みんなのシネマレビュー |
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61. アラジン(1992) 昔見た(読んだ)「アラジンと魔法のランプ」とは、ずいぶんイメージが違う「アラジン」だ。違うと言っても決して悪くない、ディズニー映画らしく夢と冒険とロマンに満ちた映画だ。主題歌は吹奏楽で演奏した(させた)こともあり、文句なし。[DVD(吹替)] 7点(2013-06-29 21:35:01) 62. 明るいほうへ 明るいほうへ -童謡詩人 金子みすゞ- <TVM> いくつかの詩は知っていたが、生涯については何も知らなかった金子みすゞ。大正から昭和初期にかけて、家が重んじられ、男尊女卑の習慣が当たり前だった時代、ドラマを通して人間金子みすゞをいくらかでも知ることができたのは大きな収穫だった。彼女の詩にはやさしく暖かい心が随所に現れており、ますます彼女の詩が好きになった。ただ彼女の死については、やや疑問の余地があると思うが・・・。[DVD(邦画)] 7点(2013-06-19 06:26:58) 63. ある秘密 ユダヤ人であることを隠すため偽造身分証明書を作ったのに、アンナはどうして本物の身分証明書を提示したのだろうか。ユダヤ人であることの誇りだろうか、それとも精神が不安定になっていただけなのだろうか。深く心に残るシーンである。映画はセシル・ド・フランスがまばゆいばかりに美しい。[DVD(字幕)] 7点(2013-05-16 07:17:33) 64. アラビアのロレンス 私が学生の頃、ローマの休日や風と共に去りぬなど名作と呼ばれる映画が何度なく再上映されていた。このアラビアのロレンスもそのひとつ。広大な砂漠と印象的な音楽、その雄大さはスクリーンで見れば一入である。後にDVDを購入するまで記憶に焼き付いていた映画だ。[映画館(字幕)] 7点(2013-05-04 13:24:19) 65. “アイデンティティー” 最初見たときはよくわからなかったが、あちらこちらのネタバレを読んで納得いった映画で、DVDのメイキングも参考になった。改めてよく作ったなと感心してしまった。ということで、見直した後評価の点数が上がった。[DVD(字幕)] 7点(2013-03-30 22:20:15) 66. アルバート氏の人生 《ネタバレ》 19世紀のアイルランドは大飢饉に見舞われ、生きることが精一杯の時代であったという。その時代に若くして両親を亡くし、一人で生きていかねばならなかった主人公にとって、少しでも多くの収入を得るには、男性として生きる以外になかった。映画の主演グレン・クローズは1982年の舞台劇においても同役を演じている。そして死ぬまでにもう一度スクリーンの上で演じたいという強い念願のもとに作られた映画である。主演女優のみならず、製作から共同脚色、主題歌の作詞までつとめた。[映画館(字幕)] 7点(2013-03-22 08:38:10)(良:1票) 67. 愛と哀しみの果て 広大なアフリカの大地と流れるモーツァルトの音楽、それももちろんすばらしいが、もっとすばらしいのはジョン・バリーの音楽だろう。デニスとカレンのふたりがアフリカの草原上を飛ぶシーンは、とても印象的であり、映画館の大画面でしか味合うことができないほどの大迫力だ。映画は160分を越える長編だが、詩的絵巻物といった感があり、壮大のひとことに尽きる。[映画館(字幕)] 7点(2012-12-29 22:50:11) 68. アルプスの少女ハイジ(1979) まん丸とだるまさんみたいなハイジが、パッパッパーと服をぬいで、あれよあれよという内に物語が進むが、こどもたちにはこのスピーディーな展開が良かったと思う。つなぎつなぎは会話が途中でぶった切られたようで少し気になったが・・・。80~90年代はうちの息子と姪っ子たちとのつきあいで、アニメを見ることが多かった。これもそのひとつ。[DVD(邦画)] 7点(2012-12-28 20:42:00) 69. アメリカン・プレジデント 政治的なことはからきしダメなのでコメントできないが、それでもこの映画の大統領が立派だということは十分わかる。政治的なかけひきや中傷合戦になりやすい政治の世界において、信念の熱い真摯な大統領だと思う。ラブロマンスももちろん悪くないが、それ以上のもの(大統領の分刻みの忙しさ、決断力判断力の大切さなど)を感じた。[DVD(字幕)] 7点(2012-11-30 22:12:47) 70. アンタッチャブル 映画の内容はフィクションながら、カポネやエリオット・ネスは実在の人物。そしてカポネがシカゴ市民から恐れられ、密造その他の犯罪も事実だし捕まって11年の刑を受けたのも本当らしい。映画としては少々手荒い部分もあるが、こうでもしなければカポネに立ち向かえなかったのだろう。階段から落ちるベビーカーのシーンはポチョムキンのオマージュだが、オリジナルに比べると緊迫感が物足りないと思う。[DVD(字幕)] 7点(2012-11-04 22:35:21) 71. 暁の合唱(1955) 急な出産でバスが産院に早変わりしたり、エンコしたバスの後ろを花嫁さんも一緒になって押すなど、明るくユーモラスな雰囲気が良い。家庭の都合で女子大をあきらめ、バスの車掌となった朋子さんが、運転手をめざしてるのだからすごい。香川京子の明るさとすがすがしさは健在だが、男性陣がちと弱い。名子役仁木てるみだけでなく、石橋蓮司が主人公の弟役で出演。一目見ただけですぐに石橋とわかるくらい面影がある。[CS・衛星(邦画)] 7点(2012-10-28 07:35:53) 72. アメリ この映画は一種独特の雰囲気と世界を持つ。その雰囲気に合わないとつまらなく思ったり、見るのを挫折してしまうかもしれない。私もどちらかと言うとその一人だった。だがある日「愛してる、愛してない...」を見た後、思い出してもう一度見直してみると味わい深く見れるではないか。要はフィーリングなんだなあと思う。今では現実と空想が入れ混じる空間や人と人とのふれあいが、ほほえましくさえ思える。なおこの映画音楽は秀逸、音楽だけで情景が浮かぶようだ。[DVD(字幕)] 7点(2012-10-10 11:12:04) 73. 愛染かつら 総集編 「愛染かつら」という映画は知らなくても、「花も嵐も 踏み越えて~」で始まる歌を知っている人は結構いると思う。戦前の大ヒット曲「旅の夜風」である。私の子どもの頃、戦前戦後のなつかしのメロディとして必ずと言って登場したもので、映画「愛染かつら」の主題曲だった。映画は戦前の作だけあってなかなか見ることができかったが、田中絹代生誕100年記念のDVDでようやく念願かなった。 フィルムも痛み総集編だけしか残っていないのが非常に残念なことであるが、それだけに大変貴重なものだ。若かりし田中絹代や上原謙が見られるだけでもとてもうれしい。 京マチ子、岡田茉莉子を見ても、高石かつ枝はやっぱり・・・。 [DVD(邦画)] 7点(2012-09-15 15:09:38)《改行有》 74. アイリス(米英合作映画) 言葉を失うことは作家としての生命を失う、そういうアイリスを大仰なくリアルに描いている。またそのアイリスを愛おしみ最後まで支え続ける夫ジョン、二人を演じたジュディ・デンチとジム・ブロードベントはとてもすばらしく、どちらが賞を受賞しどちらが逃したかの問題ではないと思う。 それに対し若きのアイリスは自由奔放さが際だち、ケイト・ウィンスレットは美しかった。また若き日のジョンを演じたヒュー・ボネヴィルは驚くほど顔立ちがジム・ブロードベントと似通っていた。 映画は自転車でサイクリングするシーン、二人が水に潜るシーンなど印象に残る。ジョシュア・ベルの独奏ヴァイオリンを含むジェームズ・ホーナーの音楽もまたすばらしかった。 [DVD(字幕)] 7点(2012-08-17 06:56:25)(良:1票) 《改行有》 75. アンネの追憶 《ネタバレ》 「アンネの日記」にはゲシュタポに捕らわれた後のことは書かれていない。もちろん、書くことができなくなったためである。この映画は、アンネの家族で唯一生き残った父親や彼らを匿い日記を保管したミープ、アンネの友人で生き残ったハネリらの証言を元に作られている。そしてその中でも重要なのはハネリの証言を元に書かれた「もうひとつの『アンネの日記』」 したがって、隠れ家生活は簡単な描写となり、収容所生活が映画の中心となる。収容所に送られる貨物列車もすごいが、髪を短く切られた上に全身裸にされ、シャワーを浴びせられるシーンもすごい。男と女、大人と子ども、働ける者と働けない者に選別され、必要とされない者は焼かれていく。ユダヤ人収容所がいかにひどかったか、私たちは絶対に知るべきだろう。 ただ映画としては、今まで作られた同じ題材の映画より優れていたかどうかは自身がない。[映画館(字幕)] 7点(2012-07-06 02:25:28)《改行有》 76. 愛の奴隷(1994) チリ・クーデターやその後の軍部独裁政権をテーマにした映画は少なくないが、その中でも屈指の社会派ドラマである。横行する醜い国家警察権力に対して、見ざる・聞かざるの環境で育った主人公イレーネが、レジスタンス活動家の写真家と恋に落ち、ジャーナリストとしての使命に目覚める。彼女の目を通して描かれる軍部の拷問や虐殺は、陰険そのものだ。 この映画の原題「Of Love and Shadows」のLoveは、恋人同士の愛だけではなく、人間愛、家族愛、祖国愛といった大きな愛を指している。そしてShadowsは闇すなわち独裁政権の闇なのだ。これがまたどういういきさつで「愛の奴隷」という誤解を生むような邦題になったのだろうか。大いに不満。[DVD(字幕)] 7点(2012-05-28 23:11:26)《改行有》 77. アヒルと鴨のコインロッカー 何とも奇妙なタイトルだしストーリーもあれれっという展開だったが、無事に収まってなるほどという感がする。瑛太を初めキャスト陣が良い味を出している。動物虐待はもちろんいけないが、それに憤慨して相手を○○するのも・・・。映画としては新鮮でおもしろいし、ボブ・ディランは懐かしい。[DVD(邦画)] 7点(2012-04-19 21:32:17) 78. アリスの恋 夫に先立たれた妻とその息子、それに周囲の人たちとのふれあい、それぞれの人物描写が良い。とりあげて感動作とまでは行かなくても、結構良いのではないだろうか。飾らず作らず、良いことも悪いこともどこにもあるような人間模様を、丁寧に描いていると思う。エレン・バースティンと互角に渡り合った小生意気な息子役はたいしたものだ。 昔見たときはジョディ・フォスターも ハーヴェイ・カイテルも知らなかったが、今改めてDVDで見てみると、本性を出した男はやっぱりカイテルだ。[映画館(字幕)] 7点(2012-04-17 18:10:17)《改行有》 79. あるスキャンダルの覚え書き 傍目は女教師と教え子のスキャンダル物語だが、主役はオールドミスの老教師。孤独な単調な生活から友情が築かれると思いきや、スキャンダル目撃に始まって二人の教師の隠された生活が明らかになって物語がどんどん発展していく。友情がいかに相手を支配するかのゲームとなり、インパクトあるスリリングな展開になる。 ジュディ・デンチの好演はもちろんだが、ケイト・ブランシェットがこうも馬鹿げた女性を演じたのは見事。[DVD(字幕)] 7点(2012-04-03 06:13:41)《改行有》 80. 嵐の三色旗 《ネタバレ》 長編小説を映画化することは大変難しい。この映画は場面が飛びダイジェスト版のようにも思えるが、それでいてしっかりと要所を押さえている。本来「自由・平等・博愛」を求めて起こったフランス革命だが、バスチーユ牢獄襲撃を行った市民は暴徒化し、罪のあるなしに関わらず次々と貴族の処刑を行った。フランス革命の映像化された一端を知る上でも貴重な映画だと思う。[DVD(字幕)] 7点(2012-02-23 07:51:00)
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