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評価順1

1.  戦火の勇気 《ネタバレ》 驚きと奇妙なすがすがしさを残して終わるこの作品は、基本的には、弱い軍人たちの物語だ。学卒の部隊長下士官と現場の兵士との確執は、多くの戦争映画で刺身のツマ程度に用いられてきた。それを前面に出した作品では、最後は両者が意気投合して難所に突撃するか、あるいは上下どちらかの卑劣な策謀でもう片方が葬られて終わるか、などが定番だ。しかし、確執を最後まで残したままついに悲劇を迎えるという話はなかなか見かけない。■確執の遠因は隊長方にも兵士にもあった。「死ぬことよりも、仲間を失望させることを怖れます」と言い残した女性士官は、しかし、敵地に取り残されて負傷兵を抱えたその時、判断力こそ固持したものの、前線指揮官たる余裕をすっかりなくしてしまっていた。モンフリーズは確かにつまらない奴だが、極限状況下で「帰ったら軍法会議に突き出してやる」などと恫喝をくらって普通でいられるわけがない。このやるせなさが、ドラマになり、勲章になり、命の代償になる。この映画の初期プロットは、実はひじょうに魅力的なのである。■ところが、こんな情けない上官をしかもメグ・ライアンにやらせていては映画が持たないとでも思われたのか、デンゼル・ワシントンが異様に前面に押し出されてしまった。バックアップにスコット・グレンまでつけての大変な厚遇ぶりだ。『フィールドオブドリームズ』のレイ・リオッタによく似た瞳を持つメグがミスキャストとは思わない。なにしろラストの離陸ヘリのシーンは、メグ以外の女優では成立しない絵である。たしかに認証式場面での彼女独特のぜんまい人形のような動きは『フレンチキス』と見分けがつかないが、謎解き脚色を一掃して部隊編成から物語を起こし、モンフリーズのようなタイプの部下が手に負えなくなるまでの経過をきちんと並べてみて、本当に映画にならなかったのだろうか。戦場シーンの3パターン目で大きく厚みを増した彼女の演技は、リール一巻に十分耐えるように思えたのだが。■結局、壮年将校のビッグネームが勝手に泥を被ってくれたおかげで、モンフリーズの捏造通りの情けないメグライアンしか記憶に残らない作品になってしまった。卑屈さに徹したマット・デイモンのげっそりした顔も、他の作品での彼の堂々たる活躍ぶりになじんだ後ではただただ奇っ怪。体重を増やして汚れ役をこなしたデンゼルが芸幅を広げただけというのは、どうにも勿体ない。4点(2004-03-15 20:55:26)(良:1票)


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