|
1. 平成狸合戦ぽんぽこ
子供の為のアニメ映画じゃ無いわな。なんつーか、このアイロニーを嗅ぎ別けることが出来ないと、単純にお説教だと感じてしまうものなぁ。各氏の様な批評を浴びることを、百も承知で創ったんでしょう。不可逆で重いテーマと、勝手なヒューマニズムの板挟みを自ら感じながら、その矛盾を捨てずに描いた高畑氏の勇気は素晴らしいと思う。舞台は、高畑・宮崎の両氏が若き日に通い詰めた会社の在る場所。開発の一部始終を眺め、様々な葛藤や疑問を抱え、一介のサラリーマンでしかない無力な自分を、不甲斐無くも思ったでしょうなぁ。ラスト近くの「僕たちの森を返せ!」と言う叫びは、本気で切なかった。最後は幸せいっぱい夢いっぱい、且つグダグダ、のジブリ一連の作品よりも、優れていると思う。8点(2003-06-28 05:15:01)(良:2票)
2. 親指スター・ウォーズ
なぞる所と端折る所の取捨選択が絶妙だと思う。相当マジメなプリプロダクションを経たのだろうな、と想像すると、感心しつつも笑えて来る。オリジナルを観ている事が前提でありながら、オリジナルを愛する人には叩かれるであろう、過酷な運命を(覚悟して)抱えた作品である。暇潰しには最高っ!7点(2003-08-07 10:27:17)(良:2票)
3. ロード・オブ・ザ・リング
テクノロジーの進化をキチンと活かしきる、と言う意味では、スターウォーズ以来の傑作ではなかろうか。原作に照らしても、ガッカリする人は少なかろう。数々の「お約束」がRPG世代から「陳腐だ!」と非難されているが、オイオイ、って感じ(笑)。にしても監督、良く混乱せずに作ったなぁ(笑)。10点(2003-06-28 06:26:08)(笑:1票)
|