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【製作国 : カナダ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) 《ネタバレ》 数々の複合的な意味合いが独特な疑似ワンカットとBGMのドラミングと共に内包されている作品なので、各キャラクターやシーンの細かい記述までは出来ませんが、一つ言えることは、作り手はこの傲慢で自己愛が強い主人公を滑稽に醜く描きながらも、親しみを持って描いてもいたのではないかと言うことです。 ハッキリ言って主人公のリーガンは嫌なヤツです。直ぐに弱音を吐き、他人に怒鳴り、身の振り方に悩み、良い歳こいて恋人との将来も考えられていない。リーガンの行動原理はたったこれだけ、「他者から愛されたい、他者から認められたい」という底知れぬ欲求です。その為にリーガンは舞台を成功させようと足掻く。 しかし上述の通り、作り手はこのリーガンを明らかに同情すべき、感情移入すべきキャラクターとしても描いている。特徴的なのは、演劇界の大物評論家のタビサとの対決シーンでしょう。タビサがリーガンに敵意を剥き出しにして「私は映画人というセレブが大嫌いなの。私はあなたの劇を観ることなく酷評して、この劇を殺すわ」とほざきます。それに対して、リーガンは「お前の批評とやらは全てありきたりなラベルを張っている様なものだ。だからお前が知らない物には何ひとつ認めることができない」と反論します。 ここのシーンは監督の呪詛が入り混じった名シーンだと思いました。映画を観た後に偉そうにアレコレ言う評論家という職業、またはタビサの様に作品を観る前から酷評する気の様な見下げた連中、それに対する嫌悪・嫉妬・怒りが複雑に混ざり合った反論です。作り手ならば一度はそのような気持ちになったことがあるのではないでしょうか。それをリーガンが代弁している。 最終的にリーガンは、タビサが(恐らく)悔しがりながら言うところの、「無知がもたらす予期せぬ奇跡」によって新しい演劇の境地を開拓する。そこにはバードマンとして父親の尊厳を取り戻したリーガンの姿と、映画に限らない、全ての芸術作品の新たなる平地が広がっている。あらゆる批評家が選考の末に選ぶ各賞レースで本作が抜群の受賞数を手にし、米アカデミー作品賞を受賞したことは、数多の評論家の見識の広さを示したことに他ならないのだと思います。[映画館(字幕)] 9点(2015-09-24 00:09:34)(良:2票) 《改行有》 2. バレット モンク 只々つまらない映画でした。この脚本でよく映画会社はゴーサイン出したなあと或る意味で感心。カンフー映画観まくったら強くなったってどうなんでしょう。あと、色んなシーンが「マトリックスに憧れて作ったのかな?」と思うくらい似ていました。まあ似ていても雲泥の差ではありますが……。ワイヤーアクションしまくりなのは、まだ良いとして、殺陣はちゃんとして欲しかったですね。あれじゃあ文化祭レベル。[ビデオ(吹替)] 3点(2008-12-14 10:49:51) 3. ハムナプトラ3/呪われた皇帝の秘宝 《ネタバレ》 CGの質が非常にB級臭くて中々良かったです。ハムナプトラはやっぱりB級で無いとダメと勝手に思っているので。前二作同様突込み所は言い尽くせない位多く、細かく見れば全体に穴だらけですが、まあB級アクションアドベンチャーとしては及第点には至ったと思います。 個人的に嬉しかったのがオコンネル夫妻の仲の良さで、インディ・ジョーンズもナショナル・トレジャーもヒロインと主人公の仲が非常に悪かったので、年を喰っても仲睦まじいリックとレイチェルを見れたのは良かったです。 悪かった点はラスボスの余りのショボさで、五行の力を操るとか仰々しい設定にも関わらず、その力を全然使わない(まあ"木"とか"金"とかは表現し難いのでしょうが)とか、完全復活したのに直ぐにやられちゃうとか、もうこれでもかという位ショボかったです。 エジプトから中国に舞台を移したことで、気味の悪いスカラベが登場しなくなったのもちょっぴりガッカリでした。[映画館(字幕)] 5点(2008-09-11 01:46:08)《改行有》 4. バイオハザードII アポカリプス 《ネタバレ》 ジル・バレンタインが可愛かったです。他は前作とほとんど変わらないような内容でした。アリスはどんどん強さが化け物じみていきますね。アンブレラ社はまずアリスを始末した方がいいんではないでしょうか。[映画館(字幕)] 5点(2008-08-09 11:18:35)(笑:3票)
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