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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 1446
性別 男性
自己紹介 初めてこちらのサイトに投稿させていただいたのが2004年の1月。間もなく15年目の節目を迎える事に。
何かきっかけだったのかなあ・・・と思い返してみると、モンゴメリー・クリフト&エリザベス・テイラー主演「愛情の花咲く樹」(1957)が、なんで作品登録されてないんだ!って義憤(?)に駆られ投稿を始めたことを思い出しました。
レビュー数、今日現在1337本。自分が投稿した作品のレビュー読み返してみると結構気恥ずかしいことをつらつらと、とりとめもなく書いてるなあと反省しきり。
でも「冷たい熱帯魚」(2点)と「パッセンジャーズ」(6点)「3時10分、決断の時」(8点)なんか我ながら良くこんな文章書けたなと感心。
これからも宜しゅうお願いいたします。

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341.  ロビンとマリアン 「暗くなるまで待って」以降の、評価ガタ落ちの晩期オードリー作品は観たことなく、これも池田昌子さんの吹替え版入りDVDが出ていたので手に取った次第。やっぱり池田さんとオードリーの個性との相性は最高ですね~。歳を重ねても繊細で優雅なオードリーの物腰と、池田さんの吹替えは見事にマッチしています。ただ、肝心の映画の内容はイマイチ。事実上役者引退宣言したショーン・コネリー(インディ最新作では写真のみの登場)と、オードリーとの2ショットは感慨深いものがありましたが・・・。世界一カッコイイハゲの二代目を、ジェイソン・ステイサムが立派に引き継いだのを見届けて安心したのかな?コネリーは。クライマックスの一騎打ち勝負の後、数少ない味方の兵を見捨てて(←そういう描写に見える)修道院に戻ってしまうのは、深い痛手を負っているにせよロビン・フッドにしては有り得ない行動かなと。矢を放つラストシーンとジョン・バリーの憂愁漂う音楽は良いですね。[DVD(吹替)] 5点(2008-08-24 10:34:58)(良:1票)

342.  天然コケッコー 寡聞にして、ここ25年ほどは少女漫画の世界については何の知識もないわけですが、原作くらもちふさこの代表作【おしゃべり階段】や【いつもポケットにショパン】なんかは姉貴の別マをこっそり読んでて大好きでした。いっちゃん好きだったのは短編の【マジパンデイト】。この人の漫画に出てくる男の子っていうのは、普段何考えてるかよくわかんないけど、捉えどころのない魅力に溢れているっていう傾向があったような記憶が。その作風はこの映画の大沢君を観る限りでは変わってないようですね。『松ヶ根乱射事件』でもこの監督の、田舎の淡々とした日常生活の描写が巧いって思ったけどこの作品でも決してダサくない、田圃の中の一本道や海岸風景の中での初々しい初恋物語が綴られています。二人っきりの修学旅行でのヒロインの言動も、上京した頃神宮外苑絵画館を国会議事堂だと先輩にだまくらかされ、ずっと信用していた自分には非常にリアルに共感出来ました。もちろん何も起こらないのがこの作品の何よりの良さだけれど、スレてしまった私のような腹黒い人間は、何かちょっとしたトラブルでも早く起きないかと中盤焦れてしまったのも事実。そよの父親=佐藤浩市と大沢君の母親との関係等、そこかしこにトラブルの種は幾らでも転がっていたのに。そよ役=夏帆ちゃんにはこのまま真っ直ぐ伸びていって欲しいと思う。[DVD(邦画)] 7点(2008-01-04 11:24:31)(良:1票)

343.  三人の妻への手紙 《ネタバレ》 「イヴの総て」が頂点で、後はゆっくり下り坂というのが一般的なマンキーウィッツ監督の評価らしいんですが、「イヴ」の前年製作のこの作品も、観終えた後「ザッツ・ソフィスティケイト!」と快哉を叫ばずにはいられない位、彼の洗練された話術が冴えに冴えまくった秀作に仕上がってます。脚本家出身だけあって、魅力的な登場人物たちが発する台詞の巧いこと巧いこと!今となってはカーク・ダグラス位しか有名スターが出演していない事が、作品知名度が低い原因なのかな?気持ちの上で贅沢な気分で酔わせてくれたという点では、自分の中でヒッチコックの「泥棒成金」と双璧かもしれないです。ラストシーン、謎の女性「アディ・ロス」の登場のさせ方なんて、あまりに粋でもう「ハアァァァ~~」と思わずため息が出たほど・・・。余談ですが「アディ」の声は「イヴ」にも出演してたセレスト・ホルムだったんですね~。何て心憎いキャスティング!正に声の名演です。自分は上のキャスト表を見て初めて知りました。[ビデオ(字幕)] 9点(2006-04-17 12:36:43)(良:1票)

344.  ゼロの焦点(2009) 《ネタバレ》 これは野村芳太郎版オリジナル(7点)でも書いた事だけど、行方不明になった夫を雪の北陸まで探しに行く広末涼子が演じた、ヒロイン禎子(旧作では久我美子)という役は、後半になるにつれ影が薄くなってしまう非常に損な役。これは誰が演じても同じ事。どうしても悲しい過去を持つふたりの女、中谷美紀&木村多江(旧作では高千穂ひづる&有馬稲子)の存在の方がこのストーリー全体に、より深い陰影を与えるのはやむをえない。特に今回、中谷のタカピシャ演技が役の個性と見事にピタリはまった。見るからに薄幸木村の方言台詞もグッド。どうしても広末に批判が集中しがちなようですが、損な役どころとはいえ、この一本の大作を支えきった彼女の地道な努力は認めてあげるべき。松本清張生誕100年記念なんて事にこだわらず、こういう旬の女優たちの魅力が堪能できる名作ミステリー、もっともっと製作されてほしい。[映画館(邦画)] 6点(2009-12-25 11:20:54)(良:1票)

345.  プラダを着た悪魔 《ネタバレ》 「プラダを着た悪魔」っていうより「プラダを羽織った白雪姫の悪い魔法使い」っていうイメージでしたね、御大貫禄メリル女史は。ワンシーンのみ、ノーメイクで堂々と素顔をさらした勇気には感服。日本だとこの役は、三田佳子あたりがやればベストか。最先端ブランドモードや小物類で精一杯新しく装ってはいるものの、中身はなんだか古臭い女同士の争いでした。もっとアタマ使った、ドロドロネチネチ口撃合戦が繰り広げられるのかと思いきや、大人気ない小手先理不尽嫌がらせばかりでその点では失望。悪魔→結局はいいひとってオチも大女優メリルを起用する以上しょうがないのかな?自分は男だからかもしれないけど、この手の変身ものの元祖「麗しのサブリナ」でも、オードリーは変身前の方が断然魅力的だと思ったものですが、この映画のアン・ハサウェイも同様でしたね。安いパーカーとか無造作に着てるシーンとかのが何気にカワイイし。おそらくタイアップやらブランド大好き女性誌記事での大プッシュ的取りあげ等、公開前かなり話題になるような気がするんでそこそこヒットはするでしょ。でもこれ観る限りじゃ20年位前の「ワーキングガール」の頃から、アメリカ女性の意識ってあまり変わっていないような気が・・・。鑑賞後の後味はいいので一点プラス![試写会(字幕)] 6点(2006-09-23 16:01:31)(良:1票)

346.  ひき逃げ 《ネタバレ》 『高峰秀子の家政婦は見た!愛する我が子を轢き逃げで失った女の復讐!私はあの女を絶対に許さない!美貌の重役有閑夫人の許されぬ情事!逡巡と策謀の果てに待ち受けていた予期せぬ結末とは?ファイナル!名匠成瀬&高峰コンビ作品』・・・もしこの作品がプライムタイムにテレビ放映される時には、私ならこんなサブタイトルを付けるかなあと。陳腐やなあ・・・我ながら。『乱れる』(8点)でも書きましたが、晩期に入ってもなお新境地を開くべく作風を変えようとしていたふしがこの作品では特に顕著に現われていますね。私は「娘・妻・母」(6点)あたりからの興業的安全パイの豪華俳優陣顔見せ作品より、多少凹凸気味では有るけれど、作家的野心的を覗かせたこの作品の方を支持します。極めてリアルで地味作りな「家政婦」役、高峰秀子の主人役小沢栄太郎誇大妄想誘惑シーンは一見の価値有り。彼女の成瀬映画での十八番不貞腐れ演技、ファイナルにしてこれは集大成ではないかなあ・・・。おウチの中でも何故かマフラー巻き、司葉子も単なるお飾り役ではない大人の女性役を好演。(池袋文芸座成瀬巳喜男監督特集上映にて)⇒[映画館(邦画)] 7点(2008-10-03 10:56:04)(良:1票)

347.  ミスター・ロンリー 《ネタバレ》 これ2008年に映画館で観た洋画の中じゃ一番つまらなかったかなあ・・・。いや、この作者の言いたい事はわかるんですよ。マイケル・ジャクソンやモンローのそっくりさん達のニセモノ人生の悲哀とか、平行して描かれる神の奇跡を信じる尼僧さんのスカイダイビングに臨む姿とかね。しょっぱなから流れる名曲「ミスター・ロンリー」のゆったりしたメロディーに乗ってミニスクーターで登場する主人公の画から、なんだかやたらめったらあくびが(笑)おそらく感覚的にこの監督さんのタッチが生理的に自分とは合わないんじゃないかと思われます。ところで最近めっきり見ないんですが、コマーシャルで「♪聚楽よ~♪」と、体くねらせていたニセモノモンローの外タレさんとか今はどうしてんだろうなあ・・・などと映画とは直接関係ない事をついつい。[映画館(字幕)] 3点(2009-01-09 15:21:20)(良:1票)

348.  22才の別れ Lycoris 葉見ず花見ず物語 《ネタバレ》 大林監督のようなもはやベテランの域になってもまだなお、「映画製作において何事か為さざらん」という意欲が一向に衰えず、新作に漲っているのはすごい事だと思う。ただその意欲が時たまとんでもない方向に傾いてしまうのが、昔っからのこの監督のご愛敬。私は昔、この伊勢正三の名曲が効果的に使われた、北海道が舞台のドラマの秀作、『昨日、悲別で』(倉本聰脚本)を観ていたので、映画化されると聞き曲調に合わせよりノスタルジー溢れる作品になるとばかり思ってました。ところが開けてびっくり、なんとホラー調とは!!恐れ入りました・・・。まだまだ僕は大林監督という人を真に理解してないのかもしれません。暗~い画調と内容はともかく、自分がこの作品を観て一番気になったのは、現在と過去それぞれの、ダブルヒロインの魅力の乏しさ。過去ヒロインは鈍重、現在ヒロインはヘンな髪型のおかげでまともにお顔さえ拝めない始末。新人発掘ヒロインを輝かす事については右に出る者がいないはずのこの監督としては、初歩的不手際としか思えない。たとえば「さびしんぼう」にあった名場面自転車チェーン外れとほぼ同趣向のシーン、このヒロインに当時の富田靖子ほどの魅力があったら!!と暗闇で地団駄を踏んでしまったほど。残念ながら失敗作というより、これは「大怪作」という評価にさせて頂きます。無機質無感情な芝居にひたすら徹した主役の筧利夫は好演。<結論>ヒロインが輝かない大林映画は映画自体も輝かず、これ鉄則なり![映画館(邦画)] 4点(2007-11-12 14:06:09)(良:1票)

349.  いつも2人で 「マリッジ・ピープル」は日本語で夫婦って意味なんだって、この映画で覚えました。前作「おしゃれ泥棒」までは真綿で丹念にくるまれたプリンセスのような存在だったオードリーが、水着姿やベッドシーンまで披露し新境地に挑んだ作品。当時確か37歳のオードリー、南仏の陽光きらめく自然光の中、顔の皺とかも結構リアルに映っているのが痛々しく、観ていて辛い部分もあるけど、こんなナチュラルな笑顔は他の作品じゃ絶対観られない!アルバート・フィニーとの息もぴったりで、オードリーのこの微笑みを見るにつけ、二人の恋の噂は本当だったのかもな・・・ってつい考えてしまう。ヘンリー・マンシーニの主題曲は自分のベストワンスコア。10点(2004-04-04 17:51:15)(良:1票)

350.  ホリデイ 《ネタバレ》 「旅の恥を掻き捨てられなかった」恋愛適齢期女性お2人のオハナシ。演じるキャメロンとケイト・ウィンスレットの二女優が水を得たような好演ぶりでとにかく魅力的!脇をサポートするジュード・ロウもジャック・ブラックもいい味出しまくり、この4人のやり取りを観てるだけでも時間があっという間に過ぎていきます。監督兼脚本のナンシー・マイヤーズ女史の、ビリー・ワイルダー(←モデルが他に思いつかない)あたりの、ハリウッド黄金期偉大な脚本家へのリスペクトが伝わって来てくるのが嬉しくて、全編ニヤニヤしっぱなしで鑑賞しました。ノンクレジットで不意に出てくる大スターの扱いも遊び心があって好き。「三銃士」の台詞が効果的に使われていた、テントの中のシーンの雰囲気醸成が特に気に入ったので一点プラス。年が明けたら彼らカップルはどうなるんだろうっていう先行きへの危惧は残りますけどね。veryautumnさんと同じく、自分もこの手の映画「ラブ・アクチュアリー」以来の高評価にさせて頂きます。やっぱキャメロン、いいわ。歳取ったらローレン・バコールみたいになってくれないかなあ・・・。※ところでイギリスのタクシーの運ちゃん、到着した時は家の前までは行けないとか言ってたけど、帰りはちゃっかり家の前まで車着けてましたよねえ・・・、一体どういう事なんざんしょW[映画館(字幕)] 8点(2007-04-02 13:10:01)(良:1票)

351.  赤穂浪士 この作品が東映オールスター総出演「忠臣蔵」三部作ラストらしいんですが、残念ながら一番出来としては落ちると思います。私見での順位は「忠臣蔵 櫻花の巻菊花の巻」→「赤穂浪士 天の巻地の巻」→「赤穂浪士」ですね。やっぱりこの題材はオーソドックスに調理するのが一番!堀田隼人が大石の甥だとか、千坂兵部が大石の旧友だったとかいう新解釈なんて全くもって不要です。でも浅野内匠頭に限ってはこの大川橋蔵が一番柄に合っているように思えます。大川はじめ、この時期の中村錦之助や東千代之介、中村賀津雄って皆どこか顔つきが似かよってないですか?大石主税を演じた若き日の松方弘樹はミスキャスト。大友柳太郎には次元大介「ルパン三世」に通じる孤高のカッコ良さがあります。しかし東映の女優さんっていうのは使われ方が彩りばかり、これじゃ演じ甲斐がなくて皆さん不満だったでしょうね。「様式美」とか「大見得を切る」っていう表現は歌舞伎ならともかく映画じゃ使わない言葉だけどこの手の映画でやってもらえると却って楽しく観られます。[DVD(字幕)] 6点(2005-12-17 14:26:17)(良:1票)

352.  フラッシュダンス 「ザ・80年代前半」代表選手みたいな映画ですね。小さな田舎町で、一番最初に出来た「レンタルレコード」店で最初にレンタルしたのが、この映画のサントラ盤。「サントラ」って覚えたての略語を口にするだけで少し大人になった気がして、やたらと友人との会話中の端々でこの単語を出し、誇らしげにいい気になって使ってました・・・(汗)サザンやユーミンよりも、なぜか杉山清貴の音楽が「都会の象徴」だと、勝手に自分の中で断定し毎日のように聴いていた、ニキビ面坊主頭の自分の姿を思い出します。当時のこっ恥ずかしくも、懐かしい思い出と空気感と共にこの点数で。でもこの映画、出来もそんなに悪くなかったと思います。今見てどうかという議論はとりあえず置いといて。[映画館(字幕)] 7点(2010-10-31 09:57:28)(良:1票)

353.  ミュージック・オブ・ハート 先日観た、ヒラリー・スワンク主演「フリーダム・ライターズ」(6点)を観た際、プロットが似ているこの作品の事を不意に思い出し10年ぶりに再見。実話の映画化という事で、良く言えば感動一直線、悪く言えば美談めいた予定調和的なものになりそうな、この映画の出来を底上げしたのは、ひとえにメリル・ストリープという女優の硬軟自由自在な演技力のおかげだと思います。彼女の魅力が作品の印象をよりクリーンなものにしていますね。ここ数年の、メリル・ストリープ出演作をずっと観ていますが、やはり彼女ほど、演じる役柄に対し真摯に取り組んでいる役者っていうのはハリウッドではなかなかいないんじゃないかな。年を経る毎に役柄が狭められいく女優という職業で、彼女だけは数年後までオファーが途切れないっていうのも納得出来ます。今年のアカデミー賞授賞式で、ケイト・ウィンスレットに「自分を含め、他の候補者4人もメリルと同じ土俵に立っているなんて信じられないと思う」と敬意を払ったスピーチをされるのもむべなるかな。DVD特典未公開シーン、ロベリタ・ガズバーリご本人のインタビューも興味深かった。[DVD(字幕)] 7点(2009-03-19 12:52:50)(良:1票)

354.  推定無罪 《ネタバレ》 これ確か、原作を先に読んじゃったんだっけなあ・・・。原作をホントに無難に映画化しましたっていう印象しか残らなかったですね。原作を読んだ際には、ラスト犯人が「あ、そこからそういう手で来ましたか~ナルホド!!」って、膝を叩く程度の若干サプライズがあったんですが。映画も正にそのまんま(笑)この手のミステリーって、原作⇒映画の順で観た場合、イマジネーションがより刺激されるケースもあるけど、これはあまりにそのまんま過ぎて、拍子抜けしてしまったような。80年代通して颯爽と活躍してたハリソンの体が、何とな~く重そうに見え始めたのは、この作品あたりからだったかなあ・・・。この作品以来、僕は期待度数がより高い映画ほど、作品を観るまでは極力予備知識を入れないよう配慮しとります。[映画館(字幕)] 5点(2011-02-25 17:40:11)(良:1票)

355.  となり町戦争 《ネタバレ》 自分的にはアレなんです・・・映画の評価とは全く別で、未だに原田知世がヒロインを堂々と張っている映画を鑑賞出来る事だけでも何か嬉しいんです・・・。この気持ち解ってくれる方なんてもう少ないだろなあ・・・。この映画でも持ち前の透明感と、稀有なる生活臭の無さはうまく生かされてました。原田知世目当てで観に行く分には満足。戦闘場面がまるでない戦争映画っていうのも、決して予算がなかったわけではなく、日常生活に潜む異空間ブラックコメディ的趣旨を狙っての事だと思うし、ヒーローではなく普通の役柄をフツーに演じた主人公江口洋介だって悪くない。細かい事を言えばキリのない無茶な設定もそれなりに納得。でも何か物足りないんすよねえ、一篇の作品として観ると・・・。余貴美子はじめ知世ちゃん(←いい加減ちゃん付けやめい)の上役たちの、まるで笑えないデフォルメ演技は明らかに演出の計算ミス、ちょい出の瑛太君がやけに印象的。余談ですが実家の市内に「舞阪町」という町名が実在している関係で、地名の連呼に妙なリアリティを覚えてしまいました。[映画館(邦画)] 6点(2007-02-11 12:24:49)(良:1票)

356.  ファニー・ガール 《ネタバレ》 う~ん・・・どんなジャンルの映画でも一級品に仕上げる、ウイリアム・ワイラー監督らしいガッチリした隙のない作りのご立派なミュージカルには違いないんだけど、どうもワクワクするような面白みには欠ける映画なんですよね、全体的に。ミュージカル映画にはキモチを高揚させてくれるようなワクワク感が不可欠なのに。私も皆さん同様、バーブラの歌唱力に関してはだけは諸手を挙げ満点を差し上げたいキモチでいっぱいなんですが・・・。この作品より、二度目にノミネートされた、私の恋愛映画生涯ナンバーワン作品「追憶」での、ケイティ・モロスキー役でオスカーを獲らせてあげたかったなあと、あちらに高評価をしている自分はそう思ってしまうわけで。[DVD(字幕)] 5点(2012-12-18 23:33:15)(良:1票)

357.  雪に願うこと 《ネタバレ》 昨年の東京国際映画祭で観ました。地味なこの映画が何とグランプリ受賞という結果に驚き。キャストはすごい豪華だけど、ストーリー自体使い古されて擦り切れそうなよくある展開。都会での挫折→田舎に帰って自己を見つめなおす→家族との絆を再確認→また立ち直るという本当にありふれたモノ。思うに日本映画の最大の弱点っていうのは、観客にストーリーの先読みを軽く許してしまう事だと思うんですが、この映画も残念ながらその弱点から一歩も出ていないです。正直最初の十分で、ラストまでの展開が予測できます。それをどうカバーするかが演出脚本と演技の見せ所だと思うんですが、この作品はなかなか健闘してました。ばんえい競馬場での日々の訓練風景も興味深いし、佐藤浩市はじめ出演者も達者な方ばかり。ただ、賄い婦を演じる小泉今日子は地味な格好をしてても、やっぱり目立ちすぎですね。彼女だと、もしや彼らに別の賄いを・・・?なんて不埒な考えをオイラはつい起こしてしまいました。自分のイメージだとこの役は松田美由紀あたりがベスト。ラスト、伊勢谷扮する主人公が、特に急いで切羽つまってとも思えないのに、なんで皆に別れの言葉もかけず東京に戻ってしまうのかが最大のナゾ。「結局、おめー何も変わってねーじゃん!!」ゆえにマイナス1。でも丁寧に作られた佳作である事は間違いないと思います。[映画館(邦画)] 6点(2006-04-29 11:32:47)(良:1票)

358.  ワルキューレ 《ネタバレ》 テレビCMや予告編で盛んに喧伝されている「ワルキューレ作戦は10分」・・・。映画を実際観るとそこに至るまでより、計画が遂行されてから破綻するまでの人間ドラマの方が断然面白い。逆に序盤がいささか平坦な為退屈してしまった。クライマックスに向けグイグイと押しまくる演出は、やはり「ユージュアル・サスペクツ」の監督ならでは。どう転んでもアメリカ人にしか見えないトムクル氏が純ドイツ人将校というのは致命的なミスキャスト。ここはプロデュースに回って主演は別の人に回したほうが良かったのでは?トムのスター性と作品の硬派性とが、互いに反発し合ってちぐはぐな印象に。もちろんトムとしては生真面目に演じているのはわかるんですがね。同じナチスもの「ブラックブック」で正に体を張っていたトムクル妻役の女優さんが、今回はさして見せ場も演じどころもなかったのは、男性キャスト中心のこの物語では致し方なかったのかな?「大いなる陰謀」といいこれといい、トムクルは役柄の方向転換を懸命に図っていると思われるが今の所あまり結果は芳しくない。ナチス内幕ものとしては平均的な出来栄え。[映画館(字幕)] 5点(2009-03-21 09:59:17)(良:1票)

359.  次郎物語(1987) 良い映画なのに、なぜか公開当時は「名作児童文学の無難な映画化」程度の評価しか得られなかったのが不思議でたまらなかった。原作以上とはもちろん言い難いが、キャストがそれぞれ適演適役、永島敏行の役をふくらませて、映画的アレンジも加えていたのも良かったと思う。旧家の屋根の上で次郎と加藤剛のお父さんが、大声で歌を歌うシーンは特に最高。病弱なお母さん役の高橋恵子も存在感あり。「おとーこは、おーきな、川になれー」さだまさしの歌が初めていいなって思ったのは、映画のこの主題歌。誠実な映画作りに非常に好感が持てる作品。7点(2004-04-04 15:39:42)(良:1票)

360.  別離(2011) 《ネタバレ》 高校生の頃、トルコ映画「路」を観た時に、ガツンとカルチャーショックを受けた事をふと思い出した。今回は齢40いくつにして、人生初のイラン映画である。そしてまたまた別の意味での強いショックを受けてしまった。ここに描かれている内容自体は、アメリカでも日本でも世界共通どの国でも充分起こり得そうな、非常にわかりやすいごくフツーの中流家庭のオハナシだったから。もちろんお国柄上、宗教価値観の違いで、一筋縄ではいかない展開になっているのが非常に興味をそそられるわけだが。この映画にはいくつかの「?」が観客に提示されている。その「?」によるサスペンスで、中盤からは観客をグイグイと半ば力技的に引っ張っていく。そのうちの幾つかは最後までに明らかにさせ、また幾つかは最後まで種明かしれないまま終わらせてしまう。あまりに説明過多な映画が多い中、観客の想像力に訴えかけさせるような映画は昨今貴重だと思う。しかも決して難解な描き方などしていないのがミソ。「?」を提示する描写も、序盤からさりげなく描かれていて演出的にも巧み。ずっと無表情だった娘が途中から感情をあらわにしたあたりから、映画は加速度的に面白さを増していきましたね。鑑賞後、この映画の中には「食事シーン」がひとつもなかった事に、食いしん坊の私はハタと思い当たる。殆どが屋内シーンだったから、あってもおかしくないはずなのに。これもなんだか考えたらすごく不思議。イラン映画では食事するシ-ンは御法度なんだろうか?すべては観客の判断と想像力に委ねさせるという、この映画の主旨に沿った形でのラストシーンの締め方も自分は好きですね。このラストで1点加算させて頂きます![映画館(字幕)] 8点(2012-06-01 16:25:52)(良:1票)


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