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【製作国 : カナダ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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2. トゥルース 闇の告発 《ネタバレ》 これ実話ってマジ?映画としてそこまで面白い訳ではないけれど、とにかく語られている内容が余りにも衝撃的。だって国連監視団の関係者が現地で性奴隷(Sex Slave)を組織ぐるみで囲ってるって話ですよ。もはや従軍慰安婦とかいった「職業」ですらない文字通りの性奴隷ですよ性奴隷!日頃から日本で女性の人権がどーこーとか言ってる人達はなんでもっと騒がないの?童貞煽ってた社会学者のフェミナチおばちゃんとかこーゆー時こそ出番じゃない!慰安婦問題みたいな昔話の議論はみんな大好きなのに、この映画が日本で劇場未公開ってこんなの絶対おかしいよ![CS・衛星(字幕)] 7点(2013-10-04 02:55:45)(良:1票) 3. JUNO/ジュノ 《ネタバレ》 予期せぬ妊娠をしてしまった主人公の少女(エレン・ペイジ)が、子供を生むために里親を探すというハートフルコメディ。もし日本で同じ様なティーンエイジャーの妊娠という題材を扱えば、おそらく十中八九は背筋が凍る様なお涙頂戴DQN劇場になると思うが、そこはさすがアメリカ(カナダ)映画。とても牧歌的かつウィットに富んだ作風なので安心して観る事ができる(軽々しく扱い過ぎているという批判は当然あるだろうが)。ただし本作における私的ハイライトは、里親の旦那の方(元バンドマン)と口論になった際に主人公が言い放った捨て台詞。「ソニックユースなんてあんなのただの雑音よ!」なんてことを言いやがるんだこのアマ!オルタナファンでも薄々感じている事をそんなにストレートに言うな!その瞬間「これだからゆとりは…」という言葉が私の脳裏をよぎったのは言うまでもない。[CS・衛星(字幕)] 7点(2013-07-31 21:29:05) 4. ゴールデンボーイ(1998) 《ネタバレ》 アメリカで遁世している元ナチスの高官である老人と頭脳明晰な男子高校生との交流と駆け引きを描いた「裏グラン・トリノ」的なサスペンス映画。老人を通じてホロコーストの真実を探ろうとする主人公がその狂気を呼び覚ましてしまい、やがて自らもその狂気に染まっていくという話はそこそこスリリングではあるのだが、ナチスやホロコーストをある意味オカルト的事物として扱っている姿勢に若干の違和感を感じた。そもそも収容所の昔話やSSのコスプレをした程度で芽生えてしまう狂気に、『ひっとらぁ伯父サン』並のデフォルメ感を覚えてしまったのは自分だけだろうか。その片鱗に触れただけで気が狂ってしまう様な禍々しい呪物としてホロコーストを描きたいのは分かるが、別にナチスは特別に頭のおかしな人達だけが集まって出来た組織ではないはずである。おそらくナチスの末端でユダヤ人狩りをしていた人間の多くは、命令に従っただけの小心な役人に過ぎなかったに違いない。つまりそれは、誰だって条件さえ揃えばホロコーストの当事者になり得る可能性があるという事である。現に戦後の日本でも小規模なホロコーストと思わしき事象はいくつも発生している。連合赤軍山岳ベース事件・女子高生コンクリート詰め殺人事件・一連のオウム事件、まだ記憶に新しい尼崎の連続変死事件だってそうだ。ホロコーストはオカルト現象ではなく現実に起こった出来事だし、これからもいくらでも起こり得る可能性のある事象である。この映画の様にホロコーストを記号化・特別視して忌諱の対象にしてしまうのは、否定はしないが個人的には余り感心しない。むしろ、もし身近に横暴な独裁者がいるなら、その価値観を徹底的に相対化させて鼻で笑ってやるべきだろう。[CS・衛星(字幕)] 6点(2013-04-09 19:04:12)(良:1票) 5. アメリカン・サイコ 《ネタバレ》 快楽殺人を夢想するヤッピーの姿を通して、バブル的な物質主義を皮肉った映画。ラストが妄想オチという事で世間の評判は芳しくないようだが、個人的には無駄に筋肉質なクリスチャン・ベールが全裸にチェーンソーで女を追いかける姿に爆笑できただけでお腹いっぱい。他にも名刺のクオリティ勝負に敗れて打ち震えるベールや、ヒューイ・ルイスのアルバム解説をしながら斧で頭を叩き割るベール、3Pしている自分の姿を鏡に写してポーズを決めるベールなどなど素敵なシーンが満載。しれっと出てくる刑事役のウィレム・デフォーも良い味を出している。サスペンスというよりコメディとして観た方が楽しめる一本。[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-12-30 17:06:34) 6. 特別な一日 《ネタバレ》 ヒトラーのイタリア訪問の式典の日、子育てに追われ生活に疲れたファシスト党の主婦と、ゲイである事を理由に局を追われたラジオアナウンサーとの交流を描いた話。閑散とした団地で式典の実況が流れる中、静かに繰り広げられる2人の応酬は、不思議と緩やかなのに張り詰めている。個人的にファシズムvs自由恋愛(不倫)みたいな構図は大嫌いなのだが、単に下世話なメロドラマとして終わらせない語り口にはかなり好感が持てた。それどころか扇情的なBGMや戦闘・演説シーンなど一切無しで、反戦・反ファシズムを描き切った見事な映画。脱帽です。[CS・衛星(字幕)] 8点(2012-12-27 16:47:37) 7. ローズ・イン・タイドランド 《ネタバレ》 『ブラザーズ・グリム』と同時期に制作されたそうだが、あちらとは対照的に、それにしてもこのギリアム、ノリノリである。皆さんも指摘されている主演ジョデル・フェルランドの圧倒的な存在感、それに負けじと呼応するジェフ・ブリッジスをはじめとする脇役陣の異様な熱演、そして画面の隅々まで行き届いたディティール、この狂った世界観を余すことなく表現してやるという気合いを感じる。世評では奇を衒った様な世界観や役者達の怪演に好き嫌いが分かれているみたいだが、単純にストーリーだけを抜き出してみると結構救いようのない話なので、観ている内になんだかしんみりしてきてしまった。「狂気にでも逃げ込まなければ、この世は悲しくてやり切れないじゃないか!」、鬼才ギリアムのそんな孤独な叫びが聞こえてくる気がする。[CS・衛星(字幕)] 8点(2012-12-08 12:02:32)
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