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1. ダークナイト(2008)
《ネタバレ》 この作品の見所はとにかく「悪」の描写の凄まじさに尽きる。徹底的に人の心を攻撃し、正義の概念自体を破壊しにかかるジョーカーには、正面からヒーローに力勝負を挑んでくる普通の敵とは全く違う、リアルなおぞましさを感じる。デントでさえ悪人になってしまい、どうすればこいつを止められるのか、その答えを見せるクライマックス(船)は爽快というより、ホッとする。ジョーカーも最後は人間の良心に負けたんだと(まあバットマンも道連れという形ではあったけど)。超能力とかがないだけアクション的には地味ながら、とにかく精神的に激しい戦いがずっと続くので、150分の長さも気にならない。まさしくヒーローアクションの枠を超えた傑作です。[映画館(字幕)] 9点(2009-01-13 00:06:39)(良:2票)
2. デッドマン・ウォーキング
《ネタバレ》 自分の死を目前にしてようやく目を背け続けてきた罪を告白し、後悔と恐怖を抱いて処刑される…宗教的に言うなら最後に魂の救済がなされたのも死刑あってこそなのだから、この流れだけ見ても単純な死刑反対の映画ではない。言い換えれば死刑囚にとっての本当の罪の償いとは何なのか、が描かれているだけ。だけど重要なのはそこなんですよね。終身刑を題材にこういう映画作ってもテーマは同じだと思います。死刑そのものの是非より、社会秩序がどうのとか遺族の感情がどうのとか知りもしない外野がそういう理由で軽々しく死刑を論ずること自体野暮なのかも、とも考えさせられました。[DVD(字幕)] 8点(2009-12-05 18:53:22)(良:1票)
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