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1. 悪人
《ネタバレ》 ラストで女の首を絞め、彼女を「悪人に連れまわされた可哀想な被害者」としてくれた男の優しさ。実母についても「悪人(息子)に金をせびられる可哀想な母」としてあげるために、わざと金を無心していたのだろう。家庭環境や岡田君の置き去りなどを考慮して、刑が軽くなり出所後は幸せに暮らして欲しいな・・・。捨てキャラひとりもナシの完成度の高い作品でしたが、NO.1は樹林さんかな。[地上波(邦画)] 9点(2011-11-08 12:11:09)(良:1票)
2. 勝手にふるえてろ
《ネタバレ》 ラストが唐突というレビューがありますが違うんだ。
あれは自己完結して生きてきたヨシカが、好きじゃない人を好きになれるか挑戦してやる!世の中に居場所を作ってやる!という開放的なラストなんですよ。ラブストーリーじゃなくて文学なんです。旧来型ではない、新しいハッピーエンドを提案したこの重要なラストシーン、原作ではたっぷり文字数を使ってきめ細やかな文章で表現されています。そこのラストの心境をきちんと描いていたら傑作になったはず。惜しい!でも好きです。[インターネット(邦画)] 8点(2019-06-07 16:09:10)(良:1票) 《改行有》
3. うみべの女の子
《ネタバレ》 浅田いにおの原作なんですね。主演2人のビジュアルはもろそんな感じ!「中学生は性欲だけだ」というレビューも見かけますが、女の子は違うと思う。セックスよりも自己愛・承認欲求・悲劇のヒロイン願望…そういうものの方がずっと大事で、手に入れる対価としてセックスを差し出しているのでは。セックスに溺れることはない。そして磯部くんとの日々も高校では新しい彼氏との恋愛に上書きされていくのだ。
主人公は結局、磯部くんのこともヤンキーの先輩のことも親友のケイコには話さない。高校の友人にも彼氏のことは話さず、ずっと女友達には心を開かないままだ。そしてケイコの方もあれだけ何もかも打ち明けていた主人公に隠し事をするようになる描写が良かった。
ラスト、磯部くんは逮捕されて進学も断念するのだろうか?兄を虐め殺した相手ということで減刑されないだろうか。「PCの遺書は消した」と言っていたが、バックアップがなんとか言ってたので保管してあるかもしれない。勝手に部屋に入ってPC触る父親も、もしかしたら遺書は見ているのかもね…[インターネット(邦画)] 7点(2024-08-28 15:47:35)(良:1票) 《改行有》
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