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評価順1

1.  クレイマー、クレイマー 《ネタバレ》  1970年代後半、世界にウーマンリブの風が強く吹いている時代。女性の家庭からの解放、積極的な社会進出に寛容そうに思えるアメリカでも、主人公のように妻を”家に尽くす主婦”という型にはめようとする男性がまだまだ自然だったのかもしれない。  また、仕事と並行して個人のプライベートな時間も尊重するように思われるアメリカの企業も、家庭の問題にかまけて仕事に穴を開けた主人公を冷徹に解雇する。日本よりも「個人」が生きやすい理想社会と想いがちなアメリカ社会の実像を見せられた思いがする。  いつもよりは抑え気味な演技でダスティン・ホフマンが、離婚によってはじめて「父親」として成長していく中年を丹念に演じている。原題通り、タイトルは「クレーマーvsクレーマー」とした方が内容に沿っているのに、と思いつつ、裁判以外では妻の見せ場が思ったより少ないので、「vs」とするのも正直、微妙な印象ではある。  深刻な社会問題を扱いながら、軽妙な音楽とソフトな演出によって湿っぽくならず、後味のよい傑作に仕上がっている。  [DVD(字幕)] 9点(2020-07-04 16:49:34)(良:1票) 《改行有》

2.  グッバイガール もう若くもなく、容貌も性格もあまり褒められたものではない上に、いろいろと運から見放されている男と女。衝突と接近を繰り返しているうちに二人の間に心の溝はなくなっていく。だからこそ、一見、「あれ、この先、大丈夫かな」と思わせるあの結末でも、「よし」と拍手できるのである。とにかくニール・サイモンはセリフの妙が素晴らしく、そしてそれを堪能させてくれたリチャード・ドレイファスとマーシャ・メイスンの芝居の力量に感心するばかり。主役がこの二人で本当によかった(特にドレイファス)。爽快感が半端ない、一級品のラブコメディ。[DVD(字幕)] 10点(2020-06-25 20:05:37)(良:1票)

3.  太陽がいっぱい 《ネタバレ》 何遍観ても色褪せることのないサスペンスの名画である。主人公の不遇の生い立ちと、内に秘めたギラギラした野望は、まさにアラン・ドロンの実人生が投影されているかのようである。理不尽な社会の格差に抗い、おのれを解放する意味でもあった殺人劇。富と美女を手に入れ、完全犯罪を成し遂げて美酒に酔う主人公を待ち受ける大どんでん返し。とにかく、欲深さと繊細さが入り混じって、いろんな意味で危険度いっぱいのドロンの魅力あっての作品であり、男でもドロンの虜になること請け合いである。[DVD(字幕)] 10点(2021-01-24 19:41:25)(良:1票)

4.  コレクター(1965) 《ネタバレ》  これほど有名な作品でありながら、あらすじを聞いて二の足を踏む作品もないであろう。自分自身がそうであった。今回、ようやくDVDで鑑賞した。観終わって率直に思った。もっと早く観ておくべき作品であった。そして、何度でも観たくなる作品である。  巨匠ウィリアム・ワイラーがなぜこのようなエキセントリックな犯罪作品を、しかも新人に近い若手キャスト二人を起用して製作したのか?実に興味深い。  貧困と孤独を背負って育った主人公フレディが画学生のミランダに対して抱く、ソフトでいてねちっこい征服欲。その背景にみえるのは、英国における階級社会の軋轢であったり、インテリに対する不信であったりする。例えば、ピカソの絵の解釈をめぐり、こんな絵は駄作だと唾棄するフレディに対し、傑作だと反論するミランダ。フレディはそれを権威になびいているだけだと一蹴するところは、“わかったつもりで優越感に浸っている”インテリの欺瞞性を衝いているようで面白い。いずれにしても、普段なら鼻も引っかけられないインテリ学生をここぞとばかり論破(?)することで権威や流行を貶め、留飲を下げているかのようだ。だが、現実にこんな風に紳士面を脱ぎ捨てて突然キレる男と二人きりで暮らさなくてはならないミランダの恐怖は想像を絶するだろう。その豹変ぶりを物凄い眼の演技で表現するテレンス・スタンプが素晴らしい(本作でオスカーを獲っても不思議ではないのに、ノミネートすらされていないのは首をかしげる)。  衝撃の結末には、「この世に悪が栄えたためしはない」という言葉が空々しく聞こえる。否、フレディはそれほどの「悪」ではないのかもしれない。ワイラーはフレディをおぞましき精神異常者として描いてはいないのである。例えば、フレディがミランダ誘拐に成功して喜びのあまり雨の中を駆けずり回るシーンは、サスペンスに不似合なほんわかしたBGMが流れ、まるで青春映画のひとコマのようですらある。ごくわずかではあるが、フレディの冗談にミランダが吹き出すシーンなどは、友好的なムードになるのかなと思わせたりもする。察するに、ワイラーは、誰もがフレディのような欲望を潜在させていることを暗示しているようにも思える。恐るべき青春映画である。[DVD(字幕)] 10点(2021-01-11 17:41:33)(良:1票) 《改行有》


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