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【製作国 : カナダ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. ゾンビーノ ゾンビがただのモンスターではなく、あからさまにメタファーとして描かれてあるので、その点でロメロの意志を正確に受け継いでいる作品ではないかと。同ジャンルの「ショーンオブデッド」なんかはそこが物足りなかったので、私はこっちの方が好きかな。でもその分完全な風刺映画になっちゃってるので、単純なバカ映画としての面白味が足りないと感じるかも。[映画館(字幕)] 8点(2008-05-03 17:21:13) 2. シルク(2007) 多分、作ってる方は本気で日本をリスペクトして作ってるんだろうな、とは思うのですが、やっぱり当の日本人から見てみると、何か勘違いされてるとしか思えません。喜ぶべきか、悲しむべきか、何とも微妙・・・。雰囲気だけは良かったんですけどね。[映画館(字幕)] 5点(2008-01-29 20:42:51) 3. 300 <スリーハンドレッド> 《ネタバレ》 「武士道トハ死ヌ事トミツケタリ」を本気で描いた作品。原作のミラーは日本文化の影響を受けてる人なので、本当にこれは「武士道」そのものでしょう。アメコミと日本の漫画、西洋精神と東洋精神、映画とコミック、そういうもののハイブリッドがこの作品の本質ではないかと。映像革新という煽り文句はスタイリッシュな映像美のみを指しているだけではない。混血であるが故の最先端、これはまさしく「新種」と言えるのではなかろうか?[映画館(字幕)] 8点(2007-06-11 02:23:37)(良:1票) 4. バイオハザードII アポカリプス ゾンビじゃなくってこの作品そのものが腐ってるんじゃないのか?(苦)オリジナルのゲームは好きなので、ジルだけは楽しめたけど、それ以外の部分ははあまりにも・・・。ミラジョヴォさんのファンでもなけりゃ楽しめるものでは無いかと3点(2004-09-15 00:11:52) 5. ゴールデンボーイ(1998) 前半の「老人と少年の心理戦」の方が山場になっちゃってて、後半の「老人から少年の心に受け継がれた人間の闇」の方が淡白に映っちゃうのはやや映画としては不恰好になっちゃったか。でも大衆向けの俗なサスペンスよりも、こういう想像力を働かせる事で深みの出てくる作品って自分の好みなので、かなり好きな作品です9点(2003-11-13 01:02:09) 6. ボウリング・フォー・コロンバイン ドキュメンタリーとしてはちょっと弱いかな。ネタはともかくとして、お堅いTVのドキュメント番組と比べると、楽しい分、多少浅い感じがします。でもサウスパーク風のカートゥーンはかなり笑えますねぇ~7点(2003-10-14 23:51:47) 7. CUBE 《ネタバレ》 ロメロのゾンビトリロジー等「極限状態でこそ見える人間の本質」というのは別に珍しくは無いし、短編「エレベイテッド」と共通する部分である。が、そこの一歩上をついたのが本作の評価したい所。作中でもセリフがあるように舞台となっているキューブ=システム=社会or世界というメタファーなわけだ。世の中を体力にまかせて強引に乗り切るような人もいれば(警官ね)きちんと物事を理解して困難を克服する人も居る(数学少女)。なにより、社会というシステムに最も反している存在だからこそ一番最初に殺されるのが脱獄犯という犯罪者なのがその象徴だろう。その辺りの隠喩が非常に面白い。最後に生き延びた痴呆の彼は、純粋だから生き残れた、等という事ではなく、そもそも彼にとっては元々不条理な世界に生きているので閉じ込められようが外に出ようが同じ事なのだろう。いやあるいはシステム=世の中の一番外側に居る、という事なのだとも読める。やはりキューブとは、世の中の縮図なのだろう。架空の物語に現実のメタファーを籠めて真理を描くというのはSF等の手段として定番なのだし。アイディア先行であるのは確かだが、それをきちんとテーマとして盛り込んである手腕は凄いと思う。その辺を読めるかどうかによって評価に差が出るかな?絵的には退屈ですし(笑)10点(2003-08-24 01:34:02)
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