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評価順1

1.  シン・ゴジラ 《ネタバレ》 冒頭の事故シーンの映像があまりにチョロくて、もしや…と感じた不安が的中。リアル感の全くない子供だましのCGと、台本を早口で読んでいるだけのような、およそ会話とは言えないような一方的な発言の連続に、2時間、延々と付き合わされました。 この作品には映画の真髄である人間ドラマなど存在しません。心から悩み涙し笑うシーンなど、皆無だったからです。会話ゼロ。自分の次のセリフを早口でまくし立てることに必死で、人の話など全く聞いていません。それが緊迫感を演出する手法だとしたら、開いた口がふさがりません。 せめてCGぐらいは楽しめるかと思ったら、それすら時代を完全に逆行し、米国に30年遅れと言っても過言ではありません。SFや特撮もので最も大切な最初のビックリシーンで、ぴょーんと跳ね上がった「しっぽ」に皆が驚くシーンなど、ギャグ以外何物でもないでしょう。その後で中国版獅子舞みたいな「お目々パッチリぬいぐるみもどき芋虫」が出てきたあたりから、笑いをこらえるのが必死でした。同時に落胆・・・これが日本のCGのレベルなんだと。あ、でも周りには熱狂的ファンがいるはずだから…と、何とかこの作品の良さを探そうと努力しましたが、最後までその期待は報われませんでした。 ただ、大好きな俳優さんたちがいろいろ出ていらしたのは嬉しかったです。残念なことに、この映画の中では大杉蓮さんはじめ、どの俳優さんも本来の魅力が全く出ていませんでした。石原さとみさんも、あのドメドメ発音でバイリンガルを演じろと言われてもねぇ・・・ 自身のキャラには全く合わないタカビーな演技がのみが目立ってしまって、本当に災難でした。 映画は役者のハートがあって成り立つはず。本作品では個々の人間の魅力を引き出すことをせず、まずシナリオありき。それを大衆が歓迎するあたりは、もう日本の感性も終わりかな・・・と思ってしまいました。(;^_^A でもこれにめげず、みなさま頑張ってくださいね。お疲れさまでした、合掌………[映画館(邦画)] 2点(2016-08-06 01:27:46)(良:6票) 《改行有》

2.  マンマ・ミーア! 《ネタバレ》 映画館で2回観て、最近DVDまで借りて観たのですが、回を重ねるごとに魅力が薄れていきます。ミュージカルの骨格となる、聴かせるシーン/見せるシーンが著しく欠如しているからでしょう。最初観た時の感動は、ひとえにABBAの曲の素晴らしさによるもの。 ミュージカルならば歌唱力は必須のはずですが、このキャスティングは疑問だらけです。メリルストリープはそれなりに健闘しているものの、途中でぶっ倒れるんではないかとハラハラさせられます。声が出ず苦しそうに歌うブロスナンは哀れで惨め、ジェームズボンド役で築き上げた精悍なイメージが台無しです。バランスキーのみが柔軟で躍動感のあるミュージカルらしい演技をしていました。 慣れない役者の動きをカメラと編集で補おうという作戦なのか、歌の随所に煩わしいカットが数多く挿入され、気が散ってしまいます。せっかくの Voulez-Vous のダンスシーンもぶつ切れで観賞どころではありません。ただひとり、アマンダだけが歌唱力とコケティッシュな魅力をアピールしていた気がします。 名曲をベースに全世界でロングラン公演されている名作が、小手先の技術で安易にリミックスされてしまった印象で、悔やまれます。[映画館(字幕)] 5点(2009-09-07 23:04:46)(良:2票) 《改行有》

3.  ターミネーター2 《ネタバレ》 これまで観たサイエンスフィクション映画の中では、1~2を争うトップクラスの作品です。映画アビスで確立した液体のCGレンダリング技術を、本作品のプロットに合わせながら巧妙に活用したILMの技術と想像力には感服。ターミネーターが床に化けたり液体窒素で冷凍漬けにされるシーンなど、意表をつくギミックが満載です。 だが、そんな「見せ場」はあくまで脇役。観客を楽しませる映像づくりに終始せず、最初から最後までピシッと筋が通ったメッセージが見事です。メッセージを伝える道具としてビジュアルを効果的に無駄なく散りばめていくところに、制作者たちの品格を感じます。 サラ役のリンダハミルトンが実にカッコいい。鍛え上げた肉体は見事に「女戦士」を表現し、そんな母親の暴走を諭す子役のジョンも、妙に大人びたところが将来の「大物」を感じさせます。 強靭な風貌のシュワちゃんも、いくつかのコミカルなシーンが功を奏してか優しさが滲み出ています。ジョンを父親のように見守り、命を投げ出して戦う・・・マシンできるなら、人間にできないはずはない・・・そう呟くサラの言葉が身にしみる。 SF映画における架空の科学技術はあくまで道具であり、「何でもあり」ではありません。確固たる世界観を鋭く伝える綿密なプロット無くしては、単なる見せ物になってしまうでしょう。生命の価値を物語るエンディングも秀逸。全体が見事に美しくまとまった、アート作品です。[映画館(字幕)] 10点(2009-08-02 17:47:18)(良:2票) 《改行有》

4.  復活の日 《ネタバレ》 最近、草刈正雄さんをテレビで見かけました。ちょっと頼りない中年オジさんをコミカルに演じる役柄が定着してきたなと思いながら、そう言えば「復活の日」では二枚目スターとして一世を風靡したはず・・・と、当時つい観損なってしまった映画を鑑賞すべくDVDを借りてきました。 25億円という、当時としては破格の制作費に膨れ上がってしまったせいか、興行的には必ずしも成功とは言えなかったようですが、原作がしっかりしていると映画はこれほどにまで感動的になるものでしょうか。種の存続という究極の命題を前に、祖国や人種の違いを乗り越え、過去を克服していく人々の美しい姿が描かれています。生き抜くことの尊さを、今さらながら再認識させてくれます。 美しい映像とカメラワークを背景に、ジャニス・イアンの歌声が心に響きます。今やっと、What's the time, where's the place, why the line, where's the race... の意味がわかった気がします。 報復という行為の空しさを描いた点で、戦争のみならず、私たちの人生観にも影響を与えます。冷戦が終わっても相変わらず武力抗争や戦争が各地で続いている今、復讐に執念を燃やす人間の性は変えられないものなのでしょうか。 外人豪華キャストのおかげで、日本のSF映画にありがちな「バタ臭さ」が感じられず、CGだけに頼ったB級SF映画などを遥かに凌ぐ作品に仕上がっています。欧米人と東洋人の体格の差をまじまじと見せつける点も、国際的で実にリアル。185センチの草刈さんが、まるで子供のように見えますが、二人の間の人種差別が友情に変わり、やがて信頼へと発展していく部分も作品のテーマによくリンクしており、上手い手法だと思いました。 皆さん酷評が多いですが、根本的なテーマに真剣に向き合った点を評価し、少し甘めの8点。[DVD(字幕)] 8点(2009-08-15 03:31:04)(良:1票) 《改行有》

5.  ウルフ・オブ・ウォールストリート ディカプリオ様の迫真の演技もさることながら、英語の発声が実にクリアーで美しい! 映画インセプションでもそう思いました。ヒラリー・クリントン米国務長官の英語も素晴らしく、正確な発声は知性を表すと思います。だからこそ、どんなにバカなことやっても、彼のスピーチには迫力と真実が宿り、凡庸な人々を惹きつけて止まないのだと思います。鉄板のビジネスモデルと宗教団体のような会社… 実話に基づいたこの物語は、昨今のいわゆる情報起業家に通じるものがあります。[映画館(字幕)] 8点(2014-03-09 02:11:59)(良:1票)

6.  パッセンジャー(2016) 《ネタバレ》 SFはこうあるべきだと感じた作品です。CGに頼り奇異な映像をこれでもかと見せつけるのではなく、人間の本質を描くひとつのツールとしてSFを使う… そこにはヒューマンドラマがあります。絶望、堕落、憧れ、葛藤、決断、歓喜、嘘、裏切り、断絶、死、再生、未来、熟成… そのすべてがこの作品には描かれていました。見終わった後も自身の生き方を照らし合わせながら、まるで極上のディナーを頂いた後のように、余韻を深く味わうことができました。 あと、宇宙船のデザインには完全にノックアウトされました。「2001年宇宙の旅」以来、回転による遠心力で重力を発生させるのは常套手段ですが、この空間配置によってどの部屋からも宇宙を障害物なしに観賞できるのは素晴らしい。120年見続けても飽きないかも。重力ターンのシーンも見事で、こんな宇宙を旅してみたいと心底思わせてくれました。 昨今まれに見る、極めて上品なサイエンス・フィクションの作品でした。[映画館(字幕)] 7点(2017-04-16 02:17:27)(良:1票) 《改行有》

7.  アリータ:バトル・エンジェル 《ネタバレ》 アリータの感情表現も豊かでCGも完成度が高く、十分に楽しめました。ただ、よくある腐敗的な未来の世界観や古典的な闘争本能のみを描くストーリー展開が、作品の魅力を半減していると感じました。300年先の未来世界に蘇ったアリータは、何に悩み何を選択したのか・・・ その凄まじい葛藤を主演女優サラザールが演じ、それをCG世界のアバターであるアリータに投影しどこまで表現できるかが、今回の作品の命題だったのではないでしょうか。ところが、ひたすら単純に繰り返されるバトルシーンでお腹いっぱい、若者向けCGゲームの大画面化という印象でした。本作品のクライマックスとなるモーターボール(Motorball)は、1960年代にアメリカで大流行したローラーゲームの焼き直しで、特に新しい驚きや興奮はありませんでした。 本作で脚本を担当したキャメロン氏は、テクノロジーを活用する方法とタイミングにおいて、驚くべき実績を残してきました。映画「アビス」で話題を呼んだ液体のCGレンダリング技法を、ターミネーター2の最新モデル T-1000 の映像化に応用して高い評価を得ました。タイタニックでは壮大なCGの表現力に挑み、そして昔から温めていた自身の世界観を映画「アバター」で描き、当時の最先端技術であった3Dとパフォーマンス・キャプチャでリアルに実現しました。画面が暗くなりがちな3Dを衛星パンドラの夜の世界で補完し、表情のマッピングの不完全さをナヴィという異星人の設定で補った結果、映画史上においてもエポック・メーキングな作品に仕上がりました。 本作品は、アバター2以降に向け、パフォーマンス・キャプチャの実力を試すためのキャメロン氏の実験映画だったような気がします。多分、キャメロン氏にはこんな打算があったのではないでしょうか: 原作の漫画は日本で絶大なファン層を獲得しており、その期待に応えるべく出来る限り忠実にCGを作れば、日本市場で失敗することはないだろう。そうして興行的に成功すれば、パフォーマンスキャプチャの限界に挑み、アニメのキャラクターに実在の俳優に勝るとも劣らない生命を吹き込んだ点で、技術的にも評価されるに違いない。あとはそれをアバター2以降に応用すればいい・・・ だからこそ本作品の脚本では、キャメロン氏はオリジナル銃夢にできうる限り忠実に仕上げたのではないかと思います。この経験を元に、アバター 2〜4 が映画史に残る作品になることを期待します。思えば2001年に、日本の某ゲーム会社が無謀にもテクスチャマッピング技術だけで挑んで大失敗したCG映像表現の世界を、キャメロン氏は冷静かつ着実に実現しつつあります。映画「アバター」の真の意味はナヴィではなく、リアルの俳優がバーチャルの世界で演技力を思う存分発揮する、未来の映画に向けた技術的ブレークスルーにあると思っています。 あ、アリータのレビューでしたよね? いい作品でした! 背景とか続編とかあんまり気にしないで、頭をからっぽにしてひたすらCGを楽しんでくださいね〜![映画館(字幕)] 6点(2019-02-24 21:43:59)(笑:1票) 《改行有》

8.  アフター・アース 《ネタバレ》 この作品をSFと位置づけるなら、B級SFにも届かない出来。ウィルスミス親子の絆ドラマとするなら、「幸せのちから」には遠く及ばないがまあまあの出来。はたしてSFである必要があったのか… 宇宙船や武器や通信機器などは、まるで一世代前の子供のオモチャを流用したようなデザインで、作品の質を下げ主題を不可解にするマイナス要因となっている。一方で、ジャングルの動物たちは結構リアルで、映画アバターの世界観をより現実的にした感じ。だったらなおさら、SFにして欲しくなかった。それにしても、アーサーはいただけない… 名前も酷いしあのルックス、ありゃ何? バイオハザード? ウィルスミス親子に敬意を払ってこの点数。\(^o^)/[映画館(字幕)] 5点(2013-06-21 22:53:24)(良:1票)

9.  第9地区 《ネタバレ》 低予算ながらロケも工夫し、VFXもそこそこ。興行的にも成功して上手いとは思いますが、内容があまりに希薄。人種や階層の差別を宇宙人に置き換えて表現したかったなら、ドンパチの連続ではなく、もっとダイアログが描写されるべき。 予告を観て、アーサー・C・クラークの「地球幼年期の終わり」のような壮大なテーマがあることを期待していた自分がバカでした。 あと、映像がエグいです。美しい映像ではなく、記憶から消し去りたいようなものばかり。肉片が飛び散ったり手足がもぎ取られたり・・・( ̄Д ̄;; こういうのを娯楽映画というのでしょうか? もう二度と観たくないイヤ~な感触は「娯楽」とは言えないような・・・(;^_^A いえ、決して批判している訳ではなく、監督のチャレンジ精神と制作陣の技量や努力には敬服いたします、ピリオ~ド。(^○^)[DVD(字幕)] 4点(2012-02-29 17:04:59)(良:1票) 《改行有》

10.  エイリアン 《ネタバレ》 文句なしに最高のSF映画です。 斬新でリアルな設定には脱帽。それまでのピカピカ無機質な宇宙船の常識を破る、まるで戦艦のような「貨物」宇宙船ノストラモスに始まり、シグナルを受信して調査に向かうという設定も自然で、そこで出会う文明の跡と不思議な物体は、観る者をグイグイと物語に引き込んでいきます。その後に続くショッキングな事件、そして漏水がしたたり落ちる薄暗い艦内で、仲間が次々と殺され孤立していく主人公・・・ 観客の恐怖を煽り立てる数々の古典的技法が、SFの舞台を借りて実に巧妙に活用されているのです。 そしてテーマは生命力。生きるためにあらゆる無駄を削ぎ落とした究極の生物の凄さを実感させます。自己の生存と種の継承を至上の命題としたとき、生物はこういった形態をとるのではないかと納得しました。 マザーやアッシュのキャラ(^^)設定も見事。特にアッシュがエイリアンを絶賛するシーンは圧巻。「感情に流される人間どもよ、お前らは迷いのない究極の生物エイリアンには勝てるはずもない」といった強力なメッセージです。こうした凶暴な生命体を前にした時、個体としての我々人間はあまりに非力です。遠い昔、マンモスに打ち勝った人類の唯一最強の武器は組織力だったということを再確認させてくれる、不朽の名作です。[映画館(字幕)] 10点(2009-08-02 15:05:39)(良:1票) 《改行有》

11.  バーレスク 久々に満足のいくミュージカル映画を観た。ミュージカルには「見せるシーン」と「聴かせるシーン」が必須。それに観客が酔い痺れるからこそ、役者と一緒に映画の中のストーリーを体感できる。音楽に合わせて台詞を言うなどの従来の慣習を完全に無視し、冒頭のミュージック・パフォーマンスで観客の度肝を抜く。クラシックなセッティングを上手く活用し、小手先の編集テクニックに頼った最近の作品を嘲笑うかのように、ミュージカル映画を現代に蘇らせる秀逸な作品だ。[映画館(字幕)] 9点(2011-01-01 19:33:14)(良:1票)

12.  噂のアゲメンに恋をした! ここでの不評ぶりをみて鑑賞をためらったが、観て正解だった。結構、面白い。アメリカのジョークは日本人には下品とうつるかも知れないが、ドライに笑い飛ばすのがミソ。登場人物もバラエティー豊かで、それぞれに人間味がある。コメントから、身勝手なプレイボーイと想像していた主人公、実は真面目で純情なあたりが微笑ましい。少しでも平均点が上がるよう、祈りを込めて9点![DVD(字幕)] 9点(2010-07-23 15:45:52)(良:1票)

13.  マージン・コール 《ネタバレ》 リーマンショックのような状況設定で、巨大組織の利権や人間操作を描いた作品。サブプライムローンやCDSを意味しているような会話もありますが、現実はどうだったかということより、雰囲気を楽しむ映画だと思います。特にCEOの存在感がうまく表現されており、権力と金を武器に部下に無理やりやらせてしまう「いやらしさ」を堪能できました。人をこれくらい使えなければトップには居座れないのだと・・・ 数時間ごとに会議を繰り返しながら徹夜で策を練るあたりは、翌朝までに解決策を見つけなければならないSEの仕事と共通した部分があり、そのプレッシャーや空が白む頃の脱力感などには、とても共感しました。 キャスティングも豪華で、それぞれの役者が、他作品とは少し違った持ち味を十分に出しているあたりが良かったです。[DVD(字幕)] 7点(2012-02-28 09:13:19)(良:1票) 《改行有》

14.  スター・ウォーズ/フォースの覚醒 《ネタバレ》 とても楽しめました! CGの進歩には感服です。ミレニアムファルコンやタイファイターの汚れた質感や重量感は素晴らしく、SW1~SW3の時代から格段に進歩した映像には拍手を送りたいと思います。終盤のアタックに向けて盛り上がっていく雰囲気や最後の秒読みでハラハラさせるあたりはオリジナルのSW4同様、さすがエンターテインメントのツボを心得ているかと。でもプロットとキャスティングはビミョ~。心に残ったのはポーとレイぐらいで、帝国軍も反乱軍も魅力的なキャラに欠けた印象です。 まずカイロ・レン。登場した時は声も若く凄みがあって、さすが偉大なベイダー様の後継者!と思わせましたが、感情的になって怒りを爆発させるあたりから「ん?」って感じ。あんなカンシャク持ちに人がついていくはずもなく、当たり散らしている彼を見てトルーパーがクルッと逆戻りしていくあたりは大笑い! やっと捕まえたレイを拷問するつもりが、逆に「仮面を取りなさいよ」と言われるとあっさり従っちゃうし、これ、典型的マザコンキャラなのかなぁ・・・と。 考えてみると無理もないですよね~ ろくすっぽ家にも帰って来ない借金まみれの風来坊と、気ばかり強い教育ママの間に生まれて、さぞ悩んだことでしょう。仮面を取ると洟垂れ小僧みたいな顔にその葛藤がよく出ていました。グレてダークサイドに落ちるのも当然かも。アナキンと同じで、コンプレックスまみれの若者はダークサイドに簡単に利用されるちゃうんですね。実社会そのものです。それにしてもあのスノーク、灰から蘇ったとかの設定ですが、できそこないのエイリアンみたいで逆にカワイイ! SW4のパルパティーンの気色悪さには遠く及びませんでした。 そして肝心のソロ。年相応に円熟した役を演じて欲しかったです。もう70歳超えている訳だから動きが鈍いのは当然で、昔と同じ服を着せて同じキャラをやらせちゃいけません。相変わらず借金取りから逃げ回っているようでは、息子に愛想を尽かされて当然かと。 我らがレイア姫も悲しいかな、得意の毒舌もどこへやら、スーパーでよく見かける感じのオバハンでした。服ぐらいはいいもの着せてあげないと可哀想で、あの高貴なアミダラの子孫にしてはちょっと惨め。でも口うるさいのは相変わらずで、「あの子の心にはまだ光が残っている」などとソロをそそのかし迎えに行かせてしまう。もしレイア・ママが迎えに行っていれば、「ママぁ~!ごめんね〜 ボク悪かったぁ〜」などと言ってハグ・・・みたいな展開もあっただろうに、駄目オヤジに説得されてもやはりダメでした。(涙) あと、フィンの設定は無理があるのではと。これまでトルーパーは皆クローンだと勝手に解釈し納得してきたのに、個性を持った彼が出てきて全部ぶち壊し。その個性も、根性無しで最初からブレまくっているので、いつ裏切るか分からない。長く付き合いたくない相手です。絶対にライトセーバーなんか持たせちゃいけません。 ということで、次回は誰がどう活躍するのかとても楽しみ。特に帝国軍はキャスティングを見直さないとヤバイかも。マザコンのレンは弱みを掴まれちゃったのでどう鍛えても再起不能。もう誰もスゴイ!とは思わないでしょう。 とは言うものの、スペースオペラの王道を行く作品であることは間違いありません。私たちはもとより、ここでコメントされているファンの皆様に「早く次が見たい!」と思わせてくれたこと自体、この作品が大成功だった何よりの証だと思います。[映画館(字幕)] 8点(2015-12-22 15:06:16)(良:1票) 《改行有》

15.  GODZILLA ゴジラ(2014) 《ネタバレ》 結局、この映画は何だったんだ~!みたいな。家族愛を描くでもない、ゴジラさまと昆虫カップルとの激闘を描くでもない、人類を優しく見守るゴジラさまのお姿でもない、人類の愚かさを諭しているわけでもない… なんか、主題が全然わかりませ~ん。ケンさまは、眠ってばかりいたインセプションと同じくセリフは少ないし… メタボになったゴジラさまのお姿が、少し痛々しかったです。;^_^A[映画館(字幕)] 4点(2014-08-03 02:18:05)(笑:1票) 《改行有》


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