有》
2. 紀元前1万年
《ネタバレ》 古代原始時代を舞台にした映画では、ジャン=ジャック・アノー監督の「人類創世」
があり、それは紀元前8万年前の「火」を求めて彷徨う冒険物語でした。あの時にも
マンモス、剣歯虎が出てきていましたが、今回の映画では、CGによって見事に
迫力ある古代動物が画面に甦っていました。さらに巨大恐鳥も狂暴さを増して、
人間を追い回していました。それにしてもロケによる風景は何れも見事で、話のすじ
のいい加減さを吹き飛ばすようなものでした。特に雪に覆われた高山が連なる
ニュージーランドロケの素晴らしさは、観ているだけでこの映画の価値があったような?
話は、かなり「アポカリプト」と類似点があり、奴隷を集めて巨大ピラミッドを立てる、人身御供が必需品(?)、などなどでした。まあ、広漠たる原始大陸を旅する民族大移動、画面を埋め尽くす人、人、人のピラミッド建築場面、奴隷の反乱場面(特に巨大ドックの崩壊場面)、などまさにスペクタクルシーンのとてつもない迫力場面が主役たる映画でした。その心算で観ていたので、主人公を巡る話のいい加減さは気になりませんでした。
映像の迫力に高得点です。[映画館(字幕)] 7点(2008-04-26 16:47:28)《改行有》
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