みんなのシネマレビュー
ひろみつさんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 356
性別

投稿関連 表示切替メニュー
レビュー表示レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示作品用コメント関連表示人物用コメント関連表示あらすじ関連表示
コメントなし】/【コメント有り】
統計メニュー
製作国別レビュー統計年代別レビュー統計
要望関連 表示切替メニュー
作品新規登録 / 変更 要望表示人物新規登録 / 変更 要望表示
要望済関連 表示切替メニュー
作品新規登録 要望済表示人物新規登録 要望済表示
予約関連 表示切替メニュー
予約データ 表示

評価順1234

21.  チャンス(1979) クドイ演技が売りだったピーターセラーズが、この遺作では、技巧を捨て去ったような徹底してストイックな演技。「無」の演技とでもいえばいいのだろうか。アメリカ映画なのに、どこかヨーロッパの映画のような品格と味わいがある。すごく静かな映画なんだけど、紛れもなくコメディで、おおいに笑わせてくれる。でも段々切なく、ほろ苦い悲しみのような物が静かな画面の奥から迫ってくる。ラストのNG集は、何故かいつまでも、これが続いてほしいと思わせる。おかしくて、悲しくて、難解なようでシンプル、辛辣だけど優しい・・・・・不思議な不思議な寓話。10点(2004-03-14 00:39:49)(良:2票)

22.  素晴らしき日曜日 リバイバルを見てきた。骨太な印象のある黒澤監督がこんな慎ましい世界も描けるんだなとその幅の広さに感心した。これでもかと現実に打ちのめされる貧しいカップルの日曜日を描いているのだが、あまりに辛いことが多いので、つい弱気に屈折してしまう男を責める気持にはとてもなれない。あんまり辛いことばかり続くと、もうどうしていいか、わからなくなることがあるんだよね。「そういう気持ちにもあるよな」と思ってしまった。その卑屈さが冒頭の足元に落ちてる吸殻を拾おうとするところによく出てる。それを止める恋人の女性。偶然かハワード・ホークスの「リオ・ブラボー」の冒頭に、これと全く同じシチュエーションが出てくる。吸殻と酒の違いはあるが。何気ない場面なんだけど俳優の見せ方が上手いね、黒澤監督は。また、この場面がラストと上手く対比されている。今時、こんな純粋な恋が通じるかという声があるかと思うけど、物言わぬ普通の恋人達の姿って、いまでも、そんなに変わらないと思うよ。リッチともお洒落とも縁が無い、いろいろ上手くいかないけど、励ましあって、ささやかに頑張ってるカップルって、いまでもたくさんいると思うしこれを見たら、自分のこととして感情移入するんじゃないかな?ましてや、チャップリンの「独裁者」と同様、敢えて映画のタブーを破ったラストの女性の言葉と表情はグッと来る人も多いのではないか?確かに、ベタな物語ではあるが、そんなことは欠点でも何でもない。それどころか、こういうベタな話をベタに描いて人を惹き込むには腕が無ければできない。昨今、よく言われる「先の読めない」話のほうが楽かもしれないのだ。キチンとした物語そのものを「ベタだ」と揶揄してるとすれば、それは揶揄する我々のほうが想像力貧困かもしれない。真正面から、キチンとしたまっとうな日本語で語りかけてくる人を「何それ?ギャグ?」と混ぜ返す卑屈さにも通じる。監督自身も認めてるように、少し長いとは思う。ラストが少し長いとは思うけど、何だか、すごく大事にしたい映画だ。ベスト10には入らないけど、自分の中で大事に大事にしたい映画だね、これは。ある本で読んだ「卑屈とは、自分が真面目に生きようとしないだけでなく、真面目に生きようとする他人をせせら笑うことだ」という言葉が心に刺さった。・・・。バランスの取れた成功作ではないけれど、見てよかった、ホントに。8点(2004-06-18 18:16:42)(良:2票)

23.  失楽園 自分達で、勝手に心中して、あとは勝手にさらせという身勝手さが大嫌い。行儀が悪すぎる。旅館で死ぬなら、せめて迷惑料として枕元に葬式代くらい置いとけ。こんなものを愛とかなんとか、ほざいてもらっちゃ困るのよ。近松をはじめ昔の心中物は、二人一目のつかない場所で、周りに迷惑をかけないように死んだけど、この心中?は平気で周りを巻き込んでる。いかにも今の世の中という感じ。いつもはアート系の映画専門の映画館に、普段ならこんなところへ絶対来ないだろうと思われる、年配のおばはんどもが、列を成していた、その光景も不快だった。とにかくすべてが不快な映画。失せろ。0点(2003-10-27 23:06:43)(笑:1票) (良:1票)

24.  フェノミナン トラボルタの悪口を言ってる奴らにロバートデュバルが「あいつの悪口を言えば、枕を高くして寝られるのか!」と怒るところは「そうこなくっちゃ!」と嬉しくなり、ジ~ンと来た。7点(2003-11-23 01:17:53)(良:1票)

25.  東京物語 心底、親身に世話をしてくれ、暖かく接してくれたのは、血を分けた子供たちではなく、赤の他人だったというやり切れなく、どこか諦観を感じさせる。それでいて、どこまでも暖かく、美しい傑作。ホームドラマだけど、ここまで達したら「芸術」と言っても、なんら差し支えないだろう。人は、しょせん生まれて、育って、年老いて、死ぬ、ただそれだけという「無常観」を言おうとしているのだろうが、人間はそれを営々と続けていくのだということに同時に希望もあると暗に語ってるようにも思える。あまりに、慎ましく、ささやかな希望だが。満点にしなかったのは関西人の僕には小津の映画は、いかにも「東京」の映画で、そこに憧れもするが、ちょっと気障かなという印象も受けるので。関西人は、小津より溝口なんだよな・・・。9点(2003-12-21 00:49:14)(良:1票)

26.  レニー・ブルース モノクロの画面。レニーの関係者へのインタビューという擬似ドキュメンタリー形式で、間にエピソードを挟んだドラマ作りがいま見ても新鮮。レニーの妻を演じたのは「スーパーマン」で悪玉レックスルーサーの情婦ミスティッシュマーカーを演じた人だけど、この映画で、こんなに巧い人だったのかと驚いた。ただどこまでも堕ちていくスタンダップコメディアンの人生に、勝手なロマンチシズムを押し付けてるような気がしないでもない。それとキツイ言い方だが、レニーブルースは芸人としては平凡だったのかもしれない。芸人というものは、捕まっちゃいけない。捕まらないで権威や権力を、からかい、キリキリ舞いさせてこその芸人だと思う。だから、平凡な芸人が、たまたま「時代」と寝たために起きた悲劇かもしれない。でも、彼の漫談を聞いてると「言葉って何だろうな」と真面目に考えたくなる。力作にして秀作。8点(2003-11-17 13:28:33)(良:1票)

27.  まあだだよ みんな、この映画を貶すんだけど、僕は大好きです。亡き淀川さんが、この映画を大嫌いと罵倒したおすぎを「老人には老人にしかわからないことがある。若造のお前が生意気なことを言うんじゃない」と叱り飛ばし、その後でこの映画がジョンフォードの「長い灰色の線」へのオマージュであることを具体的に解説、おすぎが「不勉強だった」と反省した話を聞いたことがある。「男」の先生と「男」の生徒でやってるところがこの映画の命。「黒澤の自画自賛はないの」と揶揄する人もいるが、身近に尊敬できる年長者を持っている人なら、この映画の良さはわかるはず。素晴らしい映画です。大好きです。 8点(2003-03-01 16:35:00)(良:1票)

28.  I am Sam アイ・アム・サム この手の映画って、どうしても意地悪に見られてしまうんだなと、ここでのいくつかのコメント見て実感しました。チャップリンの「キッド」が下敷きになってると思うんだけど、これを見て偽善だとか、許せないとか、腹が立ったとか、いろいろ酷評があるけど、どこがどう何故偽善なのかは誰も言わないんだよね。7歳の知能しか持たない男が子育てなんかできるはずがないという僕らの決め付けそのものが、すごい差別だと思うけど・・・・。僕は実際に知的障害の人達のケアをする仕事をさせてもらった経験があるけど、重度はともかくサムくらいの人なら、ちゃんと働いてる人もいるし、自分で生活費を稼いでいる人は存在します。どういうわけか、甘いとかお涙頂戴とか、いわゆる健常者が言うんですよね。実際に重い障害を持ってる人の意見をこそ聞いてみたいな。8点(2003-06-13 22:38:31)(良:1票)

29.  ブルワース キャプラの映画を、うんと毒てんこもりで、皮肉に皮肉に作ったらこうなったという映画のお手本。佳作だと思います。7点(2004-01-02 23:56:19)(良:1票)

30.  世界中がアイ・ラヴ・ユー これはミュージカルのようでミュージカルではない。アレンが敬愛するマルクス兄弟への賛歌が骨子であり、歌あり、踊りあり、笑いありの30,40年代のMGM映画へのオマージュでもある。題名は確かグラウチョマルクスが自分達の映画の中で歌う歌の題名。見て本当に良かった!幸せでした。言うことございません。10点(2003-11-05 00:10:34)(良:1票)

31.  ブロードウェイのダニー・ロ-ズ これはもうチャップリンですね。「ライムライト」を思わせる。NYを根城にしている芸人の哀歓が、こっちに伝わってくる。売れない芸人ばっかり出てくるけど、そんな彼らがとても愛しい。NYでデリカッテッセンの前で、ミアファローと仲直りするラストは、暖かくて切なくて、ささやかだけど、モノクロの画面も素晴らしい。アメリカのショービジネス界で、陽の当たらない生き方をしてる芸人たちへのアレン一流の暖かい賛歌だ。そういえばスコシーシもナイトクラブの芸人を描くの上手いですね。10点(2003-11-05 00:21:53)(良:1票)

32.  釣りバカ日誌 一応8点とつけてるけど、本来こういう映画に、あれこれ言うのは野暮というもの。喜劇なんだから「笑わせてくれたか」という、その一点で評価すべきでしょう。西田、三國の漫才を見るような映画。アメリカで言えば、ジャックレモンとウィルターマッソーというところか。頭空っぽにして、気楽に笑える映画ってのが、いまなかなかないから貴重ですよ。8点(2003-11-17 22:14:49)(良:1票)

33.  カッコーの巣の上で 何も映ってないテレビの画面に向かってマクマーフィが、野球の実況を始めるところで、いつも泣いてしまいます。名場面です。他のみなさんは? 10点(2003-11-05 01:02:49)(良:1票)

34.  がんばれ!ベアーズ やれリアリズムがどうとか、こうとか、知った風なことをほざいて、こういう映画をベスト10からはずすような奴の言う批評は信用しないことにしてます。10点(2003-11-03 02:00:07)(良:1票)

35.  コレクター(1965) 徹底したイギリスタッチ。ジリジリするサスペンス、ファーストシーン、網を持って蝶々を採ってるテレンススタンプをロングで撮った平和な光景、そしてカメラ、でも採った蝶をガラスの瓶に入れてコルクの栓で、ふたをしてしまう。たったそれだけでドキリとさせる、またこの男のどこか歪んで壊れてしまってる愛情の怖さが、はっきりこっちにも伝わってくる。そして救いのないラスト。今日のストーカー犯罪の到来を予言した不吉な傑作。8点(2003-10-27 23:47:50)(良:1票)

36.  サンゲリア 缶コーヒーではない。オカルト・ホラーだ。大学生の時、映画館でバイトした時、タダで見せてもらった。ひたすらグロで悪趣味だったぞ。やっぱり、肉が主食の人種が作る映画って感じがするな。主役の俳優達と、ゾンビ役の役者(エキストラか?)との撮影合間の様子を、エンディング・クレジットでカーテンコール風に見せたら面白かっただろうな。咥え煙草で、与太話しながら、花札やってたりしてな。「お前、いいよなあ。ボロ着て、メイクして、ヨロヨロ歩いてりゃいいんだものなぁ」「冗談じゃねえよ。熱いし、後で痒いし、これで1日中いるんだぜ」なんて会話してたりな・・・。3点(2003-11-22 02:17:32)(笑:1票)

37.  俺たちは天使じゃない(1955) クリスマスにピッタリのほのぼの映画。強面のボギーが、雑貨屋一家の、自分達を露ほども疑わない、あまりの善良さにほだされていくのが、たまらなくいいです。3人とも、いい味出してますが、アルドレイ扮する、いつも蛇の入った小さな籠を持ってる囚人が、意外な儲け役だ。ボサッと立ってるだけで絵になるんだよな、この人。初心で純情な雑貨屋の一人娘に「あなたが囚人だなんて信じられない」と言われる場面は、こっちも暖かい気持になる。優しさいっぱいのマルクス兄弟という感じ。ラスト、再び刑務所に帰る3人の頭上に天使の輪が光り、蛇の籠の上にもチャンと輪が出るところは、嬉しくて口笛を吹きたくなる。好きなんですよこういう映画。なんで、いまこういう映画創れないのかな・・・・・。9点(2003-10-27 23:17:47)(良:1票)

38.  遥かなる山の呼び声 ラストの素晴らしさ!それに尽きます。 暖かい涙。人間の涙。決して流して恥かしくない涙。亡き荻昌弘さんが「山田映画の涙は、けなげに生きる人を励ます涙。決して流して恥かしくない涙だ」と言われていたのを思い出します。人間として、絶対に無くしてはいけない涙なんですよ。男の孤独、女の孤独、少年の孤独、三つの孤独が握手を交し、懸命に支えあい、人間として立ち直ろうとする。オッチョコチョイだが必死で助太刀するハナ肇の男気。まさに優しさの、それもカッコ悪い人間達の必死の優しさがスパークを起こしてるような清冽さがこの映画にはある。「黄色いハンカチ」もそう。山田映画にはヒロイズムが皆無なのも素敵だ。俺が私がと自己主張することもないが、黙々と地道に額に汗して働く人達、彼らこそ世間の主役なのだという真実を知り抜いてる人でないと、こういう映画は作れないだろうな。10点(2003-03-01 16:52:43)(良:1票)

39.  刑事コロンボ/祝砲の挽歌<TVM> 映像がきれいですね。傑作の部類に入ると思います。 犯人の陸軍士官学校の校長先生が魅力的。彼に代表される「強いアメリカ」の時代ではないことを言ってる作品でもあると思います。コロンボもそう思ってる一人なんだろうな。でも、タカ派の犯人に引導を渡しながらも、彼の持ってる高潔さ、厳格さをコロンボが尊敬してるのもジワ~っと伝わってくる。ラストの謎解きも見事。どなたかも言ってたけど、なるほど「犯人が目撃者」だたんですね。8点(2003-10-28 21:08:53)(良:1票)

40.  レイジング・ブル 作品によって、痩せたり太ったりするデニーロの良さが、最良の形で出ている傑作。栄光の絶頂にいる時の主人公は、とにかく嫌な奴。というより、ほとんど性格破綻者といっていいくらい付き合いたくない奴だ。嫉妬心と猜疑心に凝り固まった、そしてそれがリングで闘う時の何よりのガソリンで、見ているうちに魅力的にすら見えてくる人間の不思議。嫌な奴なのに憎みきれない「何か」を秘めた男。後半、見る影もなく肥ってしまって、ドンドン人の良いオッサンになっていく。終いにゃ場末のクラブで芸人になっていく。落ちるところまで落ちたこの男が嫌がる弟に懐かしがって抱きつくところに惨めと背中合わせの安堵感を見てる側にもたらしてくれる。惨めな生活だけど、人間としては、こいつにはこれが幸せなのかもしれない。実際、主人公は、どこか満ち足りた穏やかな顔をしている。だから、この映画は本当はハッピーエンドなのかもしれない。「神様は、こういう形で幸福を与えることがあるんだよ」と最後に出てくる聖書の一節が言ってるように思う。 カメラが素晴らしい。10点(2004-01-16 01:27:00)(良:1票)


Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS