みんなのシネマレビュー |
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1. ストーカー(1979) 《ネタバレ》 「信仰と希望」についての限りなく美しい映画。セピア色の空間に蛍光灯が点滅する冒頭のバーのシーンから、タルコフスキーだけが創ることができた象徴に満ちた映像世界に引き込まれる。明らかにキリストを象徴するストーカーは希望と信仰を持ち続けて、人々をそこへ導こうとする。しかし、ストーカーに案内されてゾーンに入る教授も小説家も、希望を持つことができない矮小で空虚な人間だ。ストーカーの絶望は深い。映画は希望を提示して終わるのだが・・・(「ノスタルジア」に続く) 9点(2004-02-20 23:20:01)(良:2票) 《改行有》 2. サクリファイス 《ネタバレ》 「信仰と希望」から「望郷と絶望」を経て「終末とその先」へ。「タルコフスキー3部作」(と勝手に呼んでいる)の完結編。盆栽のような松、尺八の音楽、など、西欧文明のの終末の先に日本的なるものへの期待も仄見える。黒澤明に捧げられた(と思います)巨匠最後の作品。ラストの少年の<言葉>にこめられたタルコフスキーの想いには慟哭する他はない。8点(2004-02-20 23:53:46)(良:1票) |
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