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プロフィール
コメント数 1389
性別 男性
自己紹介 投稿にあたっては
①製作者の映画愛を信じて基本的に0点は付けていません。
②レビュー作品の「あらすじ」は率先して書いています。

※「ぽこた」からニックネームを変えました。サブネームの「(ぺいぺい)」は継続です。(2024.2.28)

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評価順12345678910111213

21.  シックスヘッド・ジョーズ<TVM> 《ネタバレ》 冒頭いきなり40年前の研究施設(どう見ても手造りの浮島)に登場する6つ頭サメ。ただし、今作はひたすらサメサメサメではなく、6つ頭君誕生秘話的な部分にも(若干)触れつつ、倦怠期カップルの人間模様の描写があったりして、過去の多頭鮫作品より少し頑張ったかな?感があります。ただし、それと引き換えにスピード感が薄れ、中だるみが激しいとも言えます。早くサメを出せ!みたいな。でも、心配するまでもなく、6つ頭君は一回出たら最後次から次へと攻撃してきます。頭を切ってもすぐに再生するし、サイズ感がその場その場で変わったり(?)、頭が多いから狭いところ入れなかったり、岩場でジャンプして人間咥えて岩場に突っ込んでどう考えても大怪我してそうだったり。結構お茶目さんですが…。そして極め付けは、サメの首ってそこで曲がる?みたいな角度で頭が足化して砂浜や岩場を蜘蛛の如く高速移動!もう、この歩行シーンの足役の頭が何とも健気!そして、まるでお約束のごとく繰り広げられる登場人物たちの感情移入不能行動。ツッコミどころが沢山ありすぎてお腹一杯。でも、この手の作品はそれだからこそ楽しめるってわけで、CGとかちょっとだけ予算が増えたかな感のある超トンデモ作品でした。ちなみに、DVDのジャケットのシーン(クルーザーも被害者も)は存在しません。これはむしろ前作でしょう。英語版のジャケットの方がもう少し合ってるかな?[CS・衛星(字幕)] 3点(2021-05-04 11:12:34)(良:2票)

22.  5IVE[ファイブ] 配給会社さん、お願いだからこの手のジャケット勘弁してください。こんなシーンは無いんだし、どう考えてもこの作品の中身とはかけ離れているし…。 で、肝心の内容ですが、ビデオ仕立ての低予算作品。ストーリーや演出に特段目新しいアイディアは感じられません。ただ、だからと言って面白くないのではなく、1時間20分程度の小品は一気に見終わることが出来ます。ジャケットで過剰、というかあらぬ期待を抱かなければ、落ち着いた良作とも言えるのではないでしょうか?[DVD(字幕)] 5点(2006-06-16 01:08:31)(良:2票) 《改行有》

23.  十三人の刺客(2010) 《ネタバレ》 旧作は未見です。 微妙です。どちらに評価したら良いのやら。ストーリーは復讐劇(国のため民のためと言えども、これもある種のリベンジ)のオーソドックスなパターン。仲間を集めて多勢に無勢の戦いを仕掛けるというのもオーソドックス。勧善懲悪は多くの人は好きなのです。ド派手な殺陣も多くの人が好きなのです。いささか悪趣味な部分も含めて、これは優れたエンターテインメントなのだと思います。実際、正直なところ見応えは非常にあります。久々に見る松方弘樹の鬼気迫る殺陣。SMAP感をかなぐり捨てた稲垣吾郎の怪演。そして安定の役所広司を始めとする名優たちの好演。2時間超の長尺も飽きさせません。 でも、裏返せば「それだけ」なんです。スピーディにスリリングに意外性のないストーリーが進んでいく。突っ込みどころは満載。いいんです、エンターテインメントと割り切れば。山男が復活した件だって、首の傷は奇跡的に血管を外していて、胸の傷は甲冑でギリギリ守られたか、鬼頭半兵衛が侍でもないものを斬りたくなかったからわざと浅く斬ったとか、何とでも説明出来ますから。武士道アウトローの2人だけが生き残るのも社会派っぽくていいじゃないですか。だけど、稽古の最中に「足を掛けろ」「勝つためには何をしてもいい」みたいなことを言ったり、最後の決闘で盟友に泥水で目つぶし攻撃して首をはねたりするくせに、何で仕掛けだらけの宿場で徹底的に攻撃しないのか。爆薬と弓でもっともっと戦力を低下させられたのに、なんで中途半端に正々堂々なのか?そもそも、村人にちゃんと接待させて毒を盛るとか、全ての家屋を同時に爆破炎上させるとか、鉄砲隊を準備するとか。 あぁ、そんなことを言ったら野暮なんですね。やっぱエンターテインメントだからいいのかな?やっぱ微妙だな。なんだかんだ言っても、長尺作品を一気観させられたのだから、ここは素直に認めるべきなんだろうな。[DVD(邦画)] 6点(2017-01-09 00:23:19)(良:2票) 《改行有》

24.  ハッピー・デス・デイ 《ネタバレ》 ホラー作品と思って観始めたら冒頭は少しばかりスロースタート。B級青春ドラマと見間違える雰囲気。矢鱈とヒロインのお馬鹿っぷりが披露されて行きます。そしてマスクマン登場。あっさりヒロイン撃沈。ん?グロさ皆無。これってホラー? そしてタイムループ開始。当然戸惑うヒロイン。でも混乱しているようで何も変わらない。寧ろビッチ度増強。ところがループを繰り返すうちに事の真相に気付き始める。 そこからの展開はスピードアップ。ビッチ、ビッチャー、ビッチェスト(bitchは名詞だっけか?)とばかりにエスカレートしたかと思えば、悟りを開いたかの如く超好感度善良女子大生化したり、死に様も様々ならば反撃も創意工夫したりと実に面白い。 ループ脱却には犯人を殺してしまえばいいという彼女なりの結論を得てからの展開も良いですね。そう簡単には目的を果たせないし、果たせたかと思ったらどんでん返し。そうきたか!といった感じ。いやいやお見事。脚本の妙ですね。 思えば、そもそも何で誕生日にタイムループし始めたの?とか、犯人候補と真犯人それぞれの死亡の件でヒロインは逮捕勾留されてもおかしくない立場と状況だとか、そんな野暮は言いっこなしですね。ハッピーエンドに相応しいエンドロールも素敵でした。 きっちりヒューマンストーリーとしても完結している贅沢なB級?ホラー&コメディ、迷わず8点献上です。 ちなみに、この監督さん、「パラノーマル・アクティビティ」シリーズの頃はイマイチと思ってましたが、監督としての前作「ゾンビワールドへようこそ」以来注目してます。なので、同監督作品で未見の続編は当然観ます![インターネット(吹替)] 8点(2023-02-14 12:03:39)(良:2票) 《改行有》

25.  ドリームハウス 《ネタバレ》 実質1時間20分余りの作品の中に、2度のどんでん返しとホラー性とヒューマンドラマ性を盛り込んだ充実した作品。 正直、冒頭から何やら伏線を感じさせる演出に気付いたのですが、なかなか確信に至れない。非常に考え尽くされた演出です。怪しいんだけれど断言出来ない。この手の「設定」はすっかり「ありがち」になっちゃいましたけれど、これは久々の秀作です。1度目のどんでん返しがあまりにあっさり早い段階で起きるから、この後どうやって描いていくのかと不安を感じましたけどそんな心配は無用でした。 それと、監督の力量もさることながら、ここはキャスティングの妙もかなりのウェイトを占めていますね。ダニエル・クレイグとレイチェル・ワイズ、そしてナオミ・ワッツ(正直、彼女が出ていたからレンタル屋でこの作品をチョイス)。それぞれの役柄を演じ切っていて素晴らしい。もし、無名の俳優さんでキャスティングしていたら、随分と印象は変わっていて、凡庸なB級ホラーになっていたかもしれません。 ホラーかヒューマンドラマか?これは文句なし、家族愛を描いたヒューマンドラマですね。観終わった後、「ドリームハウス」というタイトルが涙を誘います。 ちなみに蛇足ですが、ラスト近くで唯一レイチェルが起こす物理的現象。これは「あり」でしょうね。 (追記) 約10年ぶりにアマプラで再見。当初はナオミ・ワッツ観たさにレンタルして来たものの、観始めたら完璧に作品世界に取り込まれてしまった本作。今回改めて観ても矢張り良い!脚本もキャスティングも文句なし!解りやすいミステリー、程良いホラーテイスト、そしてオチを知っていても尚且つ得られる感動。当初はナオミ・ワッツ様への敬意を表して8点献上という大盤振る舞いのつもりでしたが、改めて良作との印象を深めたので1点加算させていただきます。[DVD(字幕)] 9点(2013-10-20 06:59:28)(良:2票) 《改行有》

26.  マシニスト 皆さんのご意見の中に散見されるように、アイディアとしては決して目新しくありませんね。もう少しオリジナリティが欲しかった。でも、これだけ世の中に類似の作品が出回ればそれも難しいのかなぁ?ただ、同じ素材を料理するにしてもこの作品の出来栄えは出色だと思います。クリスチャン・ベールの役作りばかりに目がいきそうになりますが、全体的な纏まりは素晴らしい。途中である程度結末が見えてしまいますが、それでも最後まで観させてしまう演出の力量は評価すべきです。制作者サイドも類似作の多さは承知のことでしょうから、ストーリー的に目新しいアイディアを盛り込まなかったのは、ある意味確信犯的なのかもしれませんね。[DVD(字幕)] 8点(2006-05-27 10:15:58)(良:2票)

27.  M3GAN ミーガン 《ネタバレ》 プロットそのものとしては少なからず既視感のある、ホラーと言うよりエンタメ色の強いSFサスペンスですね。 ミーガン誕生までの流れは、SF的には荒唐無稽と言いますかご都合主義が過ぎる気がします。いっそのことミーガンありきの設定でも良かったのかも。試作失敗だとか既製品の廉価版開発の遅れだとかのエピソード抜きで、会社に秘密で3人の技術者が極秘開発していた超高性能AI搭載ロボットがありまして、みたいに。それだと薄すぎるかなぁ? でも、両親を失った幼女の悲しみ、救いを求める心、そして擬人化した「物」への依存というメンタル的な流れは丁寧に語られていると思いますし、何だかんだ言って(個人的には)「嫌な女」っぽく表現されていた叔母が、姪の心の移ろいによって本当に大切なものを見つけて行くあたりは、薄くはあるものの良質なヒューマンドラマであるとも思えます。 終盤までは「何だよ大人たちはどいつもこいつもクズじゃないか!悪ガキもざまーみろ。ミーガン頑張れ!」みたいに作品世界に入りつつ、終盤には「ミーガンはヤバイよ。頑張れブルース!」みたいになっている。結構感情移入してしまいました。 ネットワークを通じてスマートスピーカーに移り住んだミーガンの「心」は、既にケイディを守るというミッションを離れ完全に「人間憎し」へと変化しているのでしょうか?それとも更に進化し「感情」を手に入れているのでしょうか?続編が気になります。[インターネット(字幕)] 8点(2024-02-01 12:43:12)(良:2票) 《改行有》

28.  ミスティック・リバー なんて評価の難しい作品なのでしょう。既に大勢の方々がレビューしておられるので、今更書き加えることなどありません。ただただ、現実の恐ろしさ、そこに潜む不条理、そんなことを付き付けられ思い知らされる作品ですね。俳優陣の迫真の演技は、文句の付けようもありません。映像、音楽、全てが素晴らしく纏まっています。でも、あまりに重いテーマ。救いようのない現実。こういう作品も絶対に必要と思いつつ、私は映画には夢を求めたいのです。[DVD(字幕)] 7点(2005-10-02 01:21:56)(良:2票)

29.  次に私が殺される 良く練りこまれた脚本・映像・音楽、そして魅力的なキャスティング、2時間を短く感じさせる作品です。「暴力」と「死」に異様に惹きつけられるヒロイン、そして謎めいた美しい(濃い?)青年。そして、脇を固めるフェレ・マルティネスがいい!一見J.デップ似の彼のキャラクターが、凄惨な物語を魅力的なものに引き上げています。 「アイツが絶対犯人じゃんっ!」と冒頭近くから思わせておいて、「え?こっちが犯人?」と、作中のヒロインの心中とともに観客の心にも揺さぶりをかける演出、よくよく考えれば非常にシンプルなストーリーをこの長さに無駄なく仕上げた監督の手腕は素晴らしい。ハリウッド映画にはない魅力ですね。 ちなみにココでの作品名は、現在販売されているものより前のものですね。公開当時から何回か題名を変えて結局原題に戻ったようですが、配給会社さんって、何で妙な邦題付けちゃうのでしょうねぇ??8点(2004-11-23 09:21:52)(良:2票) 《改行有》

30.  イエスマン "YES"は人生のパスワード 《ネタバレ》 ジム・キャリーの作品をひさびさに観ました。彼独自の濃い芸風を期待していると、ある意味裏切られます。でも、それは良い意味での裏切りであって、その抑えた芸風(それでもかなり濃いかも)だからこそ心地良い時間が流れていきます。 勿論、作品もテーマ自体も好感が持てるものですけれど、出演陣の一人ひとりが皆善人。お約束的な主人公の痛い場面や危機一髪場面も殆どなく(てか、あったとしてもあっさり解決)、そして、それが物足りないのかと言えば決してそんなことはなく、ストレスなく物語は展開していきます。 ジム・キャリーのキャラクターに適度に依存しつつ、とても真面目に創り込まれた良心的作品ですね。 追記。ヒロインがボーカルをつとめるバンド「ミュンへハウゼン症候群」がいいですね。ポップなリズムに辛辣な歌詞、彼女の可愛らしさとのミスマッチ。ファンになりそうです。バンド名が作品のテーマと重なって意味深ですが…。 追記2。確かに、本作品でのテレンス・スタンプは「SAW」シリーズのトビン・ベルに似てるかも…。[DVD(字幕)] 8点(2010-11-22 00:49:17)(良:2票) 《改行有》

31.  ブレイブ ワン 《ネタバレ》 典型的な勧善懲悪モノですね。「水戸黄門」「桃太郎侍」「必殺仕置人」…日本国民大賛同のストーリー展開じゃありませんか! 私は支持しますよ、好きです。現実の世界は、法治国家だし私刑なんてとんでもない!仮令被害者であっても、やっちまったら単なる犯罪者になってしまうだけ。でも、せめて作品世界の中だけでもいいじゃないですか。これを観て実践する人、います?いるとしたら相当低レベルな人間。そういう人間は、そもそもが復讐を口実にしているだけの本質的に狂暴な人間。論外な人々です。 キチンと善悪判断して楽しみましょうよ。願望は願望、現実は現実。決して間違った作品じゃあありません。クソ犯罪者はぶっ殺してやりたい!でも、それはやっちゃダメだよ。そういう趣旨と私は感じました。[DVD(字幕)] 8点(2009-01-10 20:25:26)(良:2票) 《改行有》

32.  ザ・ドア 交差する世界 《ネタバレ》 タイムリープもののようでいてパラレルワールドもののようでもある。宗教色のある実は死んでました系とも受け取れるし、単純に夢物語とも思えます。SFなのかサスペンスホラーなのかヒューマンドラマなのか?シンプルながら難解さを纏った佳作ですね。 自分的には、パラレルワールドの存在を通して、結局は失ったものを取り戻すことは出来ない、与えられた運命の中でもがき苦しみながら生きるしかないのだ、といったテーマと受け止めました。 この場合のパラレルワールドは、意識下のものではなくあくまでも実在する位置付け。なので矛盾(と思い込んでしまった状況)の排除は避けられないのですね。もう一人の自分を殺しても時間軸は元々ずれているから未来に何一つ影響しない。もっとも、本来的には連続性のない異なる世界ですから、仮令二人の自分が存在しても何一つ問題はないのでしょうけれど。 いろいろと解釈が可能で、観終わった後振り返って反芻できる。こういう作品は大好物なので9点献上です。 ちなみに、邦題の副題「交差する世界」については、パラレルワールドが交差しているとは思えないので不要と感じました。[インターネット(字幕)] 9点(2022-11-01 10:47:32)(良:2票) 《改行有》

33.  ゾンビランド 《ネタバレ》 期待どおりの、と言うより、期待以上の面白さでした。 今までゾンビ系コメディの頂点は「ショーン・オブ・ザ・デッド」だったのですが、あちらが英国流コメディなのに対し、こちらは徹底的にアメリカンテイスト。なかなか派手にキモおかしいです。この汚らしさや残酷さを強調することで逆に笑いに繋げてしまう手法は結構好み。そのくせ随所に洒落た演出や小ネタを散りばめてあったりして、作りは意外なほど細かい。ビル・マーレイも良かったな。 直前に元祖ロメロ監督最新作を観た後なので、元祖の描く世界観というかテーマとのギャップも楽しめ、2倍楽しいひとときでした。 ま、観る者を選ぶ作品ですけどね。[DVD(字幕)] 8点(2011-04-10 02:26:55)(良:2票) 《改行有》

34.  ゾンビーワールドへようこそ 《ネタバレ》 ひさびさにゾンビ系のコメディを鑑賞。正直なところ、観る前の予想に反して大いに楽しめましたし、さり気ない小ネタも含めてツボにハマって大笑いしてしまいました。 冒頭シーンはどう考えても某有名作品の研究所を思わせる白基調の色彩、それにBGMのリズムやアレンジも大いにパロディ。いきなり掴みはOKの雰囲気にこれはやってくれそうな予感。 案の定、次から次へとノンストップで繰り出されるネタの数々は、予測可能なものが多めにも関わらずドハマりするばかりでした。しかも、青春友情モノ的要素をしっかりと盛り込んでいるところが良いですね。意外と言っては失礼かも知れませんが、思わぬ佳作に出逢えました。 ただし、タイトルや宣伝文句で予告されている程には3人がボーイスカウトで培って来た技術が生かされる場面は少なめで、その部分では少々消化不良かも。監獄脱出シーン以外の絶体絶命の場面でも、適度にマニアックなボーイスカウトネタを持って来て欲しかったです。 それから、冒頭の清掃員、スカウトの隊長、そしてカーターみたいなキャラは、この手のアメリカンコメディには付きものだし、なくてはならない登場人物と分かってはいても、個人的には少々ウザいと思ってしまいます。早々に死亡フラグが掲げられて退場する2人はともかくとして、カーターには困りました。ただし、爆乳ゾンビの胸を触らずにいられない場面あたりからは憎めない感が出て来て、最終的には感情移入しちゃいましたが。あれ?じゃあ3人ともOKということか…。 何はともあれ、この作品はどちらかと言うとゾンビ映画好きが集まって、あーでもないこーでもないと仲間とワイワイ騒ぎながら観るのに向いてる作品かな。つまりは観る人が観ると大ウケするけれど、人によってはダメ出しの嵐という観る人を大いに選ぶ作品ですね。そんな私は大いにハマったので7点献上します。[インターネット(字幕)] 7点(2023-02-06 11:42:57)(良:2票) 《改行有》

35.  アタック・オブ・ザ・キラートマト 《ネタバレ》 テイスト的には1978年と言うよりも更に古のアメリカ製娯楽映画の感がありますね。現代の感覚から見てしまえば、面白くないしクダラナイし下品です。ただ、それでもコアなファンがいるからには意味があるのだろうと考えてみれば、矢張り時代背景とお国柄なんでしょうね。 思えば本作よりも予算がかかっていながらも本作よりずっと低俗極まりない作品は多々ある訳で、それは今の時代を生きる日本人である自分の価値観に照らし合わせているからこそそのように思える訳で、勿論同じ時代に生きる同じ日本人でも千差万別の価値観を持ち合わせていて当たり前、いわんや半世紀近く前の海の向こうの人々をや、ってな具合でこの作品の作り手がどんな思いで映画を撮ったかなんて少なくとも私には解りゃしません。近代アメリカ文化(サブカル含む)をちゃんと研究している訳じゃありませんから。なので、こういう作品は評価が難し過ぎます。私には切って捨てられない。 とグダグダと書いてしまいましたが、実は正直楽しめました。くだらないし時間の無駄だったけれど、観ている最中は楽しめてしまいました。歪んだ楽しみ方かも知れませんが。 なので最低点は付けられず、アイディアと主題歌を評価して4点献上します。ただし、シリーズの他の作品は観ないでしょう。その時間があったら他のZ級が観たいので。[インターネット(字幕)] 4点(2024-02-16 12:08:21)(良:2票) 《改行有》

36.  エスター 《ネタバレ》 観よう観ようと思いつつも微妙な尺の作品なので、鑑賞作品(ホラー系)を選ぶ度に手頃な尺の作品を観てしまっていた私。それもこれも本作が「ホラー」であると認識していたからで、今回やっと意を決して?観てみれば一番の感想は「ホラーじゃないじゃん!」でした。確かにWikiとかでホラーの定義を参照すれば本作は紛れもないホラー映画なんでしょうけれど、あくまでも個人的カテゴライズでは「サイコサスペンス」なんです。もっとも、「ホラー」「サスペンス」「スリラー」の境界なんてものは元々無いに等しいような気もしますが。 などと意味のない拘りで書き始めてしまいましたが、「ホラーじゃないじゃん!」の趣旨は「恐くないじゃん!」でして、それは決して「つまらないじゃん!」ではありません。実に楽しく鑑賞出来ました。これだけの有名作ながらネタバレ記事を回避し続けて来たことも功を奏したようで、肝心要の種明かしは今回の鑑賞で初見でした。 斬新なアイディアとは言えないでしょう。しかし、それを巧みに包み隠しつつしっかり伏線は張る。そして見事にその演出を生かし切ったイザベルさんの怪演。称賛されて然るべき出来栄えだと思います。 子どもの持つコワさを見せつつ、実は本当にコワいのは大人というお話。登場する子どもたちは皆子ども然としています。子どものコワさは無邪気にも通じるある種の清らかさであって、大人の濁り切って垢まみれのコワさとは本質的に違うもの。エスターのコワさが子どものソレから大人のソレに転じる流れが素晴らしかった。 少々しつこいような演出や多くの皆さんが指摘しているラストシーンの良し悪し等々、気になるところは少なからずありますが、約2時間飽きることなく楽しませてくれた作品にほぼ8点の7点献上します。 ちなみに、少々変化球気味の原題よりもさりげない邦題の方が良いかと思います。原題は、せめて不定冠詞を付けて欲しいところです。[インターネット(字幕)] 7点(2024-05-13 11:24:27)(良:2票) 《改行有》

37.  スーパーサイズ・ミー 初めてこの作品の噂を聞いた時、「マイケルムーアの二番煎じで目立ちたがり屋じゃないの?」などと思ったものです。でも、実際に観た人の話を聞いているうちに「実はかなりシリアス?」と思えるようになり、ネットで上映期間を調べたら今週で終了。で、慌てて本日観て来た次第です。その結果としての感想は「ま、真面目っ!ストレート!」です。私自身、日頃からファーストフードは嫌いなのですけど(特に○ック)、自分が嫌っている根拠を「キミの考えは正しいよ」と言って貰えたようで嬉しくなってしまいました。まぁ、実際に毎日三食欠かさずマックなんて人は居ないだろうけど、でも、だからこそ死人が出ないで済んでいる訳で、結果が伴わないから危険じゃないなんて理屈は成立しないのです。私なりに考えているファーストフードの功罪は、この作品の中で述べられている以外にもあるのですけれど、ま、それはココでは書くべきじゃないでしょうね。というわけで、監督の真面目な仕事に8点献上!8点(2005-02-02 22:56:37)(良:2票)

38.  宇宙で最も複雑怪奇な交尾の儀式 邦題やDVDのジャケットを観て「エロティック・コメディ」と思ったら大間違い。原題の方が正直に中味を映してます。 エイリアンのナレーションはウィットに富んでいて秀逸。ちりばめられたギャグも楽しい。主役の二人をはじめとして、登場人物のひとりひとりが実に魅力的。SEXシーンも妙にいやらしくなく微笑ましいぐらい。B級どころか極上のラブ・コメディです。 アメリカの良心を感じるお勧めの一本。8点(2004-10-15 21:04:09)(良:2票) 《改行有》

39.  ゴジラ-1.0 《ネタバレ》 劇場で観よう観ようと思いつつモノクロ版も含めて観る機会なく、遅れ馳せながらアマプラにて鑑賞。いの一番の感想は「劇場で観なきゃダメ!」です。別にアカデミー賞獲ったからどうのこうのということではなく、このビジュアルとサウンドは大画面と大音量じゃなきゃ50%も生きないと思うところです。 そして肝心の作品内容としては、ヒューマンドラマ寄りの物語的には、或いはゴジラの造形的には、元祖以外の殆どについてはリアタイ組のド昭和世代としては若干と言うか相当思うところはありますが、何にせよ圧倒的な視覚効果と音響効果への評価を優先しつつ、美波さんの美しさと可憐さ、アキコ役の子の素朴な演技、サクラさんの脇なのに強烈な存在、重巡洋艦「高雄」の雄姿、幼き頃ハセガワのプラモデルで愛でた幻の局地戦闘機「震電」の雄姿、等々には全ての不満点を忘れさせてくれるものがあり、結果満足した次第です。 この際納得行かないところは書くのを止めます。退屈など全くせずに楽しんだことは確かですから。8点献上します。 (追記)不満点は書くのを止めると言いつつも一点だけ。ラストの美波さんのうなじシーンは要らないだろうなぁ…。まさかのサンダとガイラ状態の続編なんぞは観たくないので、ってあるわけないか。[インターネット(邦画)] 8点(2024-05-09 11:24:06)(良:2票) 《改行有》

40.  マイ・ブロークン・マリコ 《ネタバレ》 原作は未読です。 子ども時代から過酷な人生を送って来たマリコ。信じられるのは親友のシーちゃんだけ。幼い頃からことあるごとにシーちゃんへの熱い思いを口にしていた彼女。しかし、突然人生を閉じてしまう。 残されたシーちゃん。どんな時も受け入れ続けて来たマリコは、彼女にとっても最早なくてはならない唯一の親友。その死を認めることなど容易ではなく、マリコの父親が彼女に与え続けて来た苦痛を知り尽くしているだけに、遺骨が彼の元にあることなど許し難い。そして遺骨を奪い取る。 マリコの希望を叶えるべく遠く離れた海辺に向かうシーちゃん。マリコとの想い出を反芻する彼女は、想い出が薄れていくことを恐れるあまり自らの死をも望みかけてしまう。 しかし生き残った彼女は、苦悩の中にあったマリコが自分を必要としていた以上に、追い詰められマリコを必要としていた自らの苦境を受け入れる。それによって初めてマリコの死と正面から向かい合えたのですね。 マリコの虐待やDV、デートDVなどはエピソードとして盛り込まれていますが、シーちゃんの家庭環境や成育歴は一切紹介されないままに物語は進んでいきます。その対比がひとつのポイントに思えます。 幼い頃からの不良じみた態度やブラック企業に勤めクソ上司と対峙する姿は描かれますが、マリコのようにその背景は描かれず仕舞いです。虐待やDVではないものの、耐えられないような孤独や苦痛の中で生きて来たのでしょう。 登場人物は少ないながらも温かみに溢れています。全てを察してシーちゃんにマリコからの最後の手紙を届けてくれた継母、八方塞の苦しみにある彼女の背中をそっと押してくれた釣り人。退職届を破り去ったクソ上司にさえ、もしや善意かと感じてしまいます。 ラストシーン。マリコの手紙にはどんなことが綴られていたのでしょうか?シーちゃんの全てを知り尽くし思いやる言葉だったのか?それともいつだって変わることのなかったマリコの言葉だったのか?いずれにしても、シーちゃんの微笑みからは無上の喜びと生きる力が感じられました。 最後になりますが、ダブルヒロインのお二人の演技は素晴らしかった。[インターネット(字幕)] 8点(2023-01-19 11:47:55)(良:1票) 《改行有》


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