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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 604
性別 女性
ホームページ http://www.geocities.jp/suminoe_kagaya/
自己紹介 2004年から映画専門サイトをたちあげました。
ジャンルはSFが主ですが、サスペンスも大好きです。
リバーランズスルーイットや、ショーシャンクの空に
のようなヒューマンものから、未知との遭遇やバックトゥ
ザフューチャーなどのアンブリンもの。
十二人の怒れる男やパルプフィクションなどの脚本もの・・
自分が良いと思った映画が合う映画で、見る人の数だけ
思いも変わると思います。その中で、共感できる人が
多ければ売れるのでしょうね。
たまに<これだけ映画を見てるんだから万人受けは・・>
と、マニアックな映画にも手をつけますが、
できの良い映画や単館ものなど多趣味なジャンルに疲れ、
子供時代に帰ってるみたいです・・
それらは映画館で見た映画本来の娯楽作だった・・

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21.  天国と地獄 《ネタバレ》  映画ってやはり残るのは映像、演出なのだと思いました。 長い間記憶に残っていたのは、パートカラーの煙の画面。 それを見たさに見出し、あれっ忘れてるこの人たちは誰?と 映画が進んでゆくのですが、面白い。 自分で思い出しながら推理していきます。 見たのに忘れてる、忘れてるけど見覚えはある・・ なかなか楽しく前半が過ぎた後、気がつきました。 グリコ・森永誘拐事件に似てないか? 他にもこんなのあったような・・? 昔の日本のモノクロ技術ですから、海外のモノクロとは 全く画像の質は違い、黒い部分はつぶれ非常に見にくい。 しかもすごい人数が出てて誰がしゃべってるかわからない。 カメラワークも3場面をひとつに撮るから、 よけいわかりにくい。前半の、大広間の主人公、廊下の刑事、 二階から降りる家族を奥行きを持たせ、 1カットで撮ってるんです。字幕を利用しました。 これでセリフに名前も書かれ、理解しやすくカメラも楽しめる。 病院での窓を枠にし、窓の手前には刑事。 向こうに階段を上る犯人と手のアップ。うまいよね~! もちろん特急列車のトリックもスピード感たっぷりで、 外の風景の誘拐犯がリアルで感動しました。 煙突の煙の色はずっと暖めてきた記憶のせいか、 えっ?こんな色だった・・?とちょっとガクリ。 後半のモノクロはかなりごちゃつき黒がつぶれてた。 肝心のお話についてですが、見終わった後いやな気分になり、 こんな後味の悪い映画だったかなあ・・と。 でもその気持ちを問い詰めすっきりしたいために考えました。 犯人は権藤をなぜ呼んだのか?罵倒してほしかった。 そうすれば救われるのでは?救われなかった犯人は、 ラストのシャッターにより境をつけられる。 天国から地獄に高台の金持ちを落としてやった。 自分は地獄のままの位置にいる。ののしり罵倒しろと。 だが権藤は地獄から天国に這い上がろうとする 自身の希望を説く。貧困の問題でなく、心の位置なのだ。 前半から中盤までの高台の屋敷の中で、 被害者でありながら主人公の位置が変わるのが面白い。 十二人の怒れる男を思い出しましたよ。 私がすごいなと思ったのは、この作品に恐ろしいくらいの 庶民性を感じることです。 時代は違えど、日本のどこでもあるかもしれない風景に。 高台の金持ち、電車(江の電がいいね)、新興住宅地の 影に隠れたアパート・・ 10点(2004-04-29 07:44:02)(良:1票) 《改行有》

22.  追憶(1973) 《ネタバレ》 このやるせないラストはなんだろう。この映画は名作コーナーに必ずといっていいくらい置かれてて敬遠した方もいると思います。きっかけは、レッドフォード主演でもなく、相手役のバーブラ・ストライサンドが歌う主題歌が聴きたくて観たのです。さすがこの曲で賞を取っただけのことはある。価値観の違う恋愛、時代は違ってもよくあることですが、背景に戦争を差し引いても、見事すぎるエンディングです。そこでこの曲が流れるのですが・・価値観が違うとわかっていても引かれ愛し合うふたり。若き日は流れ去り、やはりお互いの生き方に帰っていく。いがみあった日々、認め合った日々、全て街角の喧騒にかき消され、それでも蘇る思い・・不器用な生き方しか出来ない彼女、折れることをせず自分の道を選んだ。何も変わらない。男は気づかない女を遠い目で見つめる。交わらないふたり。帰らない日々、青春・・それが、追憶。哀しいのではなく、がむしゃらに生きた思いがそこにある。そして吹っ切れたようにまた明日が・・思い出に負けない強いいじらしい女性だと、けして美人じゃないバーブラに感動しました。 9点(2003-12-07 11:09:14)(良:1票)

23.  ベン・ハー(1959) 《ネタバレ》 重くつまらないかもと決め付けて見てなかったのですが、パッションブーム(笑)で、見てみようという気になりました。 中世もの古代ものが、とにかく苦手というのも見ない理由でした。 ロード・オブ・ザ・リング以来、中世&古代の映画が増えてきたような気がするのは私だけか?ともかく長い映画でしたが、分けて見ても十分ついていけました。脚本と演出が見事ですね。 一番よかったと思うのは、キリストの顔を映さないという演出。 水にまつわるエピソードが最初と最後に出てきますが、キリストとシンクロさせて非常に品がよい演出に感心し感動しました。 自分もその場にいたような錯覚さえ覚えるほど。後々の映画演出に影響を与えてると思いました。私は戦闘シーンや競技シーンは根本的に好きではないので、こちらのRPG的なうまい演出のほうに惹かれたのです。あと、主役のチャールストンも初めて見ましたが、私には肉体美はどうでもよくて、表情の細かい変貌にびっくりしました。ライバルが死にその憎しみを向ける相手がいなくなった。 それからの彼はどこにその憎しみを向ければいいのか、この描写がよくできてます。キリストの処刑で自らの憎しみもどこに流せばいいのか、そこまででよかったのですが・・答えはそこなのですから。あと、ヒロイン役の人もよかったです。 本当に賢いし見守ったり突き放したりと、理想の女性です。 元は使用人だったのかな?ロデムが変身してるに違いない(笑)と、自分で勝手にうけてました。 私は無宗教ですが、自愛の深さは感動しましたし、相手を許すことで自分も許すことで終わればもっとよかったなあ。 その後の円谷プロが作ったような特写の展開は・・ 宗教映画なんだ!と感心するのと、宗教映画か・・と落胆するのと意味が違うので-1点。 でも娯楽性もあり今見ても面白く、品もありよい映画でした。 ちなみに、パッションは・・見る気がしなくなりました。 キリストの逸話は映画という楽しさでいいですから。 あれは楽しい感動がないように思うので・・ 9点(2004-05-21 07:29:39)(良:1票) 《改行有》

24.  インデペンデンス・デイ 《ネタバレ》  「宇宙戦争」のオリジナル版(昔の)のリメイクと言われるだけあって、 攻撃してくるのはUFOそのものです。 そしてそのUFOのでかさが半端ではない。 のっけから突っ込みいれてしまいました。 あんなに低空飛行をするUFOって・・ 進むたびになぎ倒されるビルというのも描いてほしかった(爆) 「未知との遭遇」と「E.T.」という映画題は、 ウィル・スミスのセリフから発せられ苦笑。 宇宙人侵略モノに見えて実は、 アメリカのあり方を描いていることは誰が観ても嫌になるほどわかりやすい。 独立記念日、アメリカは正義の名において代理戦争を続け、 相手がいなくなった未来には宇宙人を相手にするんだろうか。 話し合い、戦闘、核と全て通じなければウィルスという図式は、 もしかしたらコンピューター世界の今ハードの世界で一番怖いことかも・・ 愛以外が問題なのと言う女性の言葉は大いに説得力があり簡潔。 大統領を選ぶよなぁ普通は・・あの後はどうなったんでしょうか。 この映画の中で一番好きなシーンは何回も観てしまい大笑いした、 ウィル・スミスがエイリアンをパンチで気絶させ砂漠を引きずって歩き、 しまいには切れて蹴りを入れるシーン。 メン・イン・ブラックの世界を理解できてようやく笑えた。 本当に軽いノリでしかも嫌々引きづってるのがよい。 全体が変に真面目なのに面白くさせているのはこのシーンと、 最後の帰還兵の爆笑しながら自爆シーンのおかげだろうな。 (個人的にはこのおっちゃんのシーンは好きではないが・・) なぜならば本当にこの映画をA級まで引き上げるには、 大統領の演説(はまあタイトルを力説するからよい)のあと、 出撃する前で終わらせてもよかったのではないかと思うんだが・・ もしあのハチャメチャな後半の戦闘シーンを入れずに、 戦闘準備から演説で切る勇気があれば、 A級SFとして残るかも知れないと私は思う。 それからUFOをやっつけたかどうかなど明確にしなくてもよい。 やっつけたであろう演出さえあれば、 観客は余韻にひたれるし、 アメリカ万歳強調映画だけにはならなかったかもしれない。 アクションだって砂漠の「スターウォーズ」のような、 追いかけっこだけでもう十分おなかいっぱいだと思うのだ。 [DVD(字幕)] 7点(2006-05-28 14:20:33)(良:1票) 《改行有》

25.  宇宙戦争(1953) 《ネタバレ》 最初に火星人は地球人より高等な知能を持っているとしておきながら、 あのような結末にはがっかりだった。二回見たのだが、やっぱり同じ。 脚本やテンポもよくちゃちな特撮も愛嬌さえ感じられたのに、 ラストがどうしても好きになれないのはご都合主義だからか・・ 教会の結末ならもうちょっと牧師を、博士が主役ならもうちょっと 火星人撃退の鍵を握る薬品?に時間をさくとか。 一番納得いかないのはやはり高等な生物である火星人が、 宇宙服も着ず(そのくらいのデータはあるだろう)無防備に UFOからノコノコ出てきたこと。それ以前に大気によりウィルス 感染したのなら、バリヤ(防御)を解き攻撃に移る瞬間に、 地球人の攻撃が少しでもダメージとして残ったとかの説明がほしい。 これをスピルバーグが監督し映画にするようだが、 話を持ってきたのがトム・クルーズだから彼が主演だ。 両方(トムというオレヒーロー&宇宙人侵略映画)私は、 スピルバーグとは合わないだろうと思う。宇宙人は敵という映画なら、 ルーカスのほうが・・どちらにしてもこの映画を今見ると、 リメイクはしたほうがいいけど(武器とか)時代は変えてほしくはない。 今の時代に(火星に生物がいない説)火星人では合わないから。 いるかもしれないから、いるに違いないくらいに発展させるには、 この映画の時代にしなければ。もちろん車も町も何もかも。 変えるのは特撮の出来。そして逃げ惑う人々や崩壊する町は 最大に力を入れて。最初のエポックな隕石は捨てがたいので、 その周りの景色くらいは変えても良い。 ラストの教会ネタは今でも使われる神が天変地異を救うので、 それまでに科学的につじつまが合うような話にするなら、 もう最後はエンドオブデイズのように大げさに教会を出していい。 こうなると、スピルバーグ映画としては死んだはずの神父が、 実は死んでなかったとか、殺されたのではなくさらわれたという 設定のほうがよい。上手にリメイクすれば感動作になるかも。 あと同時期にアニメのマーズ(横山光輝原作)を見たので、 妙に感心した。話はまるで違うのだけど、どこか同じ匂いがした。 昭和のSF漫画家で宇宙戦争を見てない人はほとんどいないだろう。5点(2004-07-08 05:23:00)(良:1票) 《改行有》

26.  ドクトル・ジバゴ(1965) 《ネタバレ》 そう私、こういう映画は好きじゃあありません。 アカデミー作品だから期待したのですが・・ 不倫ドラマの背景に戦争ともりあがる内容なのですが、 全然もりあがらない・・イングリッシュペイシェントのほうが華がある。 ロシアが舞台でセリフは全部英語というのは覚悟してたのでまあいいとして、 主役ふたりが勝手で自分たちのことしか考えていない。 で、そこまで愛しあっているふうにも見えない。 ジバゴもふらふらしてるし共感はできない。 これはその時々の都合よく進んではまた引き裂かれるという、 メロドラマを見ているようで、もう勝手にすれば?と思いました。 ラーラの美しさだけが理由ならばもうちょっと主人公の描き方に情熱がほしい。 調べて見たら賞も助演が夫役、 主演ふたりはノミネートすらされていない・・ イングリッシュペイシェントも不倫&戦争ですが、賞は交わることのない看護婦役。 たしかに音楽はよかったし、映像も風景画のようでよかったです。 [DVD(字幕)] 4点(2005-05-20 04:34:24)(良:1票) 《改行有》

27.  透明人間(1992) 《ネタバレ》 最初は何てつまらない映画なんだろうか、 やはり昔の白黒とは全然違うなぁとむくれていた私・・ 通常このての名作のリメイクはつまらないものが多いのです。 ところがこれはリメイクというより原作が違うんですね。 しかしH.G.ウェルズへのオマージュは過激なほどあったので、 やはり意識して観てしまいます。 絶対製作者は意識していたはずです(笑) 原作が違うといえども透明人間の元はウェルズです。 あの作品の映画化ではその時代の技術からできないこと、 想像させるところがありました。 そこを製作者は待ってました!とばかりに見せます。 タバコを吸うシーンでは肺に煙が舞い、 食事をすると鏡ごしに胃が動くのが見える。 そして雨に濡れれば輪郭だけがキラキラと輝く・・ これらは昔にできなかったことです。 この描写はファンタジー感いっぱいですね。 まあこれを見られたことと、 自分も透明だから足元が見えないから怖いということを、 よくわかるように演出していました。 これらは全てあのH.G.ウェルズの原作映画でできなかったこと。 後半からの面白さと演出が見られたのでまあまあよかった。 それに結局最後は面白かったし。 ただ・・ 透明人間なので透明になってからはなるべくならば、 俳優さんの顔は出さない方がよかったと思います。 説明用にか露出度が多くそのたびにつまらなくなって、 つまらなくなればまた透明になったりと逆におかしい。 たぶん製作者がやはり透明でないと妙だとわれにかえったのか? 透明人間役の俳優さんは見えてたらパントマイムのようなのです。 それを狙ったのかもしれませんが・・ 普通の人間が透明になりCIAに利用されないように逃げ続けるのがこの作品で、 昔のものは科学者が透明になり世界征服の野望を燃やすまでになる違い。 結局見えないから悪いことができると考えるか、 見えないからスパイに使えるから利用しようとか、 見えないことって結局不便なのですよね。 最期にしか姿が見えない哀れな昔の透明人間と、 最初から姿が見えるこっけいな透明人間・・どちらが面白いかでしょうか。 [DVD(字幕)] 6点(2006-03-05 10:41:01)(良:1票) 《改行有》

28.  2001年宇宙の旅 《ネタバレ》 長い辛い観賞でした。映画館で見たらよいらしいけど、たぶん寝てしまいます。ずいぶん話題になり、コレを見ないと映画通じゃない&コレをけなすと映画ファンではない!みたいな風潮から、難解とは聞いていましたが、退屈な映画でもキューブリックなら面白いかなと。映画としての面白さを求めるには、いらない場面が多すぎ。現実的すぎるラストに、サスペンスを加えるのは面白いのですが、セリフが少ない。前フリ長すぎ。ロング多すぎて、紀行フィルムみたいだった。モノリスですか?あの、板がスイッチになっているアイディア、HALの叛乱は面白かった。ラストがすごく現実的。まるで、グリーン・マイルの世界です。延々と続いてゆく罰なんでしょうか?胎児を希望的に見たらまた違うのだけど、冒頭から猿が骨を武器に変え、捨てる。(このショットはうまい)あと、ある音楽が私には合いませんでした。宗教がかってて。特に、ピンクフロイド系のが怖い。これは小説で読む方が面白そうです。話自体は面白く、映画としてはダメでした。 4点(2003-12-07 11:52:49)(良:1票)

29.  大空港 《ネタバレ》 管制塔とコックピット、乗客と航空会社・・ 人間関係がそれぞれ丁寧に緻密に描かれ好感が持てる。 すべてがジグゾーパズルのように繋がるよくできた秀作。 アクションシーンがあまりなくても、 これだけ緊迫感のあるそしてコミカルな暖かいジョークも忘れない。 パニックになった乗客の反応もそれぞれ面白くもさえある。 特によかったのが助演女優賞を本作で受賞した、 したたかでいい味のおばあちゃん役のヘレン・ヘイズ。 他にも出演女優が美しいのが目をひきますが、 特にスチュワーデス役のジャクリーン・ビセットがいい。 カメラワークも彼女の目線で撮られたシーンは楽しいし、 画面が切り替わるわかりやすい演出もいいです。 サスペンスはわかりにくいほどいい作品と勘違いしていませんか? こんなに丁寧に作られたわかりやすいサスペンスもたまにはいいですよ。 なにしろ人間関係がよく描けていてこのシリーズ中一番人気なのもうなづける。 のちの映画にも影響を与えていると思われます。 おばあちゃんと爆弾犯人が並んで座るシーンは、 テリー・ギリアムの「12モンキーズ」のラストのシーンそっくりだし、 スピルバーグの「ターミナル」の中にもこの作品のいくつかのシーンが・・ サスペンスなのに人情モノ。 そしてコミカルであるけれども暖かい。 バート・ランカスターはこの役は適役であったし、 あいかわらず(このシリーズ全編出ている)ジョージ・ケネディもいい。 寒い寒い真冬のターミナルを舞台にあったかい人間ドラマ、 出会いと別れもありますし、 付近住民問題まで描かれています。 映画を観たなぁ・・という充実した後味を味わえることでしょう。 [DVD(字幕)] 8点(2005-12-23 15:01:09)(良:1票) 《改行有》

30.  007/ドクター・ノオ 《ネタバレ》 時代からいってあまり期待はしていなかったのですが、 やはり古いです(苦笑) 「北北西に進路を取れ」といいとこ勝負かも・・ しかしいきなりテーマ音楽がかかりますとちょっとした感動。 ああ聴いたことはあると。 このはじまり方はすごい・・ 「マルホランド・ドライブ」のオープニングと同じじゃないですか! 3人の盲目の杖をついた黒人が影絵から動き出しはじまると・・ このアイデアだけでも感心。 内容は本当にいい時代のSFの入ったアクション。 SFというのも変ですが悪いやつがDrノオという科学者で、 怪しい実験をある島で行っていて、 アメリカのロケット発射を妨害しようと企んでいるなんて、 SFじゃあないですか!? 話が大掛かりでしかも派手でどちらかといえば、 「インディ・ジョーンズ」の世界なんです。 スパイものときいていたので「MIP」みたいなのかなぁと思っていたんですが、 これはテンガロンをかぶっていないインディです。 スピルバーグはインディシリーズをルーカスと制作したときに、 007のような冒険活劇を作ろうと意見が一致したそうですから・・ 全く007と同じではいけないから西部劇のスタイルで職業も考古学者にしようかと。 しかも「JAWS」では007というナンバープレートがサメのおなかから出てきたり・・ シリーズを全部順番に観ていこうと思います。 アクション・ヒーローものは苦手ですがこのシリーズは観てみよう。 そして今回ショーン・コネリーがボンド役で一番人気なのがなぜかがわかった。 まだ1作しか観ていないけれどなんとなく・・ もちろん年を重ねたコネリーのほうが私は好きですが・・ 007の1作目を観て確信しました。 完璧な二枚目ではないけど妙にかわいらしい表情をする。 キザな役なんだけれどもそうは見えない品がある。 まあそれが愛される個性というものなのかもしれません。 私は誰かに似ているというのを指摘するのがクセなんですが、 ケビン・スペイシーとジャン・アレジを合わせたような(爆) 特に角度によっては本当にケビン・スペイシー似。 出てくる女性がみんなきれいなんですよね。 で、敵であろうが味方であろうがキスしちゃう(苦笑) ものすごくアタマが切れるようでなぜかつかまってしまう・・ まさにインディジョーンズじゃあないですか・・ 割り切って観れば結構面白いかも。 [DVD(字幕)] 6点(2006-04-02 13:54:24)(良:1票) 《改行有》

31.  初恋(1997) 《ネタバレ》 惜しい映画だなあ。私は清掃員と夢遊病者の変な純愛路線が好きなんですが、 いらないよ監督主演なんて。ドイルとカーファイなんてすごいのに。 エリック・コット?監督主演を短くして1話目を厚くしてほしかった。 すごい奇妙でいい話だと思うけどなあ。天使の涙っぽいし。 純ゆえに変わってて世間とおおいにずれてて、漫画みたいなおかしくも かわいらしい恋と思う。こういういかれた役は金城君は素でいってますね。 やはり志村けんを尊敬してる、ほんわかコメディよりだな。 2話目は気に入らない。わかりにくいし、わかるところがあまりに 所帯じみてるというか現実的というか。まあ1話目と区切りをつけたかった んだろうけど、こんな恋ならいらないやと。夢がないもんね。 現実と昔の恋との遭遇が所帯じみてる。 1話目がほとんどメインなら8点、2話目と監督出すぎ面白くないのでマイナス。 6点(2004-09-26 18:05:58)(良:1票) 《改行有》

32.  アラビアのロレンス 《ネタバレ》 スピルバーグ監督が監督を志すきっかけとなった作品であり、 新作映画に取り掛かる前に必ず見るという、「素晴らしき哉!人生」と、 本作「アラビアのロレンス」こちらがまだ未見でした。 まず主人公がバイク事故で亡くなること、 葬儀の席で話をする恐らくその後出てくる予定の過去の知人たち。 こんな始まりから一気に回想は第一次大戦中のアラブへ・・ 自分の足元に字幕が出てしかも目線はほとんど下。 すごい映像の作りですね。真っ白、何もない砂漠・・ まるで「スターウォーズ」「インディジョーンズ3」のようだ・・と、 一人のイギリス人兵がアラブの独立に燃える、 正義の冒険物語を楽しみにしました。ところが・・ 実際政治とはそんな簡単なものではなく、この時代の歴史背景も難解で、 特に2巻目はほとんどそのことで冒険的な面白さはありません。 正直たいくつだと感じていたあの長い長い砂漠の出会いや、 旅の場面が2巻目になると恋しくなるのに気づいた。 それはロレンスがイギリスに戻ると飼い猫のような変わりようで、 また砂漠にもどりたくないと言いつつ、 戻るのはアラブと決まっている。 主役の気持ちがなんだかわかるという、 最初の長いショットが忘れかけたころに生かされる映像の力。 1巻目にはこれでもかと大げさな音楽が雄大に流れる。 それがもっと戦いが大きくなった2巻目では、音楽はないに等しい。 もしかしてこれが現実なんだと知らされているような・・ 誰しも自分の欲望はあるし志もある。国のため名誉のため自分のため。 一番自分に正直だったのは盗賊の頭だったのかもしれない。 政治の現実に嫌気がさし去っていくロレンスを、 最初に出逢ったアリが止めるがそれを諭した盗賊のアウダは、 こうなることも本能で知っていたのかもしれない。 アラブ人になろうとしてなれなかったイギリス人は、 どうみても滑稽だが笑えない苦悩がそこにはある。 助けた仲間を処刑し助けそこねた仲間を思い非情になっていく。 だが戦地から離れまたイギリスに帰れば称号はあれど雇われ兵だ。 アラブを独立させる神にもなれず、大英帝国の駒にされただけなのか。 ぶつ切りになったような終わり方も妙な余韻を残し、 さらにバイクとすれ違う幕切れはオープニングと繋がっているようで、 この主人公のその後にリンクさせているようで不気味な後味です。 [ビデオ(字幕)] 10点(2005-03-03 09:10:27)(良:1票) 《改行有》

33.  デューン/砂の惑星(1984) 《ネタバレ》 いやぁ、好きですねぇこの世界。 近所のシアタールームに「ミッドナイトエクスプレス」とこれを持って行き、 やはり大画面ということでこちらにしました。 まず異様な音の世界が宗教映画のようでいてホラー映画のようでもある。 重低音と怪しげな世界に語りが入る。 この映画、もっとわかりやすく完成されてたら、SWより好きかもしれない。 わかりにくいところにまた味があるのかもしれないんだけれども、 筋がわかりにくいというんじゃなくて世界観がわからないんです。 ホラーSFが好きなので余計なことは考えずに、 (そうだこれは宗教SFだ)と見続けていると・・ 香料が星の争いの元になっていること=石油。 その星は砂漠がほとんどで侵略されている=中東。 この解釈だととてもわかりやすいのですが、 なんと見終わったあと検索すると、 何人もの人が同じ見方をしていておかしかったです。 SWもそうなんですがこの作品も帝国は悪者=ローマ帝国 で、裏切り者が内部にいて主人公はメシア(救世主)=新約聖書か? 自己との戦いで奇跡を起こし閃光が走り指導者となる=旧約聖書&イスラムか?? 違う星から砂漠の星へ着いたカイルは地下に住む原住民を誘導。 おまけに主人公の妹がアリアなんて名で、 この救世主とアリアは奇跡のあと血の涙を流すのです。 ホラー+宗教+SFという実にわかりやすいけれども、 一般受けしない調合法で映画化されたのでカルトSFとも呼ばれています。 でも2001年宇宙の旅より好きです。 放浪から試練、奇跡から解放と・・これ、こういう見方をすればわかりやすい映画。 砂漠の香料を守る虫のオバケも相当大きくて、 大画面いっぱいでかなり圧倒されました。 映画全体に不思議なメッセージやら映像やらが浮かび、 暗くマニアっぽい仕上がりになっています。 こんな不思議な映画に飽きもせずついてゆけたのは、 やはり登場人物のユニークさとちょっとはまる映像感からでしょうか。 帝国は十字軍とも取れるしまあ見方によっていろいろ想像で遊べます。 いつもフワフワ浮いてるデブやら魔女やらたいくつしません。 イギリス系の音楽の好きな方なら見て損はないと思います。 スティングが半裸で現れたのにはぶっ飛びました・・ [DVD(字幕)] 7点(2005-07-01 09:15:45)(良:1票) 《改行有》

34.  フィールド・オブ・ドリームス ケビン・コスナーの作品はほとんど見ていません。 説教じみてきたのと、ちょっと作り手が作品に酔うようなところがあって、 ながらく遠ざかっています。 でもこれは好きですね。こういう映画で賞をもらえたらいいのに。 ただし今見るとどうなんでしょうか。 大人版のファンタジーなんですが、2回見るとどうでしょう。 ラストはものすごく感動できます。 往年の大リーガーがとうもろこし畑で野球をする。 こういった夢を「ターミナル」のラストに入れてほしかったな。 [ビデオ(字幕)] 4点(2005-04-03 00:36:57)(笑:1票) 《改行有》

35.  アミスタッド 《ネタバレ》 冒頭のカメラワークと青黒い画面と音楽に圧倒され、それ以上ひとりで見るのが怖くて友達と見ました。ホラー慣れしてる私が、気持ち悪くなったほどの迫力。覚悟のいる映画でした。ところがです。なんて誠実な映画なんでしょうか。 面白いとかの娯楽性もないけど、他の戦争ものなどの シリアスでありながら見せてしまう娯楽優良映画とは違う。 シンドラーやライアン・・ 私、この映画で前から映像としては嫌いだった、ヤヌス・カミンスキーを見直しました。前出の作品はスピルバーグの訴える甘さと、カミンスキーの冷たい無機質な絵とが合わず、それが偽善とか言われながらも成功してきたと思う。これは、ふたりの息があってて、逆に一般にはつまらない。それもまた良いんじゃないかと、最後までこちらも真剣に見入りました。 良い作品ですよ。真面目すぎて、 山もなくたんたんとしてるけど、心がある。こういう作品の評価は難しい。このての映画ならば、演説シーンのあと拍手が沸き派手に盛り上るところが、なんとあっさりしたことか・・ これは賞狙いで作ったものではないと、見ててあきれるほどわかるのですが。ほんとのことを言うと、盛り上げて泣かせてくれるのを期待して、この監督の映画を見続けてました。 後味もいいし、ある意味泣かされても泣いたということは、ストレス解消になるものです。それだけが不満かな。 役者については言うことはありません。モーガン・フリーマンですが、静かでセリフも少ないけど、味がある人はあれでいい。映画本編を見た後、特典を見られることを強くお勧め。地味で暗い内容でしたが、他の監督がやってたらどうでしょう。レインメーカーよりはるかにわかりやすく面白かったけど・・スピルバーグは時間内でうまくまとめてると思います。損得や利害も、主人公を救えた結果でそれでいいと。誰も映画化したくない映画に、たまに手をつけ誤解を招く監督ですがそれも評価したい。この監督は、時代にあってないというか少し早い気がして、今これを作ったらどうとか考えます。今の自分は先祖が作ったというエピソードは、東洋的でなんか深いです。残酷で哀しい人種差別の映画なのに、エポックな星は優しい。 どこから来た?と問う弁護士の質問は重要な貿易領域問題。 それがまた、スピルバーグの手にかかると・・ あの、E.T.の答えを思い出す。アフリカが星のよう。 未知との遭遇も、通訳が重要でした・・7点(2004-04-20 06:52:44)(良:1票) 《改行有》

36.  エクソシスト ディレクターズカット版 《ネタバレ》 ディレクターズカットという触れ込みで再上映されたようで、 元の削除されているシーンを付け加えて完全版になっているのだから観てみようと。 いきなり冒頭から全く違和感ある砂漠の発掘現場から始まり、 違う映画を間違えて借りたのかとびっくりしましたが・・ サスペンスとしても1級品であり全く古さを感じません。 こんなに家族愛が細かく描かれていたなんて! 特に神父が母を救えなかったことがトラウマになるということと、 とりつかれた少女はいい子だけれど実は両親の言い争いを聞いていた・・ このふたつのトラウマが心に根付き後半に結ぶつく見事さ! 心の弱い優しい人間に悪魔はとりつくという恐怖・・ それを救うのは神ではありますが根本的には自己救済ではないでしょうか? 十字を切る神父にかっこいい~!と思いました。 見世物としての娯楽性も観ている最中に何度も「かっこいい」と思いました。 特に手品のように浮く少女はもう大きな画面でまた観てみたい。 「死霊のはらわた」のゾンビはこのメイクがもとだということがわかります。 最期の方で(元を忘れたのでわかりませんが) 階段から神父は落ち悪魔をやっつけたことはわかりますが、 そのあとまた別の知人が駆け寄り(彼も神父だったかな?)魂を救済させます。 このあとすぐ終わればどうなんでしょうか? かなり重く怖く嫌な気分になるのではないかと思いました。 映画的にはここで終わってほしいとも思いながらそれは最悪なトラウマになりかねないとも・・ しかしよく考えたら、ここまで勧善懲悪を潔く映画化した作品は珍しい。 ということであそこの階段オチで終わらない方がこの映画の本質を現せています。 あそこで切ればただ後味の悪さだけが残りますから・・ この監督は階段を使うのがうまいんですね「フレンチコネクション」といい・・ この新たな追加版がどれだけ追加されたのかは元の古い劇場版を見直さなければわかりません。 フラッシュ映像も奇をてらった観にくいものではなくカメラワークも丁寧で素晴らしい。 音楽はもっと流してもいいくらい少なかったけれども効果的で、 「サスペリア2」とすごくよく似ていたのでまた比べてみようと思いました。 あと、俳優の演技が素晴らしくて見ほれてしまいました。 [DVD(字幕)] 9点(2005-09-01 11:17:56)(良:1票) 《改行有》

37.  レディ・キラーズ 《ネタバレ》 その中途半端さと結局は勧善懲悪になってしまったのに、 すっきりしない後味はまるで「宇宙戦争」のような脱力感。 これもまたいいんじゃあないかな。 結局のところ私はブラックなファンタジーが好きなのです。 ホラーがもっとあればいいかなとも思いましたが・・ 特にラストの猫がくわえたある忘れ物・・ これは「ボディスナッチャー」の人面犬のような悪趣味で、 何回か巻き戻して確認し笑えました(という作業自体悪趣味かも) 監督の趣味の悪い策略にケッとしらけることなく楽しめたのも絵の色のおかげ。 キャストは主役がトム・ハンクスということで期待はありましたが、 このハンクスのこわばった偽善の塊のような演技・・うまい。 「ザ・プロデューサー」のケビン・スペイシーを思い出しました。 演技的にはわざとらしいんで今更うまいのはわかってるってとも思いますが、 仕切り屋、知識ひけらかし屋、うそつきと・・古風な嫌われ者を演じていました。 いい人ばかりを演じているハンクスをよく見てきたので逆に感心。 イルマ・P・ホールおばあちゃんも味があってうまかったのですが、 私がこの出演陣のなかでとくに興味を持ったのが意外と地味な役者。 ツィ・マー演じるベトナム?中国?の将軍。 この役者はなかなか面白く作品の古風さを再現。 古風な脚本と最新の役者と80年代ファンタジー映像の融合が私に合いました。 ハンクスのセリフ回しが舞台的でほとんどがE.A.ポーの詩や聖書からの引用。 ばあさんとのやりとりとかからもメッセージ性を探したのですが・・ 結局はこういう普通にコメディでも聖書が出てくるんですよねぇ。 勝手に暴れて勝手に滅びる・・ それは「宇宙戦争」と同じ脱力感。 これがいい。 ばあさんは無防備で中途半端な悪人たちから守られた。 それはこの街の環境に適応できなかった侵入者たちのバカさ。 そして亡きじいさんが制裁をくだしてくれたのかもと、 ちょっとファンタジーが入るあたりに毒の少なさがあり物足りない。 「宇宙戦争」となんの関連性もありませんがちょこっと頭のスミに浮かべてくれると、 笑えないネタも笑えてしまいますよ。 あとDVD特典がよいのです。 ゴスペルシーンや楽器の紹介。 楽器制作紹介はギター弾きには当たり前に有名な人が出てきました。 [DVD(字幕)] 7点(2006-01-20 04:10:06)(良:1票) 《改行有》

38.  ニュー・シネマ・パラダイス 《ネタバレ》 完全版を観ました。これは、ラストがいいです。中だるみの感もありますが、これと同じ、中だるみが一気にラストで押し寄せてくるラストに、(リバー・ランズ・スルーイット)(追憶)などがあります。もっとも、この作品が一番、後味がよいのですが。いろんな感動の仕方がありますが、私にとっては、家族愛でしょう。会おうと思えば合える距離なのに、一番遠い故郷。帰ってきても、子供部屋のままで待っていた母。何も変わらないもの、変わっていくものたち。(海の上のピアニスト)も期待して見ましたが、裏切られました。ラストにすべてを壊しちゃいけない。ていうか、この作品が素晴らしすぎ。最後の映画館で流れる映画の切れ端は、その映画をリアルタイムで観た年代の方なら、さらに感動できると思う。この作品は、この監督そのものなのでは?観終わったあと、素直に泣けました。人生って悪くないよと、老人のように微笑んでいました。 10点(2003-12-07 11:38:47)(良:1票)

39.  太陽の帝国(1987) 《ネタバレ》 時には勘違い涙も取り合えず流せるスピルバーグ映画だったのに、これは難解でした。観客を引きずりこむことなく、淡々と描かれており、今まで見た映画的なわかりやすさがなく、しかし訴えるものもあるわけで見続けました。美しい映像やいつもの抑揚ある音楽、惚れ惚れするカメラワークはこの映画に関しては飾りでしかない。とてもよい映画だと思う。ただ、売れる監督が作る映画ではない。でも他の監督が作れば、あの忠実なる再現に近い日本兵や細かな日常が描けたか? (変更しました) この映画が何故気になるのにしっくりこないのか、また見てわかりました。真珠湾攻撃が最初の字くらいしか書かれていない。 これではアメリカ人が見たらハリウッドでは受けないのは当たり前。日本人から見ても、アメリカが日本の基地を破壊するシーンの美しさや、原爆投下された日本が美しく被害者的に描かれている。最後の少年のセリフも、新しく覚えた言葉が原爆・・ 一度目は日本人が良い描かれかただと思った。二回目はおかしいと思った。私が子供ならアメリカはやな国と思う。おそらく脚本が弱いのだろう。監督は子供の目線で撮っている。だから逆に怖い。子供は見たものしか信用できなくなっている。その怖さを感じました。ソレが言いたかったことなのかもしれないが、ハリウッドでは危険だとなるでしょう。私も大人なのに一度目見た時は、真珠湾のことなんて消えてた。アメリカ人のマルコビッチが、強さを教えるとけんかでもさせて(やられたらやり返す、ソレが正義だ)と言い、その後原爆があり子供はソレは違うと思うなんていいと思うけど・・子供はあの最中、見たことしか記憶に残らない・・だから親切にそのフレが欲しかった。何故点を上げるかというと、本当に残る映画ですから。DVDを購入します。 見たことしか信じられないと歴史の展開も忘れてしまうほど。 とにかく歴史ものを撮るのは何かを中途半端にすると、リアリティがなくなるし反発もある。そして完璧にすると長くつまらなくなる。シンドラーやライアンの批判より賛美が多いのは、何かを無視しても描ききっていたからでしょう。子供の目線は難しい。語り部役が欲しかった。あと、この撮影監督は、すごく良い。キャツチ・ミー・イフ・ユア・キャンを彼が撮ってればと思った。8点(2004-03-06 10:18:26)(良:1票) 《改行有》

40.  海を飛ぶ夢 《ネタバレ》  自分がいなくなることや行ったことのない帰れない世界は怖いものです。 だから輪廻や天国を人間は夢みるのであって、 ほとんどの宗教はなんのリアリズムもない夢の世界を説いています。 この映画はリアリズムが理解できないとただ主人公がかわいそうとか、 周りの残される人に感情移入し泣かされてしまうかもしれません。 実際私もグッときたのですがその感動よりも描きたいことに興味を持ち、 しばらくしてまたこの作品を色々な角度から観てみようかと・・ たぶん次に観るときはまた評価が上がっているかもしれません。 今回は私は客観的に観て感心し感動しただけにとどまっています。 尊厳死を選んだ主人公に対し最後まで第三者の目でしか見られなかった、 考えられなかったその他の人々の気持ちは大変よくわかります。 これだけそれぞれの人々の気持ちをきちんと描写されている映画は珍しい。 共感できたふたりの女性のうち本当に添いたかった女性は、 われに返るあの演出はうまいとしか言いようがない。 そして神父の無責任な言葉は的をついており、 私は報道の自由が恐ろしくなりました。 同じ体の不自由な立場の神父がテレビ画面からメッセージを送る。 それは宗教を神を恐れさせるためではないにしろ、 結果的には本人や家族には偽善にしか映らなかった。 誰の立場もわかりすぎる説得力のある映画なのに、 主人公の立場には立てない自分はあくまでもその他の人と同じ。 ただ意義のある作品です。 いつかは誰もが考えなければいけないことを、 美化したり泣かせようとする作品ではありません。 映画の手助けという点では、 かなりうまいこと映画化されてるなぁと感心しました。 音楽がいいし映像も見やすく演出は「バーディ」を彷彿とした、 上空から飛ぶ鳥のカメラのソレです。 生きてる意味って何? と問う作品が多い中で死ぬ意味って何?と問う映画は珍しい。 戦争や仕方のない理不尽な題材でこのテーマはあるけれども、 実話でもある(近年にニュースでありました)この作品は、 死への賛美や逃避でもないきわめて現実的な内容であります。 現実的であるがゆえに私は理解し興味を持ったのかもしれません。 [DVD(字幕)] 7点(2006-01-20 05:01:34)(良:1票) 《改行有》


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