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1. みなさん、さようなら(2003)
《ネタバレ》 主人公のレミは末期ガン患者。彼の末期のために、元妻も不仲だった息子も、友人たちもかつての愛人たちも集ってくる。レミはパッとしない大学教師で、すこぶるつきの女好きで妻子泣かせで、ワインを愛する快楽主義者。でも思想的には筋の通った社会主義者でもある。レミの奥さんからしたら、こういう夫はどうか?と思うけど、本人にとってこんな楽しい人生はないでしょう。こんなに人生を楽しんで、友人、妻子に囲まれて最期を送るなんて、なんてうらやましい。レミは生きる喜びを存分に味わっている。(酸いも甘いも)だからこそ、この幸福な最期が送れるのでしょう。自分にもいつか、こんな充実した最期が来るだろうか?もっと人生を味わいたい!と切に感じた映画だ。
7点(2004-11-08 18:03:59)(笑:1票) 《改行有》
2. 死ぬまでにしたい10のこと
《ネタバレ》 もし自分が余命わずかだったら、何をするか?大抵のドラマは中年以上の男女を、主人公にするのではないだろうか。このヒロインは23才と、とても若い。この映画は今を忙しく生きている若い人たちにも、今に悔いはないか?と問い掛けてくる映画だ。この映画を見終わった後、大抵の人はカフェでも寄って、アンのように「死ぬまでにしたい10のこと」を考えてしまうんじゃないだろうか?面白かったのは、「10のこと」の中に夫については特記されてなかったこと。それはそうだよね。23才の若さなら、もう一度恋をしてみたいと思う。とても正直な所が、陳腐なお涙ものと一線を画している。佳品。7点(2003-11-02 09:09:59)
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