みんなのシネマレビュー |
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81. アジアの純真 《ネタバレ》 はっきり言って、内容的には荒削りだし、とても傑作とはいえない映画です(無差別テロはどんな理由があろうとも絶対に許されるものではないですし)。ただ、この作品からは若松孝二や足立正生や長谷川和彦といった監督たちが築き上げてきた「闘う日本映画」の魂がギチギチに詰まっていますので評価はできませんが嫌いではありません。 「こんなクソみたいな世の中どうやって変えればいいんだよ!」という少女の叫びこそが、この映画の根幹をなしており、その他の要素はこの叫びを観客に効果的に伝えるための手段に過ぎないように感じましたね。 個人的には、話の展開は日本国内だけに限定すべきだとは思いますが、若松孝二監督の弟子ですからやむを得ない部分もあるのかもしれませんね(唐突にワファ・イドリスの名前が出てきたときは「らしいな・・・」と思いました)。 映像の美しさ、特に鹿行地域の風景が印象的でした。 [DVD(邦画)] 6点(2013-02-02 10:06:25)《改行有》 82. 愛と誠(2012) 《ネタバレ》 原作が大好きで何度も読み返したので期待して観賞しました。梶原一騎の世界観と三池監督の作風が非常に合うことは良くわかりました。主要キャストのセレクトもほぼ完璧(高原由紀役はちょっと違うかなという感じでしたが)で、「愛と誠」のあの世界観を、ミュージカルという形をとることにより、21世紀の今でも受け入れやすい仕上がりにしていて素晴らしいと重いました。 ただ、あの壮大な物語をこの1本にまとめようとしたのであれば、結論的には失敗作だと思います(続編を考えているなら別ですが)。緋桜団も砂土谷峻も出てこないし、高原由紀と座王権太の扱いが薄いし、ブルジョアだった早乙女家が没落していき運命に翻弄されていくところも出てこないし・・・・・。何と言っても、個人的に日本の漫画史上最高に美しいと個人的に思っているあのエンディングが無いところが非常に残念です。 できれば、続編を作成してもらいたいなと期待しています。 [DVD(邦画)] 6点(2012-11-23 11:06:41)《改行有》 83. 愛のゆくえ(仮) 《ネタバレ》 地下鉄サリン事件に関わった逃走犯という興味深いテーマをエサにして、未来のない中年の退屈でやり場のない閉塞感をこれでもかとぶつけてくる挑戦的な作品でした。 昭和的な作風が、内容にマッチしてましたね。 [映画館(邦画)] 6点(2012-11-11 00:44:20)《改行有》 84. アンチクライスト 《ネタバレ》 まあ、露悪的でアホな作品にしか思えないのですが、それでも最後まで飽きずに観ることができたのはラース・フォン・トリアー監督の力量(というかブランド力)なんでしょうかね。それにしても、この監督病んでるとしか思えませんが。 内容的にはなんと言えばいいのでしょうか・・・・、例えるならば子供が放送禁止用語を叫びながら無邪気に走りまわっている姿を芸術的に映像化しているような・・・そんな感じでしたね。 [DVD(吹替)] 6点(2012-02-05 00:48:45)《改行有》 85. ああ爆弾 《ネタバレ》 歌舞伎や浪曲、狂言などの邦楽や念仏までも取り入れた、実験作とも言える和製ミュージカル喜劇です。 ただ、奇抜な演出のインパクトは強烈なんですけど、なんかそれだけというか、全体的にはそれ程面白くなかったというのが正直な感想ですね・・・・。 [DVD(邦画)] 6点(2008-02-26 18:20:53)《改行有》 86. 愛する(1997) 《ネタバレ》 この作品は、この映画が上映される前年(1996年)に廃止された「らい予防法」によりハンセン病患者が強制隔離され、酷い差別を受けていた事実を世の中に伝えることが目的とした社会派映画です。平成の恋愛物語として見ると、内容が戦後まもない時代を描いた原作を現代にそのまま持ってきているような感じなので、非常に古臭さや違和感を感じてしまうと思います。 正直、前半の恋愛ドラマはちょっと酷い出来ですが、ハンセン病の問題を風化させまいという熊井監督の意気込みは評価したいですね。また、さりげなく上映の翌年に開催の長野オリンピック批判まで入れているところはさすが反骨の人という感じでしたね。 [ビデオ(邦画)] 6点(2007-12-29 19:52:22)《改行有》 87. アサインメント 《ネタバレ》 基本的に、「大きな目的を達成するためには、多少の(人命等の)犠牲はやむを得ない」という考え方は好きではないので正直腹の立つ場面もありました。ただ、アクションシーンなどは意外と見ごたえがあったり、最後まで飽きずに観る事はできました(クライマックスでの誤射シーンとか思わずツッコミを入れたくなるシーンもありましたが・・・・)。 ストーリー的には結構うまくまとまっていると思います。 [地上波(字幕)] 6点(2007-12-21 12:36:32)《改行有》 88. 赤い月 《ネタバレ》 日本版「風と共に去りぬ」と言ったら褒めすぎだとは思いますが、そんな感じの作品でしたね。何というか、常盤貴子演じるヒロインは非常に現代的(当時としては進歩的だったんでしょう)な感じでしたね。まあ、あまりにも身勝手なんで、全く共感できませんでしたけど。最後の「ありがとう満州」のセリフには唖然・・・・・。「それより先にエレナにあやまれ!」と言いたくなりました。 しかしまあ、音声消して字幕で観たほうがいいんじゃないかって位の芝居でしたね(H袋・・・・)。折角、中国大陸の壮大な自然があるっていうのに・・・・・。 ただ、テンポが結構良かったので最後まで退屈することはなかったですし、満州からの引揚げの様子を映像としてみることができたので、まあまあ楽しめる映画ではありました。 [地上波(邦画)] 6点(2007-08-06 19:30:59)《改行有》 89. アワーミュージック 《ネタバレ》 大学の授業を受けているような感覚でしたね(まあ、実際講義のシーンもあるんですが)。戦争の傷跡の残るサラエボを舞台に、イスラエルとパレスチナの対立について描いているのも興味深いですね・・・・・。 [DVD(字幕)] 6点(2006-12-30 23:16:21)《改行有》 90. 愛と追憶の日々 豪華キャストによる、昼ドラという感じでした。まあ、とにかくシャーリー・マクレーンとデブラ・ウィンガーの演技が素晴らしかったです。正直、この2人でなければ最後まで見れなかったかもしれません。しかし、あのジャック・ニコルソンの腹は役作りの賜物なんでしょうかねw [ビデオ(字幕)] 6点(2006-08-24 10:30:19)《改行有》 91. アリス(1990) 《ネタバレ》 大人の童話といった感じの作品ですね。透明人間になったり、空を飛んだりと中々ファンタジックでした。ドクター・ヤンはまるでドラえもんのようでした。 上流社会の婦人が、結婚生活や人生に疑問を持ち東洋的なものと出会うという点では、フェリーニの「魂のジュリエッタ」と似たような設定ですね。(両方とも主演は監督の奥さんですし。) まあ、自分を抑えて何不自由ないリッチな生活を送り続けるのか、それとも多少不自由はあるけれども自分らしく生きていくのか、選択するのは中々難しいですね。この作品で主人公が選んだ道も映画のストーリーとしてはありだと思うのですが、では自分がその立場に立った時に同じ道を選ぶかと言われると、たぶん選ばないと思いますね・・・・・・。 [DVD(字幕)] 6点(2006-05-14 21:08:51)《改行有》 92. 旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ 《ネタバレ》 旭山動物園の歴史を知るには良い作品です。ただ、豪華すぎるキャストの個性が強すぎるのが逆効果だと思いましたね。まるで「元極道たちが動物園に就職?」みたいな感じで・・・・。[地上波(邦画)] 5点(2017-08-21 23:38:40) 93. 網走番外地 北海篇 《ネタバレ》 「網走番外地」と銘打ってはいるが、ドラマの舞台はトラックの中と北海道の大地。高倉健の魅力を引き出す要素が満載です。荒唐無稽な点も多いですが、そこがまたいいですね。嵐寛寿郎 の鬼寅親分の貫禄はさすがでしたね。 まあ、敵役が揃いも揃って情けない連中ばかりだったのがちょっと物足りなかったですね(痛快ではありますが)。[地上波(邦画)] 5点(2013-03-31 13:41:12)《改行有》 94. 愛と平成の色男 石田純一の迷演技には失笑するばかりでしたが、逆にそれが楽しかったりしました。 まあ、リアルタイムで見ていたら間違いなく0~1点でしたけど、今見返すと何というかトレンディ(笑)な人たちのいじましい背伸びっぷりが見えてきて涙が出てきそうですw しかし、女優陣は豪華ですね。懐かしかったです。鈴木保奈美の大ブレーク前の姿も見れます。 [ビデオ(邦画)] 5点(2009-08-13 12:54:32)《改行有》 95. あらかじめ失われた恋人たちよ 《ネタバレ》 ゴダール作品のような印象を受けましたね。観念的で挑発的で若き名優たちのエネルギーを濃縮して爆発させたような作品でした。しかしながら、とにかく時間が長かったです。正直、途中からは退屈でした。内容的には中々興味深かったんですけどね。 [DVD(邦画)] 4点(2012-04-08 22:56:43)《改行有》 96. あんにょん由美香 《ネタバレ》 もしかしたら狙っているのかもしれませんが・・・・それほど林由美香という人間に対し思い入れがあるとはどうしても思えないのにも関わらず、まるで彼女に強い思い入れがあるかのように成りすましている松江哲明の姿に非常に違和感を感じました。 韓国の作品への出演を追っていく展開も全く面白みが無く「だから何だ」と言いたくなるようなものでしたし・・・・。 [DVD(邦画)] 2点(2010-05-11 01:23:11)《改行有》
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