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プロフィール
コメント数 1376
性別 男性
自己紹介 投稿にあたっては
①製作者の映画愛を信じて基本的に0点は付けていません。
②レビュー作品の「あらすじ」は率先して書いています。

※「ぽこた」からニックネームを変えました。サブネームの「(ぺいぺい)」は継続です。(2024.2.28)

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141.  望み 《ネタバレ》 原作は雫井脩介さんのベストセラー小説。残念ながら原作は未読です。 テーマであり、作品の題名にもなっている父親と母親の異なる「望み」。犯人でもいい、生きていて欲しいと祈る母。息子が犯人の訳がないと信じる、いや信じたい父。そして、愛する兄ではあるけれど、兄の為に自分の将来が滅茶苦茶になってしまったと嘆く受験生の長女。息苦しいほどの重い空気に充たされた家庭。家族の在り方が問われる瞬間。それぞれにもがき苦しみながらも、真実に向き合おうとする姿は、痛々しいと同時に、美しく純粋に感じました。この状況の中で、毅然としていられるのは余程の人物。ここに描かれているのは、普通の人たち。決してこんな思いを抱きながらの生活は送りたくはないけれど、父に母に長女に、そして何よりも長男に、すっかりと感情移入してしまいました。他の加害者と被害者については表面的に描かれているだけなのが、寧ろ救いかな?一人ひとりをもっと描き込んでしまったら、収拾のつかない愛憎のドラマになってしまうでしょうね。必要以上に他の関係者を描き込まず、シンプルに、石川家にだけスポットを当てていることで、スッキリとまとまった良作になっていると思いました。[映画館(邦画)] 8点(2020-11-01 23:57:40)(良:1票) 《改行有》

142.  宇宙戦争(2005) 原作と旧作に触れてから40年近い時を経て、今再び眼にする「宇宙戦争」。ストーリーは全てわかっている上に、旧作で刷り込まれた映像イメージを抱えたままでの鑑賞。過度の期待はしないようにと、自らに言い聞かせてから観ました。 スピルバーグ、流石ですね。その見事な映像の数々には度肝を抜かれます。いったいどこまで実写で、どこからが特撮?それだけでも十分な見応えですね。難を言うなら、主人公のキャラクター設定がいまひとつかな?私は魅力を感じなかった。でも、おそらくは敢えて主人公を平凡な男にしているんでしょうね。だとしたら、トム・クルーズで正解だったんだろうか?キャラの割りに華がありすぎると言うか… まぁ、古典的なSFですから、現代人の鑑賞眼から見れば、突っ込みの入れどころはいっぱいあるし、フィクションなんだから当たり前だけど偶然やらラッキーに救われ過ぎだし。そもそもSFパニックものが嫌いな人はいくらでも居る訳だし。いろ~んなこと考えて7点献上です。ちょっと辛目かな?[DVD(字幕)] 7点(2006-01-09 15:03:26)(良:1票) 《改行有》

143.  クライヴ・バーカー ヘルゾンビ 《ネタバレ》 邦題はちょっと酷いんじゃないですかね。まぁ、キリスト教的背景の下に描かれた作品なので、まるっきり外れとも言い難いのですが、それにしても酷いなぁ… で、肝心の作品ですが、「光る眼」ですとか類似作と思わせられる作品は過去にもあったと思います。ただ、だからと言ってつまらない訳じゃないですよ。ツッコミどころ満載だし、好き嫌いはかなり分かれるでしょうけれど。私は、ちょっと、てか、かなり退屈しました。ストーリーと言うより演出ですね。やたら間が長い。間の取り過ぎ。そんなカットが多々見受けられます。だから短い作品なのに長く感じてしまう。これは損失です。演出次第では、もっとずっと楽しめる作品なのではないかと思うと少々残念。あと、結局は教訓めいたエンディングを迎えるのですけれど、もう少し考えさせてくれてもいいんじゃないかなぁ?いろいろ解釈できるような謎めきが欲しかったかも。甘目の5点献上です。[DVD(字幕)] 5点(2008-01-17 00:30:30)(良:1票) 《改行有》

144.  タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら 《ネタバレ》 何だか口煩いおねーさんと同行のカメラマンが事件現場に潜んでいた謎の男にアッサリ片付けられてしまう。そして、その3日前…という語り出しと、本編突入後にいきなり死亡フラグ乱立の悪ノリ大学生グループのクルマが、脇から突然現れた不気味な男たちが乗るピックアップに抜かれて行くあたりの雰囲気は「これってコメディ?」という感じ。 ところが直後には、実は不気味に見えた二人は良い人オーラ大放出の凸凹コンビで、学生グループのリーダー格の方が実はアブナイっぽいというあたりを早々に種明かし。 基本コメディなんですから、この種明かしタイミングは正解だと思います。コミュニケーションの不成立から誤解が誤解を生むことの恐さという結構真面目な軸を中心に据えて、次から次へと誤解と先入観の深みにハマって、あるいは自らの自発的行動ではないままに無意味に死んでいく若者たちをブラックユーモアを添えて描いていく。 何にしても命の扱いが軽い。いくらなんでも可哀そうと思えなくもない死に方も続出。ところが観ていてそのあたりに違和感を感じない、と言うか普通に笑えてしまう。学生グループには感情移入出来ないからですね。と言うか、逆に主人公側に思いっ切り感情移入してしまうからかも知れないです。 ハッピーエンドもいいですね。普通に考えたら二人がアッサリ無罪放免になる訳ないし、アリーの抱えたトラウマは尋常じゃないはず。更にはチャド生きてるし。でも、そんなもの全部お構いなしにハッピーエンド。あくまでもこれはコメディ。ホラーじゃありませんから、という〆ですね。 ちなみに邦題の副題。「史上最悪の〇〇」みたいな定型パターンってありますけど、この作品の場合には特に必要ないような気が…。確かにツイてないと言われればツイてないのですが、ツイてないが故の展開でもないような気がします。[インターネット(字幕)] 8点(2022-08-03 00:37:34)(良:1票) 《改行有》

145.  プラネット・テラー in グラインドハウス 楽しいとしか言いようがないですね、これ!ディテールはどうでもいいでしょう。おふざけ、ワルノリ、デタラメ… 何でもありなんだから。そもそもが、敢えてその辺を無視して、てか、わざわざ荒唐無稽に不謹慎に不道徳に作ってんだから当たり前。見事に成功してると思いますよ、そういう意味で。 「ゾンビ映画」に対する思い入れやらコダワリは、個人差がかなりデカイと思いますけど、少なくとも私が「ゾンビ映画」に求めてるものが全て凝縮されてる感じ。やっぱ「ゾンビ映画」は笑えなきゃ!真剣になったら気持ち悪いですよ、作り手も観客も。 ひとつひとつ小ネタを並べて、「このシーンのここが面白い!」とか「この台詞のこのあたりが流石!」とか評価したいところですけど、対象が多過ぎ!とにかく目が離せない100分です。 タランティーノ版の動と静のバランス、ロドリゲス版の有無を言わせぬパワー。どちらも秀逸でした。あ、忘れちゃイケナイのは本来はつなぎの予告編。これもいいな~! 私としては、この手の作品に捧げるべき最高点の8点です。[DVD(字幕)] 8点(2008-05-04 08:29:49)(良:1票) 《改行有》

146.  10 クローバーフィールド・レーン 《ネタバレ》 「クローバーフィールド/HAKAISHA」のスピンオフ的作品という理解で観始めたので、冒頭のミシェルの事故は怪獣にやられたのかと思っていたら、場面変わって農場地下のシェルター、ミザリー的な監禁サスペンス?と誘導され、ところが地上はロシアか火星人の攻撃で汚染されたとかいう怪しきオジサンの説明でやっぱり異星人の攻撃??かと思いきやどうやら謎のオジサンの本性は狂暴な変質者っぽく、でも地上はやっぱし汚染されてる証拠も出たりして、さりとてオジサンやっぱし異常だし、まともな同居人はあっさり殺され、ミシェル必死で脱出したらやっぱり異星人が…等々、ものの見事に大混乱させられてしまいました。(一文が長くて失礼) これ、「クローバーフィールド」を観てなくても十分に混乱させられますね。ただ、続編かスピンオフ?みたいな先入観があった方が数倍楽しめそうです。それがないと終盤の展開に「なんじゃこりゃ~!」と怒り出す人もいるかも。他の数々の作品にもありますが、異星人とかUMAとか幽霊とかで〆られちゃうとなんでもありってことになっちゃいますから。それって飛び道具過ぎるし。 というわけで、新手のジャンルレス作品として大いに楽しめました。 ただし、失恋して彼氏との愛の園を飛び出したデザイナー志望の一般女性であるミシェルの驚異の戦闘能力・危機管理能力・強靭な正義心と使命感には少々引いてしまいました。いきなり松葉杖で槍を造り出したり、マジシャン並みの手際で鍵束掠め取ったり、シャワーカーテンとペットボトルで防護服作ったり、ギブスで固めて間もない足で全力疾走したり、塩酸やらスプレーやら巧みに活用し、挙句の果てには酒瓶で火炎びん作ってUFO撃墜!で、命からがら逃げ伸びたのに、結局はいざ戦場へ! ま、だからこそ余計に面白かったんですけどね。引いてる場合じゃありません。ヒロインが超人であってこそのSFエンターテインメント作品ということですね♪[インターネット(字幕)] 8点(2023-01-15 15:23:52)(良:1票) 《改行有》

147.  ヘレディタリー 継承 《ネタバレ》 悪魔崇拝というある種の文化について、映画の世界ぐらいでしか触れることのない自分にとって、この作品で表現されている事象は、ある程度理解出来るものではありますが、興味や探求心の範囲外であって感情移入し得ないものでした。 何よりこれはホラー映画なんでしょうか?自分なりの定義ではありますが、「オカルト」=「ホラー」ではないと思うのです。グラハム家が経験する出来事は不快極まりないものばかりで、現実として捉えれば相当に恐ろしい出来事の連続ではありますが、スクリーンを観ていても正直なところ「怖さ」には繋がっていかないのです。 敢えて音や映像で観客を驚かせるような直接的な刺激は抑え、陰鬱な演技と不快なビジュアル、サウンドでじっくりと恐怖を積み上げていき、やがては観る者、聴く者の心の奥底に恐怖を芽生えさせるというような監督の思惑なのかもしれませんが、やはりホラーにはホラーなりのストレートな怖さがあっても良いような気がします。一旦そんなイメージで見始めてしまうと、特殊メイクやCGの場面に低予算映画的なチープささえ感じてしまい、余計に怖さが遠退いてしまいました。 確かに張り巡らされた伏線をひとつひとつ回収していく展開は、非常に丁寧で解りやすく作り込まれていて、この作品が長編デビュー作とは思えないような円熟味さえ感じるところですが、その一方では思いのほか意外性には欠けていて、結構先が読めてしまったりもしました。 事前に「凄いホラー」「過去最恐のホラー」みたいな評価をやたらと見聞きしてしまい、期待し過ぎてしまったかもしれません。出演者さんたち(一家四人とも)の熱演・怪演が光るところと、エンドロールで穏やかなテーマに載せて血の色の文字が継承されていくお洒落さへの評価を加味しての6点献上です。[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-12-11 00:44:40)(良:1票) 《改行有》

148.  スペル 《ネタバレ》 ホントはもっと高得点を献上したい作品ですけれど、なんとも中途半端なのが納得いかなかった…残念だなぁ。 もし「最終絶叫シリーズ」をこのレベルで作ったら大爆笑間違いなし。あちらがチープと下ネタ過ぎて今ひとつなのに対して、こちらはきちんと作り過ぎていて今ひとつ。ネタの一つひとつは相当面白いんだけど、何にしても真面目過ぎるんです。 ヒロインがゲロされたら、ヒロインも周囲の人間にキチンとゲロ返しするとか、ヒロインが鼻血ブー(あぁ懐かしいフレーズ)したら、他の社員も上司に寄ってたかって鼻血吹きまくるとか、ヒロインの頭に十字架が当たったら、ヒロインは白目むいて首クラクラさせながら泥水にブクブク泡立てて沈んでいくとか。そんでもって、冒頭の少年地獄行きシーンと最後の地獄行きシーンだけは超シリアスに撮り上げる、なんてのが好みなんだけど。 あ、それじゃサム・ライミ作品である必要なくなっちゃうのかなぁ? それと、邦題も中途半端。原題のふっきれたストレートさが良い。[DVD(字幕)] 6点(2011-01-10 16:02:27)(笑:1票) 《改行有》

149.  サイレント・トーキョー 《ネタバレ》 普通にサスペンスとして観る限りは、スピード感のある展開と若干短めの尺ということによって、緊張感を維持しつつ楽しめることが出来る作品だと思います。ただ、その反面と言いましょうかテーマはかなりボヤけ気味で、登場人物の心理描写もそれほど精緻には描かれておらず、一人ひとりの心理的な背景は想像するしかない感じです。つまりは、本来かなり重厚なヒューマンドラマであるにも関わらず、あまりに感情移入困難な出来栄えです。 加えて、と言うかテーマのこと以上に感じさせられたのは、荒唐無稽とでも言いましょうか警察を始めとする各機関及び構成員の無茶苦茶な動き。あまりにも現実離れしており、最早SF状態。単独行動が多過ぎるし、拳銃を容疑者に突き付けてみたり重要参考人をさっさと釈放してみたり。ある訳ねーだろ!的な場面や台詞が多過ぎる感じがして止みません。肝心の犯行の背景等々、もう少し優先して描き込んで欲しかったところです。 結果、観終わってみれば後味が悪いと言うか何と言うか、キチンと着地することなくボーっと終わってしまった感じです。解決とは程遠いような。断片的に観て行けばお気に入りのカットは多々あるものの、それらを組み合わせたことによる作品としての+αを受け取ることは出来ませんでした。渋谷駅前のセットや爆破シーンに代表されるような秀逸なビジュアルばかりが印象に残る、かなり残念な(勿体ない)作品でした。[インターネット(邦画)] 5点(2024-01-06 23:43:16)(良:1票) 《改行有》

150.  キリング・ミー・ソフトリー 皆さんご指摘のとおり、すごく中途半端ですね。消化不良です。ストーリー的には全然です。先読み容易、意外性ゼロですね。最後まで曖昧なままの部分もあるし。 ヘザーは相変わらずキュートだけれど、この作品で脱ぎまくって欲しくはなかったかな?あ、強いて言うなら、画面全体の色調とかライティングはいい感じでしたね。3点(2004-11-06 00:38:53)(良:1票) 《改行有》

151.  ノウイング 《ネタバレ》 圧倒的な映像と音響。これもひとつの予定調和って感じでスピーディに展開するストーリー。(ちと急ぎ過ぎ?) 娯楽作品(こういうテーマで娯楽に徹するのも考えものですけど…)として割り切ることが出来れば、満足の1本かも知れません。 ただ、じっくり考えてしまうと何だかなぁ… ストーリーの根幹を成している50年前の少女の予知能力。てか、宇宙人との交信能力。そして、現代の2人の子どもの交信能力。この、「予知」と「交信」を混ぜこぜにしてしまったのが最大の失敗。皆さん御指摘のとおり、未来を「知っている」宇宙人が、50年前にそれをひとりの少女(多分地球規模では何人もの人びと)に口述筆記させたことって意味がないでしょう?地球滅亡の原因が核戦争(そういうテーマは過去数々ありましたけど)だったら、それを教えることで人類に「気づき」のチャンスを与えられるけど、スーパーフレアじゃ土台阻止不能。自力で逃げさせるんだったら、終末を暗示するだけじゃなくて技術を伝播しなきゃ。流石に、その部分を省略してはいないだろうから、やっぱり説得力に欠けるとしか言いようがない。まぁ、途中から宗教観的台詞が何度か出て来て、そのあたりの不備を補完しているのでしょうけれど、そこまで観客の理解を求めるのは厳しいのでは? と言う訳で、ニコラスさん、最近作品に当たりハズレが激しいような、てかハズレが多いような気がします。熱演がもったいないです。そのあたりがあって5点献上は気が引けてしまい、悩んだ末の6点献上。[DVD(字幕)] 6点(2010-06-21 02:37:13)(良:1票) 《改行有》

152.  デッド・サイレンス(2007) 人形の持つ恐さっていうのは、洋の東西を問わないのですね。魂が籠るって感覚もかな? なかなかにスピーディな展開、お約束どおりに襲ってくる化け物、被害者の悲惨な死に顔などなど… 実にオーソドックスな作りです。上手く纏まっていると思います。もちろん、この手の作品ですから突っ込みどころのオンパレード。でも、そこらへんを全部理路整然としちゃったら、そもそもこの手の娯楽性の強いホラーなんてものは成立しない訳で、ですから結果◎です。皆さん、高評価のオチもまずまずですしね。 それにしても、作品登録お願いしないとダメかな?って感じで検索してみたのに、30人近い投稿。こちらのサイトでこの手の作品にこんなに多くのレビューが寄せられているとは… そのことが一番ビックリ![DVD(字幕)] 6点(2009-01-03 16:22:07)(良:1票) 《改行有》

153.  LAMB/ラム 《ネタバレ》 ダークファンタジー、あるいはホラーといったスタイルを採っていますが、事故(?)で愛娘を失った夫婦が、異様な姿でこの世に生を受けた子羊に亡き娘の姿を見出し、溺愛することで失ってしまった日々と幸福を取り戻したかと思いきや、結局は束の間の幸せは破綻せざるを得ず、更なる悲しみの淵に立たされることになるという人生の悲哀を描いたヒューマンストーリーと受け止めました。 とは言いつつも、冒頭の羊たちの恐れおののく姿、生まれて来た子羊に息を吞む二人、独り屋外に出たアダの瞳に映る異形の存在等々、ホラー作品あるある的要素は全編を通じて散りばめられており、決して心温まる作品とは言えません。観終わった後、どうにもならない重苦しさが尾を引きます。 途中までアダはイングヴァルの子なのか?と疑っていましたが、彼の様子もマリアの様子もその点はまるでスルーしているところから違うのだなと。それに冒頭の羊たちがイングヴァルに対してあんなに恐れる訳もないし。ではアダの出自は如何に?もしや実在しない概念としての存在だとか?過去の悲劇が夫婦にもたらした心の闇とか?そしたら何とあんな異形の羊人間だったとは。そこはまさかの展開でした。 アイスランドの山中にあのような存在が居るという伝説があるのかどうかは知りませんし、設定そのものにキリスト教的要素があるのかどうかも知りません。ですから、羊人間が単に突然変異的に誕生した怪物なのか、それともより深い意味を持つ存在なのかは判断出来ませんが、訥々と語られる深く悲しい物語に、そういった背景を知らずともやるせなさを感じざるを得ませんでした。 更に高得点を献上したかったのですが、弟の登場が作品全体に対して果たして意味があったのかどうか理解に苦しむ部分があり、マイナス1点の7点献上します。[インターネット(字幕)] 7点(2023-04-20 14:23:52)(良:1票) 《改行有》

154.  デッドマンズ・プリズン DEAD MAN'S PRISON うわっ!最低!ここまで来ると笑うっきゃない!これは最早コメディーの領域です。 チープな映像、イライラするスローな展開。そのくせゾンビは速い! ま、唯一の救いは出演者たちが楽しそうに演じてることかな? ちなみに、この原題は「あり」?一文字違いじゃん! (追記)ラストのスナイパー。何だか変だぞ?どっちから狙ってんだ?途中で向き変わってないか?ん?なんだその頭のバンダナみたいの?撃つは撃つでも、アンタは蕎麦打ち名人かいっ![DVD(字幕)] 2点(2007-10-30 01:45:17)(笑:1票) 《改行有》

155.  バンテージ・ポイント 《ネタバレ》 同じ対象を観察者を変えて繰り返し見せるという手法は決して斬新ではないものの、この作品においては非常に効果的に観る者を惹きつけていると思います。「しつこい」というご意見も多見されますが、私はもっとあったって良いように感じます。 ツッコミどころはかなりあるでしょう。御都合主義も甚だしい。「バーンズ不死身かよ!」とか「ホテルの警護弱過ぎ!」とか「SPの身上調査やってんのかよ?」とか…。でも、そこんところは娯楽作品と割り切って考えれば許容範囲。面白くするためには脚色しなきゃね、思いっきり。 最後の救急車横転シーンも都合良過ぎ?でも、そこはテロリストといえども人の子。前半部分で彼が少女に向けた優しい微笑みが複線となってるってのは、途中で気付いちゃいますけどね。 なにはともあれ、アッという間の90分。見事な娯楽作品です。[DVD(字幕)] 9点(2009-05-18 02:42:04)(良:1票) 《改行有》

156.  青くて痛くて脆い 《ネタバレ》 原作者のファンとして、制作発表以来待ち望んでいた作品。序盤からほぼ原作に忠実に描かれていて、主役の二人も自分なりに描いていたイメージどおりだったので、原作ファンとして、映画化作品に失望したことが過去多々ある身にとって安心して鑑賞出来る作品でした。ただ、肝心の終盤からラストシーンにかけては、少なからずサスペンス志向の演出となっていて、部分的にやや原作を離れた展開もあり、観る者の印象や解釈を一つの方向にリードしてしまう感じがしました。楓と秋好、そして他の登場人物たちに内在する思いを、もっと自由に想像できた方が、心理ドラマとしてこの作品を堪能出来るのではないかと。とは言え、原作の良さを損なうことなく、特に主役の二人のキャラクターが忠実に表現されていて全編を支えているのは、二人の演技の素晴らしさは勿論のこと、流石人気ドラマを数多く手掛けて来た監督さんですね。原作未読の方にとっても、一抹の寂しさを感じてしまったとしても、爽やかな後味の青春ドラマとして楽しめることと思います。[映画館(邦画)] 8点(2020-09-14 11:14:59)(良:1票)

157.  O〔オー〕 《ネタバレ》 こんなに簡単に騙せるかなぁ?人はそんなにも簡単に騙せないですよ。計画も残忍で緻密、なようでいて全然駄目。これじゃ完全犯罪になる訳がない。あまりに他人に依存し過ぎ。てか、別に自分は捕まってもいいのかな?あぁ、そうかもしれない。捨て身の勝負だったのかも。勝負する価値があるかないかは価値観の相違だけれど。 ヒューゴにとっては、彼のバスケ同様の勝負だったのかもしれないですね。彼流のスタイル。それもオリジナルではなく父親の指導による。やっぱり彼は、一流にはなれないんだろうな。そんな悲しさを感じる1本でした。[DVD(字幕)] 6点(2007-11-20 01:24:47)(良:1票) 《改行有》

158.  ウソから始まる恋と仕事の成功術 《ネタバレ》 いきなりの下ネタ連発で、人間は正直になると下ネタ中心に生きている、というテーマの作品かと思ってしまいました。ということではなく、嘘をつかないだけでなく、思ったことを口に出さずにはいられない世界なんですね。確かに、誰だって言いたくて仕方ないことは常時脳裏に浮かぶものでしょうし、それって本音なんだと思います。本音がウソだらけの人なんて余りいないでしょうし。この場合、美女が目の前にいれば下ネタが脳内に渦巻くのも仕方ないのかも。彼女の方の本音はちょっと違いますが(笑) ということで、テーマとしては、世の中はウソがあってこそ平和で円滑に事が進んでいくもの。ウソがなければ外見や履歴といった本質とは限らない部分ばかりが取り上げられて、ただ善良だというだけの者は理不尽に埋もれて行って仕舞うことさえある。だからウソは社会や個人の幸福にとって必要不可欠なのだ、ということでしょうか。 主人公のウソが余りに順風満帆にラストのハッピーエンドまで行ってしまう展開には多少もの足りなさも感じてしまいますし、空の上の人については熱心に信仰されている方々からのお叱りが心配になったりもしますが、善良極まりない作品として安心して観終えることが出来ました。 全体的に60年代や70年代の古き良きアメリカ的な色調で演出されていて、出演者のメイクや衣装もそんな感じ。かつてTVでいろいろと放映されていたアメリカンコメディのような雰囲気で楽しませていただきました。細かな演出も効いているし、意外な俳優さんがカメオ的に出演されているのを見つけるのも楽しみですね。 ちなみに、邦題はちょっと具体的過ぎるかな。原題直訳の「ウソの発明」でもいいのではないかと思えます。[インターネット(吹替)] 7点(2022-01-21 23:34:16)(良:1票) 《改行有》

159.  パラノーマル・アクティビティ 《ネタバレ》 低予算で爆発的興行収入。頷ける作品ではありました。洋画でありながら、恐怖の手法は「怪談」ですね。「ホーンテッドマンション」じゃなくって「お化け屋敷」です。だから、地味でSFXも何もないのに、お約束どおりの展開なのに怖い。良く出来てます。 ただ、不満なのは主観映像。過去の主観映像作品でも、KY的に撮り続けるカメラマンはウザかったけれど、今回は恋人同士、2人っきりなのに、彼女に「やめて!」と言われても撮り続ける彼はバカ丸出し。「ボクが守る」とか言っちゃって、丸腰で危険に向かって行くし、不法侵入されて警察呼ばないばかりか証拠を掃除しちゃうし、怪我してる彼女を病院にも連れてかないし、彼女が必死で握り締めてる十字架燃やしちゃうし…最低の男を演じきってくれてます。 つまりは、演出的にはすごく頑張ってるんだけど、脚本が弱いのかな?主観映像の使い方をもっと工夫して効果的に使うとか、2人が警察も呼ばずにじっと耐えざるを得ない状況を観る者に納得させるとか、もっと良作になる道はあると思います。 それにしても、悪魔ネタだったのね。オチがある程度見えてしまうのもちょっと残念。[映画館(字幕)] 7点(2010-02-07 01:10:53)(良:1票) 《改行有》

160.  シェルター 《ネタバレ》 ジュリアン・ムーアという女優さんは作品を選ばないのでしょうか?または、何らかの理由で選べないのでしょうか?この作品でも、熱演ばかりが目立って肝心の作品そのものは全然輝いて来ない感じ。 そもそも、この作品に流れるキリスト教的テーマ(?)自体があまりに目新しくない。使い古された感が否めない。ストーリーも描き方自体もだいぶ違うけれど、「悪魔を憐れむ歌」を思い出しました。先読み可能なんだなぁ… まぁ、尺もそこそこだし、出演者がしっかりしてるので途中で飽きはしないけれど、観た後何も残らないのは寂しい限りです。[DVD(字幕)] 4点(2011-04-17 10:51:12)(良:1票) 《改行有》


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