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プロフィール |
コメント数 |
6 |
性別 |
女性 |
自己紹介 |
あまり時間が無くて 皆さんのレビューを読むばかりになってしまっています^^; |
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1. キス★キス★バン★バン
《ネタバレ》 思わずサントラも買ってしまった大好きな作品です。
フィリックスとババの間には(ジミーとの間にも)擬似的な父子関係が芽生えますが、
原点とも言える”ダディ・ズー”の言葉や(写真も・笑)、ババのソーセージの歌、
わざとらしいくらい小洒落た部屋のインテリア等々の意味が、
最後の最後に全て繋がった時には素直に感動しました(ニーナ・シモンの歌もシビレます~)。
フィリックスが子供扱いしていた人達こそ、
何が大切かをちゃんと学び成長していたのですね(実は成長していなかったのは自分)。
ババの最後の言葉がそれを教えてくれ、ジミーもまた同じ(死ななかったけど・・)。
雨はダディ・ズーの言葉を思い起こさせ、彼から何も学ぼうとしなかった自分に深く染み込みます。
「学ばなければ成長はない」私自身も最近つくづく感じさせられる事です。。
映画自体はバリー・ホワイト気取りのフィリックスを皮肉るかの様に、
わざと形ばかりに拘った風な創りにしていたのも面白かったですし、
それを指摘するかの様なキュートな主題歌も良かったですね。
印象に残るシーンは色々とあるけれど、
中でもダディ・ズーが、”お前こそ子供だ”と言わんばかりに紙で折ったキリンをフィリックスに渡す場面が印象的で、
その紙にコッソリ自分の墓の場所を書いちゃってるのがまたお茶目(笑)。
あの場面ではフィリックス同様、私もまんまと騙されてしまいました(^^;
好きな作品なので満点と行きたい所ですが、
あの殺し屋組織のショボさは幾ら贔屓目で見ても頂けないので、その分マイナス1点とさせて頂きます。
・・・って事さ、サンチョ・パンサ。[DVD(字幕)] 9点(2006-04-25 18:45:32)(良:2票) 《改行有》
2. ギャングスター・ナンバー1
《ネタバレ》 当時「キス★キス★バン★バン」の後に、
音楽ジョン・ダンクワース、俳優ポール・ベタニー繋がりで観た作品です。
一度目に観た時は、正直今1つだったなぁという感想を持ちました。
しかし、アラアラ不思議、2度目に観た時には、何故か魅せられてしまったぁ。
一度目に観た時は、何とも頼り無さ気に見えたデヴィッド・シューリス演じる紳士なボス、これがよく見ると素敵なのです。
ベタニー演じるギャングスターも良かったですが、男としての魅力ではシューリスの方が上、惚れました(笑)。
あとベタニーの30年後がマルコムってのはどうなんだ?(背も随分縮んじゃってるし・・・)、
なんて事を最初は思っていたのだけど、
表情とかデコの逝き具合とか(^^;を見てると、これはこれでアリだなと納得。
ボス、フレディへの憧れが、いつしか嫉妬へと変わり、
遂にはフレディを陥れてまで裏社会の頂点にのし上がるギャングスターですが、
心が満たされる事はありません。
何故なら彼が本当に憧れていたのは裏社会の頂点などでは無く「フレディ本人」だったから。。
地位とお金があるから人が寄って来るだけで、ギャングスターを心から慕う人など一人も居ません(愛を注げる相手も・・・)。
所詮は嫌われ者で名も無き孤独なギャングスターには、かつての憧れだったボスの様になる事は無理だったのですね。
刑期を終え30年ぶりにムショから戻って来たかつてのボスは、
”裏社会の頂点なんて下らない事”だと、愛する人が待つ平凡な幸せを選び、彼の前から去って行きます。
自分が今まで築き上げて来た事は何だったのか?
頂点に立ったつもりで居たけれど、結局はフレディを超える(忘れる)事は出来なかったのですね。
彼の”殺しの正装”とも言える白ブリーフ姿で「俺がナンバー1だ!」と叫ぶラストは何とも哀れです・・・。
またエンディングの歌が皮肉が効いていて良いのですよね(涙)。
フレディに対するギャングスターの感情には、少し同性愛的な要素も感じられました。(作者が意図していたのかどうかは判りませんが・・・)[DVD(字幕)] 9点(2006-04-27 16:25:28)(良:2票) 《改行有》
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