みんなのシネマレビュー |
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21. 大誘拐 RAINBOW KIDS 《ネタバレ》 誘拐事件なのに悪人がいない。逃走劇にカーチェイスが無い。捕り物だけどアクションも無い。巨額身代金の捻出方法に無理が無い。ズブのド素人の犯行一味に県警本部と地元の有志全員が歯も立たない。世界の衆目を集めた世紀の大事件は結局解決しない。そして最後は、敗者が誰もいない。むしろ、事件に関わった人間全員が救われている。なんという上手い纏め方だろうか。そのほんのりと暖かい結末は予想もしない心地よさだった。こういう作品がコソッと出てきたりするから無名映画のチェックはやめられない。まるで、旅先で当てずっぽうに入った飲み屋で地元の隠れた名物と地酒、暖かい人情でもてなされたような嬉しい氣分になった。まあそれぞれの言い分と感じ方はあれど、[質素な材料にアイディアと心を込めた逸品料理]みたいな映画だと思う。[映画館(邦画)] 9点(2015-03-06 18:01:29)(良:1票) 22. 禁断の惑星 《ネタバレ》 初回の東京オリンピックより前に作られた作品かー、テレビは普及したばかりで白黒画面の時代の作品かー、時代設定は一昨年かー人類はまだ他の星に進出はしてないなーと、自分が生まれる前に作られた作品に感慨深く見入ってしまいました。最大級に怖いモンスターは人間のエゴという設定は古来から何度でも使用できる訓戒ですね。ストーリーはもちろん、メカやファッションや人物像まで、60年以上も前の作品とは思えないスタイリッシュさを堪能できました。この路線はスタートレックに続き、日本ではウルトラセブンあたりが影響は濃いような氣がします。味わい深いSF映画です。[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-01-18 15:02:11)(良:1票) 23. スター・ウォーズ 《ネタバレ》 (※この作品シリーズの良さは語りつくされており既出となるためそれら以外の私独自の、当時の感想のみ書かせてもらいます。) 世にパーソナルスペースと娯楽が多くなかった時代、特撮の神とまで呼ばれた円谷プロの代表作・ウルトラシリーズも過去の作品の再放送だけ繰り返されてたご時世に突如現れた西洋の空想特撮娯楽映画。当時世の中の話題をさらってたけど事前情報は写真と活字だけ。でもそれだけで衝撃は十分でした。あのストーリースケールと、メカからファッションからロボットまで、全てのデザインは少年の想像なんて超えてたので。面白いとか素晴らしいとかよりも、もう、かつてないスケールに衝撃!という以外に言葉もない映画でした。 …まあでも数日後に落ち着いてみたら、以下の点が心に浮かんで、長い事疑問でした。 1…なんで戦争じゃなくて革命なんだろう。 2…なんで敵の姫様を人質に取ったのに降伏を迫らないんだろう。 3…ビームガンあるのにビームでサーベル作ったら普通は不利じゃないのか。 4…剣の達人ぽく振舞ってる爺さんとロボット(←当時はベイダーをこう思っていた)の一騎打ちは剣法じゃねーよおっかなびっくりで棒叩きしてるだけだよ。 5…その超能力は何やねん? それと何より、 6…いきなり【第4話】ってタイトル何?? でしたね。この後、公開作を鑑賞する毎に疑問は解消されていくのでした。続く。[地上波(吹替)] 9点(2016-11-12 15:54:58)(良:1票) 《改行有》 24. 里見八犬伝(1983) 《ネタバレ》 【魔界転生】や【必殺!4】と同じ深作指揮によるJACアクション映画。アクション娯楽時代劇として盛り上がり、素直に面白い!カッコイイ!と言える作品です。CGやセットはチープだけどそれすら氣にならないエンタテイメント性は役者さんたちによるところも大きいでしょうね。よくもまああれほどに、正義の味方!顔したメンツと悪の権化!顔したメンツの実力派役者を勢揃いさせたと感心します。伝説となった前世からの因縁を背負って闘い、劇的な決着をつけていく敵も味方も悲しくも美しくてカッコいい!。全盛期だった角川パワーを感じさせる娯楽作品でした!。…でもねえ、個人的には思うんですが…ファンには申し訳ないんですが…【あの人】が【姫】はないでしょう【姫】は…。いやホントにファンの方には申し訳ないんですが、制作会社の看板女優だから主役でしか使わない方針も解るんですが、【前世からの因縁の魔を撃ち世に光を取り戻す伝説の姫】って役はもうちょっとこう…。主人公とセクシャルラブシーンしたり、化け物にさらわれて『きゃあああああ~!』と悲鳴(の様な堂間声)を挙げたり、敵の首領が『美し~い…』と言って撫でたりしてるのがどうにもシラジラしくって…(;´Д`)[ビデオ(邦画)] 6点(2016-10-21 13:35:33)(良:1票) |
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