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1. ときめきに死す
あらかじめ予定された破壊に向かって静かに突き進む男と、彼に感情移入していく周囲の人びとを淡々としたタッチで描く。和製ハードボイルドとして出色の出来であり、可能ならば一切の前情報なしに鑑賞したほうが、より楽しめる。本作をもって森田の最高傑作とする批評家も少なくないが、それも頷ける出来である。[DVD(邦画)] 7点(2014-09-07 22:41:11)(良:2票)
2. エアベンダー
『ロード・オブ・ザ・リング』や『スター・ウォーズ』級の大作映画を試しにシャマランに任せてみたら、単にダサく、つまらない映画になりましたという作品。それにしても、これほど世界観に魅力のない映画というのも珍しい。[DVD(字幕)] 2点(2014-09-09 19:45:53)(良:1票)
3. スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団
コミック、アニメ、ゲームなど、日本的なポップ・カルチャーをこれでもかとぶち込んだ世界観で繰り広げられる青春恋愛活劇。その徹底ぶりは一部のマニア以外の観客を拒んでいるかのような印象すら抱かせるが(実際、興行的には大敗している)、こうしたストイックな姿勢が観客の監督への信頼を担保していることもまた確かである。[ブルーレイ(吹替)] 8点(2014-09-07 22:51:36)(良:1票)
4. パッセンジャーズ
オチがすべての映画として見られがちであるし、それがこの映画の売りのひとつであることは否定しない。しかしこの映画の本当の魅力はオチそのものでなく、そのどんでん返しによってこの映画がまったく違った物語として観客の心に迫ってくることにある。本格的な航空サスペンスと思ってこの映画を観た者は、まさか最後で自分の人生を振り返って感動することになるなどとは思いもしなかっただろう。[DVD(字幕)] 7点(2014-09-17 19:21:52)(良:1票)
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