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1. マネー・ショート 華麗なる大逆転
《ネタバレ》 「リーマン・ショックで空売りして大成功した話」。これだけで興味津々で観たのだけど。半分くらいしか用語の意味がわからず、話にのめり込めなかった。株を空売りしたのならまだわかりやすかったんだけどね。CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)っていうデリバティブ取引がメインだったのがネック。それを大量に買うために、いろんな証券会社をまわって交渉するところなどは興味深かったし、また、CDS買った証券会社が倒産するかもしれなくて、儲けを回収できないリスクが発生してるところとかはおもしろかった。
投資は結局大成功をおさめるわけだけど、ハッピーエンド的演出はかなり抑えられていて、爽快感はあまりない。多くの人間の不幸のおかげで大儲けできたという、後ろめたさがそうさせたのだと思うけど。
ちなみに、エンドクレジット見てブラッド・ピットが出演していたことに気づく。[映画館(字幕)] 5点(2016-07-26 03:10:00)(良:1票) 《改行有》
2. スポットライト 世紀のスクープ
《ネタバレ》 題材はおもしろかったのだけど、テレビの「世界仰天ニュース」みたいな再現ドラマを見てるようだった。
淡々としていて、ハラハラするようなシーンもあまりなく、登場人物が多くてわかりにくい。
実話を基にしてるから仕方ないのだろうけど。
でも似たようなタイプの映画のエリン・ブロコビッチはおもしろかった。
スポットライトはなぜダメなのかと考えたら、まずキャラクター。
主人公らしい主人公がいなくて、誰に感情移入して観たらいいのかわからない。
登場人物がストーリーのパーツでしかない。
また、みんな普通の人たちであまり魅力がない。
あと、わかりやすい「悪人」を登場させて「倒す」べきだった。多少脚色してでも。
数百人に性的虐待した極悪神父や、隠蔽していた教会のお偉いさんたちをなぜ登場させなかったのだろう。
最後にそいつらが逮捕されたり糾弾されるシーンでも描いたら、気分爽快だったのに。
神父だから気をつかったのだろうか。
とりあえず、「映画」と「再現ドラマ」の違いを考える上で、参考になる映画。[CS・衛星(吹替)] 5点(2017-03-02 00:58:35)(良:1票) 《改行有》
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