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プロフィール
コメント数 22
性別 男性
年齢 50歳

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評価順1

1.  ハウルの動く城 (2004年 映画館にて鑑賞時のレビュー) もはや「宮崎駿」「ジブリ」というだけでヒットは保証されてしまうわけですが、しかしながらこの作品を観た人のレビューをネットで漁ってみると、評価は低評価でした。 宮崎映画の観客は、それこそ老若男女、あらゆる層のあらゆる価値観の人が観るわけで、この作品に低評価を与えている人がそのすべての層の意見を代表してるわけではありません。オトナには物足りなくても、子供が楽しめればそれでいいじゃないか、とも思います。 また、宮崎作品には一種コアなファン層があり、必ずしも映画ファンと言えない人が宮崎ファンだったりもするので、そのコアな宮崎ファンたちのマニアックな批判ばかりが目に付いている気もしました。とにかく、面白くても面白くなくても、自分で観てみなくては。 さて、劇場で観た感想。 評価が低いのも納得、というところでした。 映像自体は相変わらず魅力的で、キャラも面白く楽しめましたが、あまりにも話が説明不足に過ぎます。少なくとも子供たちがきちんと理解できる話ではありません。 突っ込みどころはいくらでもありますが、なかでもちょっとガマンできないのは、心情描写が弱すぎること。 なぜハウルとソフィーは恋に落ちるのか。なぜハウルは悪魔に魂を売ったのか。なぜハウルは戦争の妨害をしているのか(そもそもここでの戦争とは何なのか)・・・。 もちろん観客の側でいくらでも解釈はできますが、ここまで描写を省かれてしまうと、さすがに怠慢だとしか思えません。登場人物の心情描写が甘いものだから、彼らの行動の必然性・切迫性を感じることができず、ご都合主義的なストーリー展開に思えてきます。 これがジブリの作品でなければ、「ストーリー展開は稚拙だが、映像には惹きつけられるものがある」といった肯定的な評価もできるでしょう。しかし、もはやジブリの作品は、映像は素晴しくて当たり前。素晴しい映像をベースに描かれるワクワクするストーリーが無いと、観客は満足できないのです。 常に高いレベルの仕事を求められるジブリは大変だなあとは思います。この程度の作品だと、「こりゃやっつけ仕事だわ」という評価になってしまうのですから。[映画館(邦画)] 6点(2021-02-06 00:42:57)(良:2票) 《改行有》

2.  戦場のメリークリスマス 《ネタバレ》 太平洋戦争時のジャワ島の捕虜収容所を舞台にした作品。 登場人物みな軍人・軍属でありながら、戦闘シーンはまったく無い不思議な作品です。 太平洋戦争、捕虜収容所、と来ると、反戦映画かぁと連想してしまいますが、直接的な反戦のメッセージはありません。 ただ、戦闘による殺し合いは無くとも、戦争という極限状態での人間の葛藤が何重にも描かれており、やはりこれは反戦映画なんだろうなとも思います。 ビートたけし演じるハラ軍曹は、捕虜たちを折檻する残虐な軍人である一方で、欧米の文化に憧れを持つ素朴な顔を見せたり、処分覚悟で軍規を破り捕虜を助ける心優しい面を持つ人物として描かれています。 坂本龍一演じる収容所長ヨノイ大尉は、自らを厳しく律する青年将校で、聡明で寛容な人物として描かれているのにも関わらず、終盤では捕虜たちにエキセントリックな振る舞いを見せ、抵抗を見せた捕虜長を殺害しようとします。 ハラ軍曹は、恐らく元々はシャイで心優しい人柄の人物だったのでしょうが、戦争という極限状態のなか、軍人として生き抜いていくためには粗暴な人物にならざるを得なかったのではないかと感じさせます。またヨノイ大尉は、聡明で寛容な人物であるのに、大日本帝国陸軍という異常な組織の中で、また敗色濃厚となった情勢に鑑みて、自らの知性や理性をかなぐり捨てて、残虐な収容所長にならざるを得なかったのではないかと推察されます。 戦争という極限状態のなか、本来の自分を封殺して生きざるを得なかった2人の悲しい姿が印象的でした。 大島渚という一筋縄ではいかない怪人物が作ったこの作品、決してわかりやすい作品ではないので、私の考察も間違っているのかもしれません。いや、恐らく一面的な解釈ができる作品ではなく、解釈は観客に委ねられた作品なんでしょうね。 デヴィッド・ボウイ演じる捕虜セリアズのキスシーンや、ラストのハラ軍曹の「メリークリスマス」は、いくつもの解釈が可能なシーンであり、正解は恐らく無いんだろうなとも思います。 ビートたけし、坂本龍一、デヴィッド・ボウイ、内田裕也、ジョニー大倉といった、役者が本業ではなく演技上手ではない人たちがキャスティングされたことで、独特の雰囲気を持った作品でもあります。 なかでもビートたけしと坂本龍一の演技は、セオリーから言えばとてつもなく酷い演技なのだろうなぁと思いますが、ハラ軍曹やヨノイ大尉の人物像には不思議と合っていて、大島渚の天才ぶりを感じます。[インターネット(邦画)] 8点(2021-02-03 01:08:59)(良:2票) 《改行有》

3.  ごめん 《ネタバレ》 (2002年、テアトル新宿での鑑賞時のレビュー) 小6の少年の青い青い恋のお話。 冒頭、少年が授業中に突然精通してしまうという、ウブな女性なら思いっきり退いてしまうようなシーンから始まるんですが、男である私にとっても、ちょっと気恥ずかしい。オッサンの域に近づきつつある私が忘れかけている記憶が、ムクムクと頭をもたげてくるんです。  オトナになった今だから笑っていられますが、当時は必死だったもんです。 そんな映画だからか、観客は男性が過半数。男性の方が多いなんてことは、ミニシアター系の作品ではそうそうあるもんじゃないんですけどね。そう言えば、私の後ろには小学校低学年らしき姉弟を連れたお母さんがいましたが、こういう映画だと知って、あえて観に来たのだろうか気になりました。もし知らずに来たのだとすれば、ご愁傷様・・・。 精液のことを「おしる」、精通のことを「蛇口が開いた」なんていう表現をしています。舞台が大阪っていうこともあり、何とも言えない寛大さと言うか大らかさのようなものを感じて、心地よい。 ただ、主人公の少年の心理の描き込みが足りなかったように思えます。もっと「わけわからへん」情動への困惑が伝わってきてもよかったのに。むしろ、ヒロインの少女の心理のほうが上手く描かれていましたね。[映画館(邦画)] 5点(2021-02-02 01:31:23)(良:1票) 《改行有》

4.  いま、会いにゆきます (2005年、テレビ録画視聴時のレビュー) 竹内結子と中村獅童の「できちゃった婚」の報道があった後なので、ちょっとシラケ気味の気分で観始めたのですが、シラケ気分は早々にぶっ飛びました。 徹底的に静謐な世界が描かれていて、とても好ましい作品でした。 自分の実生活を省みても、なかなかこういう静謐で穏やかな夫婦関係というのはありえないだろうと正直思いますが、だからこそこういう夫婦関係に涙してしまうのかもしれませんね。 現実のこの二人(竹内結子&中村獅童)が「できちゃった婚」をしていることが象徴的と言っていいかもしれませんが、現実の男女関係と、この映画で描かれる男女関係は、完全に乖離しています。 まるで戦前の映画を観ているかのような錯覚すら覚える純愛映画であり、リアリズムとはかけ離れています。 しかし、そもそも「死んだ妻が生き返る」というファンタジー映画でもあるので、この二人の純愛ぶりもファンタジーとして、素直に受け入れられるのです。 だから、手を触れるだけでドキドキしてみたり照れ笑いをしてみたりという「ありえない夫婦関係」を、「美しく尊いもの」として観ていられました。 竹内結子も中村獅童も、少なくともこの作品中ではとても美しかったです。 終盤でファンタジーの種明かしがされるのですが、これもなかなか秀逸。ただしエンドロールでかかるオレンジレンジの曲はカンベンです。 せっかく形成された静謐な世界がぶち壊しです。 世界の中心とやらで何か妙なこと叫んだりするよりも、こういった静謐な純愛モノのほうが日本映画らしくていいのではないかと思います。[地上波(邦画)] 8点(2021-02-02 01:18:36)(良:1票) 《改行有》

5.  フラガール (2006年 劇場にて鑑賞時のレビュー) 先日TBSの「情熱大陸」で蒼井優の女優魂を垣間見て、さっそく気になる女優No1となってしまった蒼井優を目当てに観に行きました。 かの岩井俊二が「蒼井優と仕事すると、自分が凡才だって思い知らされる」ような主旨のことを言ってるくらいなんですから。 さて、その蒼井優ですが、それはもう素晴らしい女優っぷりでした。巷間よく言われているように、松雪泰子を完全に食ってます。 今まで蒼井優と宮崎あおいを混同していたほどで、「要するにアイドルだろ」くらいにしか思っていなかった自分が恥ずかしい。 作品としてこの「フラガール」はどうか。 実はまったくノーチェックで観たので、そのシリアスな設定に驚かされました。 昭和40年頃の閉山間近の炭鉱の町という設定だとは夢にも思いませんでした。かの「スパリゾート・ハワイアンズ」が炭鉱の失業対策だったとは・・・。正直、スパリゾートを見る目が変わりました。宣伝効果抜群ですね。 閉山間近の炭鉱の町という設定からは、ちょっと前のイギリス映画をついつい連想してしまいます。「ブラス!」とか、ケン・ローチの「ケス」あたりを。 イギリス映画的な、シリアスながらもユーモアもありハートフルでもある作風でした。ケン・ローチあたりに影響を受けてるのかな。 散漫な文章になりましたが、ともかくいい映画です。 今年の日本映画No.1は決定かな(って、ぜんぜん今年は観てないから大きな声で主張はできませんが)。 去年「ALWAYS」で今年「フラガール」となると、なんだか昭和を描いたノスタルジックな作風が流行になりそうで、それはそれでちょっとイヤな感じはありますけどね。[映画館(邦画)] 9点(2021-02-06 00:59:17)(良:1票) 《改行有》

6.  ALWAYS 三丁目の夕日 (2005年、劇場にて鑑賞時のレビュー) 昭和33年、「戦後」から「高度成長期」に移行する時代の東京を描いた作品。 その時代に少年時代を過ごした世代(ちょうど私の両親の世代)にとっては懐かしくて懐かしくて仕方の無い作品のようですね。 私は当然、当時を懐かしむような世代ではないのですが、そんな私にとっても「最高」と言える作品でした。 ここ数年のうちに観た日本映画のなかでは、間違いなくNo.1の作品です。 懐かしいはずがないのに、昭和33年の東京にのめりこんでしまいました。心を揺さぶられっぱなしだったのです。 何故こんなに心を揺さぶられたのか、改めて考えてみました。 敗戦の傷跡がまだ癒えきっていない、まだ貧しかった東京。 でも、当時は「夢」を見ていられる時代だったんですね。 たくさん働いて、たくさんお金を稼いで、三種の神器を手に入れる。 それは自分も家族も幸せになることであり、引いては日本の発展にもつながる、と信じていられることができた時代なのでしょう。 それに対して現代の日本は、夢を持つのが難しい時代です。 たくさん働くことも、たくさんお金を稼ぐことも、必ずしも幸せにつながるとは限らない。 それに、日本が発展することが本当にいいことなのかすら、わからない。 そんな閉塞感に満ちた時代に生きている私にとっては、この作品に出てくる人たちが夢を持って前向きに生きている姿が、とても眩しく見えたのです。 昭和33年という時代は、言ってみれば高度成長の黎明期です。 この時代の「物質的な豊かさをひたすら追い求める」スタイルが、その後の日本のライフスタイルとなり、現代ではそのボロが露呈してしまった。 だから、よくよく考えれば、この時代の人たちの「物質的な豊かさを求める姿」を手放しで賞賛することはできないはずなのですが、そんな理屈なんかどうでもいいように思えてしまいました。 とにかく、生き生きと生きる彼らは眩しいです。 閉塞した現代に生きる私に、元気を与えてくれる作品でした。[映画館(邦画)] 8点(2021-02-02 23:26:20)(良:1票) 《改行有》


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