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101.  キングコング2  ギラーミン、きさまというヤツは…「恥知らず」などと言うモノではないわ!何じゃ~~こりゃあ!!ラウレンティス、まーた、てめーもグルか!墜落死した(偽)コングが生きていただぁ?相も変わらずヌイグルミかよぉ!最後にメスと駆け落ちぃ?ナメとんのか?ゴルァーーーーー!!!!2点(2003-01-20 00:28:22)(笑:1票) (良:1票)

102.  銀嶺の果て 《ネタバレ》 ギラつく野性のオーラを全身から発散させる若き三船敏郎の記念すべきデビュー作であり、監督谷口千吉にとっても処女作となった山岳サスペンス・アクションの決定版!!黒澤が(谷口と共同で)僅か20日で書き上げたというシナリオが何と言っても第1の勝因。キビキビと過不足なく誠に理想的な脚本だ。谷口の初陣を飾るに最高の贈り物だったと言えよう。第2の勝因は勿論、凄まじく極悪な強盗犯・江島役の三船に尽きる。ほとぼりを冷ますべく投宿した山小屋で主人や娘の温かい歓待を受けながら一切改悛の情など見せぬ鬼畜外道ぶりを見せつけ正に圧巻!第3の勝因は冬の北アルプスにロケーションを敢行したことによる圧倒的な舞台効果。殊に犯人の1人が発砲した弾みで起こる雪崩のド迫力、三船が自滅するクライマックスの息詰まるサスペンスはロケーションをフルに活かしきった賜物であろう。谷口は結局コレを超える傑作を二度と作れなかったが、三船は黒澤との出逢いにより一層の高みへと飛翔する契機となる。デビューした二人の皮肉なまでのコントラストが際立つ本作に…9点。登山未経験にもかかわらず志村喬が山男・河野秋武を救うラストでややリアリズムに欠け腰砕けなのでマイナス1点。9点(2003-11-04 00:40:11)(良:2票)

103.  ドクトル・ジバゴ(1965)  ボリス・パステルナークの同名原作を名匠デビッド・リーンがコレ又堂々たる風格で映画化したのが本作。皆様にはエラク不評を買っている主人公の「二人の女性の狭間で揺れ動く気持ち」ですが、個人的には凄く共感を覚えましたけどネェ。男性なら(否、女性だって)例え配偶者もしくは恋人(カレ氏かカノジョ)がいる身であろうと、他の魅力的な異性と知り合ってフラッと目移りする瞬間が、少なく見積もっても一度や二度はあったハズ。ま、自制心が働いたり、てんで相手にされなかったり、諸々あって現実にはそこから先にはナカナカ進みませんが(^^)。トーニャで満足すべき所にラーラという女神が現れたら?生活感が全くないからこそ、現実との境界を越えたい思いは生まれてくるのかもしれません。最後の死に際までラーラ&トーニャに振り回されても、或る意味「男子の本懐これに過ぎたるは無く…」って感じじゃないですか。リーンはお得意のキメ細かい女性心理演出を今回は二人のヒロインにではなく、主人公に照準を絞って絶妙に施しております。ただ、それだけにオマー・シャリフは(「アラビアのロレンス」でのアリ役の好演は認めるが)名前通り中近東!!ってイメージ強過ぎて、ややミスキャスト気味なのが惜しい気がしますね。ジュリー・クリスティは本作では見事な存在感。ま、半分はリーンの演出力のお陰ですが。モーリス・ジャールも「ロレンス」に続き、実に充実したスコアを聞かせてくれます。余談ですが、「ラーラのテーマ」に「Somewhere My Love~♪」と歌詞を付けて歌っているのをラジオか何かで聞いて、個人的に物凄い違和感を抱いた経験があります(^^)。どなたか聞いたコト有る方いらっしゃいます?8点(2003-03-04 03:34:36)(笑:1票) (良:1票)

104.  パリ、テキサス  1984年カンヌ映画祭グランプリに輝くヴィム・ヴェンダース監督の佳作。しっかし、主演:ハリー・ディーン・スタントンってのは余りにマニアック!!正に一世一代の人生の檜舞台!なハズなんだが…役柄がヒゲ面の浮浪者(トラヴィス)なのが何とも似合い過ぎてて泣かせる。冒頭ひたすら無言で歩き続けるトラヴィスがバッタリ倒れるまでの一連のシーンでグッと映画に引き込む呼吸はナカナカ見事。最後までトラヴィスが無言で通したならば、正にヴェンダースの最高傑作となっていただろうが、マァ流石にそれは無理か…。何かいつの間にか親子ロードムービーにシフトして若干パワーダウンするのが、如何にもいつものヴェンダース節になってしまい残念。テキサス州にパリという地名がある、というのは意表を突いて面白いんだが。最大の功労者は…脚本のサム・シェパードかなぁ。ああ、確かにライ・クーダーの気怠い音楽は画面にマッチして良かったカモ。うーーーん、でも…矢張りロビー・ミューラーのキャメラワークがMVP!!…ってヴェンダースはよ???7点(2003-02-08 10:57:39)(良:2票)

105.  ニーベルンゲン 第I部 ジークフリート 《ネタバレ》 ガーーーーーーン!!!数年前に録画していた貴重なビデオテープがカビてしまったぁぁぁぁ!!!!再見してからと思っていたのに最早それも叶わない…。仕方ないから脳内メモリーだけでコメントすることにしますた。さて、本作は戦前神懸りモード全開のフリッツ・ラングが独ウーファ映画で古代ゲルマン伝説を壮大にビジュアル化した大傑作の第一部です。尤も本来は第二部「クリームヒルトの復讐」までも含めた「ニーベルンゲン」という一本の作品な訳なんですけど。私は衛星第二の澤登翠氏の鮮やかな活弁付きで視聴しましたが、キャラクターの把握や細かい台詞まで大いに助けられましたねぇ。氏の絶妙な節回しとモノクローム映像の甘美なコラボレーションを存分に堪能させてもらいました。矢張り本作中最大の見所はジークフリートが巨大な竜と対決する場面でしょう。実際に巨大に作られたという竜は現在の支店でじゃなくて視点で見るとコモド大トカゲみたいでチャチかもしれませんが、80年前の作品であるという事実が寧ろ驚異的なインパクトを私にもたらしてくれました。この衝撃に比べれば、数十年後に本物のトカゲにツノや背びれをくっつけて恐竜に見せようとした某SF映画などは志の低さが際立ちます。しかもそんな英雄ジークフリートも人間の悪企みの前に呆気なく死ぬというアイロニカルなオチが底の浅い子供向けファンタジー辺りと明らかに一線を画して大人の寓話たらしめている気がします。文句無し10点満点です! 10点(2004-09-08 01:43:41)(良:2票) 《改行有》

106.  旅情(1955)  イタリア旅行中のオールドミスが旅先のヴェニスでふと知り合った中年男性と恋に落ちるストーリーは言ってしまえば「ありきたり」かもしれない。しかし、デビッド・リーンの格調高くもキメ細かい演出&脚本、ジャック・ヒルドヤードの見事なカメラワーク、「サマータイム・イン・ヴェニス」の切なく甘いメロディ、名女優キャサリン・ヘプバーンの抑制の利いた演技が一つに融け合った結果、そこに唯一無二の愛すべき佳品が誕生する。キャサリンにとっては観光も兼ねたごく軽い一編だったかもしれないが(別にオスカー受賞って訳でもないし)、個人的にはリーン監督の本領発揮で彼女のチャーミングさが(「男顔負けの強さ」といった誇張された類型的描写ナシに)無理なくフィルムに掬い取られており抜群の出来だと思う。今、本領発揮と言ったが正にデビッド・リーンの真価は女性心理を巧みに描く小品(「逢びき」や「ホブスンの婿選び」)にこそ発揮されるのであって、本作以降「戦場にかける橋」「アラビアのロレンス」「ドクトル・ジバゴ」等の70mm超大作御用達監督は言わば仮の姿。8点(2003-01-21 10:51:35)(良:2票)

107.  恐怖の岬  うーーーん、そうかなぁ?確かにリメイク版より地味なのは認めるけど、キャスティングのセンスは断然こっちの方が優秀だと個人的には思うけど…。ロバート・ミッチャムという俳優の当時までの位置づけからすれば、この悪役は可成り斬新だったと思うし、何よりペックの弁護士役がリメイク版のニック・ノルティなんかより遙かに板についててインテリジェンスを感じさせる点でもグッと説得力がある。J・リー・トンプソンのサスペンス演出も微温的でスコセッシ版のド派手さには負けてるかもしれんが、1962年作品であることも考慮してくれないと!30年の隔たりは相当大きなハンデだよ、実際。まぁ、だからと言って別に本作が凄い名作!とまでは言わないけどネ。7点(2003-01-28 11:35:22)(良:2票)

108.  プラトーン  全面的に訂正。まず1986年時点で手垢のついた主題を臆面もなくヌケヌケと取り上げた制作姿勢に何とも”あざとさ”を拭えない。目論見通りオスカーをちゃっかり受賞しているだけに尚更。バーンズをスケープゴートにして問題をすり替え、亜米利加という国家自体の反省やベトナムに対する謝罪を黙殺している。ベトナム戦争で後遺症に苦しんだのは米帰還兵だけではないハズだ。加えてチャーリー・シーンという俳優とリアルな戦場描写とが悲しいまでにミスマッチである。悪いが、個人的に本作は過大評価されているとしか思えないので5点マイナス。悪しからず。 5点(2002-12-30 05:30:31)(良:2票)

109.  チャップリンの黄金狂時代  本作の真の価値は「欲望に取り憑かれた人間・極限状況に於ける人間の行動は時として滑稽でさえある」という極めてアイロニカルな視点にあるのであって、単なる安っぽい爆笑コント映画ではない!例えば飢餓の極致に達した相棒がチャップリンを見つめる内に七面鳥に見えてくる、というシーン。飢えを凌ごうとすれば、仲間をも食糧としてしか認識できなくなるのは近作では「ラビナス」なんかにもあったが、あんなドギツイ不快な描写をしなくても、「笑い」のオブラートに刳るんでソフィスティケイトしつつ、恐怖を描く程度のテクニックはチャップリンにとって造作もないことなのだ。アノ靴を食べるシーンも、そういう認識に立って観れば「おもろうてやがて哀しき」何とも言えぬペーソスに満ちていることに気付くハズ。チャップリンは稀代の映画作家であり、そんじょそこらのお笑い芸人とは全く次元を異にしていることを踏まえて観ないと作品全体を見誤ることになるので要注意!10点(2002-12-31 19:51:33)(良:2票)

110.  密告(1943) 《ネタバレ》 クッソォォォォォ~!”からす"の正体は絶対☆★◇≧*だと思ったのに~!!まさか、まさか♂♀@±§◎が犯人だったなんて、そんなぁぁぁぁ!!見事クルーゾー監督にしてやられたぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!ミステリ通を広言して憚らぬ身としては自信満々いっぱしの名探偵を気取って散々推理を働かせてみたものの、クルーゾー監督が巧みに散りばめたニセの伏線に引っ掛かりまくった挙句にラストで驚愕のオチに唖然・呆然・愕然…。く、悔し~~~い!!大体、登場人物がどいつもこいつも胡散臭過ぎる上に、先が全く読めない展開と来た日にゃお手上げですわ。ズルい!意地悪~!!もし本作を御覧になって一発で犯人が分かったと仰る方がいらしたら、もうそのヒト一生尊敬しちゃいます!それどころかパンツ一丁で町内一周逆立ちして回ります!鼻の穴からウドン食ってみせます!東京タワーのてっぺんからバンジージャンプしてやります!!ハァハァいかん、落ち着け。つい興奮してあらぬコトを口走ってしまい大変申し訳ない。さ、さて本作は1943年にドイツ占領下で対独協力の一環として制作された一本だが、強制されたテーマは”フランスの腐敗した地方都市”。が、天才クルーゾーは当局に従うと見せかけ、裏に痛烈なゲシュタポ批判を織り交ぜつつ娯楽としても第一級の逸品に仕立て上げたのである。カルネの「天井桟敷の人々」の素晴らしさは勿論認めるところだが、レジスタンス魂という観点に立てば本作もそれに近い高評価を受けて然るべき傑作と個人的には思うんだがなぁ。キャストが地味だから?それともミステリ仕立ては芸術性が薄いから??取り敢えず再評価が待たれる本作にはスッカリ騙された天晴れさも称え10点満点で御座います。イヤ参った、恐れ入りましたw。 10点(2003-11-13 04:32:18)(笑:1票) (良:1票)

111.  鳥(1963)  その後乱作される事になる「動物パニック物」の嚆矢となったのが本作。ヒッチコック先生の常に一歩先を行く(観客の予想を上回る)ショック演出への拘りってヤツをもっと感じ取って欲しいね。原作はダフネ・デュ=モーリアの別にどうということもナイ短編小説だが、例によってヒッチ先生(と脚本のエヴァン・ハンターことエド・マクベイン)は”鳥が何故か突如ヒトに襲いかかってくる”という一点のみに絞ってほぼ完全オリジナルストーリーに昇華させている。その最たるものが何とも救いの無いラスト。原作の御都合主義的ハッピーエンドを排し、敢えて観る者の判断に委ねたのは正解だと個人的には思うけどな。あれで余韻嫋々たる独特の不気味なムードを醸し出しているし。鳥の襲撃シーンも今日の視点ではチト苦しい箇所も無いではないが、当時としては度肝を抜く映像だったハズ。パクリやリメイクばっかりの昨今のハリウッド映画人にはヒッチ先生の”チャレンジ・スピリット”を是非とも見習って貰いたいモンだ!8点(2003-01-16 02:53:36)(良:2票)

112.  甘い生活 《ネタバレ》 「道」でも触れたけど、コレなんかもイヤらしい(別にイヤらしくなくてもいいけど)中年になって以降に見るとマストロヤンニ扮するゴシップ記者マルチェロへの感情移入度が(そりゃもうとんでもない程に)激変する典型的な作品だと思う。人間誰でも若い頃には胸に掲げる理想があり、将来への輝かしい展望を持つ。勿論、それを見事に達成する者も(ごくまれには)いるだろうが、やはり現実は厳しくこと志と違った地点に敢え無く到達してしまう人生の侭ならなさを痛感する者が大半だと推察する。私も御多分に漏れず今ではしがない塾の講師として辛うじて口に糊する日々なだけに、マルチェロの「流石にいつまでもこんな頽廃した暮らしを続けていてはマズイ。何とか脱却しなくては…!」という思いも束の間、いつの間にかズルズルと慌しくも気だるい日常に引き摺られてゆく描写は痛いほど共感してしまった。全くもってフェリーニの旦那は容赦ないッス。ラスト、砂浜に打ち上げられた巨大な腐魚の象徴する余りに重い後味に9点。嗚呼、意志弱き者よ。汝の名は…![CS・衛星(字幕)] 9点(2005-08-19 00:32:32)(良:2票)

113.  赤い風車 《ネタバレ》 19世紀末に実在した仏人画家アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックの波瀾の生涯をハリウッド風味で上品に仕立て上げたジョン・ヒューストン監督の伝記モノ映画。後期印象派に属し、今や巷に溢れる”宣伝ポスター”というものを創案した「イラストレーターの元祖」的存在、という評価が美術史上でのロートレックへの最も一般的な位置付けである。その画風は何とも猥雑で(良くも悪くも)人間の生きる姿を活写しているのが特徴だが、個人的にはどうにも好きになれないタイプ。本作でその彼に扮するはホセ・ファラー。カメレオン・アクターの称号はデ・ニーロやダニエル・デイ・ルイスの為だけにあるのではないコトが本作での彼の熱演を観れば実によく理解して頂けようかと思う。長身の彼が膝を折り曲げて僅か150cmの小男ロートレックを演じる姿には「役者バカ」という最大級の賛辞こそが相応しい。伯爵家に生まれながら不具者としてのコンプレックスと孤独に苛まれた彼がパリに出て根城に据えた一つが巴里名物のキャバレー「ムーランルージュ」(つまり邦題は店名のモロ直訳)。冒頭の踊り子たちが一斉にY字バランスをきめるシーンは圧巻だ。ここで酒をあおりつつ踊り子たちや酔っ払った客をひたすら描き続け、先述の”宣伝ポスター”へと繋がってゆく。しかし、皮肉にも”宣伝ポスター”をきっかけにして「ムーランルージュ」は彼の愛した”陽気で卑猥なバイタリティ”を失い「高級な紳士淑女の社交場」へと変貌してしまう。私生活でも娼婦マリーに捨てられた恋の痛手から、素直になれないばかりに掴みかけたミリアムとの恋までも失うことになるロートレック。まぁ実際のロートレックの私生活は酒と娼婦にまみれた、映画どころではない退廃ぶりだったのだが、ヒューストンのバランス感覚は過剰なリアリズムにまでは暴走しない。当時の検閲コードから考えても正解だろう。オズワルド・モリスの豊かな色彩に満ちたカメラワーク、ジョルジュ・オーリックによる主題歌「ムーランルージュの歌」も強く印象に残る。強いて言えば女優陣がホセの名演に拮抗しきれていない気が。コレット・マルシャンもシュザンヌ・フロンも勿論ザ・ザ・ガボールもだ。ココで遺憾ながら2点マイナス。8点(2004-09-20 03:53:06)(良:2票)

114.  スター・ウォーズ 不景気なニューシネマばっかりの70年代映画界に新風を吹き込んだ意欲は評価するが…ヒロインがブ○過ぎるのが致命的。当時でも他に幾らでもキレイなネーチャンはいただろうに。親父のエディ・フィッシャーのコネか、母親のデビー・レイノルズの縁故か、はたまたルーカスの趣味なのか…?7点(2002-12-24 12:37:48)(笑:1票) (良:1票)

115.  ミイラ再生 《ネタバレ》 ”ホラーのユニバーサル”という一般的評価を決定付けるのに恐らく最大の貢献を果たしたであろう、ホラー映画史上屈指の傑作!!ドラキュラやフランケンシュタイン(の怪物)といった原作付きのモンスターと違い、本作に登場する”ミイラ男”は完全オリジナル。先ず評価したいのは、この志の高いオリジナリティである。実際、つい最近のリメイク版をはじめ幾多の作品に強い影響を及ぼしている「包帯グルグル巻きに鋭い眼光」というビジュアルは先陣たる本作で既に完成形として提示されている。悪いが後続の作品群は全て本作の亜流としか思えない。次いで評価すべきはカール・フロイントの処女作とは思えぬ見事な監督ぶり。恐らくは独ウーファ時代にカメラマンとして、ラングやムルナウといったサイレントの巨匠との仕事から貪欲に吸収したのであろう、モノクローム映像を知り尽くした画作りは圧巻の一語。中でも白眉は深い皺の刻まれたイムホテップ(カーロフ)の顔のドUP。怖さの中に時空を超えても尚その思いを遂げんとする執念、長過ぎた孤独の歳月を(説明的な台詞でなく)あくまで映像で語る流石の手腕だ。最後にカーロフについて。ホエールの「フランケンシュタイン」ではJ・ピアースの特殊メイクばかりが際立ち、彼の真価が発揮されたとは言い難かったが、ここでは堂々のTOPビリングで怪奇俳優としての地位を確立する怪演だった。恐らく若い方(の大多数)はCG大洪水のド派手なリメイク版を支持なさるだろうが、天邪鬼な私はロマン溢れる本作を断然支持する。まぁオリジナルとリメイクの作品間の優劣というよりも、単に個人的な好みの問題なので悪しからず。9点(2004-09-24 00:38:02)(良:2票)

116.   《ネタバレ》 戦前の東宝を代表する名匠・山本嘉次郎監督によるセミ・ドキュメンタリー・タッチの傑作。筋立て自体は東北地方の貧しい農家の少女いね(高峰秀子)が懸命に馬を育て上げ、遂に最後で軍馬に買い上げられる迄が淡々と綴られているだけの至ってシンプルなもの。が、山本監督による渾身のオリジナル脚本は愛弟子・黒澤明の協力を得て徹底的な調査の下に書かれただけあって、東北の四季を詩情豊かに掬い取って実に秀抜。これほど活き活きとした東北ズーズー弁が全編を貫く映画は恐らく本作が本邦初であろう。いかにもワザとらしいドラマティック的な展開が極力排除されているのも「綴方教室」を受け継ぐセミ・ドキュメンタリー・タッチの真骨頂。三村明を始めとする4人のカメラマンによる柔らかいロー・キィ・トーンのモノクロ撮影も美しく味わい深い。「かまくら」「なまはげ」「曲がり家」「かんじき」「雪降ろし」といった地方色溢れる要素が丹念に盛り込まれており、当時の平凡な日本人の暮らしぶりも窺い知ることができてとても興味深かった。場面的には何と言っても子馬出産を一家で見守るシーンが素晴らしい。実際の出産場面に出演者たちを立ち会わせただけに全員の表情が真に迫っている。汽車で旅立つ弟を見送るためにいねが裸馬の背に乗って追いかけ、窓越しに併走する場面のダイナミックさにも唸らされる。これだけの作品を(東宝のゴリ押しで)エノケン喜劇映画をも掛け持ちさせられながら完成させた山本嘉次郎のパワーに舌を巻きつつ文句ナシの10点を進呈! <追記>山本嘉次郎監督について補足。何より凄いのは商業作品では職人に徹することで娯楽作品を制作会社の注文通りにウェルメイドに仕立て上げる一方、芸術性に富む意欲作にも果敢に取り組むその姿勢。つまり、興行的にペイさせるだけの実績を挙げた上で、初めて自身の「撮りたい」モノへとチャレンジするというコト。愛弟子クロサワも1960年代までは確実に師匠のスタンスを踏襲していた。だから、私が個人的に高く評価する演出家は「娯楽性と芸術性を兼ね備えた」人物に偏る。そういうワケなので、悪いが私的にはゴダ●ルやタル○フスキーといった「おのれの撮りたい欲望に忠実」過ぎるゲージュツ派の監督はあまり高い評価は致しかねる。[CS・衛星(字幕)] 10点(2005-07-08 19:59:23)(良:2票)

117.  ジョニーは戦場へ行った  ダルトン・トランボというシナリオ・ライターを御存じの方は可成りの映画通です。戦前から活躍し、戦後間もなく全米を覆ったマッカーシズム所謂”赤狩り”で映画界を追われ、逮捕・投獄の憂き目に遭いました。出所後、職もなく苦慮する彼に救いの手を差し伸べた一人がウィリアム・ワイラーです。イアン・マクラレン・ハンター名義で彼がシナリオを書いたワイラーの作品が、アノ不朽の名作「ローマの休日」であることは今や有名な話ですね。その後も暫くは偽名での脚本を何本も執筆してきましたが、60年代に入って漸く本名を名乗るようになりました。そんな彼の唯一の監督作品が本作です。そもそもトランボが第1次大戦を元に原作小説「ジョニーは銃を取った」を発表したのは1938年のことでした。あまりに重く救いの無いストーリーに、映画化を積極的に検討するプロデューサーなど誰もいるハズもありません。自身で映画化に踏み切ったのは実に33年後の1971年でした。当然脚本も彼自身です。正に執念の為せる業と言うより外にありません。こうした背景を踏まえて観れば、安直な70年代テイストの後味悪さと全く次元を異にしていることは明白であるとどなたも気付くでしょう。凡そ戦死など一瞬の苦しみに過ぎません。物言わぬ肉塊と成り果てて、それでもなお実験材料として生かされ続けている境遇に耐えられますか?主人公が「殺してくれ」「殺してくれ」と絶望的にモールス信号を躰全体で発し続けるラストシーンに戦慄を覚えないようなオメデタイ方とは個人的に永遠に接点は無いでしょう。戦争の恐怖をこういった特異な形で突き付けたトランボ監督に敬意を込めて9点。明らかに王道ではないので個人的に1点マイナス。9点(2003-02-24 02:25:37)(良:2票)

118.  そして誰もいなくなった(1945) 《ネタバレ》 故国フランスのドイツ占領を逃れて渡米中のルネ・クレールが撮った珍しい一作。原作は勿論アガサ・クリスティの有名過ぎる同名小説。日本では長く未公開で幻の作品扱いだったが、1976年に漸く初公開された。流石に古びた印象は拭えないものの、原作の特異な雰囲気を損なわない見事な本格ミステリ演出にスッカリ酔わされてしまった。中でも毛糸の玉を駆使した死体発見場面の鮮やかさはカメラワークと相俟って圧巻!しかもクレール独特のユーモラスなタッチが散見されコレ又実に心地良い。但し、時代の要請であろうが結末が原作と違いハッピーエンドに改変されているので原作ファンには余りオススメ出来ない。「看板に偽りアリ!」と怒る方もいらっしゃるかも。ま、私はさして原作に思い入れも無いので殆ど気にならなかったけどネw。役者では断然バリー・フィッツジェラルドが出色。 8点(2003-10-19 22:42:16)(良:2票)

119.  真昼の決闘  従来の西部劇に恐らく初めてリアリズムを持ち込んだコトと、劇中の時間経過をリアルタイムにシンクロさせた点の斬新さは当時としては実に画期的であり、勿論今でもコレを凌ぐ西部劇は殆ど皆無と言って良いだろう。チープな西部の街をセットで組み、後は役者の演技力に主眼を置いた作りは流石ジンネマン。老いたるゲーリー・クーパーにオスカー(2個目!)をもたらし、新星グレース・ケリーの真価を早くも引き出した彼の演出の手腕にもっと御注目頂きたいものである。加勢を頼むクーパーを冷淡にあしらう街の人々の人物造形も、チト現代的で嫌味過ぎるキライはあるものの矢張り上手い。トーマス・ミッチェルが上手いのはいつものコトで今更言うまでもないが、ロイド・ブリッジスやケティ・フラド、ロン・チャニー・Jr辺りの二線級もジンネマンの筋金入りの演技指導で実に生き生きと演じている。1対4の戦いもマカロニや従来の西部劇なら、もっと不利なハンディキャップ・マッチは幾らでもあっただろうが、普通に考えれば、それが1対2でも(余程の実力差がない限り)メチャ不利なことは明白。かなり不様な戦いぶりながらも最低限の娯楽のツボを外さないのがジンネマンの腕前の非凡さである。因みに4人組の一人をマカロニ以前のリー・ヴァン・クリーフが演じている。シェリフのバッジを叩きつけて街を去るクーパーのラストにディミトリ・ティオムキンの主題歌「ハイ・ヌーン」(唄:テックス・リッター)が心地よく響く。ただ…このリアリズムというヤツは本作以外ではロクな作品が生まれなかった点でも手放しに絶賛できる要素ではナイので、個人的に1点マイナス。9点(2003-01-12 12:06:34)(良:2票)

120.  サイコ(1960)  原作は(ラヴクラフトのあからさまな模倣が多く、あんまり感心しない)怪奇小説家ロバート・ブロックの同名小説。だが、ヒッチコック先生はプロットだけ拝借して独自のショック映像に昇華させている。映画の黄金時代が過ぎた後の低予算製作を逆手に取ったチープなモノクロ画面が本作の場合、秀逸な効果を生む結果となった。ヒロインの恐怖の表情と振り下ろす刃物と排水孔に流れ込む水の色の変化を矢継ぎ早にカットバックさせてゆくバスルーム惨殺シーンは正に圧巻の一語。凡庸で下品な監督ならグサッとモロに突き刺したり、血みどろのヌードでショックを煽ったりするのが関の山だったハズ。いくらカット割りを真似ても、オリジナルの足下にも及ばなかったガス・ヴァン・サント版は哀れですらある。本当に、こういうのは「センス」の問題であって、才能の差が明暗をクッキリ分けることを心底実感。当時のアンソニー・パーキンスは若干落ち目とはいえ、好青年のイメージが未だ根強かっただけにノーマン・ベイツ役で観客に与えたインパクトがいかに凄まじかったか、はチョット形容不可能。ギラギラ脂ぎってハナっからイッてしまっているヴィンス・ヴォーンでは到底敵わないのも当然である。ヒッチコックにとってベストとは個人的に全然思わないが、後のホラーやスリラーに与えた影響を併せて考えると傑作であることは間違い無い。8点(2003-01-05 11:32:26)(良:2票)


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