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1. 崖の上のポニョ
とうとう最後に連れていってくれましたね!監督。ストーリーが破綻しているなどという声が聞こえてくるのですが、そんなものは全然耳に入りません。宇宙的に精神的に死生観的に全く破綻していないからです。人は光の方へ上の方へ愛があるところへ命をかけても追い求めるものなんですね。そして世界は美しい。思うことは美しい。この作品のような世界に自分は住んでいないけれど、この映画があるということを希望に生きていけると思いました。あー全部の映画が同じ値段なのがおかしいよ。価値が全然違うのに![映画館(字幕なし「原語」)] 10点(2009-01-12 00:50:25)(良:2票)
2. 彼岸花
佐分利信演じる主人公は結婚を肯定している。夫婦愛も信じている。親子愛も信じている。
しかし自分の子供が結婚するまでの有り方を用意していなかった。
認められない現実とは裏腹に物事はどんどん進んでいく。
自分の口から発せられる言葉と腹の底との葛藤。
娘の幸せには自分の成長も必要であるということをしぶしぶ認めていく。
小津監督はそれらを美しくテンポよく個性的な登場人物を使ってすばらしいローアングルの風景におさめている。
[DVD(邦画)] 9点(2008-04-18 23:43:07)(良:1票) 《改行有》
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