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プロフィール |
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自己紹介 |
私の名前はゑぎ。西部劇のファンです。 |
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1. 赤い河
《ネタバレ》 冒頭の時間経過の表現の見事さ!牧童たちが叫び合う旅立ちシーンのスペ クタクル。まさに奇跡的としか言えない葬儀シーンの雲。ホークスは雲の形 まで演出できるのだ。しかし、この映画の本当の見せ場はラストの対決だろ う。つまり、ダンスン(ウェイン)とマシュー(クリフト)が別れてからが 断然いい。特に、アビリーンの朝のシーン。ダンスンが線路を越え牛をかき わけやってくるのと、マシューが待つ姿とがカットバックされる部分。 ホークスの前ではフィルムがこれ程までに透明になるのだ。
葬儀シーン。埋葬し聖書を読むカットの雲は思っていたほどでもなかった。ドリュー達をインディアンから救った夜は見事な霧のシークエンスだっんだ。霧から雨に変わる。霧雨の中で抱き合いキスをする。何と官能的なシーン!
アビリーンの朝のシークエンスは素晴らしい。ラストはやっぱり涙が溢れた。
矢張り寄り気味のバストショットは殆ど無く、腰上あたりのカットが専ら。これが透明感獲得の要因なのだ。フルショットとのカッティングにシビれる。[映画館(字幕)] 10点(2017-03-28 06:20:19)《改行有》
2. 赤ちゃん教育
《ネタバレ》 この映画は私が見たコメディの中でも最高作だと思っていて、書きたいことは いっぱいあるんだけど、ここではちょっと的を絞ります。
『赤ちゃん教育』での 電話の使い方の話をしよう。
映画の中でよくある電話の使い方は、相手が見えない、ということから来る、 恐怖や不安感を演出したものでしょう。こういった例としては、誘拐ものが真っ 先に浮かびます。
ヒッチコックなら『知りすぎていた男』、黒澤『天国と地獄』、 ドン・シーゲルの『ドラブル』などなど。他にも『となりのトトロ』の中で、 「さつき」がお父さんの研究室へ電話をするシーンの、なかなか繋がらない不安 感。これらは、主に写っている人物のリアクションによって、映画の感情を画面 に定着させています。
そこで、ホークスの『赤ちゃん教育』です。この映画では、上にあげた例とは 全く逆に、画面に写っている側の言動で、電話の相手(見えない側)を恐怖と不 安におとしいれ、それを抱腹絶倒のコメディ・シーンとして提示します。 キャサリン・ヘップバーンが獰猛な豹に襲われている様子を、いかにして電話の相手のケーリー・グラントへ伝えるか!
#ここからは蛇足です。
上にあげたような電話の映画的な機能を意識せず、ただの小道具として使った 例として、キャプラ『素晴らしき哉、人生!』のジェームズ・スチュワートと、 ドナ・リードのキス・シーンがあると思う。二人がキスしている間も電話の相 手が喋っている、という面白さはあるけれど、主に二人を距離的に接近させる目的として電話が機能している。素晴らしく緊張感あふれるアップカット。[映画館(字幕)] 10点(2017-03-28 06:15:39)《改行有》
3. 穴(1960)
《ネタバレ》 いつまでも耳に残る恐るべき音の映画。
このコンクリート(?)を穿つ音の凄まじい音量よ!それは見る者の想像を遙か に超えている。どうして看守がこの音に気付かないのか?という疑問を誰もが抱 くのだが、しかし、誰もが有無を云わさず納得させられる「現実らしさ」を過剰 に超えた映画的現実。
地下道を手製のランプを光源にして行くシーンはまるでアイリスのような効果。 この画面も必見。全編に亘って見事なサスペンス演出。[映画館(字幕)] 10点(2017-03-28 05:47:19)《改行有》
4. 雨に唄えば
《ネタバレ》 この映画はジーン・ヘイゲンが支えていると言っても過言ではない。
MGM映画の最高作。人によっては『バンド・ワゴン』や『巴里のアメリカ人』 を選ぶ人もいるだろうし、『若草の頃』が最高作だという揺るぎない主張があっ てもおかしくないと思うが、私にはこの『雨に唄えば』が最高作だ。
「Singin’IN The Rain」の開放感や「Make’Em Laugh」の名人芸や「The Broadway Melody」という大プロダクションナンバーも素晴らしいのだが、この 映画の現代性(今でも決して古びない尋常でない荒唐無稽な映画らしさ)を如実 に表しているのが、「All Do Is Dream Of You」のシーンだろう。この大きな ケーキの中から飛び出したデビー・レイノルズが唄い踊りまくるシーンの常軌を 逸した可愛らしさといったら![映画館(字幕)] 10点(2017-03-28 05:45:46)《改行有》
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