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評価順12

21.  ワンダフルライフ 是枝監督の作品は観る人を選ぶというよりは、観るときの気分を選ぶような気がする。この映画も、レンタル店で何度か手に取ろうとしてはやめた作品だったが(私には人の生き死にについて考えることをやたら忌避してしまう時期がある)、今の私にはすっと入ってきた。静謐さのなかにほのかな温かみが滲んでおり、製作者側に人間そのものへの愛がないと作れない作品だろうと感じた。また、大学時代に専攻していた学問がきっかけで、人の「語り」に興味がある私にとっては、アドリブっぽい自分語りのシーンも興味深かった。俳優陣も見事に味のある人揃いで、特にARATAの透明感のある文学的な風貌が印象深い(年をとってちょっと寂びれた今の彼のほうが個人的には好きだが)。人生は誰にとっても物語なんだな、そんなことをしみじみ感じた日曜の昼下がり。退屈だが、悪くない時間だった。[地上波(邦画)] 7点(2009-10-05 00:06:40)(良:1票)

22.  世界中がアイ・ラヴ・ユー 実に軽快。突然人が歌い踊りだすという、ミュージカルという設定そのものの荒唐無稽さと、上流家庭の人々の暢気な生活ぶりを描いた、どことなく浮世離れしたストーリーが実にマッチしている。全体的に軽いが、随所に政治・社会的アイロニーやブラックユーモアが織り交ぜられる、良くも悪くもちょっと鼻につく感じはいかにもウディ・アレンらしい。この作品のキャラクターたちの、人生にあまり危機感のないお金持ちならではの緩い価値観は、私のような庶民からすれば羨ましい半分、少し滑稽であり可笑しかった。愛の形は様々だが、単純に「アイ・ラブ・ユー」と言える相手がいることの幸福を噛み締めたい、そんな後味の良さが魅力的な一作。[DVD(字幕)] 7点(2010-03-28 13:18:51)(良:1票)

23.  月光の囁き 《ネタバレ》 私にとって本作は、水橋研二とつぐみという、(名前を把握したという意味では)邦画界になくてはならない唯一無二の役者二人と出会った思い出の映画である。そして、二人とも、この映画以上にはまっている映画は他にないと思う。二人の実際の性癖がどうなのかは知れないが、水橋の卑屈な目は、Sっ気がない人もそっちに目覚めて、彼をいじめ抜きたくなって然るべきパワーがあり、つぐみの凛とした美しさは、Mっ気がない人もそっちに目覚めて、彼女に傅きたくなって然るべきエロスがある。もうキャスティングの段階で大成功。性別を超えて、つぐみの足に踏みつけられたいと思ったり、水橋研二を縛りたいと思ったり、自分でも気づかなかったアブノーマルな欲望が露呈してしまったりしなかったりで、色々興奮・混乱しながら観るのはなかなか気持ち良いもんです。ラストのスピッツが無駄に爽やかで、何だか食事の後のブレスケア的なわざとらしい清涼感なのも好印象。原作も読んだけれど、なかなか良いまとめ方かと。余談ですが、つぐみは女優としては脱ぎ要員のようですが(失礼!)、本作ではおっぱいを出してません。いつもなら残念に思うはずが、この作品に関しては出してなくてよかったと心から思う。[ビデオ(邦画)] 7点(2009-08-30 01:01:29)(笑:1票)

24.  スカイ・クロラ The Sky Crawlers 《ネタバレ》 私が今ここに存在しているということ自体の苦しみ。「永遠」への恐怖。私は随分昔に気づいてしまった。私たち人間はみな、逃れることのできない仕組の中に生きていることを。私たちもまたキルドレである。終わりなく戦い続け、苦悶し続ける存在だ。ようやく忘れかけていたことをまた思い出させられた。観たくなかった。[DVD(邦画)] 7点(2009-10-20 18:16:29)(笑:1票)

25.  ミスティック・リバー 《ネタバレ》 何か観たことあるぞ、この感じ…と思ったら、「ゴーン・ベイビー・ゴーン」と同じ原作者なのか。どちらの映画にも胸糞悪い少年暴行の表現があり、さらにどちらも「選択」或いは「仮定(もしもあのときああだったら…)」がキーになった作品である。特に「選択」はこの映画の大きなテーマであると私は感じた。本作では見事にキャラクターたちが選択を誤り、結果、とても後味の悪いラストを迎える。ティム・ロビンス演じるデイヴの報われない人生を思うと、あまりに哀しい。三分の一のハズレを引いた彼と、助かった二人。振り分けられたのは単なる運としか言いようがない。その無慈悲さにはぞっとする。それが現実なんだと、分かっているから尚更だ。ちなみにデイヴがいつも人の車に乗りこみ、不幸な目に遭うというのは意図的なんだろうか。徹底的に救われない話だが、人間や人生というものの一つの真理を描いている傑作だ。作品全体を通して翳った画面と設定された年齢の割に老けた俳優二人(無論ケヴィン・ベーコン以外の二人)が見事にストーリーの陰惨さを増幅させている点も高評価である。[DVD(字幕)] 8点(2010-04-04 21:01:37)(良:1票)

26.  うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー 漫画(ただし現実味のある青年漫画等)は読むがアニメを殆ど観ない(ドラゴンボールもエヴァンゲリオンも、ジブリ映画もまったく興味が無いという、自称オタク趣味の人が多い現代では却って珍しいかもしれない人種)、高名な原作についてもおおまかな設定程度しか知らない(可愛い異星人の女の子が「だっちゃ」と言いながら男の子を追うらしいというくらいの認識)、押井監督作は観たことがない(ファンである俳優が声優をつとめた作品すら鑑賞していない)…そんな、ないない尽くしの状態での鑑賞だったけど、一言、面白かったです。なぜアニメに疎い奴が今更この作品を観る気になったかというと、単にこのサイトで評価が高かったから気になったというだけなんですが、おかげさまでこのサイトの皆様のレビューはつくづく役に立つなあと実感できました。この作品について調べてみると、高橋さんと監督の間に意見の相違があるなど、なかなか暗い背景(?)もあるらしく、原作に思い入れがある人のなかには作りが気に入らないと思う人も少なくはないようですね。その点をふまえると、前知識がないだけに、純粋に作品を楽しめたのは幸せなことかもしれないと思います(監督と原作者のファン同士、深いレベルで喧々囂々言い合うのももちろん楽しそうですが)。ただ、あまりに前知識がなさ過ぎて、DVDを止めつつ、ウィキペディアでキャラクターについて調べるという作業が伴ったのは疲れました。作り手がそんな客はそもそも想定してなかったのか、私が非国民なのか。ともかく、アニメに縁がない人も惹きつける作品を作る押井監督の力を感じました。[DVD(邦画)] 7点(2009-07-29 02:20:09)(良:1票)

27.  ブラインドネス 《ネタバレ》 設定そのものには色々と筋の通らないところがあるのだが、突然わけのわからない極限状況におかれたとき人がどうなってしまうのかという心理的な面は上手く描けていると思う。右も左も分からない不安定な世界だからこそ、日頃は社会性という名の被服に隠された肉欲、性欲、支配欲が丸裸になり、(各々の共通認識では)全員が盲人という等しく不自由な状態にあっても、何らかの条件で自然にカーストができあがる。おぞましいシーンの連続で非常に不愉快だが、このようなテーマであるからにはそのあたりの描写は避けて通れまい。そんなもんは観てるこっちも覚悟の上だ。ただ、どれほど苛酷な思いを味わっても、恵みの雨に打たれたとき、視力が回復したとき、傍にいる仲間との友情を確かめ合ったとき、人は笑っていられる。乗り越えていけるのだ。この、人間の精神の強さや美しさが大事なところなのだと思う。また銃と視力という、集団内で圧倒的に強い武器を持った二人の運命が、己の欲のために使うか、他人を助けるために使うのかによって、明暗分かれたのも良かった。性悪説も性善説もなく、人は王になるべきか聖母になるべきか、その都度選択するのだろう。非常に訓示的であり、理屈っぽさも感じるところだが、純粋に心に残る作品だった。ただ欲をいえば、もう少し目の見えない演技を徹底してほしかったかな…一番重要な設定のはずなのに、時々完全に忘れていることがあった。[DVD(字幕)] 7点(2009-10-18 14:16:05)(良:1票)

28.  大いなる休暇 《ネタバレ》 「生活保護は人間の誇りを奪う」だったかな、昨今のどこまでも楽な方に堕ちていく日本人たちに捧げたい台詞が印象的だった。男たちが働き、女たちは家庭を守り、夜、愛が育まれる。単純明快な生活スタイルがもたらす穏やかさは、ありきたりなものかもしれないが、幸せと呼べるだろう。物質的には豊かでも、求めれば求めるほど飽き飽きするような私の(というよりは一般的な日本人の)生活を思えば、狭い町で狭い人間関係の中にいて、多くを望まず、そこに存在するものに価値を見出していくほうが、却って満たされるのかもしれない。展開は読めたが、思ったとおりでほっとした。ただ、良い人たちだらけなのに、医者が彼女に裏切られた時にみんなして喜んだのにはちょっと違和感を覚えた。人間らしいっちゃらしいけど。 [DVD(字幕)] 8点(2010-04-06 18:39:32)(良:1票) 《改行有》

29.  世界で一番パパが好き! 《ネタバレ》 もしこれがケヴィン・スミスという人物を知らないで観たんだったら「いい映画だなー(ただし棒読み)」っていう感想で、映画として純粋に(無難ではあるけど)完成度は高いと思うので、あとプラス1点は上乗せできたと思う。しかし残念なことに、私は本作をばっちりケヴィン・スミス作品だと認識して観たので、何だかなあという感じ。三谷幸喜だったか、製作者側としての意見で「観る人を泣かせるより笑わせるほうが難しい」と言っていたのを、まさしくそのとおりだと思っている私としては、人を笑わせるだけの才能がある人が、安直にハートウォーミングに走るのは、ただもう勿体ないの一言しかないのです(ちなみにあまり普遍的でないたとえを出すと、syrup16gのラストアルバムに抱いたのと似た感想。丸くなればいいってもんじゃないぞ!という)。まあ、たぶん色々あったんでしょうけどね。ただ、好きになる相手がビデオ店店員とか、ちゃっかり大物出しちゃうとか、娘がトイレ流さないという癖の活かし方とか、親子に似た状況で同じセリフを言わすユーモアとか、下ネタっぽさとか、細かいところはやっぱりケヴィンさん。枝葉の部分での「らしさ」は評価できるかな。[DVD(字幕)] 6点(2009-06-12 22:24:03)(良:1票)

30.  僕らのミライへ逆回転 《ネタバレ》 残念なことに最近、自称「映画通」が自分を語るためのツールとして映画を扱っている現状を目の当たりにすることが多い。だけど本当は、内容にかかわらず、映画をつくりたい、観たいっていう根本的な要求は実はものすごくシンプルなんだなと実感。手作りの映画を今から上映しようというときの、薄明かりに浮かぶみんなのワクワクした表情が胸にぐっときた。店中のビデオがダメになるというのは、物語の展開上必要なのでしょうが、このシーンはあまりに勿体なくて、別の意味で感情が揺さぶられるという。でも実際、ビデオって本当にもろい。だから扱いづらいというんじゃなく、大切にしたいものなのです。簡単に廃棄する最近のレンタルチェーンは大馬鹿者。彼らこそこの映画を観て欲しいものだ。[DVD(字幕)] 7点(2009-07-13 19:36:07)(良:1票)

31.  ソラニン 《ネタバレ》 一度ある作品を読んで以来、浅野いにおの作風がどうも私には合わないと思っていて、彼の作品全般を読まず嫌い。それでいて宮﨑あおいのファンでもアジカンのファンでもない自分が本作を鑑賞しようと思った理由は「ただ何となく」。しかし「何となく」で観た作品に、えらく泣かされてしまった。作り物めいた台詞や逼迫している割に生活感がないところなど、私の好まないサブカルタッチは大きなマイナスだが、何といっても宮﨑あおいである。女優として蒼井優と似たポジション、同い年ということもありたびたび比較される彼女だが、この作品に関しては蒼井優ではダメで、やはり宮﨑あおいというキャスティングがぴったりだったと思う。喫煙し、彼氏と同棲しているという生々しい状況にありながらも、あざといばかりにピュアで可愛らしいキャラクター。「百万円と苦虫女」の蒼井優と違って、多分性根が逞しいのだ。現実にいたら仲良くなれるかどうかは別として(私は苦虫女・鈴子とのほうが気が合うだろう)、宮﨑あおいの演じる芽衣子は非常に魅力的な女性である。ライブシーンもしっかり練習したであろうし、芽衣子としてもあおいとしてもしっかりやり切ったラストは説得力がある。愛する人と死に別れる映画は数多くあり、私はその殆どで泣けないと思うが、本作の場合、種田が死に向かった気持ちや、二人が抱えるどうしようもない閉塞感はまさに私も味わったことのあるもので、そういったこと全てひっくるめて、やたら夢見がちな自分のことのように悲しく、また僅かながらほっとする映画でもあった。個人的にはサンボマスターの方がなかなかいい味を出していると思った。[映画館(邦画)] 8点(2010-04-21 22:29:22)(良:1票)


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