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プロフィール
コメント数 1440
性別 男性
自己紹介 初めてこちらのサイトに投稿させていただいたのが2004年の1月。間もなく15年目の節目を迎える事に。
何かきっかけだったのかなあ・・・と思い返してみると、モンゴメリー・クリフト&エリザベス・テイラー主演「愛情の花咲く樹」(1957)が、なんで作品登録されてないんだ!って義憤(?)に駆られ投稿を始めたことを思い出しました。
レビュー数、今日現在1337本。自分が投稿した作品のレビュー読み返してみると結構気恥ずかしいことをつらつらと、とりとめもなく書いてるなあと反省しきり。
でも「冷たい熱帯魚」(2点)と「パッセンジャーズ」(6点)「3時10分、決断の時」(8点)なんか我ながら良くこんな文章書けたなと感心。
これからも宜しゅうお願いいたします。

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1.  暗黒街の顔役(1932) 《ネタバレ》 破滅型の主人公より、相方の優男ジョージ・ラフト氏の方が断然カッコいい!!彼がこの映画でコインを指先で投げる仕草が大いに受けて、当時のニッポン国の若者の間で大流行したとの事だが実物を観るに及んでさもありなんと思わせる。鑑賞後、自分も早速真似してはみましたが・・・なかなか難しいんだな、これが。キャストは皆適役適演だけど、妹役の女優だけが弱い。アバズレ風の濃ゆいメイクアップのせいかもしれないが、主人公が己の命を賭けても守り抜きたいと思わせる魅力が決定的に欠けている。後年の秀作群では、女性キャストの選択眼が非常に優れていたホークス監督なのに。[DVD(字幕)] 8点(2023-08-24 21:55:01)

2.  朝の波紋 《ネタバレ》 当時この映画、「高峰秀子フランスからの帰朝第一作(!)」と、大々的に銘打たれ公開されたらしいです。「東京のえくぼ」(6点)同様、彼女の長い長い映画出演歴の中でも、ひときわふっくらふくよかな、貴重なお姿を拝見することができます。彼女の自伝「わたしの渡世日記」によると、この半年間のフランス渡航前後っていうのは、周囲で色々なゴタゴタやら「波紋」があった時期だったにもかかわらず、そんな混乱した背景を一塵たりとも感じさせない、普段通りの魅力的な高峰秀子を観る事が出来、もう自分はそれだけで感無量。英会話を自由自在に操れる、キャリアウーマン的役どころっていうのも新鮮。映画自体は淡々とした運びで「煙突の見える場所」(8点)しかり、いかにも戦前からの松竹の名匠五所監督らしい作品です。自社の切れ者のイケメン同僚(岡田)とライバル会社のヌーボーとした営業マン(池部)との狭間で揺れ動くヒロインの心情も、意外にあっさりスッキリで、それほど恋愛に比重を置かずに描かれ好感を持ちました。ラスト近くになって、唐突に尼僧姿で登場してきた香川京子にはびっくり。[インターネット(邦画)] 7点(2021-05-05 09:03:09)

3.  哀愁の花びら 《ネタバレ》 女性向けの大甘メロドラマではありますが、ところどころヘンな魅力があってなかなか忘れられない映画。というのも、主要登場人物の行動が極端にデフォルメされて、安っぽい往年の大映ドラマ並みに波乱万丈な展開の人生行路だから。大芝居の連続で、演技力がイマイチな人が芝居を熱演するとこういう形になるという見本がこの映画では見られます。今だったら主要人物まとめて確実にラジー賞受賞間違いなし。特にパティ・デューク嬢のヤク中絶叫芝居は一見の価値あり。監督が手堅いマーク・ロブスンなだけに、もともとそういうキッチュな味を狙ってたかどうかは私には不明ですが。スーザン・ヘイワードはゲスト出演みたいな扱い。よりによって化粧室でパティ嬢にカツラを引きはがされる役どころなんてホント気の毒。もともとキャスティングされてたジュディ・ガーランドだったら、もっともっと凄まじいシーンになったかも。怖いもの見たさでそっちも見てみたかった。[地上波(吹替)] 6点(2021-02-08 22:27:21)

4.  あなたが寝てる間に・・・ 《ネタバレ》 ストーリー、演出、シナリオ、旬の役者と、素材全てがプラスの方向に噛み合って優れた化学反応を起こしたロマンチックコメディの秀作。それまでずっと、主役二番手あたりの、都合のいいヒロインの相手役に甘んじてたビル・プルマン氏が初めてヒロインを射止めるヒーロー役に昇格した記念すべき作品。サンドラの意思が強そうな男顔の魅力もここでは巧く引き出されていましたね。え~、でも、これもう25年前の作品なんだ・・・。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2020-01-18 22:45:51)

5.  青い戦慄 《ネタバレ》 ジュネス企画さんが出してるDVDは、大手の会社とは異なり、クラシック映画ファンが昔っから噂には聞いているけれど、実物をなかなか鑑賞する機会がない的な作品群を数多くリリースしてくださっているので非常に重宝しています。この映画に対する鑑賞前の興味の焦点は、かのレイモンド・チャンドラー氏が脚本に携わってるっていう点のみ。残念ながら期待を下回る出来。スリラーとしても、ハードボイルドとしても、ラヴサスペンスとしても全てが中途半端。演出も、ただのんべんだらりんと撮ってるだけで切れ味不足。見どころはブロンドヒロイン、ヴェロニカ・レイク嬢がシーンごとにとっかえひっかえ着替えて登場する、イーデス・ヘッド女史デザインによる凝った衣装の数々。「シェーン」以外で、アラン・ラッド氏を映画で観るのはこの作品が初めてだけど、端正なマスクはともかく、なで肩で線が細いヒトなんですよね~。んで、やっぱりハリウッド男優にしては極端に背が低い。この人が腕っぷしが強そうにはまず見えないし、かといって悪人連中にも大した魅力がないのがこの手のサスペンスとしては大幅なマイナス。往年のパラマウント調都会的タッチが幾分味わえるのが救いか。[DVD(字幕)] 6点(2018-10-09 22:55:48)

6.  暗殺者の家 ヒッチ先生自身いわくこの映画はまだ駆け出しのアマチュアがこしらえた映画、リメイクの「知りすぎていた男」は映画のプロフェッショナルがこしらえた作品、とのご発言。正にこの発言に尽きる。同じ筋のはずなのに、こちらは展開もまどろっこしく何となくガタピシしてる、リメイクのが遥かに演出にゆとりがあって、華やかなキャスト、色彩も功を奏して断然面白い。ヒッチコック研究の為ならば、リメイクをご覧になった後でこのオリジナルを観た方が良いかと思います。[DVD(字幕)] 5点(2018-09-03 21:59:57)

7.  秋立ちぬ 「杏っ子」と二本立て。こっちの方が断然面白かったです。当時の銀座の表通り裏通り、デパートの屋上、晴海あたりの当時の風景が克明に描かれていて、古い町並み好きな自分はそれだけで興味津々わくわく。あっという間の79分。ただ、残念ながら肝心の子役二人の使い方については正直イマイチ。『二十四の瞳』等、数々の作品で子役の使い方が抜群に巧かった木下恵介監督に1日の長あり、と思いました。後半、埋立地へ遊びに行くシーンとか、二人だけの芝居になるとちと場が持たない箇所が幾つか散見。ストーリー云々よりもこれは真夏から初秋への季節感、空気感を感じさせてくれる、ありそうでなかなかない作品だと思います。成瀬作品としての世評はあまり高くないのかもしれないけど、この作品自分は好きです。『池袋文芸坐成瀬巳喜男特集』にて鑑賞。[映画館(邦画)] 8点(2016-09-08 23:10:56)

8.  杏っ子 《ネタバレ》 口元にやたら野卑な雰囲気が漂う木村功さんって、誰かに似てる誰かに似てるって、ずっと思いながら観てました。鑑賞後、よく脇役でドラマに出てる相島一之さんに似てることが解り自己解決。それにしても、ホント暗い暗い映画でした。他の女優さんにない香川京子独特の持ち味である「まるで彼女の周囲2メートル四方に高原の風が吹いている」ような清冽な魅力が、この映画ではあまり発揮されていない。せっかく舞台も箱根仙石原高原あたり、絶好のロケーションのはずなのに。当時の社会事情から鑑みても、このヒロインに「離婚」という選択肢はなかったんでしょうか?ダンナに三行半を突き付けて、颯爽と最後は自立していくヒロイン像を香川さんで観たかった。このままズルズルと元の生活に戻っていくのではあまりに救いがない。演出もガッチリ力のこもった作品ではあるが、登場人物に共感が湧かないので高評価は出来かねる。香川さんの成瀬作品の単独主演ものってこの作品だけなのが残念。『驟雨』や『稲妻』、準主役か脇役で出た作品は良いんだけどな~。『池袋文芸坐成瀬巳喜男特集』にて鑑賞。[映画館(邦画)] 6点(2016-09-08 22:49:47)

9.  アメリカン・ハッスル 《ネタバレ》 前作「世界にひとつのプレイブック」でもそうだったけど、この監督さん、映画の中でタフな女性像を魅力的に、しかもパワフルに描くのが相当お好きみたいですね~。正直言うと自分、このオハナシそのものにはあまり興味をそそられませんでした。というか、巨額の金を使った騙しのテクニックが、観ててもなんだかあまり理解できんかっただけなんですが・・・(汗)騙し騙され映画の最大の醍醐味であるラストのカタルシスにもイマイチ欠けるような気がしたし。でもそれよりも何より、思いがけずセクシーにイメージチェンジして登場してきたヒロインのエイミー・アダムス、頭が空っぽなんだかピュアなんだかこれも一筋縄ではいかない性格の妻役、J・ローレンス、イメルダ夫人みたいな市長の奥さん、三人三様にくっきりとキャラクターが輪郭を伴って描かれていて、並み居る男優陣諸氏の影を総じて薄くしてしまっていたような感じ。特にC・ベールは体型まで変貌させて大奮闘したのに・・・。映画にはもちろん描かれてなかったけれど、心臓のクスリを常に手放せないC・ベール扮する主人公は、おそらくもう永くは生きられないんじゃないかな・・・って、何となく危惧感を覚え、一応はハッピーエンドの結末ではあったけれど、何故か鑑賞後、一抹のカナシサを感じてしまいました。御大デ・ニーロの特別出演的登場には、館内が一瞬どよめきました(笑)またまたオスカー主要部門にノミネートされていますが、作品賞にしてはちょっと弱いと思われるので、主演女優・助演女優賞部門受賞に期待![映画館(字幕)] 7点(2014-02-02 06:59:45)(良:2票)

10.  愛染かつら 総集編 よく比較される、戦後のメロドラマ「君の名は」での、ただただ流されっぱなしの受動的ヒロイン岸恵子より、実は戦前のこの「愛染かつら」のヒロイン田中絹代の方が、ずっと自立心旺盛な能動的女性像を先取りしていたことにまずびっくりしました。自己主張をしている割に、あまり生意気そうな感じに見えないのは、田中絹代という女優さんが、あまりに小柄で頼りない風情ゆえ、観客に「守ってあげたい」願望をそそられていたせいかと思われる。[インターネット(字幕)] 6点(2013-12-14 23:47:51)

11.  あにいもうと(1953) 《ネタバレ》 東宝作品のイメージが非常に強い成瀬監督が大映で撮った2作品のうちのひとつ。傑作「稲妻」には及ばないまでも、この作品もなかなかの秀作だと思います。平成の、今年のこの猛暑の中、この時期に鑑賞するのにぴったりの映画でした。昭和20年代のニッポンの真夏の風景が、丁寧に丁寧に描かれています。「あにいもうと」というよりも「あねいもうと」というタイトルでも良かったんじゃないかと思うくらいに、家族の中での唯一のしっかり者、傍観者でもある、次女久我美子の微妙な感情の揺れ動きが、最も巧みに点出されていました。これは「稲妻」だと高峰秀子のポジションの役ですね。私の中ではインテリやくざのイメージが強かった森雅之という役者さんが、こういう荒っぽいホワイトカラー的な役どころで観るのはなんだか凄く新鮮でした。が、でもやっぱりミスキャストかな(笑)京マチ子は適役。浦辺粂子も言わずもがなの好演。かき氷、ラムネ、子供たちの川遊び、歓声、うちわ、よく冷えたスイカ、手ぬぐいで拭う流れる汗、日傘・・・ひとつひとつの夏の小道具が映画にアクセントを与えています。鑑賞しながらこの時代は「熱中症」なんて言葉はなかったんだなあとしみじみと。[DVD(邦画)] 8点(2013-08-26 21:28:46)(良:2票)

12.  愛、アムール 《ネタバレ》 うぅぅぅぅぅ~ん・・・・、初めっからおしまいまで、めっちゃシンドイ映画だったなあ・・・、これ。老夫婦の愛の究極の選択は?っていう予告や、チラシ通りの内容の作品でした。逆に多分こーなるだろうなーって予想していた内容から、一歩も踏み出さない展開にこちらが驚いてしまったくらい。実は、今若干の距離で離れて暮らしている自分の両親が、この作品の老夫婦の状況設定と非常に酷似しています。だからか余計やりきれなかった。若い頃からさぞかしこのご夫婦、仲睦まじかったんだろうなあっていう雰囲気が、会話や相手に対する態度の端々からよく伝わってきました。でも、あまりにプライドが高すぎたんじゃないのかな?って思っちゃったんですよね、このお二人。だって劇中で観る限りでは、心を許した友人とか一人もいなかったようだし。ずっとずっと二人だけの世界の中で暮らしてきたんだろうなあ・・・。よくコマーシャルで、「介護は一人で抱えこまないで!」って言ってるのをよく見るけど、実際その通りだと思います。地域のデイケアサービスセンターなんかを上手く利用したら、入院はさせないって約束だったかもしれないけど、この二人にとっても、また別の解決方があったのでは?財産はありそうな感じだったし。フランスって国は、実はそういう保障があまり充実してないんでしょうか?奥さん役のエマ二エル・リヴァだけが本年度の演技賞等を賑わしたけど、僕はひたすら辛抱役の旦那さん、ジャン=ルイ・トランティニャンの方がより強く印象に残りました。この監督、ワンカットの最後の「留め」がやたら長いですね。カンヌ映画祭パルム・ドール受賞作って、なんでか自分とは相性がそれほどよろしくない(笑)結論、歳を取ったら潔くいらんプライドは捨てましょう![映画館(字幕)] 5点(2013-03-17 23:23:34)(良:1票)

13.  アウトロー(2012) 《ネタバレ》 チラシなんかで「トム・クルーズ新シリーズ誕生!!」などと盛んに喧伝されていますが、パラマウント社&トムクル氏は、ホンキでこの続編を企画しているんでしょうか?シリーズ化を考えている割には、キャラクターの肉付けが浅すぎやしませんか?呼び物になるような、あっと驚く記憶に残るシーンもないし全体的に地味。シリーズ化するには弱いと思う。かつて「M:I」シリーズ第一作を観た時には、本編終了後クレジットタイトルと共にあの音楽が流れてきたら、うわっ、これ続編が出来たら絶対観てえ!!って思わせてくれたものですがねえ・・・。いや、これ単体で観る分にはそれほど悪い出来ってわけじゃないんですよ。けど、どっかで観たようなシーンばかりだったんだよなあ・・・。冒頭で人がバタバタと無差別に殺される→トムクル氏登場→新味のないカーチェイス→警察内部に内通者がいて(←これも既視感ありまくり)→無防備なヒロインが囚われの身となり→我らがトムクル氏が救出へ!つう筋書きですが、小林旭の渡り鳥シリーズや流れ者シリーズでも観てたんでしょうか?この脚本家さんは(笑)そう思ったら、助っ人のR・デュバルが宍戸錠みたいに見えてきたのが不思議。ちょっと前まで、ベトナム戦争のトラウマを抱えた人物が映画に良く出てきたものだけれど、今やイラン戦争の後遺症っていう設定の人物になったんだなあと感無量。それにしてもトムクル氏は息が長いスターですね。考えたら自分がまだ中坊になりたての頃、超満員の映画館で端役デビュー作「エンドレス・ラブ」を観てから、早30年以上の月日が経つんだよなあ・・・。それほど好きな役者というわけではないけど、いまだに生真面目にアクションシーンに取り組んでいる彼を観てると、頑張れトムクル!俺もまだまだへこたれちゃいかんなあと思いましたね。うやむやなうちに一番の黒幕が倒されたのが不満だったのと、鼻孔ヒクヒクヒロインにもう少し魅力があってほしかった。[映画館(字幕)] 6点(2013-02-05 23:13:11)(良:1票)

14.  Undo “アンドゥー” 《ネタバレ》 自他ともに認めるVIVA!変態な自分ですら、これは理解出来ない世界。壊滅的につまんなかった~って印象しか残らなかったです。あ、ちなみに変態度数では同じくらいの、江戸川乱歩原作、増村保造監督作「盲獣」には高得点8点付けてるワタクシですが・・・(汗)こういった、オサレ映像美的変態世界がそもそも苦手なのかもしれません。変態道究めるならとことんやって下さい。[ビデオ(邦画)] 2点(2012-12-16 11:07:21)

15.  アーティスト 《ネタバレ》 クライマックスで延々ずっと流れ続けてた曲、あれ~、これって何かの映画で聴いた事があるぞって暫く考えてたんですよ。何だっけか・・・えーと・・・あ、そうだー!!ヒッチコックの「めまい」で使われてた曲だっ!と、映画館の暗闇の中、思わず膝を打ちほくそ笑む。数あるヒッチコック作品の中でもコアなファンが多いと聞く「めまい」ですが、確かサスペンスよりもラブストーリーとしての評価が高かったはず。ここに至ってようやくこの作品が映画への「愛」、男と女の「愛」を、サイレントというやや変則的な形を取りながらもオーソドックスに謳い上げる、王道な「ボーイ・ミーツ・ガール映画」である事に、ハタと自分は気が付きました。今年の賞レースを賑わせた作品は、近年になくどれもハイレベルだと思うんですが、アカデミー会員が、内容的には至ってシンプルでわかりやすいこの作品に、こぞって投票した理由はなんなんでしょう?奇しくも日本では、同日にあれほど稼いでまだ稼ぎ足りないのかと、つい鼻白んでしまう「タイタニック3D版」が公開されましたが、昨今の安易なリメイクばやり、ネタ切れ、特殊効果への依存しすぎを猛省し、もう一度「原点回帰」に立ち返ってみないかっていう強い想いが、このフランス映画を最優秀作品賞に選んだハリウッド映画界にはあるじゃないかなーとも思うんですが、どうなんでしょうねえ・・・。私はそうであって欲しいと願っております。「雨に唄えば」や、ジュディ・ガーランドの「スタア誕生」なんかを予習で観ておけば、これはさらに楽しめる映画だと思います。主役のモノクロ画面映えする申し分のない粋な伊達男っぷり、ヒロインの一見バランスが悪いヘンテコファニーフェイス、でもチャーミングな表情が素敵でしたね。このお二人の見事なコンビネーション、後味が極めて良い事、忘れてはいけないもう一人(一匹ですか?)の主役、ワンコの驚くべき好演に一点加算。淀川長治さんや双葉十三郎さんがもしまだ生きてらしたら、この作品をどんな風に面白く語って下さったのかなあ・・・。[映画館(字幕)] 8点(2012-04-09 00:05:42)(良:2票)

16.  あゝ野麦峠 骨太な力作。「青春の門」の織江役と並んで、若き日の大竹しのぶの、いかにも純朴無垢な一面が、一番自然に引き出されている映画だと思います。ここに出てくる男どもは、しのぶ兄チイチイ氏以外、み~んなエゴイストで嫌なヤツばっかりで同じ男ながらアタマに来ますね。この頃活躍していた若手女優さんたちって、皆さん一様に体型系に女工の格好が似合いますね~。今、この映画をリメイクしても、おそらく何の説得力がないだろうって思われるのは、ニッポン女性の体型がここ30年で飛躍的に成長を遂げたせいかと。地井さんのご回復を心からお祈りしています![地上波(邦画)] 7点(2012-03-14 13:05:56)(良:1票)

17.  赤い影 《ネタバレ》 「旅情」の真夏の喧騒で賑わうベニスとはまた別の表情の、オフシーズンの街の様子が丹念に描かれています。D・サザーランドの髪型含め、出てくる人物、誰も彼もどこかいびつで異形な表情をしていますね。「異形」フェチには堪らない映画でしょう。逆に心を病んだJ・クリスティだけが一番まともに見える。ロジックではなく、雰囲気重視で見せるミステリーなので、つじつまが合わないとかどうのこうの言うつもりはないけれど、単に「それほど面白く」なかったのでこの点数に留めておきます。それにしてもエロシーンがかなりねちっこかったなあ・・・。 [DVD(字幕)] 5点(2011-06-11 20:44:51)《改行有》

18.  アダム氏とマダム 《ネタバレ》 ヘプバーン&トレイシーコンビの、息の合った掛け合い夫婦漫才みたいなやり取りが楽しめる、ごくごく標準的なコメディー。検察側が夫で弁護側が妻、たまたま同じ事件を裁判所で審議するという面白いシチュエーション。だた内容自体は、その設定から想像出来るそれ以上でもそれ以下でもない。役者の魅力を引き出すのが上手いG・キューカー監督ですが、同時期の「ボーン・イエスタデイ」といいこの作品といい、この時代ならではのおっとりした展開を敢えて狙ったような演出なんですよね。今のめまぐるしくハチャメチャに展開する、コメディに慣れてしまった目には、少々かったるく感じるかも。まあそこは好みの分かれるところだと思います。[DVD(字幕)] 6点(2011-02-13 10:56:32)

19.  青い山脈(1963) 当時盛んに映画化された、一連の石坂文学のヒロインには、顔パンパンで演技もセリフも一本調子の吉永小百合よか、芦川いづみの方が絶対似合ってたと思います!(←キッパリ断言!)「乳母車」「あいつと私」「陽のあたる坂道」「あじさいの歌」・・・彼女が画面に現れるだけで、映画にどれだけ石坂文学独特の、たおやかで優しい雰囲気が流れたことか・・・。実際この映画も本当は寺沢新子役で、「若い人」の江波恵子役も芦川いづみ主演で観たかったなあ・・・というのが自分の本音。旧作では原節子が演じた、この島崎先生役も魅力充分でいいんです!いいんだけどねぇ・・・。[ビデオ(邦画)] 6点(2010-08-14 11:57:13)(良:2票)

20.  アフター・ザ・レイン 《ネタバレ》 特に「マディソン郡の橋」以降については、「あのメリル・ストリープが出演している」というだけで、作品そのものの価値も上がるとでも言ったらいいか、彼女の作品選択眼について、自分はかなりの信頼を置いています。「大いなる陰謀」(5点)も、内容自体は不満だったけど、監督の意図するところはよくわかりましたから。さてさて、彼女出演の近作では珍しく日本未公開だったこの作品・・・。主演ではなく助演とはいえ、なんだか僕にはさっぱり理解できない内容でした。大きな志を持ってアメリカに来た中国人留学生と、担当教授との確執がメインストーリー。彼ら留学生をサポートする、ヨガに凝ってる(笑)裕福な有閑夫人がメリルの役どころなんだけど・・・。これがなんだかよくわからないキャラクター。そもそも文系人間の自分には、天文用語ひとつとってみても会話自体がチンプンカンプンでさっぱりよくわからない。「へっ?!この程度の理論でノーベル賞が取れるの?」みたいな印象。う~ん、実話の映画化とはいえ、後味がメチャクチャ悪いラストまで観ても、これはメリルじゃなければいけない役柄じゃないような気がしました。[DVD(字幕)] 4点(2010-04-08 10:38:50)

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