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評価順1234

41.  グリーン・カード 《ネタバレ》 かなり前に見たときはそうも思わなかったんだけど、今回再見してみて上品ぶってる割にエゴの塊みたいなブロンティのイヤなオンナっぷりにビックリ! こんなに最低なオンナだったっけ!?みたいな。 でも…そんな堅物オンナが人生を謳歌してるジョージに触発されて少しずつ可愛げのある女性に変わっていく過程がステキ! 温室付マンションのためだけに偽装結婚した植物オンナが最後には「温室なんかどうでもいい!」って言い切っちゃうんだから…フランス男の手練手管はスゴイわねー。なんちゃって。 それにしてもブロンティはフィルなんか選ばなくて良かったわね。 好きで活動してるくせに自分は立派だと勘違いしてるああいうナルシスト系はタチ悪いわよ。 PETAとかシーシェパードとかさ。 話がそれちゃったけど…今度こそブロンティとジョージがうまくいくといいわね。[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-04-04 15:51:35)(良:1票)

42.  エイリアン2 《ネタバレ》 「Get away from her, you BITCH!」が最高にカッコイイ!! この映画はこの一言のために作られたと言っても過言じゃないわね。 前作と明らかに違うのはリプリーの母性が前面に押し出されてること!かしら。 卵を焼かれて怒り心頭の女王エイリアンと、ニュートのせいで(おかげで?)母性本能全開のリプリーとの一騎討ちは、完全に「母は強し!!」って感じで、こういったオンナの戦いをSF映画に持ち込んだってのがとっても斬新!よね。 はじめはイキってる兵隊さんたちが案外頼りないとか、敵かと思われたロボットが実はとってもいいヤツとか、一件落着と思わせておいて最後にもうひと波乱とか、後の映画にもよく見られるお決まりのパターンも実はこの映画が先駆けだったのかしら?? …前作はどっちかっていうと『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』みたいな心理的恐怖を描いたものだったけど、今作は完全にハリウッド好みのアクションエンターテイメント大作よね。 アタシはどっちも存分に楽しんだわよー![CS・衛星(字幕)] 8点(2012-12-28 18:15:26)(良:1票)

43.  レイダース/失われたアーク《聖櫃》 《ネタバレ》 インディかっこいい! 久々に見たけど、改めてホレたわ。 この映画は、ハラハラドキドキな冒険はもちろんなんだけど、やっぱりハリソン・フォードのやんちゃな悪ガキっぽい表情で魅力倍増な気がするわ。 ハリソン以外この役は考えられないもの。 ステキだわ。 内容は…小さいころテレビで見たときはホントに興奮しまくって、そのとき点つけてたらたぶん文句なしに10点だったと思うけど、アタシも年取ったのよ…。 危機につぐ危機にちょっと疲れちゃったわ…ってことで、欲を言えばもう少し緩急をつけてほしかったっていうか。 最後のCGについてはアタシは文句ないわよ。 時代を考えるとよくできてるほうだと思うわ。 あの顔がとけるシーンなんていまだに怖いし。 あー、でもこれこそエンターテイメントね。 ホントにおもしろかったわ。 20年たってもこれだけ楽しめる映画って、それだけで貴重だと思うわ。 インディLOVE。 フフ。[ビデオ(字幕)] 8点(2003-12-09 18:50:29)(良:1票)

44.  風立ちぬ(2013) 《ネタバレ》 実はジブリ作品を映画館で見るのはコレが初めてなアタシ、実在の人物をモデルにした「最もジブリらしくない」作品っていう触れ込みだったんでどうかなーと思ってたんだけど…最近のジブリ映画は最初に大風呂敷広げすぎちゃって後半迷走ってパターンが多かった割に、このお話はよくまとまってて終わり方もイイ感じだったわ。 堀辰雄の『風立ちぬ』は未読なんでわかんないけど、このお話は基本的には零戦開発者である堀越二郎の半生を追ったドキュメンタリーで、恋愛関係のみ小説『風立ちぬ』だと理解すればいいのかしら?? …ただただ美しい飛行機が作りたかっただけなのに結局それが戦争に利用されてしまうっていうやるせなさと、最愛の菜穂子を結核で亡くしてしまう絶望感、それでも彼女の言葉に従って「生きねば」という結論に達する姿勢…そのあたりがとってもよく伝わってきてアタシはウルッとしちゃったわ。 でも…零戦とか旭日旗とかが出てくるから韓国とか中国の人が過剰反応しそうで心配ね。 戦争を美化するのが目的の映画ではないってことをちゃんとわかってくれるといいんだけど…。 あと!荒井由実の大昔の歌「ひこうき雲」が、この映画のために作られたんじゃないかってくらいの奇跡的なハマリ具合でビックリ!! ほんとエンディングまでキレイにまとめたわねー。[映画館(邦画)] 8点(2013-07-20 21:28:19)(良:1票)

45.  かぐや姫の物語 《ネタバレ》 …なんだか「姫が犯した罪と罰」っていうキャッチコピーに振り回された感があるっていうか。 清らかで完璧な月の世界の住人であるにも関わらず、穢れた地球に憧れを抱いてしまったことが「罪」で、地上に島流しとなって地球がいかに穢れているかを実際に体験するのが「罰」?? ウーン…なんか煽ってた割には弱い気がするのはアタシだけ?? …キャッチコピーが邪魔しなければもっと純粋に楽しめたかもしれないわね。 あと…とにかく長い! ほぼ昔話どおりのこの内容ならもう30分短くてもいいような気がするんだけど。 見に来てたチビッコたちがちょっと気の毒だったもの。 それから、捨丸の「一緒に逃げよう!」はナシでしょー。 アンタ、カワイイ赤ちゃんとその地味な奥さんはどうすんのよ!?ってアタシは思っちゃったんだけど。 『ひまわり』のアントニオか!って感じ。 …全体的に全然悪くはなかったんだけど…やっぱりキャッチコピーが邪魔してる気がするわ。 ウン。[映画館(邦画)] 6点(2013-11-23 23:48:33)(良:1票)

46.  八月のクリスマス(1998) 《ネタバレ》 この映画、アタシのハートにストライクよー。 ひたすら切ないわ。 映画の最中は大丈夫だったんだけど、エンドロールになって涙がとめどなく流れて…どうかしちゃったのかしらアタシ?って思ったぐらい。 話の筋は確かにベタだと思うのよ。 主人公が不治の病であと数ヶ月の命…なんて今時少女漫画でもありえない設定だわ。 でも…なんていうのかしら、あの控えめな感じの抑えた展開にやられるのよ。 ドアから差し込まれたタリムの手紙になにが書いてあったかも、彼女がジョンウォンの死を最後に知ったのかどうかも、そんなことどうだっていいの。 ハッピーエンドでもなく、だからといって号泣な感じでもなく、曖昧なまま終わる…ちょっと物足りない感じもするかもしれないけど、人生ってそんなもんじゃない? すべてに答えがあるわけじゃないし、見つける必要もないと思うわ。 ってことで、きっとなんでも白黒つけたがる欧米人にはこういうのって理解しにくいんでしょうね。 もちろんどっちがいいってわけではないんだけど。 あと誰かも同じようなこと言ってたけど、この映画はいわゆるラブストーリーではないと思うわ、アタシ。 もちろん彼らは惹かれあってたとは思うけど、それはまだ好意って程度のもので愛ではないと思うの。 その好意が今後どう発展するのか、彼らの関係はまさにこれからってところで彼が死ぬから余計に切ないのよ。 愛してたんなら家族に連絡でもして、なにがなんでも居所をつきとめてるわよ、きっと。 ところで、アタシもこの作品が初の韓国映画なんだけど、韓国って日本とホントよく似てるのね。 縁側でスイカ食べたり、居酒屋で刺身つついたり、スルメを肴に缶ビール飲んだり…この映画のおかげで韓国っていう国が非常に近く感じられるようになったわ。 アジア人特有の心の機微みたいなものも感じられたし。 …長くなっちゃったわ。 興奮すると話が長くなるって、オバチャンみたいでイヤね。 ホホ。[映画館(字幕)] 9点(2004-01-09 21:59:46)(良:1票)

47.  ムーラン・ルージュ(2001) 《ネタバレ》 アタシこういう世界大好き。 ニコール美しすぎるわー。 彼女が住んでたあのゾウの家なんて、アタシに金が腐るほどあったらホントに作って住みたいってくらい好き。 でもね、ストーリーは…どうなのかしら? 誰かも言ってるけど、アタシにもユアンとニコールは世間知らずの甘ちゃんにしか見えないわ。 ニコールなんて娼婦のクセに金持ちから散々金ふんだくっていながらずっとオアズケくらわすなんて、娼婦の風上にも置けないわ。 ユアンも脚本家のクセに舞台を台無しにするなんて、北島マヤの舞台に対する情熱(泥まんじゅうだって食べちゃうんだから!)を見習えって感じ。 でもニコールの美しさと絢爛たる世界に意外に高得点なの。 ホホ。[ビデオ(字幕)] 7点(2003-12-02 17:26:54)(笑:1票)

48.  ジャイアンツ 《ネタバレ》 アメリカの中でも独特なテキサスという土地が歩んできた歴史を、女性の自立問題とかメキシコ人への差別問題なんかも絡めながらベネディクト一家の変遷を通して壮大に描いたこの映画、ちょっとアレコレ欲張りすぎな気がしないでもないけど、さすがに見応えのある超大作だったわ。 でもアタシが何気に一番新鮮に感じたのは、自立するにつれて思い通りにならなくなる子供たちに悩む普通の両親の姿を、大スターのロック・ハドソンとエリザベス・テイラーが老けメイクまでして見事に演じきってることかしら。 戸惑いながらも子供たちに新しい価値観や生き方を教えられる親の姿を、まさかこの美男美女2人が演じるとはねえ。 ってことで家族ドラマとしてもけっこうな良作だとアタシは思ったわ。 そしてジェームズ・ディーン! 石油で大儲けしても結局最後まで満たされなかったジェットの姿は、この映画が遺作となった彼自身とどことなく重なってなんだか切ないんだけど…どこか屈折したような、脆さを秘めた哀愁漂う役柄はやっぱり御手の物よね。 …勝手に複数形にしちゃった日本語タイトルはやっぱりちょっと残念…でも映画史に残る作品であることに変わりはないわね。[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-04-24 16:52:13)(良:1票)

49.  シザーハンズ 《ネタバレ》 一見すると絵本のような映画だけど実際はかなりリアルっていうか、人間のズルさをしっかり描いてるっていうか。 パステルカラーの家とか衣裳とか車とかはとってもカワイイけど、その町に住む人たちのドス黒さったら! 強引でワガママなジムとか、色仕掛けが失敗したら悪口言いまくるジョイスはもちろんだけど、いい娘に見えるキムも実は保身に必死だし、ペグの善意も穿った見方をすれば自分のボランティア精神に酔ってるだけって言えなくもないような…。 この映画を要約すると「結局みんな自分が一番カワイイ」(=現実社会)ってことになるような気がするわ。 …物語風にかなりデフォルメ&単純化しつつもちゃんとリアリズムを追求できるってとこがティム・バートンの非凡な才能なのかもしれないわね。[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-11-01 17:26:10)(良:1票)

50.  流転の王妃・最後の皇弟<TVM> 《ネタバレ》 泣いたわ。 世の中には立派な人もいるのねえ。 あまりに立派すぎて感情移入はできなかったけど、それでもアタシは十分感動しました。 なんだか、ホント当たり前の感想だけど、戦争って怖いわね。 平和な時代に生まれてホントに良かったわ。 こんな世界に生きてたらアタシなんてきっとすぐに悪い人々に染まっちゃうわ。 この二人のようによっぽどしっかりした人じゃない限り、こんな状況に陥ると本性が出るっていうか、人間の汚い部分が頭を出すっていうか…人間って弱いわね。 だからこそ戦争なんて起こさないように努力しなきゃいけないのね、って改めて思っちゃったわ。 ところでタイトルの「流転の王妃」って、おかしくない? 流転はしまくってたけど、ヒロさんって王妃でもなんでもないわよね? それだけは最後まで気になったの、アタシ。[地上波(邦画)] 7点(2003-12-07 21:17:02)(笑:1票)

51.  バーレスク 《ネタバレ》 これは…クリスティーナ・アギレラとシェール姐さんの歌はとっても素晴らしかったんだけど、ストーリーがねえ…。 田舎から出てすぐにショークラブでの働き口を見つけて、ちょっとしたハプニングからあれよあれよという間に大スター! クラブの女主人からも可愛がられ、他の女の子たちからもすぐに一目置かれるようになって、大金持ちと友達系っていうまったく違ったタイプのいい男2人に言い寄られて、クラブが抱えてた資金繰りの問題もちょっとした思いつきで鮮やかに解決!ってねえ…。 いまどき少女マンガでもさすがにボツでしょ…。 とか言いながらアタシも「待って!幕をあげて!」ってテスが言うとこは鳥肌ゾワワワーで、あとから何度も見直しちゃったんだけどさ(←安いオンナ)。 ところで、不動産王マーカス役の人ってレオナルド・ディカプリオにそっくりじゃない?? 出てくるたびに「(レオに)似てるー」って言っちゃってたんだけど、アタシ。[DVD(字幕)] 6点(2011-05-28 17:16:59)(良:1票)

52.  アウトブレイク アタシ、この映画見たことあったわ…。 しかも映画館で。 はじめてだと思ってワクワクしながら見たアタシって…ボケてんのかしら?? アタシはモターバ熱より痴呆症に要注意ね。 と冗談はこれくらいにして…公開当時アフリカでエボラ出血熱の感染が拡大してたせいもあって、妙な緊張感を持って見た覚えがあるわ。 しかもやけにタイムリーだったんで余計に怖かったのよね。 映画としての出来は…アタシはいいと思うわ。 最後までハラハラドキドキしたし、キャストも豪華だし。 後半にかけて、いかにもアメリカンなヒーローものに成り下がったのが気に入らないって人も多いみたいだけど、アタシはそんなに気にならなかったわ。 きっとダスティン・ホフマンがヒーローには程遠い顔立ちなせいね(褒め言葉よ)。 それにしても…ウイルスって本当に怖いわね。 最近はSARSとかあったから、アタシたち一般人にとっても身近な問題になりつつあるし。 でもやっぱり一番怖いのは、そのウイルスを細菌兵器にしようとして、モターバウイルスの原型に有効な血清が出来ていたにもかかわらずその存在を隠して、挙句の果てに爆弾で市民を皆殺しにしようとした軍隊(=人間)よね。 地球上のあらゆる生き物の中で人間が最も危険で有害だってのは…ちょっとへこむわ。[地上波(字幕)] 8点(2004-11-06 17:34:45)(良:1票)

53.  突然炎のごとく(1961) 《ネタバレ》 フランスっぽいわねー。 カトリーヌは徹底して自分の欲望に正直、ジュールはそんなカトリーヌを心底崇拝、一番普通の人の感覚に近いのがジムかしらね。 一見「自由奔放で魅力的なカトリーヌをめぐるオトコ2人」という構図だけど、実は「精神的同性愛と言ってもいいくらいのジュールとジムの強い絆に割って入れないカトリーヌ」という見方のほうが正しいような気がするわ。 とにかくワガママ炸裂の恋愛に「やっぱりおフランスはスゴイわねー!」とか思ったけど…よく考えたら谷崎潤一郎の『卍』とかソックリよね。 あっちは光子をめぐる園子とそのダンナっていう構図だけど。 …恋愛にルールは不要だとも思うけど、やっぱり人様に迷惑かけちゃダメよ!とか思っちゃったアタシは…やっぱりただの凡人ね。 ホホ。[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-03-26 14:39:20)(良:1票)

54.  萌の朱雀 《ネタバレ》 ええっと…結論から言うと、アタシはどっちかっていうと苦手だったわ。 っていうか違うの。 アタシ、こういう雰囲気は好きなのよ。 抑えた感じの展開も、美しい日本の田舎も、切ない別れも、心の機微も、全部アタシの好きな要素なんだけど、なんで苦手なのかというと…アタシ、映画ってやっぱりエンターテイメントでなければいけないと思うの。 映画は見る人あってのもの、この映画ももう少し観客に親切でもよかったんじゃないかしら。 もちろんなにもかも説明しろ、なんて野暮なこと言ってるんじゃないのよ。 でもせめて家族構成がすんなりわかる程度のヒントは必要じゃないかしら。 心理描写も稚拙で(狙いであえて抑えてるというよりは何もしてないだけのような気がするの)、見てる側の想像力に頼りすぎてる感じがするわ。 監督さんも若い方みたいだし、ひとりよがりな映画になってしまったのはある意味仕方のないことなのかもしれないけど、もう少し観客のことを考えられるようにならないとダメだと思うわ。 でも世界観は好きだし、方向性はアタシ好みなので、今後に期待って感じかしら。 この作品も何年か経ったら原作を読んでからもう一度見てみたいわ。[地上波(邦画)] 5点(2004-01-30 22:15:18)(良:1票)

55.  ウェディング・バンケット 《ネタバレ》 とっても切なかったわ。 こんな親子愛の描き方もあるのね。 言ってみればウェイトンは両親を「だます」わけだけど、それは年老いた両親に自分が同性愛者であるという事実をつきつけることによって苦悩を与えたくないがため、息子の結婚を楽しみにしてる両親を喜ばせるため…でも結局それが大切な恋人であるサイモンも、結婚相手のウェイウェイも、そして一番悲しませたくなかった両親までも巻き込んじゃって…。 ウェイトンに罪があるわけじゃないのに、ゲイだってだけでこんなにやるせない悩みを抱えなきゃいけないなんて…ほんと切ないわ。 でもウェイトンのお父さんは立派だったわね。 「息子は一時的に病気なんだ、サイモンが息子をたぶらかしてるんだ」って信じようとする母親に比べて(もちろんこの母親も優しいステキな人なのよ。 アタシはむしろこれが、あの世代の人の普通の反応だと思うの。)、サイモンに「息子をよろしく」って言えるこの父親は本当に立派よね。 心の中でさまざまな葛藤があったはずなのに、息子の幸せを第一に考えてこんなことが言えるって…ほんとにすばらしい親子愛だと思うわ。 とにかくこの映画では、みんなとっても良心的でいい人なのにもかかわらず、同性愛者だってだけでこんなに悩まなきゃいけないってのが、見てる側からしてもつらいわ。 それにしても、結婚できない彼らゲイの人々のほうが、自由に結婚できるストレートの人たちよりも、結婚するということについて真剣に思い悩んでるような気がして…これってなんだか皮肉よね。 なんだかほんとやるせなかったわ。[地上波(字幕)] 8点(2004-02-05 22:34:47)(良:1票)

56.  キッチン(1989) 最初から最後までとっても穏やかだけど、なんだか考えさせられるとってもいい映画だったわー。まだまだイモっぽい頃の川原亜矢子や雄一くん役の俳優さんの淡々とした感じもとってもよかったし、すべてがこの映画の独特な雰囲気を壊すことなく作り上げてるのね。それにしても、橋爪功…スゴイわ。夜の世界に生きるオカマを完璧に再現してるもの。それこそ仕草から言葉づかい、視線の動かし方にいたるまでパーフェクトよ。彼の演技で、いろいろと辛いことも経験してきたであろう絵里子さん(だからこそ優しくて聡明なのね)の過去が見えるようだったわ。…実はアタシ、正直そんなにこの映画には期待してなかったんだけど…見てよかったわ。[地上波(字幕)] 7点(2005-06-10 20:51:46)(良:1票)

57.  ルパン三世 セブンデイズ・ラプソディ<TVM> 可もなく不可もなくって感じかしら? アタシはとりたてて悪いとも思わなかったんだけど(前作『天使の…』よりはよっぽどマシだと思うわ)、全体的に印象に残らないというか、小さくまとまっちゃってるというか…。 でもミッシェルを救い出したときのルパン・次元・五右衛門・不二子のチームワークはさすが!って感じで胸がすくようだったわ。 ところで…ルパンっていつからロリコンになったの!? ルパンはミッシェルのような乳臭い小娘なんて見向きもしないはずよっ! ヒロインは色気むんむんの大人のオンナにしてほしいわー。[地上波(字幕)] 5点(2006-09-27 19:08:29)(笑:1票)

58.  バス停留所 《ネタバレ》 とびっきりセクシーだけどちょっぴりおバカでコケティッシュ!っていう役柄ばっかりだったマリリン・モンローが演技派に転身しようと頑張ってた頃の映画なのね。 基本的なキャラクターは変わってないけど、ちゃんと女優してるマリリンを見るのははじめてだったんで、最初はちょっと戸惑っちゃったわよ。 頭カラッポな金髪美女をやらせたらピカイチなマリリンはそれだけで唯一無二の存在なはずなのに、彼女自身は演技派女優になるためにもがいてたなんてなんだか皮肉ね。 アタシはこの映画のマリリンも悪くないと思うけど、世間のイメージはやっぱり前者だろうしねえ。 映画自体は全体的にお気楽っていうか微笑ましくって、これでもかってくらいのハッピーエンドにはアタシもなんだか幸せな気分になっちゃったわ。 ボー役の俳優さんは終始ジム・キャリーにしか見えなかったけど。 ホホ。 ところで、ヴァージはあの後どうしたのかしらね? ボーに触発されてあの女主人を口説きにかかるのかしら??なーんて。[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-10-21 22:56:54)(良:1票)

59.  ネットワーク 《ネタバレ》 視聴率至上主義のテレビ業界の「狂気」を描いたこの映画だけど…コレが1976年の作品だってことにアタシはビックリ! 現代の放送業界のモラル低下?崩壊?をこんな大昔に予見してたなんてねえ。 見終わって最初のアタシの感想は「なんでマックスはいい歳こいてダイアナみたいな嫌なオンナにうつつ抜かしちゃうワケ??」だったんだけど…現代テレビ業界の妖しき化身ダイアナに古き良きテレビ時代を支えてきた報道マンのマックスが翻弄される様子は、テレビ業界そのものの移り変わりを暗示してるのかなと。 低視聴率番組をアッという間に人気No.1にしてみせた美しき敏腕女性プロデューサーにある種の敬意と愛情を感じつつも、人の感情やモラルを忘れて視聴率だけに一喜一憂するその姿に違和感を覚えるマックスは、商業主義に突っ走る現代のテレビ業界に羨望しつつも危機感を覚える昔のテレビ業界人の姿っぽいっていうか。 …結局ラストには視聴率のために暗殺までしちゃうダイアナたち…どこまでエスカレートするのかと思うと空恐ろしいわね。[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-03-30 20:21:23)(良:1票)

60.  風の谷のナウシカ 《ネタバレ》 アタシこの映画何回見たかしら?ってぐらい見てるんだけど…今回もしっかり考えさせられちゃったわ。 アタシにとってのこの映画のテーマって、単に環境保護的な「自然を大切に」ってことだけじゃなく、もっと広い意味での「お前ら、いい気になってんじゃねえぞ」的なことなの。 なんていうのかしら、人間の都合で自然の形を変えたり、思い通りにならない人を力でねじふせたり…そんなことを重ねた結果、世界が腐海に覆われ、偉大な文明は失われてしまったのに、それでもまだ腐海を焼き尽くそうとしたり、巨神兵をめぐって戦争したり…。 そんな未来を実際に築きかねない愚かなアタシたち人間に、なんでも思い通りになると思ったら大間違いだ、あんまり傲慢になっちゃダメだぞ、ってなことを言ってるような気がするわ。 もちろんアタシはナウシカみたいな「イイ子ちゃん」にはなれないけど、この映画見るといつも気をつけようって思うのよね、いろいろと。 ところで、誰かも言ってるけどナウシカは人間を超越した存在よね。 そういう意味では感情移入しにくいし、アタシはそんなに魅力を感じないわ。 アタシに言わせりゃナウシカよりクシャナ! すごく魅力的な存在よ。 映画ではあんまりそれが発揮できてなくて残念だけど、すごく人間くさくて、でもすごく尊敬できて、キャラクターとして秀逸だと思うわ。 ところで映画と漫画を比較してる人が多いようだけど…アタシはどっちも好きよ。 ってか別物だと思うわ。 映画は寓意童話っていうか、絵本みたいな感じで単純化されてるところがあると思うけど、漫画は人間の弱さとか汚さとか、避けることのできない矛盾だとか、間違いだとわかっててもせざるを得ない切なさとか、もっとなんかこう人間味あふれる感じの現実感があると思うわ。 ナウシカも映画よりは人間っぽいし。 それにしても宮崎駿の頭の中って一体どんな具合になってるのかしら? こんな不思議な世界を創造できるなんて、なんだかんだ言われててもやっぱり天才なんでしょうね。[地上波(邦画)] 9点(2004-01-17 01:16:10)(良:1票)


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