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1. アンダーワールド(2003)
イマイチ感がぬぐえない。まずアクション。暗いところで黒服が撃ってるだけ。あと飛んだり跳ねたりしてたかな? マトリックスやらスパイダーマンやらリベリオンやらを見た目にはいかにも古く感じてしまう。シナリオもダメだ。セリーンとマイケルが何時の間にやら惚れあってる理由が不明。何より良くないのは、ヴァンパイアとライカンの影の抗争が、我々人間にどう関わっているのかさっぱり描かれない点だ。世界が征服されるわけでもなし、人類が滅ぼされるわけでもないのなら、フリークス同士で勝手に殺しあっていればいいじゃん…と思ってしまう。人間の与り知らぬところで繰り広げられる壮大な戦いを描いて魅せたいのならば、何百年もの間織り成されてきた吸血鬼と狼男の絢爛豪華たる歴史のダイジェストなり何なりを見せるべきではなかっただろうか? 続編を作るらしいが、そういうシリーズものの第一作で最も力を入れなければならないポイント──世界観の構築に失敗しているのは致命的である。[DVD(字幕)] 4点(2005-09-19 20:32:36)(良:2票)
2. アマデウス
音楽の都ウィーンを舞台にオーストリア人たちが英語でしゃべる映画。そんなことはどうでもいい。豪華なセット、華麗なる衣装、圧倒的な音楽、非の打ちどころのないシナリオ、完成された演技、こまやかな演出…。直球勝負の正拳突きで、柱どころか建物まで打ち砕いてしまいました、みたいな作品。18世紀の欧州を描いたものとしては「バリー・リンドン」という傑作もあるが、あちらがいわば絵画のような静謐を保っているのに対し、こちらはあくまで映画として脈動し、観客を突き動かそうとする。画面をぼんやりと眺めているだけでも、この映画を作るために注がれた労力のほどが感じられる。「アマデウス」のような作品を、またこの目で見られるのはいつだろうかと考えると、ただ嘆息するしかない。 9点(2003-10-14 12:36:53)(良:1票)
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