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評価順1

1.  シックス・センス なんと繊細な映画だろう。 愛する息子を理解することができない母、愛する母に秘密を打ち明けられない息子(ハーレイ)、双方の苦悩がひしひしと伝わってくる。美しい街並みを背景に、静かな展開が精神科医の過去にやり残した仕事への未練と親子の抱える悩みとを無理なく融合させる。そして、衝撃のラスト。特に印象に残った場面が2つある。1つは、少女の葬儀でその母親が少女の食事に洗剤(?)を入れていたことが発覚する場面。父親と葬儀に参加いていた人々の視線、無言で動揺する母親の冷酷な表情、身の毛もよだつほど恐ろしかった。もう1つは、車の中でコール(ハーレイ)が母に秘密を打ち明け、理解しあう場面。「お墓参りに行ったとき、ママはお婆ちゃんにに聞いたでしょ」「その答は毎日だって」「ママは何て質問したの?」くどくどとした説明は無く、短いセリフの中に死者であるお婆ちゃんと話しをしたことを明確にする。ハーレイの演技も良いが、さらに素晴らしいのは母親役の女優(トニー・コレット)の演技。懐疑、納得、感動へと変化していく表情はみごとである。何回見ても、この場面は涙なくして見ることはできない。確かに衝撃的な結末が話題になった映画だが、綿密に計算された展開や各俳優の演技力があってこその傑作である。だから、何回見ても楽しめる。2回、3回見るうちに、初回には気付かなかった細部までも綿密に計算されていたことが分かり、また一味違った楽しみ方もできる。最後に、もう一度言いたい。この映画は繊細な映画である。デリカシーを感じてこそ、この映画の良さが分かるのだと思う。10点(2004-01-09 17:43:34)(良:4票) 《改行有》

2.  カッコーの巣の上で この映画に出会ったとき、私は管理社会に対して大きな疑問を感じていた時期であった。 国家であれ、企業であれ、学校であれ、管理なくして秩序は保たれない。 その必要性を理解し納得しているはずなのだが、何か合点がいかない現実が周りにあった。 企業、学校など、いろいろな組織体系の中で、正しいとされている規律が、決して社会全体から見ると正しいことではなかったりする。 ところが、多くの人々は、自分が置かれている環境でしか通用しない「正しいこと」について、問題意識すら持たない。 そんな、釈然としない実体験が、この映画の中で展開する世界にオーバーラップしたのである。 病院側の、人間性を無視した管理。患者達の、現状に甘んじる消極的な態度。 まるで、現実社会の縮図を見ているような気がした。 冷酷なまでに患者を支配するラチェッド婦長。彼女の心無い一言が、患者ビリーを自殺に追いやった。 憎むべき対象以外の何者でもない。許せるわけがない。 私もマクマーフィ同様、反旗を翻し管理側に立ち向かったことがあった。 チーフのような力強い協力者も現れたが、権力と個人の力の差は大きく、結果は敗退。 組織から排除されたのも、この映画同様である。 ロボトミーを受けずに済んだのは幸運ではあるが。 しかし、二十数年間この映画を観続けてきた今、私は他人を管理する立場にある。 組織運営の為、規則により一人一人の自由を剥奪している。 その結果、管理を厳しくすればするほど、組織の秩序が保たれることを実感している。 ラチェッド婦長こそ、管理の教科書ではないかとも思えてきている。 立場によって「正しいこと」も変わってくる、いや、もともとそんなものは無いのかもしれない。 そして、考える。きっと、秩序を優先させた最たるものは全体主義であり、人権を無視した独裁国家に行き着くのであろう。 自由ばかりを優先させ秩序が崩壊した社会は、それぞれが勝手な行動に走り、安全な生活とは程遠い無法地帯と化すに違いない。 この映画は、私達に何を伝えようとしているのだろうか。 「全体の秩序と個々の自由。二つの反比例する相関関係こそが"人間の愚かさ"の証しであり、 二つを両立させようとする努力こそが"人間の素晴らしさ"の証しである」と、語りかけているように、私は感じるのである。10点(2004-02-03 09:42:34)(良:2票) 《改行有》

3.  ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア 《ネタバレ》 テーマも興味深く高得点なので観てみたが、表現があまりにも軽くテーマとアンバランス。 死期を宣告された2人。やけ酒飲んで、見たことない海を見に行くのにベンツ盗んで強盗に変身。 死に直面している2人が、よくこんなに早く気持ちの切り替えをして、割り切った行動にでたものだ。 挙句は銀行強盗まではたらくとは、法もモラルもあるものか。 これで捕まらないのだから、どんな滅茶苦茶な筋書きも有りかと思うと、この時点で真剣に観る気はしない。 ギャングは馬鹿だし、警察官は間抜け。笑いのセンスはマニアック。銃はバンバン撃ちまくる。 命の重さなど無視したこの展開、脳腫瘍の男が発作を起こす場面や最後に海を見る場面だけ、やけにシリアス。 この映画、私にはどのように感動したらよいのか分からなかった。[DVD(字幕)] 4点(2006-01-30 18:52:46)(良:2票) 《改行有》

4.  ラスト サムライ このように重厚に作られた映画を見るのは久しぶりだ。それぞれの俳優に存在感がある。音楽のマッチングもみごと。戦闘の場面は、静から動へと変わる映像により、より迫力を増している。オルグレンが勝元やサムライの魅力に惹かれていくなどの展開にも説得力かあり、シンプルなストーリーに物足りなさは無い。いくら歴史的に忠実に作ったとしても、いくら凝ったストーリーにしても、安っぽい映画は見るに耐えない。それに比べ、この映画は製作者チームの魂がこもった傑作だと、私は思う。9点(2003-12-16 19:37:02)(良:1票)

5.  人狼 JIN-ROH 《ネタバレ》 アニメで、このような表現ができるとは驚いた。アニメファン以外にも観ていただきたい作品である。 ・・・ 淡々とした冒頭のナレーションが、重々しい雰囲気を醸し出す。 荒廃した時代背景。下水道で作戦を企てるテロリスト達。高度な技術で描画されるトコトン暗いシチュエーションは、 これから起ころうとする何かを予感させ、緊張感を高めてゆく。その緊張感を突き破るように現れる特機隊、 この迫力は凄いとしか言いようがない。 アクションシーンは、これでもかとばかりに押し付けがましく見せられると辟易する。 また、同じアクションシーンでも見せ方によっては陳腐なものになってしまうだろう。 しかし、この「人狼」は違う。少ないアクションシーンを、静けさの中に見事に際立たせている。 静と動のコントラストが、迫力を増すのに素晴らしい効果を生んでいると思う。 登場人物の表情についても、同じことが言える。主人公の伏をはじめ、無表情なシーンが多いが、 だからこそ悲痛な叫びを表す表情に迫力が出るのだと思う。 終始喜怒哀楽を表していたのでは、大切なシーンでの表情が埋もれてしまったであろう。 ストーリーに童話の赤頭巾をオーバーラップさせ、悲恋の物語としているところも、絶品である。 多少難解とも思えるストーリー、さらに細かい説明を省略する手法は、観る者を検閲するかのように集中力と洞察力を要求する。 たが、ひとたび物語りに引き込まれると、自らの力で展開を解読してゆく快感から逃れられなくなる。 それゆえ、伏が雨宮を撃ち殺すラストシーンは、悲しいとか悔しいとか一言で表現できるものではなかった。そこには、 頭を何かで殴られたように、ただ呆然としている私がいた。10点(2004-07-20 00:41:15)(良:1票) 《改行有》

6.  ミリオンダラー・ベイビー 《ネタバレ》 評価も高く感動された方が多いようで大変心苦しいが、私はこの映画に入り込むことが できなかった。余計な説明を省き主人公を浮き彫りにして感動を呼ぶ手法は良いとして 、あまりにも説明不足で作りが大雑把。マギーがあれほどボクシングに夢中になった背 景は、ただ貧乏だったから、他にもっと納得できる理由があってもよいのでは? いき なりエディの門を叩くが、それほどまでにエディを崇拝する心中は? ボクシングシー ンがお粗末、映画だから割引いて観ても、特にエディから離れチャンピオンになった男 のボクサー、ボクシングが下手で観てられない、だからカットを短くしているのだろう か? そして、相手選手の反則によりマギーが全身不随となる突飛な展開、なぜ突飛か というとボクシングはしっかりとした管理下で行われるスポーツ、もし仮にあんな事故 が起これば相手選手だけでなくレフリーも責任を問われ大問題になるはず、どういう処 分を受けたのだろうか? それと、マギーが全身不随になった医学的な説明が少しはあ ってもよいのでは? まるでフジTV『こたえてちょーだい』の再現VTRを観ている ような信じられないマギーの家族、重いテーマの映画とのバランスが如何にも悪いので は?  マギーの父親が足の不自由な犬を安楽死(?)させた話と、フランキーがマギ ーの自殺幇助(?)をする結末をダブらせているのだろうが、これは不発。似た展開で 『二十日鼠と人間』(1992年)という映画があるが、私に重く圧し掛かり深く考えずには いられない傑作だった。しかし、この『ミリオンダラー・ベイビー』は役者の存在感と 感動させる為の単純な計算だけで成り立っている軽い映画にしか感じられなかった。[映画館(字幕)] 5点(2005-10-12 00:09:38)(良:1票) 《改行有》

7.  ジョー・ブラックをよろしく こういう映画は、初めて見た。ストーリーは「死神が出てきてこんにちは」って、あまりにもバカバカしいのに、何だろう、この充実感は! よく観察すると、俳優一人一人の燻し銀のような演技で成り立っていることを最初に感じる。唯一、派手な映像テクニックを使っているのは交通事故の場面。これが、物凄いインパクトとなって話に引き込まれる。そして、セリフとセリフの間にある余白に、重要な意味を持たせているのに気付く。テレビだったら放送事故になるかもしれないくらいな、このテンポの遅さがたまらない。「行間を読ませる」というのは、正にこのことか。場面一つ一つに小さな山場があり、それをを丁寧、かつ綿密に作り上げている。だから、終わってみて約3時間が長く感じなかった。「う~ん、いいものを見たな」と思わせる、素晴らしい映画。きっと、監督は一般受けすると思って作ったのではないだろう。本当に表現したい作品を作ったのだと思う。この芸術性に拍手を送りたい。10点(2004-01-04 03:03:51)(良:1票)

8.  トランスアメリカ 《ネタバレ》 性同一性障害は今や社会的に認知されてはいるが、到底、本当の苦労など実感できるわけがない。しかし、この映画を見ていると、主人公に共感できるのはぜだろう。主人公の数奇な境遇、義父から性的虐待を受けていた息子は、同性愛者に体を売ったりポルノ男優もこなす。今まで見た映画は、これだけのドロドロとした題材があると、泣いたり叫んだり怒ったりと、上っ面な悲劇を演出しがちだが、この映画は違う。静かな展開をベースに要所要所のみで感情表現をし、主人公の優しさ、悲しみ、生きる意味、を見事に描いている。脚本といい、それぞれの役者の演技といい、とても良質なものに仕上がっている。ゆえに主人公の胸中が切々と伝わってきた。納得できる作品である。ところで、映画の中盤で付いていた主人公のペニスが、終盤で無くなっていたのには驚いた。役作りのために20kg太ったとか歯を抜いたという話は聞いたことはあるが、この俳優はペニスを切除するとは凄い根性だ、と思ったら、女優だったとは。素晴らしい演技に脱帽。[DVD(字幕)] 9点(2009-10-18 12:39:56)(良:1票)

9.  イングロリアス・バスターズ とても見ごたえがあった。キャスティングが良い。ヒトラーを暗殺するアイディアが面白い。場面場面が綿密かつ丁寧に作られている。特に感じるのは、単に残酷な場面を見せるのではなく、そこへ至るまでの緊張感の盛り上げ方が素晴らしい。ただ、ストーリーに一本筋の通ったものが見当たらないのが残念。どの場面も面白いのだが、全てを見ると散らかりっぱなし。木を見て森を見なければ、文句なしの傑作。[映画館(字幕)] 7点(2011-05-29 10:15:50)(良:1票)

10.  ゴジラ-1.0 《ネタバレ》 この映画は人間ドラマに重きを置いているように感じた。 しかし、そこに微妙な感情表現や行間を読ませるといった演出は皆無。 登場人物はいきなり激高したり、いきなり暴力を振るったりと感情表現が過剰で、その後何事も無かったかのように話が進展するのには驚かされた。 私には登場人物が皆情緒不安定に見え、現実離れで不自然に感じた。 過剰な演技を分かり易いと捉える人が多いのだろうか?、ゴジラの登場以外の細部にも現実味を持たせたほうがゴジラに対する恐怖感が増すと思うのだが。 反面、映像は美しく満足できるものだった。 ゴジラとの距離感や角度からも迫力が伝わってきた。 また、終戦後の街の描写もリアリティがあり良かったと思う。 多少ツッコミどころもあったが、「シン・ゴジラ」の芋虫ゴロゴロと比べたら雲泥の差。[映画館(邦画)] 5点(2023-11-11 19:07:10)(笑:1票) 《改行有》


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