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121.  クリスマス・ツリー(1969) 《ネタバレ》 お?もう登録されたか。んじゃ早速レビューといきますか?さて、本作ですが、まぁ典型的な「泣かせまっせ」映画なんだけど、展開がちょっと常軌を逸していて観てるこっちが思いっきり退きます。ホールデンの息子が白血病で死ぬ…ぶっちゃけソレだけの話なんですが、その発病の原因がアナタ「核搭載の米軍機が空中で爆発し、その放射能を浴びた」からですぜ。しかも場所は地中海のコルシカ島上空ってんだから、少年一人が被爆どうこう言う前にヨーロッパ全土がクライシスですがな。しかも親父ホールデンはちょうど水中に潜っていたから被爆を免れたって‥ンなアフォな。どうやら今回のテレンス・ヤングの旦那、ありきたりの難病別離モノには飽き足らず、核兵器の脅威をも社会派メッセージとして盛り込みたかったご様子ですが、いくら何でも無茶苦茶でっしゃろ。問題はそれだけに止まりません。ホールデン親父と恋人ヴィルナ・リージ、ブールヴィルの三人による少年への過剰ないたわり方が兎に角あまりのトンデモぶりで、段々「かわいそう」を通り越して「…バカじゃないのか?こいつら」という気にさせられ急速に冷めるってか萎えまくります。殊に「あの子が欲しがっていた」と動物園の狼を盗み出す辺りではホールデン親父に完全にぶっちぎられてしまい、最早ついていけません。親父がシブく人生の厳しさを説くでもなく、ただひたすら”甘やかし”ってのは何だかなぁ~。「木に竹を接ぐ」って慣用句を思い出して仕方がない本作には3点が限度でおます。物好きな方はイヴの夜にでも彼氏orカノジョと仲良くご覧下されw。別の意味で”泣けます”から。3点(2004-09-27 01:54:19)(良:2票)

122.  ターミネーター3 《ネタバレ》 何と言うか…鯛焼きの売り口上に「頭から尻尾の先までアンコ」ってのがあったのを連想してしまった。本作の場合で言えば、見せ場に次ぐ見せ場のチープなパッチワーク。「観客に息抜きする間を与えたらオレ達の負けだ~!」という強迫観念に取り憑かれたジョナサン・モストウやシュワ以下本作スタッフが血管ブチ切れさせながら110分息継ぎナシのトライアスロンやってるのを無理矢理に見せられたような感じ??まぁ一作目・二作目以上にド派手に見せて観客のド肝を抜こうと張り切る気持ちは分からなくもないが、そりゃハナっから物理的に無理、impossibleってモンだw。緩急をつける・静かなタメがあるからこそアクションも一層映える。この当たり前の摂理を忘れた映画人の何と多いコトか…。5点(2004-11-22 03:34:17)(良:2票)

123.  PLANET OF THE APES/猿の惑星  本作中で旧作よりも評価出来る点は【キリコ】さんが指摘されている通り、野生の実態に即してチンパンジーを最も凶暴な種族としたトコロ。セードのキレっぷりと併せて納得。でもでもやっぱりゴリラを凶暴な軍人扱いしているのは大いに不満。個人的には(旧作で言うトコロのオランウータン的な)インテリ扱いが相応しいと思うんだがナァ…。(主人公以外の)人間たちが”喋る”のも余計なアレンジ。アレで可成りテンション下がった。他にも突っ込みドコロは多過ぎる上に皆さんが既に御指摘済みなんで、私メからは一点だけ。ポッドは飽くまで単なる船外作業用であって、大気圏突入(&突破)能力なんか無いんじゃ??旧作みたいに着水するなら兎も角、地表に激突しても無事って…いくら何でも丈夫過ぎ!!おたくティム・バートンの「ボクの考えた『猿の惑星』」には精々5点が関の山でせう。 5点(2003-08-20 00:44:41)(良:2票)

124.  ウォータームーン 《ネタバレ》 「メガトン級の面白なさ」の定義に相応しいクソ映画ですね。鹿児島のアフォ学生上がりのフォーク歌手に過ぎないくせに当時の長渕が「オレって最高!」ってな誇大妄想に陥った挙句に作り上げた意味不明な代物なんで真面目に論評する必要もナシ。長野の禅寺修行僧と異星人SFをクロスオーバーさせるセンスの無さ・夜郎自大っぷりには開いた口が塞がりません。工藤カントク、さぞフィルモグラフィから抹消したいだろうナァ…気の毒に。んが、容赦無く9点マァイナスゥゥ!!!1点(2004-09-11 23:17:33)(笑:2票)

125.  サンセット大通り 《ネタバレ》 (全面的に改訂)さて、本作で最も評価すべきはノーマ・デスモンドという一人の女優が辿る悲劇を通してハリウッドの諸行無常っぷりを辛辣に、それでいて娯楽性たっぷりに描いて見せたワイルダー(とチャールズ・ブラケット)の凄まじい迄の力量と先見性だろう。先ず”サイレント期の大女優”というノーマの基本設定がウマイ。過去に生きる亡霊の如き彼女の存在を描くに説得力抜群である。ホールデン扮する青年ギリスとのジェネレーション・ギャップを映像とサイレント風演技で雄弁に表現している。勿論MVPはグロリア・スワンソンを措いて他にあるまい。野心に燃えるワイルダーの演出・シナリオに敢然と受けて立った彼女の”女優魂”にはただ敬服するのみ。殊にラスト、発狂したノーマが「サロメ」の衣装で階段を降りつつクローズ・アップで迫る様は正に「鬼気迫る」の一語。ここにも又、演出と役者の幸福なる二人三脚を見る思いがした。マックス役のシュトロハイムも圧巻。こういう作品を傑作と呼ぶのである。10点(2002-12-24 05:52:47)(良:2票)

126.  リバー・ランズ・スルー・イット  点数低い!そうかなぁ。個人的には原作「マクリーンの川」を見事に映像化したレッドフォード監督の円熟の境地を感じ取れるんだが。まぁ、淡々としてるっちゃあしてるし、モンタナの自然美に助けられてるのは事実だけど、老教授が回想する平凡な現実の中では極端にドラマティックな展開とか派手なドンパチとかあるハズが無いし、期待する方がムチャと言うモノ。自分としては弟役のブラッド・ピットよりも兄役のクレイグ・シェーファーが上手いと思った。でも、今じゃスッカリ明暗分かれてしまったよナァ…!!8点(2003-04-25 03:40:37)(良:2票)

127.  クイーン・コング  確信犯でオブライエンを侮辱した神をも恐れぬ所業に怒りの限りを込めて…2点!!こんなチンケなゴミ映画でもオブライエンの偉大なるカリスマがもたらした”負の遺産”の一つには違いないので零点だけは許してつかわす。物好き以外は呉々も観ぬが吉~!!!2点(2003-08-22 05:05:49)(笑:2票)

128.  王様と私(1956)  八尾の朝吉さんが仰る通り、1946年にアイリーン・ダン&レックス・ハリスン主演で名匠ジョン・クロムウェルが監督した「アンナとシャム王」が最初の映画化作品。コレをブロードウェイ・ミュージカルにし、大ロングランとなった為、ハリウッドがミュージカル映画としてリメイクしたのが本作である。旧作は確かにハリウッドらしからぬ渋い味わいの名作だったが、何と言っても本作にはロジャース&ハマースタインという強力なアドバンテージが存在するので一概に旧作が上回るとは言えない。事実、「Shall we dance?」「Getting to know you」の場面の高揚感と言ったら、もう…!!デボラ・カーは(ミュージカル場面の口パクを除けば)気品を漂わせ絶品。しかし、何と言ってもユル・ブリンナー扮する精悍なシャム王!の存在感無しに本作の成功は勝ち取れなかっただろう。大評判となった舞台からそのまんまキャスティングされただけにハマリ具合が半端じゃない。アンナ本人が回想録を発表した当時の時代背景を思い合わせれば”封建的”とか”女性蔑視”とか”アジアへの欧米の優越感”が描かれているのは寧ろ当然過ぎるので、腹を立てるよりもココは素直に歌曲に酔いしれた方が正解かと…。個人的には旧作と甲乙付け難いので8点。コレであと、ウォルター・ラングの演出ぶりにクロムウェルの様な味わい深さがあれば、旧作を超えたんだけどねぇ~。うーん、惜しい!興味を持たれた方は46年版と見比べるのも一興かと。8点。8点(2003-07-22 02:06:05)(良:2票)

129.  マーズ・アタック! おたくティムが確信犯で作ったおバカSFオマージュ映画に”馬鹿馬鹿しい!”とか”ダサい”とか突っ込むのは正に彼の思う壺、だからと言って手放しに絶賛なんて到底できない。昨今の漫画家・イラストレーター・バンド等に見受けられる”ホントはめっちゃ上手いけど、ワザと下手に見せる”所謂「ヘタウマ」を狙ったのだろうが、コレじゃ単なる「ヘタヘタ」だ。バートンにはメジャーを笑いのめすオタク的マイナー根性は旺盛なようだが、SFへの愛情・センスは可成り乏しい、と見た。もしコイツがバイロン・ハスキンの「宇宙戦争」へのオマージュの積もりなら”ウォーマシン”を上回るイカス円盤を出してみろよ。そもそも持てる力を出し惜しみするかの如き「ヘタウマ」ってヤツは分野を問わず、個人的に姑息極まりないとしか思えない。それが個性ともてはやされる世の風潮も。恐らくティムは全力で取り組んだところでウォーマシンを超える秀逸なデザインのUFOなんぞ絶対に作れなかっただろう。エメリッヒと同工異曲の「未知との遭遇」マザーシップ模造品くらいが関の山だったハズ。”センス・オブ・ワンダー”に絶望的に欠けるスタッフでは。豪華キャストの湯水の如き無駄遣いを笑うようなセンスは生憎持ち合わせていないので、悪いが5点で切り捨て御免てコトで。5点(2003-11-15 00:35:25)(笑:1票) (良:1票)

130.  リュミエール工場の出口 1895年12月28日、僅か一分足らずの本作が巴里で公開され”シネマ(映画)”が商業的に産声を上げた瞬間である。「工場から従業員がぞろぞろ出てくるのをそのまんま映しただけじゃん」と斬って捨てるようでは余りに浅薄、リュミエール兄弟は本作の撮影で何と3パターンのテイクに及んでいるのである(その内1回目のテイクは今なお行方不明)。我々が目にするコトが可能なのは3テイク目、つまり「絵になる」構図にこの時点でそれほどに強いこだわりを見せているワケだ。群衆単位で動く、その映像の第1歩を当時のサロンの観客たちと驚きや興奮を分かち合えないのは残念至極と言う以外に無い。偉大なる始祖(ルーツ)へのリスペクトを込めて惜しみなく9点進呈。流石にプロットも無ければ役者の演技も無い一種の記録映像な上に余りに短いので1点割り引き。「列車の到着」は観客をパニックに陥れた元祖パニック映画かもw。[CS・衛星(字幕)] 9点(2005-10-08 00:09:34)(良:2票)

131.  案山子男2 復讐の雄叫び<OV> 《ネタバレ》 悪の案山子デビッドと善の案山子カールの対決をクライマックスに据えた辺りは東宝特撮の名作「フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ」を髣髴とさせ…るわきゃねーだろ!!このバカチンが!!くう~何だか無性に”読み手の気分を害するコメント”やら”卑猥なコメント”やら書き殴りたい衝動に駆られちまうぜぇぇぇぇ!!でも削除されたくないんでココは我慢だ、オレ!!もうマジで前作よりショボ。うぉのれ、アルバトロスめ~2点を…食らえっっっ!!!!2点(2004-11-25 01:50:30)(笑:2票)

132.  犬の生活 何か色々あって落ち込んで癒されたい時の特効薬として私は本作を断然オススメします。何より上映時間のコンパクトさ(40分)からくる即効性!しかもコンパクトながら我らがチャーリーのペーソス・ユーモア・骨身を惜しまぬアクションがてんこ盛り!加えて最大のMVPならぬMVD(Most Valuable Dog)?たる”犬”の存在。キャストにTOPクレジットできないのが残念でなりません。私はどちらかと言えば猫好きなのですが、作中で牛乳ビンに尻尾を突っ込まれたら必死で舐める仕種、チャーリーの”枕”となって仲良く眠る様子、ここ掘れワンワンでチャーリーに土をかけまくる場面に完全にヤラレました。と、同時に”ほのぼの”癒されました。ありがとう、「犬」!君の勇姿は永遠に不滅だぁぁぁ!!と個人的に断言して満点を進呈させて貰います。10点(2004-12-21 00:18:21)(良:2票)

133.  チャップリンの独裁者  チャップリンがそんじょそこらのコメディ役者ではなかったことが素人目にもハッキリ分かる映画史上空前の傑作。実際に記録映画でアドルフ・ヒトラーの演説を見たことがある者なら、ヒンケルのドイツ語風パロディ演説は爆笑モノだと理解できるハズ。床屋のチャーリーが、ラジオから流れるブラームスの「ハンガリー舞曲・第五楽章」に乗って客のヒゲを剃る至芸のパントマイムも絶妙で唸らされる。ナチスドイツ絶頂期に堂々と人類愛を声高に訴えたチャップリンの勇気を安っぽい戦後(しかも相当経過した後)の反戦テーマの映画とゴチャ混ぜにして語らないで貰いたい!一歩間違えば命取りになりかねない危険な賭けに彼は確かに勝った。しかし、その代償としてアメリカを追われたのである!スイスに亡命した彼は世を拗ねた老人となり、以後二度とドタ靴に山高帽のチャップリン・スタイルを銀幕で見ることは出来なかった…。娘(ジェラルディン)、息子(シドニー)とも俳優になったが、喜劇俳優としても監督としても、その才能は全く受け継がれなかった。矢張り天才はそうそうお目にかかれないから天才なのだろう。10点(2003-01-01 14:46:31)(良:2票)

134.  荒野の七人 《ネタバレ》  本家に承認を得て制作されてる分、「荒野の用心棒」なんかよりゃ遙かに礼儀正しくオリジナルへのリスペクトを隅々に感じるので好感が持てるかな。ただメキシコ土賊との攻防は、本家の野武士戦に見られるような戦略性が甚だ希薄で感心できない。カルベラなんて敵の親玉作って余計な描写入れるから…。農民側に裏切りが出るのも下手なアレンジ。ブロンソンの死に様も如何にもワザとらしくてNG。七人のガンマンの中では、J・コバーン演じるブリットが宮口精二の久蔵に一番イメージが近くてグー。B・デクスター演じるハリーは…バカみたい。オリジナルの侍にはこんな奴いなかったし。ま、でもジョン・スタージェス絶好調時の作品だから、本家と比較さえしなけりゃ可成り痛快なウェスタンムービーであることは確か。但し、以後3作に亘る続編は観ぬが吉!! 8点(2002-12-24 02:17:33)(良:2票)

135.  赤西蠣太 伊丹万作は伊丹十三の父にして「無法松の一生」等の名脚本家として、つとに知られている。が、彼の秀抜な映画センスを真に実感したければ監督としての彼を知らねばなるまい。本作は現在でも鑑賞可能な数少ない一作である。まずもってチャンバラ時代劇全盛期の昭和11年という時点で”パロディ”という概念を導入した斬新な発想が凄い!しかも講談・浪曲で手垢にまみれた「伊達騒動」を巧みに換骨奪胎して”コメディ”に仕立て上げた手腕には思わず舌を巻いた。間違いなく「天才」の成せる業である。開巻の雨傘が踊る俯瞰撮影の妙、BGMにショパンやメンデルスゾーンをあしらう大胆で小粋な処理、「ミスター時代劇」千恵蔵にコントラストも鮮やかな二役を演じ分けさせるブッ飛んだエスプリ、それでいて実に快調なテンポ、どれを取ってもズバ抜けた映画センスとしか言いようが無い。惜しむらくは生来の病弱な体質が彼に作品の量産を許さなかったことだろう。太平洋戦争へと突入した時点で日本の敗戦を鋭く予見した理性の持ち主であったが故に病床の身で書き上げた脚本を盟友・稲垣浩に託した彼の無念な心情は「無法松の一生」にも滲み出ている。生きていれば間違いなく小津や溝口にも匹敵する天才監督と謳われたであろう。残念ながら息子にはその才能の一部しか受け継がれなかったようだ。僅か46歳の若さで夭逝した孤高の天才に敬意を込めて10点。 10点(2003-12-13 00:23:58)(良:2票) 《改行有》

136.  廿日鼠と人間(1939) 《ネタバレ》 スタインベックの同名原作、最初の映画化。1992年のリメイク版もまぁまぁ健闘していたとは思うが、先に本作を(名画座リバイバルで)観てルイス・マイルストンの鮮やかな演出に感激した自分にとっては悪いが所詮”焼き直し”としか思えなかった。それほどレニー役のロン・チャニィ・Jrがとにかく物凄い熱演で正に圧倒的インパクト。恐らくマルコビッチも彼の演技に多大な影響を受けたに違いない。しかし、リメイク版との最大の差はカーリーの浮気な妻を演じた女優のクオリティに尽きる。その意味で本作でのベティ・フィールドの上手さ・存在感は特筆に価しよう。シェリリン・フェンじゃ全く相手にならない。これほどの名作でありながら、その年のオスカー賞レースでは選りに選ってアノ化け物超大作「風と共に去りぬ」と争う羽目になり、敢え無く敗北を喫して無冠に終わるという不運さ・皮肉さ(そして何というレベルの高さ!)。それでもマイルストンの代表作であり、文芸映画の鑑たる本作のステイタスは些かも揺るぎはしないが。文句無し10点満点を進呈することでせめて憂さを晴らすとしよう。10点(2004-10-21 04:14:12)(良:2票)

137.  天国と地獄 《ネタバレ》  「87分署」モノで有名なエド・マクベインの原作「キングの身代金」を大胆に脚色したのが第一の勝因。原作では複数犯だったが、本作では若き山崎努演じるインテリ青年・竹内の(実質的)単独犯行にしたことで、衝撃のラストシーンがより活きてくる結果となった。何より疾走する特急「こだま」を利用した身代金受け渡しの尋常ならざるサスペンスは原作には無かった(ま、当然だが)。黒澤のダイナミックな演出は或る意味で「七人の侍」をも超えていると言えよう。原作のキャレラに当たる刑事も、仲代達矢扮する戸倉の方が遙かに凄味がある。三船演ずる権藤も原作のキング氏なんかより余程人間味があり、好感が持てるし。但し、原作がミステリの傑作たる所以はトリックやサスペンスよりも、むしろ誘拐された少年と犯人の一人との切なく淡い交流にあるので、本作とは別物だと切り離して読むべき。 10点(2003-01-02 05:31:27)(良:1票)

138.  ブレイド2  前作は未見。で、観てみると明らかに「一見さんお断り」な作りに先ず疑問。ブレイドの無敵ぶりや戦う理由も何かよく分からない。リーパーズが何故あんなに不死身なのかも説明不足!折角ドニー・イェンを出演させながら全く活かしきれていないダメダメさ。何よりウェズリー・スナイプスが個人的に見てちーっとも颯爽としておらず、ラストの死闘も何でドツキ合いになるのか意味不明。アメコミをCGバリバリで実写化しただけの如き陳腐で陰気なアクション映画に…5点。5点(2003-08-14 05:35:14)(良:1票)

139.  恐竜・怪鳥の伝説 いやいや【鱗歌】さんの数々の新規登録作品にはカナーリ楽しませて頂きましたので、御礼には及びませんw。それにしても東映の暴走とも迷走とも言うべき本作ですが、仰る通りお子様向けにしちゃ随分とエグイ残酷描写が際立っています。最後も収拾つかなくなって丸投げしたような怒涛の展開で泣かせます。ビギナーの怪獣映画ファンの方にはゴジラシリーズやガメラシリーズをオススメします。但しマニアは或る意味必見!!4点(2003-10-19 21:05:13)(良:1票)

140.  地下鉄のザジ 前半の”のほほん”とした巴里見物はそこそこ楽しめなくもなかったが、中盤以降の暴走スラップスティックが思いっきりスベりまくっていて個人的に全く笑えなかった。何だかルイ・マル監督以下スタッフが内輪だけで盛り上がって面白がっているようなズレを感じて、観てて完全に退いてしまった~!特にヴィットーリオ・カプリオーリがサムい、サム過ぎる。コマ落としやクローズ・アップ、粘着スローモーション等々、いろんな映画的な技巧を「これでもか!」ってくらいに凝らしてはいるが、どうにも空回りしてる印象で”ウィット”に富んでいるとはとても言い難い。ザジ役のカトリーヌ・ドモンジョは可愛くないこともないが、出突っ張りのヒロインにしては「歯並びが汚い」のでズームを重ねられるとツライ。どーもルイ・マルにはクレールやタチのような秀抜なコメディ・センス(エスプリ)が余り(ていうか殆ど)無いような気がする。ま、単に私の見方が浅いってだけなのかもしれないけどサ。取り敢えず5点てコトで…。5点(2004-10-01 02:25:10)(良:1票)


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