みんなのシネマレビュー
アルメイダさんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 604
性別 女性
ホームページ http://www.geocities.jp/suminoe_kagaya/
自己紹介 2004年から映画専門サイトをたちあげました。
ジャンルはSFが主ですが、サスペンスも大好きです。
リバーランズスルーイットや、ショーシャンクの空に
のようなヒューマンものから、未知との遭遇やバックトゥ
ザフューチャーなどのアンブリンもの。
十二人の怒れる男やパルプフィクションなどの脚本もの・・
自分が良いと思った映画が合う映画で、見る人の数だけ
思いも変わると思います。その中で、共感できる人が
多ければ売れるのでしょうね。
たまに<これだけ映画を見てるんだから万人受けは・・>
と、マニアックな映画にも手をつけますが、
できの良い映画や単館ものなど多趣味なジャンルに疲れ、
子供時代に帰ってるみたいです・・
それらは映画館で見た映画本来の娯楽作だった・・

投稿関連 表示切替メニュー
レビュー表示レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示作品用コメント関連表示人物用コメント関連表示あらすじ関連表示
コメントなし】/【コメント有り】
統計メニュー
製作国別レビュー統計年代別レビュー統計
要望関連 表示切替メニュー
作品新規登録 / 変更 要望表示人物新規登録 / 変更 要望表示
要望済関連 表示切替メニュー
作品新規登録 要望済表示人物新規登録 要望済表示
予約関連 表示切替メニュー
予約データ 表示

評価順1234

41.  スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐 《ネタバレ》 これから行かれる方は大画面の劇場をお勧めします。 ルーカス映画にある中だるみが全くなくさすがに最終章なんだと感心し、 2番目に好きな作品となりました。 1番はやはり大逆転の帝国の逆襲です。 オープニングから面白く飽きることはありません。 特にR2D2のかわいらしくもマヌケな活躍(エレベーターでの)は見事。 一番好きなシーンは後半の皇帝VSヨーダ。 舞台の見せ所がまるで歌舞伎のせり上がりのようで面白い。 詳しくは書きませんがあんなものを投げるパルパティーンはいったい(爆) シリーズ中最古参のキャラですが(ロボ&CG&かぶりものは除いて) 独特な位置づけが面白く気に入っていたので大活躍?な本作は満足です。 エピ4では皇帝は違う役者さんだったんでしょうか?? クワィ=ガンジンのことにも最後にふれていましたし、 シスの歴史の悲劇が語られていましたが、 師匠を倒した裏切り者の正体はやはりこいつですかぁ・・??? (それならば歴史はジェダイの復讐(帰還)で繰り返されるということ) 展開が速いのでまた観に行って確かめようかと思いました。 CG映像美は全作の中でもちろん1番で前作より数段違和感なしです。 ほとんどのキャラが登場しますのでファンにはたまらないと思います。 大事な終わり方なんですが品よく大人向け。 救いのないストーリーですが最後の〆はジェダイの帰還(復讐)を超えています。 「天地創造」みたいな雰囲気です。 ああその前がもったいないかな・・ 実は自分の中で帝国の逆襲を超えるまでにはいたらなかったのが、 ベイダーの心の葛藤なのです。 エピ2から続けてジェダイの中で浮いていたアナキン。 愛のためとはいえ暗黒面に落ちるまではよく伝わります。 が・・救えなかった瞬間の怒りがあっさりしすぎ。 ああ、無情のように行き場のない怒りを感じさせてほしかったです。 ただしこの映画には特別な魅力があります。 やはり歴史を逆行させるという妙味です。 すでに知っている未来と辿ってゆく過去。 観終わった後にエピ4がすぐに観たくなりました。 でももう少し置いてから・・ エピ3のラストとエピ4のオープニングでは、 少し年月がたちすぎて違和感があると思いますので・・ ロードオブザリングもそうでしたが、 続き物は終わってみると寂しいものです。 SF大河ドラマを見終えたような後味があります。[映画館(字幕)] 8点(2005-07-17 06:27:04)(良:1票) 《改行有》

42.  マイティ・ジョー 《ネタバレ》 シャーリーズ・セロンが見たくて借りました。いや、やはりハマリ役でうまい。 私はキングコングも、シガニー・ウィーパーのも見たことがありません。 だから見比べることはできませんが、感動してしまいました。脚本がよくできていて、 ディズニーなんだなあぁと思ったのが、指を食われた密猟者のボスとの出会い。 これ、ピーターパンのフック船長思い出したんですが・・ でツボにはまり、飽きることなく最後まで見てしまいました。 壮大な感じのする映画ではなくまとまりすぎてはいますが、キングコングも見ていない 私はちょうどいい、コテコテしていない愛嬌もあるしで良かったです。 前半はカメラがスピルバーグの映画みたいだった。後半もやりすぎることなく、 でも安心して先を読める道徳のある家族向けの映画。 E.T.のごとく蘇生したあとは、素晴らしき哉!人生のように募金が集まる。 こういう映画はこれでいいんじゃあないか、悪くないのではと思いました。 変に悲劇を招くこともなく勧善懲悪でしかも笑えるところもあるし。8点(2004-07-23 20:50:09)(良:1票) 《改行有》

43.  上流社会 《ネタバレ》 実は「裏窓」を観てかなりG・ケリーの美しさにこの作品を期待したのですが・・ こちらは現代的すぎな女性になっちゃってて不満。 リメイクは原作を超えないと言われますがカラーなので楽しみにしていました。 ところが豪華さはこちらが上なのに原作の駆け引きの妙や品がない。 ミュージカル化もあまり成功してはいないと思いました。 原作と比べると配役も好きになれないですね。 ほとんど原作と同じ作りなのですがもし仮にこちらを先に観たとしても、 原作の白黒のほうを私は良いと思います。 それはわかりやすすぎて恋の妙や愛の深さが描ききれてないから。 ミュージカルということで新聞記者が突然主役女性に恋するような安易な設定。 もろ「プリティブライド」のほうの世界に近くて合わなかったです。 良い点は最初の方のコミカルな勘違い家族を演じるところ、 あれは色がついてるから現実的に面白い。 それと豪華なセットに色がついていることくらい。 舞台を時代的に華やかなアメリカ的に演出したわりに、 ロングショットが多く絵画的で演技合戦が楽しめなかった。 でもG・ケリーはまた違う映画で観てみたいです。 [DVD(字幕)] 4点(2005-10-22 12:15:53)(良:1票) 《改行有》

44.  ロスト・ハイウェイ 《ネタバレ》 全く持って意味不明な内容の作品でした。 私が不得手とする頭ではなく感性で考える世界というのがあります。 それがキューブリックでありリンチだと思います。 ヒッチコックはまだ次の予告めいたシーンでネタをばらしてゆくのですが、 観客に不親切なのはリンチやキューブリックのような、 監督が自分の演出に酔ってしまっている作風なのです。 わかる人にしかわからないから特定のファンがつく。 でもそれ以外の人はその特定さを味わいたいから仲間に入ろうとする。 要するに敷居が高い作品が多すぎるのです(苦笑) 芸術的に怪しいとかわからないところが気になるからと観るのですが、 これは2回観たいとは正直思わなかったです。 なぜなら全くもってわからないのですが、 最初に考え抜いた結末どおりに終わったのです。 やはりそうだったのかと納得はするものの、 これは頭で考えた今までの映画の記憶から考えたもので、 そんなのあるの?とやはりわからないのが感性で観るという、 私があまり観ていない手法の映画なのですから記憶の推理は合いません。 やはりあの手法は突っ込みどころがありすぎる。 オムニパス映画か? と思ったくらい前半と後半の主役が変わっているのです。 俳優が変わるなんて違反でしょう(笑) いや、B・プルマンはどこかで現れるはずだ! そう信じて観続けましたが・・ ひょっとしたら現れず終わる方がさらに不可解になってたかも。 あまりこのての映画は観ないので比べようがないのですが、 昔に見た「エンジェルハート」をすぐさま思い出しました。 そういやぁ久々に観てみようかな・・ こういうの結末がわかってても後味悪いんですよね。 あと、「ユージュアルサスペクツ」これになると確信犯だから逆に面白い。 ちょっと、B・プルマンとG・バーンがかぶったり(爆) 一番似てるかなと思い出したのが「ファイトクラブ」でした。 [DVD(字幕)] 5点(2005-11-04 07:53:28)(良:1票) 《改行有》

45.  南極物語(2006) 《ネタバレ》 ノラ犬みたいな不細工でもかわいげがある犬が好きなので、 ほとんどがブリーダーに手入れされているような犬ばかり。 と思っていたらブリーダーが出てきた・・ 元の南極物語を忘れろといっても大まかな筋は同じですから、 見比べてしまうんですよ。 努力して別物と思っても見せ場とかは元のをいただいちゃってるし・・ 再会シーンも警戒することなく大喜びで駆け寄る犬たち、 しかもほとんどの犬が生き残ってるから南極の自然の試練や過酷さが嘘みたい。 犬が1年くらいあそこにいるのに毛がきれいで太ったまま・・ ここまでが犬中心での私の不満です。 科学的にもおかしい・・ 春はどこにあったんでしょうか。 白夜はいったいどこに・・ そしてあんな風に月が南極で見えるんだろうか?? 日本の南極物語では(こんなところに行きたくない)と怖さまで感じたのに、 洋画の南極物語では(こんなきれいなところだし航空機でも行けそうだし) リゾート気分で客観的に観てしまう。 人間ドラマはもうめちゃめちゃでした。 よかったのは博士の存在が話の都合に合ったこと。 これはもう覚悟していたのですが、 航空機で別の基地に降り雪上車で犬を救出し、 主役の男女ふたりはキスして犬がその間に割り込むシーン・・ 嘘・・泣きたくなった(苦笑) やっぱりディズニーだ・・ あちこちでそういう声を聞いてなぜなのかわかり納得。 ディズニーはアニメは1級品なんですが、 実写はあまりよい印象がありません。 唯一よかったのは館内が騒ぐくらいびっくりさせるシーンがあったことくらい。 でも・・「JAWS」のあのシーンのパクリとしか取れませんよ。 しかもCGであれを出すなんて・・ やはり今の時代とディズニーという点で難しいリメイク。 別れて出会う感動物語までは同じ設定なのだから、 内容はどんなにいじってもよいのです。 ただ自然の厳しさや生きることの厳しさが描けていません。 残酷なシーンが無理ならばアニメでリメイクしたほうがもっともっと、 ディズニーの技術でしたら見ごたえのあるよい作品に変わっていたでしょう。 劇場作なので点は甘くしています。 [映画館(吹替)] 5点(2006-04-02 13:47:56)(良:1票) 《改行有》

46.  生きるべきか死ぬべきか 《ネタバレ》 真面目なのかコメディなのか紙一重という社会風刺コメディですが、 この監督のコメディといえばほとんどが下ネタに頼らず、 上品にきわどい風刺もバサッと冷酷に切り捨てたり、 本当にわかりやすいギャグもありますが、 シェークスピアなどの文芸の知識もいるという、 わかりにくいのにそれでも笑えるのは正統派のコメディだからでしょう。 よく本が出てきますが別に賢さを映画で見せようなどという俗なものでもなく、 その時代では映画の中に映画を出せない(影響は本から)という時代。 そこが安っぽくないのです。 特にこの作品では後々のスパイ映画によく使われているような、 本屋の中でのスパイ活動が面白く見事です。 アンナカレリナ・・そしてその本に挿む栞は写真・・ あらゆる媒体からおかしさを追求できる現代のコメディよりも、 日常生活の中からとてつもないバカな設定が生まれるのです。 まずその制作された時代背景を考慮しないといけません。 ギャグとはいえあのヒットラーをあそこまで茶化したことは、 見ている最中でもヒヤヒヤして笑えないくらいの緊迫感。 コメディなのに後半の大山ではもうドキドキもので、 本物のヒットラー(あくまでも映画の中で)の訪問した劇場で、 初めての主役を渡されたのは私がこの監督作でお気に入りの、 「桃色の店」のJ・スチュワートのよき友役、 「ニノチカ」のロシアの同志役フェリックス・ブレサート。 それもヴェニスの商人のあの役だった・・(大笑) さてラストのオチを私たちはどう取りましょうか? 私はブラックに取って、 おまえの演技は観たくないんだよ! と取りました(爆) おかしすぎるよなぁ・・ 素人のような大根役者が演じる最初と最後のシーンの絶妙さ、 その大根を演じる俳優は本当にうまいのです。 本当に怖いのはヒットラーなのか? それとも彼女なのか? それとも大根ゆえ受けない演技の役者役なのか? 恐ろしいくらいよく出来た作品。 ヒットラーの命令を喜んでゲシュタボは聞くから、 航空機から(ジャンプ)と総統の言われるまんま飛びます飛びます。 ドレスを着たヒロインは収容所でスポットライトを浴びたい役。 こんなギャグを戦争のさなかに撮るルビッチって・・ [DVD(字幕)] 9点(2006-02-15 10:48:01)(良:1票) 《改行有》

47.  のるかそるか 《ネタバレ》 リチャード・ドレイファスが大好きなので観ました。しかも劇場で。競馬ファンの私はストーリーからして、大満足。ラストの写真判定のシーンでは、ふたつにひとつ。はらはらしながら、でもどうせひねったほうだろうとか、いやもしかしたらコメデイだからとか考えました。G1の季節特に、コレを見ていた頃は、競馬にはまっていましたから。窓口(現場と言う)の太ったおやじがまたよい。ドレイファスはうまいです。私、ラストの決まったシーンで、思わず立ち上がりたい衝動に駆られました。こういう、観終わったあと爽快さだけ残る映画もよいですね。うちで観るならともかく、劇場で見る映画は後味のよいものの方が帰り道の気分がよい。意味不明な自信がわく映画。コレ観たからって勝てはしないけどね。 9点(2003-12-07 11:23:17)(良:1票)

48.  ガタカ んんん~評判良かったので感動作と期待して見ました。 が・・感動はなかった。たぶん感動したくて求めてたものと 違ったからか。映画は良く出来てるし特にロングショットは、 2001年的で普遍的にSFの美しさだと思った。小道具の使い方が 特によく、コンタクトレンズをはずしぼやけるところや、 冷ややかな室内の感じも未来的で伝わる。演技も、イーサン・ホーク、ジュード・ロウ、ユマ・サーマンとけちのつけようがない。ん~何故かでも求めてたのは、海での兄弟の競泳の オーバーラップの果て。あれだけ競泳の回想シーンがあったのに、ぐっとこなかった。ラストの検査官にはちょっと感動。 ジュード・ロウの結末は無感動。考えることが多すぎて、感情を絞れなかった。静かに重い作品。ジュード・ロウが弟のほうがしっくり感情移入できたなぁ・・5点(2004-01-20 04:02:56)(良:1票) 《改行有》

49.  グッバイガール 《ネタバレ》 うん、これは良い。見終わった後勘違いの、感化されるラブコメではない。リチャード・ドレイファスがオスカーを取ったのも納得できる。優しく味のある演技を見せる往年より、この初期の演技は妙なリアリティがある。リアル!ラブコメの中に生活感いっぱい感じるのに、彼の演技はほんとに役柄そのものの、役者の役を感じるから見る側からは現実味がない。これってすごい。現実味のない脚本の中でのリアルさなんだから。しばし、笑いや時には夢を見られ、終わった後は後味が(映画)のエンディングなんだ。けして感化されて、もしかしたら・・なんて勘違いする映画ではない。質の良い舞台劇のコメディを見たような・・最初と最後が雨の電話ボックスに繋がってるのがにくい。このジャンルをしらけることもなく、最後まで見入ったのは、どこか(恋愛小説家)を見た後味に似てもいる。向こうは感動恋愛映画!という感じで、本作は恋愛劇より、人生悪くないよ的な映画。9点(2003-12-20 10:13:12)(良:1票)

50.  何かいいことないか子猫チャン 《ネタバレ》 すごいマニアックな映画を見たような気がします・・ でもまだまだ序の口、P・オトゥール出演作では禁断の(?) 迷作カリギュラがまだあります。それはまた別の話・・(書きたくないよぉ) この子猫チャンはもう、ドタバタコメディなんですが、 私には合わなかったなぁ・・1941は合うのになぜだろうか? 博士の異常な愛情も合わなかったということは、 P・セラーズが合わないのだろうか?? でもこの作品のセラーズはわりと気に入っています。 真剣なバカ医者です。ある意味本当にいそうなリアリティがある(いるのか??) ファッション雑誌の編集長が、女性にモテすぎて困り、精神科の教授に相談する。 教授は、彼を羨ましく思って、自分もプレイボーイを目指すが……。 女性に囲まれて過ごすプレイボーイの悲喜劇を描いたコメディ。 ファッション雑誌の編集長(P・オトゥール)精神科の教授(P・セラーズ) なんとも変な取り合わせですが、妙にボケとボケ(つっこみではない)が合い、 突っ込む役は誰だ・・(いないからわけがわからない)そのうえ、 これがデビュー作というウッディ・アレンまで大ボケをかましている。 唯一まともな突っ込み役は編集長のフィアンセ子猫チャン。 女性がたくさん出てるんですが初期ボンドガールまでパラシュートで登場と、 なんかオースティンパワーズのようなめちゃくちゃな筋。 笑いのセンスがずれてるのか私はついていけなかったんですが、 まあコメディ初のわりに予想外にオトゥールが天然バカ演技がうまかったのと、 セラーズの志村ケン的な確信犯的バカ演技に品を感じ(って変か)、 題名が小沢健二の歌なので(わかる人にはわかる)保存版にしました。 ひとつ、いいえふたつ間違えばおしゃれな恋愛コメディになっていたのになぁ・・ ドタバタなしの正統派で見たかったなぁ。 [ビデオ(字幕)] 5点(2005-05-07 07:46:56)(笑:1票) 《改行有》

51.  クリムゾン・リバー 《ネタバレ》  「セブン」のようなタイプは生きているのが嫌になるという一瞬のめまいがある。 「クリムゾン・リバー」はちょっとセブンぽい設定じゃあないですか。 その割りに娯楽もありそうだから怖いけど面白そうで・・ 怖さから言えば・・怖くはなかった(苦笑)見た人ならわかりますが・・ 期待度も高かったのでしょう。でもそこそこは面白かったのです。 多分この作品が面白いか面白くないかに別れる線は、 内容がわかるかわからないかによると思うのです。 面白くないという人はわからないまま進み、 後半から登場人物にセリフで行動で説明されるから面白くない。 面白いという人は・・まあ私ですが(ほんと評判悪いんでびっくり) とにかく客観的に観ましたよ。 誰にも共感できないという救いもあってか3人目の刑事として観ました。 そうするとラストのとってつけたようなオチも「はいはい間に合いましたねぇ」と、 許せてしまいます。画面が暗くなったところで終わったと思い「面白い!」とつぶやくと、 まだ続いてたんだなぁ・・でも「まあこっちでも許せるけどさっきのほうがいい」と。 ふたつの別々の事件が絡み合うことがキーワードなので、 単体に考えるとほんとに楽しいですよ。 しかもなかなかリアルでグロイ演出(死体とか)は見ごたえアリ。 墓荒らし事件と雪山惨殺死体・・宮殿(学園)のそばを流れる川・・ 人体実験ものも続いたことで正直飽きてきた題材で、 またしても鍵十字ですよ。 なぜ鍵十字と十字架の学園が結びつくのか? キーワードは十字とふたつの事件ですね。 鍵十字も十字架もふたつの線で出来ています。 ドイツという国もキリスト圏です。 未見の方は自分が第3の刑事になったつもりで推理していってくださいね。 説明は大いに不足で時間も100分くらいしかない忙しい映画です。 私も次観るときには忘れているかもしれません。 そのくらいややこしいのにしっかり観客を置いて内容は解明されます。 あと、日本語吹き替えで見たのは珍しいのですがこれがよかった。 字幕も表示して比べると、字幕が説明不足すぎてわかり辛い。 吹き替えで観た事もわかりやすく楽しめた大きな理由です。 [DVD(吹替)] 7点(2005-09-01 11:22:59)(良:1票) 《改行有》

52.  レ・ミゼラブル(1998) この映画で泣きました・・と言っても、まだ前半で! まるでベンハーのようなくだり。感動するのが早すぎた・・ 実はシャインのジェフリーラッシュ目当てで見ました。 うまい!うますぎる・・ 私は彼がこんなに嫌なやつを演じきれるとは思ってもみなかった。 シャインでは父におびえる天才ピアニスト。 このレ・ミゼラブルでは悪徳警官。 この役以外にやったことがないと思えるくらいはまっている。 同じ人とは思えない・・もちろん主役のシンドラーことニーソンもうまいけど、 うまさが違うというか相手が悪い。 もうひとり光ってたのが、ユマ・サーマンでしたが今をときめくキルビルの。 熱すぎる。うまいんだけどね。私はクレア・ディンズの方を押していました。 この映画は舞台劇でも有名で、リメイクものです。 史劇が苦手なのではないのか?・・ いやこれは真面目な映画だし時代的にはまだまだ。 歌わないから大丈夫です(笑)不幸のどん底で吼えのし上がる・・ そういうのは大好きです。不幸のどん底で歌いだすと気が散るから。 ラストがまた美しいです。作りすぎの感もありますが・・ 8点(2005-02-25 07:07:35)(良:1票) 《改行有》

53.  狂っちゃいないぜ! 《ネタバレ》 すごい配役ですよね。 いやぁ、アンジェリーナ・ジョリーは出た瞬間わかったんですが、 ケイト・ブランシェットは後半になるまでわからなかった! だって・・アビエイター観たあとではピンときません。 このふたりをパッケージに使うほうが今では売れるでしょう。 ジョリーと ビリー・ボブ・ソーントンは実生活でも夫婦だったって、 んんん~やはり演技とは思えない濃さでした。 ジョン・キューザックがレストランでお目目パチクリする演技もあながち実話か(爆) 実はキューザックが私のタイプかもしれないと借りたのですが・・ この人見ようによったら顔が全然違う(一番似てるのはケビン・スピシー・・) どうもちょっと違ってました・・ でもこういうマヌケにお人よし風な顔は根本的に好きですが・・ お話は期待していなかったわりには面白かったです。 ラストがバカっぽい恋愛になったことを除いてはよろしいかと。 爆破予告は誰が電話かけたのかが気にはなりますが、 まあ謎のまんまでいいと思う。 前半からコメディなのですがちょっと笑えないシリアスさで、 元から飛行機が嫌いな私は絶対乗りたくないと思いました。 また違うんですよね。 シュミレーションの戦闘機とは違うんです。 民間機の交通整理をしているような管制塔ですからリアルなのです。 時給10万円もらってもやりたくないよぉ~と思いました(爆) 実際にこういうお仕事をされている人を尊敬しますよ。 コメディなのにリアルでしかも後半から「ゲーム」のような追い詰められる怖さもある。 飛行機墜落のパニックものよりある意味怖い映画かな・・ [DVD(字幕)] 7点(2005-12-23 16:17:13)(良:1票) 《改行有》

54.  地震列島 《ネタバレ》 何しろ特撮はあの爆破!中野監督。 突然マンションが大揺れするシーンは多岐川さんには知らせてなかったので、 逃げ惑うシーンは演技ではないのです。 特典にある監督のコメントが面白い。 割れた高速道路から火ダルマになって飛ぶ車や、 高層マンションが階段のようにつぶれてゆくシーン。 助けに来た永島は宙吊りのエレベーター。 そして一方の勝野夫婦は営団地下鉄に閉じ込められる。 これはすごかった。 燃え爆破した車両は今度は水。 「インディジョーンズ魔宮の伝説」での水が溢れ出す場面、 あれと同じ演出なのですよ。 隅田川の水があふれ地下に閉じ込められた人らは水攻めに・・ 「ポセイドン・アドベンチャー」の後半のシーン・・ しかもじわじわ沈みゆく車両の向うを見るため潜るのですが、 幽霊列車のごとく死体が浮遊(爆) 流れゆく死体の描写はまるで「宇宙戦争」です。 あ、スピルバーグは邦画が好きに違いないと憶測。 パニック映画の最大の楽しみは、 いかにしてなすすべもない現実から抜け出すか。 それがある意味冒険映画に参加している観客の楽しみ。 あと夫婦たちを引き合わせる役の大滝秀治(殺虫剤?のCMで最近出てる) これがまたえらく派手なシーンの犠牲に。 「エアポート」シリーズのようなものです。 航空機に乗ってるところで地震に遭遇し、 割れた滑走路に航空機が突っ込み爆破・・ 飛んでれば助かったかも(苦笑) ・・ダンヒル。 これ突っ込む人いると思うんですが(苦笑) いや、私はこれが成功するなら災害時に絶対活用しますよ。 その前に泳げない潜れないんだけどね(爆) ラストはまるで洋画のようなエンディングでしたが、 こういう映画は大袈裟にしめてもまあいいか。 それからどうなったのかを映さないところがなかなかいい感じでした。 [DVD(字幕)] 6点(2006-09-21 07:02:07)(良:1票) 《改行有》

55.  クリエイター 《ネタバレ》 よくあるSFファンタジーかなぁと見ていたのですが、 この青年の恋と科学者の妻への愛は関係はなくとも繋がっていました。 悲壮感さえ感じさせない信念の科学者はとうとう卵子提供者と会えます。 この女学生役がヘミングウェイの孫娘なのですが・・(どうも外見が合わなかった) 演技的には良い役者なんですが作品がファンタジーなだけに・・ 科学者の研究はさらに進み細胞は卵子を受けて育っていきます。 頭の中は妻以外考えられないし目はいっちゃってる。 あまりに幸せそうでかわいそうな人だなぁとも思えなかった。 でも妻の幻影を何度か見ちゃうんですね。 すごいリアルなうれしそうでさびしそうな表情で、 でも暗い映画では決してないのです。 コメディが半分入ってるしまあその点ではヘミングウェイは役が合っています。 科学者を好きになって告白しても相手にされず家出をしますが、 科学者も栄転になり助手も離れて行ってしまいます。 ひとりぼっちになったんだけれど妻の再生の夢がある。 助手の恋人がきれいな人なんですが彼女は脳梗塞で意識が戻らなくなります。 ここで助手と科学者の気持ちがリンクするような感じです。 呼び出された科学者は自分のある賭けをします。 これが医学の力ではないところが品がよくて好感が持てました。 海岸で決意した旅立ちはちょっぴりさびしくも優しくて感動しました。 誰もが一度は持っていた持っていた心の迷いがよく描かれている。 自分をそこに留めさせるものは妻ではあるんですが実は自分なのです。 失くしたものは帰らないから共有した自分も帰らない。 失くした=亡くしたと葬れるまで科学者は旅を続ける。 君がいた夏のようなちょっとほろ苦く爽やかな恋愛。 どうもオトゥール氏は史劇やサスペンス系が多く恋愛は珍しいので、 全く期待はしていなかったのでこれはびっくりしました。 こういったドラマは湿っぽいとかひつこくなるんですが、 メロドラマのようにならず逆にあっさりと品よくなっています。 そのときのセリフはないけれど5分くらいの哀しく幸せな表情はよかったなぁ・・ 見たあとにちょっぴりさびしいけれど暖かくなれます。 たぶんもう少し整理して時間も長くしたらこれ以上の作品になっていたでしょう。 [DVD(字幕)] 8点(2005-07-01 09:34:01)(良:1票) 《改行有》

56.  バタフライ・エフェクト/劇場公開版 《ネタバレ》 なぜか世界を変えてもアイテムは変わらない。 そのアイテムは書き換えられないのか?? これは私の解釈で考えますと、 聖書のようなものだと思います。 バイブル・・ それは読み方解釈の仕方によっては書き換えられる。 聖書そのものは書き換えられなくとも行動は変わりますよね。 最後には燃やされることやユダヤのこともちらっと出てきます。 神にそむいた行動ということは、 いくら自分が良かれと思ってしたことでも、 運命は根本的には変えられない。 道は変わっても解釈で書き換えられようとも、 犠牲になる人間が変わるだけで同じなのです。 実によくできた映画だと思いますよ。 よい映画だと思い始めたのは、 少年時代の悪役の子供が変わるシーン。 初恋の少女の兄という設定ですが悪魔のような子で、 周りがこいつのために不幸になるのは許せないと見ていて、 しかし実は道が変わるとまた別のいいお兄さんにもなっていて、 ここらから主人公に共感し、 こいつの人生を変えるのはおこがましい。 そして最後の道を選んだ主人公にさらに共感し、 ああ、この主人公がどんなに彼女のことを思っていたのかが理解できました。 究極の愛は一番好きな人に背を向けること・・ 普通に時間が穏やかに流れる中で主人公だけがその記憶を持つ。 この切なさは、 最初の自分だけが記憶を失くした感じとダブります。 仲間は幼少時の記憶のトラウマがあるけれど、 自分だけが記憶喪失で日記の空白がある。 自分探しの旅ができる能力を利用し、 過去を変えてゆけば誰かが犠牲になる。 後味は切ないんですが、 このての「時をかける少女」映画は、 もしかしたら新しい出会いがあるかもしれないという、 それからの展開が希望的なものに変えられる可能性も秘めています。 「ダークシティ」のエンディングのように、 主人公だけが真実を知っていて、 相手は知らないから可能性があるわけです。 両方の記憶があれば出会うことを避けてしまうかもしれないから。 そう考えたいのか別エンディングのシーンを見ると後味はこのままでいいとおもいます。 [DVD(字幕)] 9点(2006-04-23 13:37:43)(良:1票) 《改行有》

57.  鳥(1963) 《ネタバレ》  恋愛モノとしてみればちょっと理解できないその時代背景があります。 いわゆる上流社会の女性なのですが・・この設定は苦手だなぁ。 でもつがいの鳥を籠に入れて男性(弁護士)に届けに行かなければ話しははじまらない。 陸の孤島のような男性の家の家族には父はいません。 気難しい母と男性と都市の離れた妹、そして近所に昔の彼女・・ 人物は限られており母親役のジェシカおばさんが怖くもいい味です。 私は最初この母が息子を溺愛するあまりに鳥を差し向けているんだと思いましたから。 かなり人間ドラマは優秀でして、特に女性が母親は離別で環境がどことなく似ている。 今ではよくあるパニックものには離婚(離別)がつきものというお手本で、 エンディングあたりにはちょっと感情移入してしまいました。 さてこの古き良き作品に目新しいところを探すのはあら探しになってしまいます。 爆発炎上シーンなどは違和感さえ感じるくらいこの時代にしては今風です。 私がこれは・・と思ったシーンは静と動のシーンです。 ほとんどの方が感心すると思われる(ジャングルジム)のシーンは静です。 そしてエンディングは地雷を踏むような静の恐怖。 動とは、電話ボックス襲撃と屋根裏の襲撃シーン。 でもやはり静の描写のほうがなぜか動かないのに動くであろう恐怖感があります。 「裏窓」でうまいなぁと思いましたが、この作品も予測させるシーンがたくさんあり、 落ち着いて観られる作品を作るんだなぁと感心しました。 さて・・気になるのは「ゾンビ」のエンディングのようなあやふやなオチですが・・ あそこでちょん切られると後のことまで考えて後味が悪い。 これを狙ったんでしょうねたぶん。考えながら納得。 あとカメラワークですがまだあまりたくさん観ていないのですが、 天井を抜いて上から撮る今では当たり前な手法、 同時代の他の映画と比べるとそれがいかにこの監督のものかがわかる。 それと地平線や水平線などとにかく線を真ん中に持ってくる。 どういう効果があるのかまだ疑問ですが面白い構図ではあります。 最後に気になって仕方がないのは登場人物よりも、 あのつがいの鳥ですね。 あれはいったいなんだったのでしょうか?? 暴れもせずかわいいだけなのですが不幸を呼ぶ鳥にしか見えなかった。 [DVD(字幕)] 7点(2005-08-20 12:25:54)(良:1票) 《改行有》

58.  スペーストラベラーズ 《ネタバレ》 途中までは何回も気軽に見れる映画だと思う。 個人的にこの映画のコメディはツボに入ったし、 脚本も面白くて笑い通しでした。 本当に途中まではすごく良い映画だったなぁ。 気に入ったところ、 ばかなことを大真面目にやってて好感が持てる。 コメディの間のとり方がうまい。 人数が多いにもかかわらずうまくまとめ個性を出している。 気に入らなかったところ、 後半から金城が優等生になりおばか映画でなくなった。 妙にシリアスにまとめて感動させるように つまらなくさせた深津のラスト。 ・・・結局このふたり(主役)を泣かせちゃったら面白くない。 今までなにでひっぱっていたのか。理由のない強さ勘違いのカリスマではなかったか? 見ているものは(ああ、やっぱりね)と、既存にある狼たちの午後的な オマージュ映画だとしらけてしまう。途中まで舞台劇のようで面白かったのに。 そこがよかっただけに、(裏切られた)と、作品を後半から別物と見てしまう。 金城武のコメディは天然のおとぼけがあり、筧の計算された舞台俳優のコメディとは まるで違うがこの映画の前半にうまく生きている。それが後半では優等生。 こんなに面白い映画をどうにかしたいと考えてみた。 問題の後半、狼たちの午後ではなく、大脱走にはならないか!? 浜田がやってくれているマンホールを使わない手はもったいない。 そのあとから二人が首を出してもいいんじゃあないか? 例えそこに銃が向けられていたとしても、まぬけな結末のほうがおかしく哀しい。 ソレが無理ならふたりが銀行を飛び出したあとで終わったほうが良かった。 なにも後味の悪さを消すための見え見えの深津の回想など作らなくても。 あのクリスマスの涙は十分に余計。これさえなければまだ、 狼たちの午後の二人が飛び出したショットで閉じた方がかっこいい。 これだったら8点にはなっただろうに。もったいない映画です。 でもコメディセンスは良かったので、DVDを買い特典で楽しんでる。 特典は時間も多く、楽しく面白いところばかり。娯楽映画なんですから、 本当にあった狼たちの午後の真似はしなくてもいい。6点(2004-09-20 07:29:23)(良:1票) 《改行有》

59.  箪笥 《ネタバレ》 この映画はさすがにスピルバーグが誉めただけのことはある。 日本のホラーを見慣れている人は不満かもしれない。 私は日本のホラーを怖くて避けているので新鮮だった。 韓国の俳優さんはもちろん見た目が日本人と同じだから幽霊としてみたら怖い。 ゾンビでもないし金髪でもないしマスクもかぶっていない(笑) もしかしたら私は「リング」とか観たらトラウマになるのでは・・だから観ない。 脚本がまずよくできておりいわゆる「シックス・センス」オチなのだが、 詳しく書くともう観ても面白くないので書きません。 それまでがちょっとだるい。 韓国映画は初めて観たのですが中華映画と同じように、 赤を効かせた暗い観づらい演出が多い。 あれってもともとは「サスペリア」とかイタリア映画の影響なのかな。 絵として凝りに凝ったカメラワークが多いんだけど、 はじめのうちはうまいなぁ(というかヒッチコックやスピルバーグの技法ですが)と感心するも、 それがずっとだから飽きてきて(長いよなぁこの映画ホラーなのに)と思っていました。 しかし脚本がいいので頭の中では飽きませんでした。 観る映画というよりも読む映画かもしれない。 演出に既存の映画を感じさせてしまうのが難ですが、 これだけ人間の恨みや後悔が描かれていれば成功でしょう。 やはりアジアの映画だなぁと思いました。 内面を描かせたら洋画よりずっとえぐいです(苦笑) 洋画のホラーはどうしても宗教で怖がらせようとしますから、 日本人が観て見た目は怖いが内面は怖くはないのですよ。 この作品の一番よかったところは、 全部謎が解けたあとの救いようがない暗さと対照的に、 明るい音楽と背を向ける主人公のシーンです。 それからのことが今までですから(やるなぁ悪趣味だなぁ)と思いました。 ママ母が主人公に言ったひとことの展開やそれまでの家族図など、 松本清張ものみたいだなぁと感じました。 登場人物で特に気になったのが主役の女の子より、 妹役の子(少年みたい・・)と、 ママ母役の人がニコール・キッドマンとかぶり「アザーズ」が頭から抜けなかった。 [DVD(吹替)] 6点(2006-09-21 06:53:21)(良:1票) 《改行有》

60.  SAYURI 《ネタバレ》  大後寿々花は日本人であって「さゆり=千代」を演じていますが、 華はあるものの憂いや寂しさはあまり感じられないツィイーを食っていました。 日本人から見たひいきかもしれませんがやはり主役は日本人がいいなぁと。 ツィイーは「LOVERS」の方がよかったです(中華映画だから当たり前ですね) しかし彼女の目の演技はやはりうまい。 けれどもさらに大後寿々花の目の演技のほうが上回っていたということ。 彼女の頼りなげでいて無垢な目はある意味怖いです。 あとの俳優で気になったのが コン・リーのきれいなこと。 性悪女の役なんですが私は彼女のような昔の中国美人は好きですね。 昔のチャイニーズ・ゴースト・ストーリーもこういう顔立ちの人だったと思うんだけど・・ ミシェル・ヨーは日本人にいてそうな顔立ちのタイプで、 役的にとてもおいしいいい役で好感が持てました。 渡辺謙と役所広司・・ どちらがどちらかわからなくなるくらい濃い(爆) まあ私の日本の俳優の好みも中井貴一みたいな薄いのが好きなもんで・・ このふたりを一度に出さなくてもと思いましたね。 ちょっとくどかったかな・・ 桃井かおりは思ってたよりガクッときました。 たぶん日本語で日本の映画ならもっと艶っぽくいい味が出ると思うのですが・・ この桃井かおりといい最初の方の千代の(さゆり)少女時代といい、 思いっきり「千と千尋の神隠し」をだぶらせたのは私だけでしょうか・・ 工藤夕貴はさすがに英語がうまくて(うわ英語ペラペラで逆に違和感)と変に感心。 あとよく似た雰囲気を感じ取った映画をご紹介。 「エリザベス」・・しかしエンディングで(この映画はある国の女帝の物語ではなく・・) と解説されたので(そうだよね~)と納得したものの、 やはり白塗りで名を変えてのし上がるサマは、 規模は違うし内容も違えどもエリザベスのケイト・ブランシェットを思い出した。 このエンディングで少女時代の回想をだぶらせる演出(グリーンマイルなど)手法は、 私が特に昔から好きな手法であります。 最後にいい場面を持ってくると映画自体がその人の一生を見たような重さがあるから。 まあここに少女時代のさゆりを持ってきたあたりに、 この映画の本当に描きたかったことが凝縮されていると思います。 [映画館(字幕)] 6点(2006-01-20 03:59:28)(笑:1票) 《改行有》


Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS