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プロフィール |
コメント数 |
3881 |
性別 |
男性 |
年齢 |
53歳 |
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1. デビッド・クローネンバーグのシーバース
寄生生物モノ。なんかブヨブヨした気持ち悪い生物が人間に寄生する。
で、普通なら寄生されて精神を乗っ取られるとか、体の中で増殖するとか、という展開になるところだろうけれど、そこはクローネンバーグ、一筋縄ではいかない。
強いて言うなら、寄生されると「ヘンタイになる」って感じですかね。いや俺は寄生されてないけどヘンタイだよ、という人も多数いらっしゃるとは思いますが、そんなアナタよりももう少しだけ、ヘンタイになってしまいます。
だからこの映画、パニック映画の語法とはちょっと違う。寄生が広がりヘンタイが広がる過程、というのは確かに、一応は押さえているのだけど、テイストはむしろ、後の『ヴィデオドローム』などを思い起こさせるような、キモチ悪さ。悪夢的世界。
低予算らしい安っぽさはあるとは言え、腹の中や口の中で寄生生物がうごめく描写は、なかなかのもの。
パニックが拡がるというより、もっと受け身のまま、キモチ悪さだけが拡がっていく。ああ、実にキモチ悪い。
とは言え、最もヘンタイ的でキモチ悪いのが、冒頭の少女殺害シーンであるという皮肉。結局、寄生生物がヘンタイなのか、人間そのものがヘンタイだから寄生されるのか。[インターネット(字幕)] 8点(2021-05-15 19:08:31)《改行有》
2. デッドゾーン
まず気になってしょうがないのが音楽。テーマ曲のメロディはシベリウスの交響曲第2番第2楽章の主題そのまんま。よもや音楽でメシ食っているヒトが、こんな有名曲も知らずに似たメロディを使っちゃった、なんて事は絶対あり得ない(と信じたい)ので、これは「引用」と呼ぶべきなんでしょうけど、映画全編にわたってこれだけ繰り返し聞かされると気になっちゃう! あと、映画の設定ですが、これはイイ! いや、エピソードを積み重ねる毎にまるで作ったように(!)ストーリーが段取り良く進んでいくお手軽さはちょいとお粗末なんです。ラストに至ってはあまりにも都合よすぎ、そんなアホな、そんな事だからマーティン・シーンはB級役者になっちゃうんだよ~と言いたくなる。ここで私がイイと言ってるのはその点ではなく、主人公の孤独ですね。昏睡から覚めたら彼女はすでに人妻、しかもストーリー的にもさっぱりフォローしてもらえず、主人公は孤独へ孤独へとまっしぐら。寂しいね~、ウン、わかるよ~。まあ、ハタから見れば、妄想狂の男が思い込みからテロ行為に走っただけのお話なんでしょうが・・・(一応、主人公には本当に予知能力がある事が示唆されてるのは親切安心設計ですな)。そうそう、ところでトンネル内のシーン、アレ何となく好きなんですよ。トンネルの入り口が向こうにあって、壁面が手前に広がって来て、その中に立つウォーケンという構図、なんか凄みがあるんだナ。7点(2004-04-25 00:48:39)
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