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評価順1

1.  怒り 《ネタバレ》 そもそもタイトルの「怒り」とは、何の意味だったのかが不明なのだが、唐突に沖縄問題が挿まれるから社会・民族的な悲哀でも描きたかったのだろうかと推察する。それも一つの要素だろう。だが、女の子に対する米兵レイプの描写が、そのまま沖縄問題と一緒くたに語られるのはありがちとはいえ、いささか単純すぎはしないか。 レイプされた女の子の心情と沖縄の基地問題とが、いきなり同一の水面上におかれてしまうのは凄いチカラ技だなと思ったが、基地問題を訴えたいのなら、なぜ沖縄の男の子の父親が、那覇まで出向いていって(たしか仕事を放ったらかしにしてまで)反対デモに参加していたのかをさらに突っ込んで説明しないといけないだろう。どうもこういうところが、よく考えてみると曖昧なのである。 沖縄に逃げ流れてきて小島に棲みついた、乞食みたいな男が結局は犯人なのだろう。たぶん精神疾患を抱えている。この男は底辺ビジネスというのか、派遣業者に翻弄されてプライドが痛めつけられた結果、罪のない小市民の家に押し入り凶行に及んだとある。なんのことはない、上述の沖縄問題もミソもクソも一緒にした「怒り」に画面が満ちあふれている。 「怒り」とは、何なのか? 絶叫・号泣等の演技、そしてどうでもいいような音楽がその後ろで流れているけれども、そういう盛り上げ要素を省いてみれば、どうも作品全体を通してベクトルが内向しているようだ。沖縄問題を強姦被害者の感情に落とし込んだり、精神疾患な男が真犯人だったり、あげくの果ては内輪揉めめいた口げんかで男の子が殺傷に及んだり、・・・ひたすら「怒り」が内へこもり、鬱屈する世界・・・「怒り」というよりも「怨み」に近い。この作品はそうして話をわざと混濁させているような感じすら受ける。[DVD(邦画)] 4点(2018-02-10 09:40:56)(良:2票) 《改行有》

2.  CURE キュア  時期的に「セヴン」とか「羊たちの沈黙」などのサイコスリラーが出ていた頃ではなかろうか。邦画の水準としてはかなり上質というか、日本映画の良い意味での丹念さもあり、観ていて安心感があった。  安心感とはいっても、決して居心地のいい映画ではない。萩原聖人演じる間宮は、観ていて苛々するほどだし(その意味では成功しているわけだが)、各俳優も大して存在感があるわけでもない。ある意味日本映画というのはこれほど存在感の薄い俳優達によって演じられてきたわけだ。  黒沢清はそういうハンディを意識しつつ、それを逆手にとって映画の画面を構築しているように見える。職人的な監督さんだと思う。少なくともこの時期の、「CURE」のあたりが彼の最も充実した頃なのではなかろうか。  たとえば遠景から間宮が最初に登場する浜辺のショットは俊逸なもので、このあたりで本作がただの思わせぶりなホラーではないということがわかった。つまり職人的な丁重さで作られているなということである。その意味で安心して映画に浸れるという気がした。  しかし上述のアメリカ映画ほどには、残念ながら画面に華がない。ダイナミックさで、どうしても負けるのだ。それは終末部の、病院の廊下の一劃で高部の妻(だと思う)が縛られた異様な姿で映されるシーンなどで、やはり造作のチープさをカバーするためにいささか映す時間が短か過ぎたりとかしている。このような細部を、細かく観ればアラが判然としているあたりが邦画の貧しさとでも言おうか、黒沢清のレベルですらこうなのである。  「CURE」はしかし邦画的水準では高いものだと思う。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2011-01-10 09:28:15)(良:1票) 《改行有》


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