みんなのシネマレビュー |
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1. スター・ウォーズ/最後のジェダイ 《ネタバレ》 個人的に前作のエピソード7がオマージュ満載で楽しめたので今作は期待していた。監督が交代しどのようなスター・ウォーズの新作が観れるか楽しみだったが……。小学生当時に旧三部作を観て以来のシリーズの大ファン、エピソード2を劇場で観てもワクワクしていた自分がかなり落胆した。キャッチコピー通り「誰も見たことがない衝撃のスター・ウォーズ」であったことは間違いない。とにかく観客の予想や期待を裏切ることに終始しており、監督の「今までのスター・ウォーズシリーズ(1~7)をぶっ壊してやろう」という気概は感じるが、脚本までぶっ壊してどうする。結果としていらないシーンやツッコミどころが満載になってしまっている。しょっぱなのポーとハックスのコメディ的なやり取りからシリーズに似つかわしくない感じがし、嫌な予感がしていた。たびたび行われるフォースチャットやルークのリアルな幽体など今までにないフォースの使い方も違和感があるし、ハンソロの死に気づいてないルーク・レイアの宇宙遊泳・レイのぐずぐず修行・不細工ヒロインローズ・かわいいだけで出続ける無意味な鳥・レジスタンスのアホすぎる言動・フィンと天童よしみWithデルトロの茶番珍道中・有能過ぎるBB-8・出来るならなぜ今までやらなかったのか…ハイパードライブ特攻・初登場するジェダイの書・ヨーダサンダー・結局何者か分からないままスノークが退場・レンやレイと張り合うほど強すぎるレッドガード・ヨーダに諭されたのに結局師弟関係を結べないままルークがあっけなく退場…… 等々が引っ掛かってファンとして面白くなかった。 後日ネットで肯定派の意見を読み、吹き替えで二回目の鑑賞。 ただの飲んだくれから捨てられた娘である今シリーズの主人公レイやラストのフォース使いの少年など、今までの血統主義の否定や、ジェダイとシス、善と悪の対立構造の解体(シスの師匠スノークとジェダイの師匠ルークを葬った光と闇の間で揺れるレンとジェダイでもシスでもない自分なりの正義を貫こうとするレイ)と戦争の否定(仲間のための自己犠牲を否定)を試み、繰り返される「古いものは捨てろ、忘れろ」という旨の発言通り、エピソード1~6をぶっ壊す、新しいスター・ウォーズ世界の構築の第一歩的作品のように思った。多分最近になってスター・ウォーズを一気観したり、そこまでスター・ウォーズに思い入れがない数多く観た映画の一部、という感じの人には「次はこう来たか!」と楽しめたと思う。でもやっぱりスター・ウォーズが大好きだと今回のは受け入れられない。誉められるのは新たなる希望で使われたレイアのホログラムと旧作のパペットを完全再現したヨーダくらいだ。 監督であるライアン・ジョンソンの下、さらに新三部作の制作が決定している。今作での傾向を見る限り、エピソード9ではレイアはもちろんチューバッカやR2-D2、C3PO、ファルコン号すら退場、旧シリーズのものは全て捨て去り、新三部作ではさらにシスやジェダイといった概念すらなくなって第三のフォース使いの概念が登場するなど、全く新しいディズニー・スター・ウォーズが誕生するのではと予想している。 最後に監督であるライアン・ジョンソンに今作から引用したこの言葉を送りたい。 「素晴らしい。全て間違っている。」[映画館(字幕)] 3点(2018-01-01 14:14:49)(良:5票) 《改行有》 2. 君の名は。(2016) 《ネタバレ》 ネットでの評価が高かったから観に行ったけど、面白くなかった。映像はさすがの新海クオリティ。でもツッコミどころ満載でロマンチックな展開の為だけに収束していくので、ラッドウィンプスの言ってることだけは壮大だな的な軽薄な歌詞も相まって観ながら心が冷めていくのを感じた。多くの設定や舞台も、全てはたそがれどきとラストシーンのために用意しただけであって、登場人物が生きて動いてストーリーが展開していくのではなく、ストーリーのために存在している操り人形と化しており人間味が無いように感じられた。監督が今まで作ってきたどの作品よりも明らかに薄っぺらな内容。忘れないように名前を書こう!→好きだの流れなんてギャグかと思ったよ。なぜ名前を忘れてしまうのか、彗星衝突という大規模災害を忘れていたのか、スマホの日記が消えるのか、バイトの対応ができるのか、電車を使えるのか、入れ替わりの都合が良いのか…というようなツッコミどころも「夢だから」「結び」等々で何となく片付けられるのも腹立たしい。まぁそれらはまだ勢いでごまかしながら展開していくので良いとして、村人の全員を救うことになる過去改変はやり過ぎと言わざるを得ないし、そんなことしたらバタフライエフェクトがハンパないだろう。 シン・ゴジラではゴジラ=震災・原発の被害を受けて復興への希望と原発の警鐘という現実での「これから」を見据えて締めたのに対し、本作では彗星=震災による被災者を過去改変し救いました、ってそんな軽ーい感じでいいの? 新海誠は自分自身で創りたいものを創るタイプの監督だったので好きだったけど、東宝やらやり手のプロデューサーやらが絡んで悪い方向に力を発揮しててガッカリ。本作で描かれるテーマやモチーフは過去作で扱われたものであり集大成であることは確かだけど、ここまで作風を観客に寄せてねじ曲げてきたのがショックだった。これまでのモノローグ+美麗な景色の映像を魅せる演出が特色で大好きだったのに、今回はモノローグは息を潜め、景色は背景に徹しており、登場人物が深夜アニメのキャラクターのような言動をするので本当に新海作品なのかと疑うほどだった(顔にバカ/あほと書いたり、声を合わせて「あの女/男は~!」、あいつに悪いもんな→乳揉み、ベタな絡み方をしてくるコントやマンガでしか見たことないようなチンピラの登場、バスケで乳ゆっさゆっさ→男子「おぉ~」なんて今までの作風では考えられない!)。「秒速」や「言の葉」のような繊細な作風が大好きだったのに。ひとつ本気で一般ウケするアニメ作っとくか!みたいな感じだったんだろうか。数年前「雲の向こう」「秒速」を観たとき、なぜ新海誠のような凄いアニメ作家が(アニメファン内で騒がれるのみで)世間に認知されないんだろうと悔しく思ったこともあったが、まさかこんな作品で世間的に認知され評価されることになろうとは。嬉しいような悲しいような。 いや、この作品が世間的にウケるのも確かに分かる。そういうストーリーと挿入歌になっている。が、それまでの良い意味で観客に不親切な作風だった新海誠が、ここまで観客にすり寄って来ると違和感というか、それまでの作風が好きだったのでむしろ気持ち悪く感じ、それがここまで世間に受け入れられると嫌悪感がわいて来るわけですよ!笑 それにしてもこの世間の大好評大絶賛ぶりはすごい。ちょっと理解できない。といってもこういう感想がマイノリティであるので単に自分には合わなかったということなんだろうけど。 …とでも言っておかないとこの映画を批判すると人に非ずと言わんばかりに噛みついてくるファンが怖い。 (2018/1/7 追記) 昨年の国内の賞レースはほとんど「片隅」「シン・ゴジラ」がかっさらってしまったため、ネット上では本作のファンやアニメクラスタが「興行収入一位なのにおかしい」と大暴れし、アンチ片隅・アンチ実写映画・アンチ邦画の暴徒と化していたが、本家アカデミー賞のアニメーション賞ノミネートを逃したのを皮切りに、声優アワードにて主演男優賞・主演女優賞を受賞し、俳優が声優の賞を総なめにしてしまったことで逆にアニメクラスタから叩かれるという皮肉なブームの冷め方をしていたのが印象的だった。 さて、早くも先日テレビ放送されたので、録画して約一年ぶりに鑑賞。改めて観るとやはり女子高生の下着姿や乳揉み、胸揺れにパンチラと、萌えアニメのような演出が目立つのによくもここまで大ヒットして世間に受け入れられたな、と。キャラクターも萌えアニメのそれで、二人の主人公以外が完全に脇役かモブキャラになっており(代表的なのは瀧のバイト先の同僚…その名も田中・鈴木・斉藤という没個性的なキャラクター)、世界は二人のためにあるような世界観が鼻につく。[映画館(邦画)] 2点(2016-10-20 23:46:02)(良:4票) 《改行有》 3. ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語 《ネタバレ》 恥ずかしながら若草物語に触れるのは初めて。想像以上に素晴らしいものだった。現在と過去を行き来しながら進み、時には対であったり重なる状況になっている構成は巧みで、グレタ・ガーウィグはますます上手い監督になっているなと痛感させられた。 冒頭、著者であることを偽って小説を出版社へ持ち込み、交渉の末売れた後喜びの表情で街中を疾走する、という導入から、主人公の性格や立場や状況などが分かりやすく、そこから最後までテンポよく駆け抜けてくので気持ちよく観ることができた。 べスとローレンスとの関係性が秀逸で、ベスがピアノを弾くのを階段でこっそり聴くローレンスが亡き娘に思いを馳せるシーンや、べスが亡くなったあとマーチ家の家に入るのをローレンスが躊躇するシーンは泣いてしまった。(こういうのを大げさでなく織り込むのが上手い) 四姉妹や彼女らを取り巻く男たちなど登場人物皆がとても人間らしく、いい面も悪い面も見せてくれる血の通ったキャラクターをしていて、とても魅力的だった。 原作は何度も映画化されているもはや古典ともいえる文学作品だが、原作者の人生を混入させることで現代的なメッセージ性も込められている。執筆、家族関係、妹の死、失恋などの人生を経て、最後、製本されていく自著を微笑みながら見つめる主人公に集約されるのは最高に胸が熱くなった。 ……映画を観終わってwikiを見るまで、シアーシャ・ローナンが長女、エマ・ワトソンが次女、フローレンス・ピューが三女、エリザ・スカンレンが四女だと思ってた(全部違う) ティモシー・シャラメがレディ・バードとは真逆の立場になっていて微笑ましい。[映画館(字幕)] 9点(2020-07-19 18:44:39)(良:3票) 《改行有》 4. 続・猿の惑星 《ネタバレ》 地底人がピーピー言ってて頭が痛くなってきた。 オチにさらに頭が痛くなってきた。[ビデオ(字幕)] 3点(2008-02-28 23:57:45)(笑:3票) 《改行有》 5. イエスタデイ(2019) 《ネタバレ》 ビートルズ大好きで、設定を知っただけでめっちゃワクワクした。けど、中身はビートルズ映画というより恋愛映画だった。 ビートルズがいない世界観なのに、そのバタフライエフェクト的影響とかもオアシス程度でそんなになさそうだし、なぜ二人ほどビートルズを覚えている人がいる?どういう理由?そして摘発するでもなくお礼を言うやさしい世界。レコード会社に無断で無料配信する展開も、そんなことしたら違約金とか賠償金とかハンパないだろ!!などのツッコミどころも満載。なろうアニメみたいだった。 でも劇中の売れないミュージシャンのカバーでもビートルズの楽曲に多くの人が感動したり打ちのめされたりする展開は気分が上がるし、なんかもう映画館でビートルズの楽曲が聴けるだけで幸せ!ああ、ビートルズは偉大だ! 今この映画が製作されたことで、今の若い世代がビートルズを知るきっかけになるかもしれない、もしかすると好きになってくれるかもしれない、これでまたビートルズが少しでも長く先の時代まで影響力を残したというだけでも、意味があった映画だと思う。 最後に、リリー・ジェームズ、いい娘すぎる…!こんなに好いてくれてるのにこのヘタレ主人公は大馬鹿野郎だよ![映画館(字幕)] 8点(2020-05-16 22:43:53)(良:3票) 《改行有》 6. 半分の月がのぼる空 《ネタバレ》 原作は未読だが、ライトノベルの実写化というのは全く期待できないし、難病で恋人が死ぬなんて使い古された話もうんざりだったんだけど、めちゃくちゃ泣いてしまった。 恋愛ものによくある観ているこっちが恥ずかしくなるようなクッサいシーンや、難病ドラマによくあるここで泣け!みたいな仰々しい演出も少なく、さらに原作がラノベなのにラノベ臭くない。全体的にすっきりと自然に描いてるのでとても観やすかった。 演出や映像、最後の方で明らかになる仕掛けが秀逸で、二人が月光に照らされるラストシーンは大変素晴らしかった。[DVD(邦画)] 9点(2011-08-23 15:28:50)(良:2票) 《改行有》 7. 蜘蛛巣城 セットや映像は素晴らしいが、所々テンポが悪い。音声の状態が悪いので字幕は必須。[DVD(邦画)] 7点(2011-06-19 15:55:20)(良:2票) 8. 万引き家族 《ネタバレ》 まず演出や編集が抜群に上手い。この登場人物たちはなぜ疑似家族になったのか、ならざるを得なかったそれぞれが抱える問題とは何か、というのを説明的でなく話が進むにつれてじわじわと開示していくやり方や、行間を作りつつ観客の想像に委ねる・観客に想像させるギリギリのラインの編集の仕方が凄く上手い。前作の三度目の殺人よりも少し観客寄りになり研ぎ澄まされた感じがした。 普段よくニュースで見聞きする、万引き、強盗、子供の虐待やネグレクト、痴情の縺れの殺人、年金の不正受給、孤立した老人、身を売る家出少女など、目を背けたくなるような社会の闇を全部まとめて突っ込みましたという感じで、まぁ実際にはあり得そうにないこの映画のこの疑似家族は(細野晴臣の静かで奇妙?な音楽も相まって)どこか戯画的というか寓話的に描かれており、もちろん間違いだらけのことばかりでそのツケが周り最終的に離散する訳だけど、そういった善人でない、間違いだらけの登場人物がメインだからといって「同感できない」「犯罪を美化するな」とか言って批判するのは違うのでは、と個人的に思う。 この疑似家族は全員血縁による「本当の家族」では幸せになれず、疑似家族になることで幸せを感じることができていたが、それを引き裂くのが一般的に正義とされる福祉や警察であり、果たして血縁による戸籍上の、本当の家族というのが正しいのかということや、犯罪の温床は貧困であるということを痛感させられる社会的に底辺の、正当な手段を知らない、とることができない、犯罪行為をしなければ生きていけない人々が存在するという社会の矛盾や問題を提起している。とても暗いし重い。 しかしストーリーの中で主人公のポジションにスライドしていく祥太は歳を重ねていることもあり、万引き行為や初枝の死体遺棄、初枝のヘソクリを貪ったり、ゆりにまで万引きをさせる疑似両親たちに疑問を抱き、わざと万引きに失敗し捕まることで疑似家族と犯罪により生計を立てることから決別し、真っ当に生きることを選択する。また、ゆりは間違いだらけの疑似家族の中で、数少ない「本物の正しい」優しさや愛情を知ることで、実の母親の愛の無さを知る。当初は虐待する両親とベランダだけの狭い世界で生きてきた、ベランダの塀の隙間から外を覗き見ていたゆりだったが、疑似家族と愛情を知ることで、ラストカット、生きる希望を外の世界に見いだすことができたようにゆりはベランダの塀の上から外を眺める。 疑似家族を経て対照的なものを得た子供ふたりが成長した姿に希望を抱かずにいられない。[映画館(邦画)] 9点(2018-06-22 09:50:17)(良:2票) 《改行有》 9. SUPER8/スーパーエイト(2011) 《ネタバレ》 監督J・J・エイブラムス、製作スティーヴン・スピルバーグで宇宙人モノときたらもう期待するしかないでしょう!しかし…な、なにこれ。結構シリアスで深刻な状況にも関わらず、「子供たちの冒険活劇」に終始しちゃってるのが納得いかない。 子供たちは映画撮影でドタバタ、軍は宇宙人を捕まえようとドタバタ、大人たちは怪奇現象にドタバタ、お父さんたちは軍の陰謀を疑いドタバタ、宇宙人は地元に帰ろうとドタバタ、好きな子を助けようと主人公がドタバタ、主人公が宇宙人をなだめ(説得力はない)宇宙船ができたから帰るわ、じゃあいろいろ経験したことだしお母さんの死を受け入れます、ってそりゃないわ。 成長を描くために誰かを死なせてそれを乗り越えるっていう映画は数多くあるけど、母親の死を最初と最後に取って付けたようなこの作品には説得力がない。 大人でもビビるようなシチュエーションを好きな女の子のため(!)に怖気づく素振りも見せずクールに助けちゃう主人公、勇敢すぎでしょう。きっとこの賢者タイムの裏では中学生男子のリビドーが爆発していたことだろう。 ヒロインのエル・ファニングちゃん、生まれたのが1998年って…さっきやん! [DVD(字幕)] 4点(2012-05-06 12:28:20)(笑:1票) (良:1票) 《改行有》 10. ガールズ&パンツァー 劇場版 なんかめちゃくちゃ評価が高い映画があるぞ…… え、「ガールズ&パンツ」?深夜アニメの劇場版?「ちゅーぶら」みたいなアニメか?深夜アニメは最近観てないけど今はこんなのが人気なのか?なに、監督が水島努?「撲殺天使ドクロちゃん」の…… テレビシリーズ未見、完全になめてました。中盤を除いてほぼアクション、和製マッドマックスFR。セリフもアクションシーンもテンポ良く詰め込んでいるので情報の洪水に圧倒されながらも爽快感があり観ていて飽きなかったし、繰り返し観ることでより楽しめるようになっている。実写化は到底不可能であろう各種戦車の特色と大規模な舞台を活かしたバラエティ豊かなアクションシーンに大迫力の音響を共にした映像化を可能にしたのはアニメーションならではの強みであり、その実写を越えた映像体験が大変新鮮だった。登場するキャラクターは深夜アニメらしく萌え要素を備えた可愛らしい女の子たちだが、それぞれがとても特徴的で丁寧に魅せているのも好感が持てる。突撃したがる高校の子たちが面白かった。 惜しむらくはテレビシリーズを観ていなかったためにその大量の登場キャラクターに思いを馳せる暇もなかったところか。展開的にはテレビシリーズでは試合の相手だったチームが味方になってくれた胸熱展開っぽかったので事前にテレビシリーズを観ておけば良かったと後悔した。世界観が独特で突っ込みどころも満載(普通に怪我するし危ないだろとか何で怪我も死人も出ないのかとか)だけどまぁ女の子たちの部活ものということでそこをリアルにしたらバランスがおかしくなるし突っ込んだら野暮ってもんでそういうものだと飲み込みながら観賞した。 敵チームにも大量のキャラクターが登場するがあまり描写されなかったところがやや残念。[DVD(邦画)] 8点(2016-10-23 06:37:14)(良:1票) 《改行有》 11. DUNE デューン/砂の惑星(2021) 《ネタバレ》 過去にリンチ版にチャレンジしたけど中盤で挫折した経験あり。本作はじっくり展開しているためか、分かる…分かるぞ!あれだけ分かりにくかった砂の惑星が分かる!と喜びを噛み締めておりました。 さすがヴィルヌーヴ、映像が素晴らしい。こういう映画体験は貴重だ…。そしてティモシーシャラメくんが美しい。 じわじわストーリーが進み、さぁ面白くなってきたどうなるんだ!?というところで終わってしまうのが残念。聞くところによると公開するまで続編の制作は未定だったらしく、無事続編が決定して良かった。 スター・ウォーズにズブズブの自分にとってはだいぶ既視感があったけど、これが元ネタか~と思えば楽しめないこともない。すごい神話っぽい話だし、今となっては若干時代遅れ感のある主人公だが、こういうクラシックなストーリーを最新の映像技術で楽しむのもなかなか良いもんです。[映画館(字幕)] 7点(2021-11-07 21:28:00)(良:1票) 《改行有》 12. 川の底からこんにちは 《ネタバレ》 すごく強烈。めちゃくちゃ笑える。主人公に以上にダメダメな僕は、感情移入しまくって、笑って、泣いて、元気が出た。 そうなんだよ。中の下だけど、頑張んなきゃいけないんだよな。しょーがない。その程度の人間なんだから。頑張るしかない。 満島ひかりの演技は愛のむきだし以降輝いてますな。[DVD(邦画)] 9点(2011-07-02 23:15:04)(良:1票) 《改行有》 13. 女優霊(1996) うわー怖いの来そう、来そう・・・あれ?来なかった・・・ うわっ次こそ来そう!うわー・・・ん?こんなもん? うわ・・・これすごいの来そう!やばそう!・・・あれ?こんなもんか・・・ えええっ!?終わり?え!?[DVD(邦画)] 4点(2011-08-31 13:09:49)(笑:1票) 《改行有》 14. カメラを止めるな! 《ネタバレ》 Twitterはじめネット上で話題になりテレビでも取り上げられはじめた頃この作品を知り、地方住みでも上映されるようになった9月の初めに観賞。前情報は「ゾンビ映画の撮影中に本物のゾンビに襲われるというストーリーのワンカットが恐ろしく長い映画、超低予算で無名の監督と俳優、でも観た人がほぼ大絶賛でクチコミで上映範囲が拡大中」で、自分の中ではかなり高めのハードルが設定されたけど、それを軽く飛び越えるくらいの面白さ&出来の良さだった。 (以下、ややネタバレ) 冒頭のワンカットは変な間やシーンが挟まれたりして、大丈夫か?と思い退屈になるけど、これは後から種明かしがある類いのやつだぞとだんだん気づき、集中して我慢すればそのあとはもうゲラゲラ笑えるし、キレイなネタの回収に舌を巻くしで最後はほろりと感動、エンドロールでさらにもう一つ向こう側が観られるというサービス付きで、大満足。無駄な部分が全くなく、一本の映画としても完成度が高くて本当に楽しませてもらいました。映画館でこんなに笑ったのは初めてだった。 映画館で他の観客と大勢で観て、大声で笑う、という体験はなかなかできないのではないかと思うので、低予算映画だからといって映画館に観に行かないというのはもったいな過ぎる。[映画館(邦画)] 9点(2018-10-21 17:07:23)(良:1票) 《改行有》 15. キック・アス 《ネタバレ》 前半、冴えないヒーローオタクが正義のために立ち上がるが、あっさり返り討ちにされる展開からこれからどうなるんだろうと胸を躍らせるほどかなり期待できた。しかし後半になると、憧れの女の子と恋仲になりラブラブチュッチュし始めたり(もう一人のメガネまでもが!)、あっさりヒーローをやめようとしたり(結局最後で本物のヒーローになるが)、よくあるタイプのボスキャラだったり、だんだんと自分の想像を悪い方向に裏切って行き、結局この映画もハリウッドの量産娯楽映画のひとつだったか。なんて思ったり。 しかししかし、この作品一番の見所は何と言ってもヒットガール(CV:沢城みゆき)で、彼女だけでこの映画は観る価値がある。ほんとにかわいいだから![DVD(吹替)] 7点(2011-08-22 01:48:18)(良:1票) 《改行有》 16. 鈍獣 《ネタバレ》 もうおしまい?結局何がなんだか分からなかったよう。この映画の浅野忠信の演技はいいなあ。[DVD(邦画)] 7点(2010-08-11 12:13:43)(良:1票) 17. ホット・ファズ/俺たちスーパーポリスメン! 笑いあり、ミステリーあり、グロあり、アクションありの傑作。全く無駄がない。[DVD(字幕)] 9点(2009-08-27 11:27:00)(良:1票) 18. スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け 《ネタバレ》 さあ、あの最悪だった前作からどうやってまとめてくれるのでしょうか!という気持ちで鑑賞したからか……めっちゃ感動してしまった!ありがとうJJ! いや、オープニングの死者の口が開いた!からいきなりズッコケましたけども、JJはよくやってくれた。前作の血統主義の否定というのもパルパティーンの血統を否定し断ち切り、スカイウォーカーと名乗るという着地や、しょっぱなからレンのマスクを修復したり、ローズの出番がモブ並みに激減していたこと、ルークの「ジェダイの武器には敬意を払え」なんかはJJもライアン・ジョンソンの前作を気に入らなかったんだなと痛快な気持ちにさせられた。飛翔するXウィング、ピンチになったときに銀河中の支持者が集結し戦う展開、最後の名前を訊かれたレイがスカイウォーカーを名乗りタトゥイーンのふたつの太陽で〆、キャストクレジットのトップはキャリーフィッシャー(粋なことしてくれるじゃないの)。エンドロールはスターウォーズ名曲メドレー。これで感動しない理由がありますか!?(エンドロール中、観客が誰一人席立っていなかったよ) しかし勢いに騙されて感動してしまった感は否めない。後から思い返せばツッコミどころも満載なのだ。ウェイファインダーなんて初耳ですけど?ルークも探してたって?第2デス・スター跡形もなくなってた気がするけどあんな破片あったの?パルパティーンのクローンて!あのものすごい数の信者?何者?あの量のスターデストロイヤーを作れた技術はどこから?レイがパルパティーンの孫とか急すぎるだろ!てかもうこれスカイウォーカーサーガじゃなくパルパティーンサーガじゃん。民間機が集まったところで戦力になるの?あれ、これエンドゲームでも観たな…など。 改めて振り返れば、ムチャ過ぎる展開が多すぎて、「とりあえずこの三部作を終わらせた」という功績しかない。 やっぱリレー小説方式の制作方法とライアン・ジョンソンがいけなかった。本作なんて前作の尻ぬぐいに終始していて、ラストはこう!はい終わり!という感じで、なんかもうここまで7・8の伏線回収と話をまとめ上げて終わらせるのに必死だったら、この続三部作作らなくても良かったんじゃないの?作った意味あった?あのあらゆる可能性を秘めたエピソード7とはなんだったのか。 そしてスターウォーズもこれで終わりかという感慨はない。あのディズニーのことだ、これからも新シリーズ企画がスタートしてたんまり稼ごうと思っているところだろう。[映画館(字幕)] 5点(2020-05-16 23:27:28)(良:1票) 《改行有》 19. タクシデルミア ある剥製師の遺言 かなり悪趣味で強烈。唯一無二な世界観は必見。どういう話?と聞かれて相手に説明した暁には変人のレッテルを貼られること請け合い。[DVD(字幕)] 8点(2012-01-21 00:34:42)(笑:1票) 20. 映画 聲の形 原作の読みきりからのファンだけど、ホントにうまくまとめてアニメーションにしていて、監督演出上手いなぁと唸りっぱなしでした。原作読んで胸に刺さりはしつつも泣かなかったけど、この映画ではボロボロ泣いてしまった。先日観た君の名は。には全然心が動かなくて、逆に冷めて幻滅してしまったので、ヤバい心が荒んでるのかなと心配したので良かった笑 君の名は。のチケットを買っている人一人一人にこっちの方が良いですよと声をかけたくなるくらい観るべき作品だと思った。 批判意見としてよくいじめ被害者が加害者を許すなんてあり得ない、まして好きになるなんてとか言われてるけど、硝子が当時どういう心境だったか、そして今そのことを振り返りどう思っているのかということは劇中できちんと描写されていると思う。あと根本的なことをいうと、本作が中心に描いているのは聴覚障害やいじめや高校生の恋愛ではなく思春期の人間関係だということ。 この映画を観てモヤモヤする、イライラするという人は、主人公が善良な人間で最適解な行動をし話は最良の結末を迎えなければスッキリしないというタイプではないか?完璧なものはなく、感情が理解できなかったりすれ違ったりするのが人間じゃないか。私はそういう登場人物それぞれに足りないものがあるところに逆にリアリティを感じたのだが。 君の名は。は大ヒットしてるお陰で未だに公開初週並の回数で上映しているのに対し、本作は君の名は。より後に公開されたにも関わらず、ただでさえ劇場数は少ないのに上映回数が減ってきているので悲しくなってくる。[映画館(邦画)] 9点(2016-10-20 23:49:32)(良:1票) 《改行有》 |