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1. インセプション
《ネタバレ》 画面の奇抜さ、シュールさは素晴らしい作品ですが、ストーリーはお粗末。
専門用語やディスカッションで高尚そうに振舞っていますが、話の目的・結果ともにあいまいで、説得力に欠けます。
ターゲットの潜在意識に「意識」を植えつけることで、行動をコントロールするのが目的ですが、命がけのミッションの割に、目的がショボイ。
一応、ミッションをやり遂げましたが、あの後、息子が父親とは別のやり方で会社を改革、さらに発展させちゃう事もあり得るわけでしょう?
「会社をつぶす」という目的のためなら、ぶっちゃけ役員全員暗殺したほうが手っ取り早いですし、なんなら催眠術をかけてもいい。
主人公の過去話を絡めて、インセプションの重大さを説明しているのもわかりますが、今回の目的のために、あんな遠まわしで、効率の悪い、ハイリスクな方法を取らざるを得ないのかが、腑に落ちない。なので、主人公たちの頑張りっぷりがまるでコントに思えてきます。
画面は奇抜で楽しかったですが、それも長時間見せられていたら飽きます。
もっと根幹のストーリーを頑張って欲しかったです。[映画館(字幕)] 3点(2010-07-18 02:11:22)(良:5票) 《改行有》
2. バケモノの子
《ネタバレ》 冒頭の「少林サッカー」のようなオープニングにワクワクしたんですが、
それがMAXであとはだらだらとテンションが降下していくようでした。
バケモノの暮らす「渋天街」に迷い込んだ孤独な主人公が、
熊徹の弟子になって修行していくくだりは、お約束と思いつつもワクワク。
しかし、強くなった主人公の戦う姿が、いまいち描かれていない。
意図的に隠すシーンもあって、アクションシーンが少ない。
ラスボスもぽっと出のような印象の一郎彦で、戦闘シーンに燃えなかった。
剣のつばぜり合いや拳をつき合わせて戦えば、スピードも迫力もあっただろうに、
クジラという擬態で襲い掛かってくるので、主人公達は逃げる一方。
ドラマを見せたいのか、アクションを見せたいのか、中途半端な感じ。
エンターテイメント映画を目指すなら、かっこいいシーンはきっちり見せてよと言いたい。[映画館(字幕なし「原語」)] 4点(2015-07-13 15:24:19)(良:1票) 《改行有》
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