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【製作国 : カナダ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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2. JM 《ネタバレ》 作品の出来や興行収入や批評家受けはとにかく悪かった作品だったけど(何しろ「スピード」の後だけに)、改めて見ると、キアヌは本作の主人公を演じるのを、きっと楽しんだんだろうなぁと、しみじみ思う(さわやか青年役の間っこなだけに)。何せ、唯我独尊、縦横無尽の嵐みたいな男だものね、ジョニーってばさ。ある意味、最後まで縦横無尽な唯我独尊男だったし。ま、当時は、それが嫌がられたんでしょうけどね(だって「スピード」の後だし)。でも、本作のキアヌは、何気に凄い演技をしていたりする。ヘブンに着いて発作起こした時の白め剥いた顔は、かなり怖い。ついでに、ヒロインと妙にベタベタにならないけど、「そう、そこでキスよね」ってところで、きっちりしてくれる自然さがいいな。着眼点はいいのに、ストーリーが変に間延びしているのは、タケシ演じるヤクザの使い方が徹底してないせいだなぁ。今作れば、もっと違う使い方をされるんだろうけど、本当に残念な使い方だった。ところで、本作がマトリックスに似てるのは、サイバーパンクなだけでしたね。精神世界は全然別物だったのね。8点(2003-07-22 12:26:55) 3. シン・レッド・ライン どう評価していいものか、迷う。生と死、宗教観、戦争というものの狂気は、「人類皆兄弟。けれど、人類は皆、カインの末裔」ということか。そして、自然への畏敬と崇拝。戦争という狂気の狭間で、圧倒的に美しい自然と、大自然と共に生きる現地人を描いたのは、自然と共に生きる人たちこそが、あるべき姿と言いたかったのだろうか。時折りインサートされた妻との睦言は、正直言って苛々した(いっそ思い切って脱げよ!!って感じだった)が、「貴方がいないから悪いのよ」という離婚申請に至って、生活臭の無かった睦言の意味が分かるけど、これも長期戦争故の悲劇とはいえ、「おいおい」って感じだ。日本兵の描き方は、まあ、こんなもんでしょう。司馬遼太郎が「坂の上の雲」の中で、「歴史物は、どちらかの立場に拠って書くしかない」と言っているのを思えば、かなり日本人の感情に配慮してるなぁと、思う。でも、「史上最大の作戦」(だったかな?)でも、「降伏する」と言って手を上げて出てきたドイツ兵を射殺した連合軍兵士が「なんて言ったんだ?」「知らない」って会話があったけど、言語の疎通って、重要だなぁ。いろんな意味で、人の生き死に、戦争のリアルさ(先端が開かれるまでの兵士って、実際、焦燥と言う名の暇なんだろう)は凄いんだけど、3時間かけた割りには、シーンの繋ぎが目まぐるしくて、なんだか一貫性が無い。個人的には、かなり含蓄のある一作だとは思うんだけど、誰にでも薦められる作品ではないかも。6点(2003-03-05 01:12:07) 4. リック 以前に、「アンビリバボー」だかで、太陽の光(紫外線なのかな?)に当たると死んでしまう特殊な病気を持った子供と母親の再現ドラマを見ていたせいか、妙に感情移入してしまった。それにしても、親の愛情というのは、凄い。父の必死な思いが、ひしひしと伝わってくる。自分自身のことならば、人間として、人間らしい知的活動が出来なくなったら安楽死させて欲しいと願っているが、それが家族で、治療費を払い続けることの出来る身だったら、たとえ植物人間になっても生きていて欲しいと願う。それこそ、「もしかしたら、明日には治療法が見付かるかもしれないじゃないか」と。逆説が、母親。なまじ知性があるから辛いんであって、本人に自覚が無い症状なら、本人はいっそ幸せというのは、結構、シビアな描写かもしれない。若きブラッド・ピットは、綺麗でしたねぇ。瑞々しい美しさという表現が、誇張じゃないほど綺麗。演技が若いのは、仕方が無い。ただ、若い故の率直でストレートな演技は、嫌味もなく、限られた時間に全てを燃焼したいという「リック」にピッタリ嵌まっていた。でも、万年青年、万年若造のイメージのあるブラッドも、やっぱり、ちゃんと歳食っていたんだなぁ。7点(2002-10-10 23:27:55)
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