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プロフィール
コメント数 1732
性別 男性
自己紹介 投稿にあたっては
①製作者の映画愛を信じて基本的に0点は付けていません。
②レビュー作品の「あらすじ」は率先して書いています。
※2024.2.28ニックネーム変更「ぽこた(ぺいぺい)」→「タコ太(ぺいぺい)」

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1.  あるいは、ユートピア 《ネタバレ》 謎の生物って巨大なダイオウグソクムシなのかしら?劇中の台詞にあるけど、ナウシカのオームじゃないみたいな気が。主人公の遊び相手が巨大化したとか?ある意味、終盤で告白してることは本当なのかも知れませんね。「自分が連れて来た」みたいな告白。 とするとこれは主人公の妄想の世界とも受け取れます。現実だとすれば怪獣モノかファンタジーか。妄想だとすれば、現実に苦悩する一人の若者の現実逃避の妄想劇とか。 いずれにしてもソリッドシチュエーションサスペンスとして楽しめる作品ですね。舞台劇的な密室劇。コメディ要素は必要なんでしょうか?その分、尺が長過ぎになっている感がしないでもありません。 テーマは人の生き様?命?ラストの最後の晩餐に突入して来た自衛隊(米軍との合同チーム?)は、必ずしも救済ではなかったようですね。結局誰も真の平穏を得られなかった。命さえも失ってしまう者さえいた。そこに残ったのは絶望だけだったのでしょうか? やっぱり妄想劇ではないように思えて来ました。[インターネット(邦画)] 6点(2025-06-03 09:44:14)《改行有》

2.  愛に乱暴 《ネタバレ》 原作未読です。 主人公の桃子は、どう考えてもとんでもないストレスに晒されて生活しているに違いないのに、整理整頓清潔な暮らしに励み、義母に心から優しく接し、ゴミ捨て場が汚れていれば率先して清掃し、手作り石鹸教室では懇切丁寧に指導する。嫌な顔ひとつせず疲れた顔を見せることもなく、彼女の暮らしぶりは主婦として妻として模範的としか言いようのないもの。それなのに報われない。何故? 報われないどころか、可愛がっている飼い猫は姿を消す、ゴミ捨て場では不審火、手作り石鹸教室で提案した新企画は無視、更には夫の不倫等々、日々の小さなストレスが蓄積しているところに大きなストレスの波が覆い被さる。そりゃ錯乱してしまうでしょう。 ところが、桃子のストレスが怒りに転じてピークに達したところで明らかになる過去。え?そうだったの?他人のこと言えないじゃん!という新事実。放った矢が巡り巡って自分に当たってしまった構図。ハッピーエンド?エンドロールの背景に鳴る靴音は新たな船出?違うんだろうなぁ…。 主演の江口のりこさんが素晴らしいです。甲斐甲斐しい妻のパートでは可愛らしく、怒りに震えるパートでは底知れぬ恐ろし気な迫力。難しい役どころを見事に演じ切ってますね。次の主演作が楽しみです。 タイトルの「愛に乱暴」って、シンプルに主人公の生き様なのでしょうか?日々の暮らしは丁寧に。でも、愛については乱暴に。日々の暮らしには冷静に対処(夫も認めている)出来ているけれど、こと愛に関しては激情的になってしまう。そんな彼女のキャラクター?夫については「乱暴」じゃなくて「乱雑」な気がします。 ちなみに、本作は神奈川県綾瀬市のフィルムコミッションを活用。個人的に馴染みのある土地故、ご当地映画的楽しみも出来て一粒で二度美味しかったです。なので、そこに+1![インターネット(邦画)] 7点(2025-05-29 21:51:06)《改行有》

3.  iHostage 《ネタバレ》 シンプルかつストレート、実話ですから、と言われてしまえばそこまでですが、犯人は逃走する客たちを何故おとなしく見送っていたのか?人質になった男性客は何故逃げなかったのか?等々の疑問が浮かびます。犯人が死んでしまった以上、最早事件の背景も動機も何も推測するしか出来ず、作品中では推測さえしません。正直なところ、あまり微に入り細に入りではなくて中身がそれ程ない作品、言い方を変えれば解説も分析もない表面だけ追ったドキュメンタリーみたいな作品に思えてしまいました。 実話ベースということもあって、現実味のある緊迫感はあります。何だか分からないけど大変なことになっているみたいな。作り手には申し訳ないのですが、言ってしまえばそれだけ、といった印象でした。 作品のテーマは何なのか?作り手の狙いは、訴えたかったのは何なのか?緊張感があってスピーディな展開が魅力的なだけに、人質と犯人それぞれの心理描写とか、肝心な部分が少しばかりボンヤリし過ぎているのかなという残念な作品でした。[インターネット(字幕)] 4点(2025-04-29 13:18:02)《改行有》

4.  アビゲイル 《ネタバレ》 吸血鬼映画と言うと年代的には長いこと「吸血鬼=ドラキュラ=クリストファー・リー」でした。その後、明確に転換点がある訳ではありませんが徐々に吸血鬼映画はヴァンパイア映画に遷移していき(あくまでも個人的なイメージです)、2000年代に入って「トワイライト」等に代表されるファッショナブルなラブストーリーへと変わって行った、みたいな(あくまでも個人的な)印象を持ってます。 そんな訳で、本作は予告編やら公式のあらすじで吸血鬼映画と言うよりバイオレンスホラーを予感して鑑賞しました。シチュエーションとしては少し前に観た航空機内を舞台にしたアレと殆ど同じですね。閉鎖空間に悪党が籠ってみたらまさかの難敵登場!みたいな。悪党が食い殺されていく快感的面白さは同様にあるのではないかと。 が、これをもってヴァンパイア映画としての面白さを満喫できるかと言うと何だか違和感が無きにしも非ず。何よりも美しくないです。流血頼み過ぎる。死に様に至っては爆発ですし。ハッキリ言ってキタナイ!流血の中にも美しさは意識して欲しかったところです。 なので、↑でも言いましたが、鑑賞前からイメージしていたバイオレンスホラー作品でした。そして、そう観る限りは十分とは言えないまでも楽しめました。十分じゃないというのは、例えば、何で犯行グループをわざわざこんな面倒なプロセス踏まないでも力ずくで餌食を集めりゃいいんじゃね?みたいに思えてしまう。手下をコントロール出来てないのも謎。要は、ビジュアル面とかキャスティング面での完成度に対して薄いなーと思えてしまうのです。 続編あり?TVシリーズのパイロット版?のようなエンディングですね。流れ的には、ヒロイン@誘拐犯が生き残ったのは普通にアビゲイルの感謝の念じゃないような。 などと様々考えて、高評価はどうかなぁと思える微妙な作品でした。[インターネット(字幕)] 5点(2025-04-22 10:27:37)(良:1票) 《改行有》

5.  ある夜 《ネタバレ》 妻に先立たれた初老の男。息子は心配だから一緒に住もうと言ってくれるが、妻との暮らしを守り続けるかのようにそれを拒む。なんだかありがちな設定ではあるものの、自分の年齢や今の暮らしぶりを考えると矢鱈現実味のある話とも思えます。 ある夜、彼の部屋に現れた不思議な影。霊的なものとも思えず、さりとて幻影とも思えない影。男はその動きに惹き付けられるうちに、それが恋人時代からの夫婦の暮らしを再生していることに気付く。彼の心を覆っていたもの、捉えていたものがスッと晴れて行く。 このファンタジー感のある演出が良いですね。シンプルにシルエットのみで表現することで夫婦の暮らしぶりが深みを増しているように思えます。 結果、男は新たな気持ちで現状に向き合い、息子一家との暮らしに一歩踏み出す。わずか10分余りの尺の中に込められた物語。ごくごくシンプルな物語ながら観終えて何か温かさの残る1本でした。[インターネット(邦画)] 7点(2025-04-07 12:03:39)《改行有》

6.  アメリカン・フィクション 《ネタバレ》 人種差別をテーマに社会の在り方や生きて行くことの苦しみが描かれた作品ではあるものの、決して貧困層の生活苦を前面に押し出している訳ではなく、寧ろ主人公はインテリ層で小説家兼教員、家族には複数の医者がいて昔から住み込みのメイドを雇用しているという中流以上の所得層。それでもそれぞれの人生は順調ではなく、離婚や死別が続いていたりゲイであることで生きにくかったりアルツハイマーが急速に進行したりと、少なからず問題山積。このある意味チグハグとも思えてしまう雰囲気が全編通して続きます。 そういったシチュエーションを踏まえた上で、直接的な差別的な発言であったりオブラートに包まれて当たり前の日常のように存在する差別であったり、ある時は白人から黒人に向けて、ある時は黒人から白人に向けて、またある時には黒人から黒人に向けてと、向きや温度を変えながら言葉も表現も巧みに織り込みコメディとして仕上げた脚本と演出は見事だと思います。 英語や米国内の空気への理解が不十分な自分故、理解度は相当低いとは自覚していますが、それでも、決して強烈ではないもののローブローの如くジワジワと効いて来る社会問題へのアプローチには感銘するものがありました。 答えを明らかにせずコメディタッチで締め括るラストは好みです。全編通じて最も直接的に辛辣な演出ですね。タイトルが意味するところが垣間見えるエンディングでした。[インターネット(字幕)] 8点(2025-02-25 10:46:07)《改行有》

7.  アヌジャ 《ネタバレ》 彼の国の実情は詳しく知りませんが、おそらくはこれが全てではないにせよ同様の実態がある程度恒常的にあるのでしょう。恰もドキュメンタリーの如く物語は進みます。主演の少女は実際に支援団体の援助を受けているということで、自然な演技は「素」なのではないかと思えます。 ラスト。アヌジャはどちらを選ぶのでしょう?姉の幸せ?それとも姉が心から願う自分の幸せ?幼い彼女の選択がどちらなのか、或いはどちらにすべきかは俄かには分りかねます。彼女の表情からは決心は読み取れませんでした。それは演技出来ていないからではなくて、読み取れない演技なのだと思います。 観ている者に問いかけて来るような眼差し。エンドロールの背景で本作を観る現地の子どもたちの姿が映し出されますが、それこそが本作製作の意図のようですね。一緒に考えて欲しい。そして自分たちなりの結論を得て欲しい。そういう意味では教育映画的に思えました。 静かな展開の中に、貧困に苦しむ子どもたちの将来に向けた力強いメッセージを感じました。[インターネット(字幕)] 7点(2025-02-20 23:18:24)《改行有》

8.  アッシャー家の惨劇 《ネタバレ》 あまりに有名な原作。けれども相当大昔に読んで以来多分ご無沙汰していたと思います。ストーリー初見のように鑑賞しました。(忘れてしまったということですね…) 概ね原作に忠実に映画化されているようですので、大御所による原作の否定に繋がるような言い方はしたくないのですが、短編小説だけに少々無理があるようにも思えてしまうところ。呪われた家系と言うより呪われた家ということですが、イギリスから悪霊ごと移築してしまったようで、アッシャー家はアメリカ移築後に住み始めたのでしょう。ご先祖さんたちは必ずしも短命ではなかったようですが、肖像画の数から考えるにそう長く血筋が引き継がれて来たとも思えないです。 まぁそんなことを言っても意味がないのは承知です。あくまでもこれは怪談話。おどろおどろしい雰囲気、謎めいた屋敷とその住人、呪われた兄妹。そこに飛び込んだ熱血漢。その雰囲気を楽しめれば良いのでしょう。製作年代を考えれば、そういう意味では完成度の高い作品と言えると思います。子どもの頃、多分テレビで見れたと思います。その頃これを見ていたら(見たかも)、きっと怖くて泣きそうになったことでしょう。当時モノとしての恐さ加減はかなり高めかと。 そんな訳で、あくまでも製作年代を考慮した上での6点献上です。ただし、もう少し短い尺でも良かったかも。短編の原作を引っ張り過ぎた感がありました。[インターネット(字幕)] 6点(2025-02-12 18:23:50)《改行有》

9.  アリス・スウィート・アリス 《ネタバレ》 タイトルは承知していたものの未見だった作品。アマプラ見放題の期限が24時間を切り慌てて鑑賞しました。 が、慌てて観るまでもなかったかも。公開当時としてはそこそこ衝撃的な展開と演出だったかとは思うものの、最近のスリラーやらサスペンスと比べてしまうと特に目立った意外性とかなくて、個人的には真犯人は結構早い段階でプンプンとしていた感じです。 思うに、聖体拝領のタイミングで愛娘を亡くし、心の傷を癒すべく教会に全てを捧げて来た女性が、いつの間にやら神父に対して一信徒以上の感情を抱いてしまい、神父が矢鱈良くしてあげる母子世帯に憎悪の炎を滾らせた挙句、まずは可愛い次女を愛娘と同じ目に遭わせ、憎々しい長女を犯人扱いさせ、ヒステリックで気に入らない伯母を血祭りにした上で、真相に迫りそうな父親を亡き者に。恐らくは次は母親がターゲットだったのでしょうけれど、最早これまで、バレちゃったわねとばかりに憧れの神父を手にかけた。そして全てを了解した長女は、殺人鬼セットを手に入れてこれからどうしていくかを心に決める。そんな物語かと。 見応えがないとまでは言いません。黄色いレインコート、不気味なマスク、刃物によるスラッシャー描写等々、当時モノとしての衝撃度は高いものがあると思います。教会を冒涜しているような思い切った過激気味の演出も当時は話題になったようですね。妙なサブキャラやその他大勢の描き方とかも面白い。思いの外、集中して鑑賞出来ました。が、とは言え観るなら当時観ておけば良かったと言う感じは否めず、ブルック・シールズのこれでもかと言わんばかりの可愛さに+1して7点献上です。[インターネット(字幕)] 7点(2025-01-30 16:22:41)(良:1票) 《改行有》

10.  雨の日は会えない、晴れた日は君を想う 《ネタバレ》 見始めは殆ど感情移入出来ず。少々社会性に難ありのお金持ちエリートが、妻の突然の死を契機に自暴自棄になり恰もおもちゃ屋の床にひっくり返って泣きじゃくる駄々っ子の如く振舞う。しかし、経済的基盤が揺るぐこともなく、周囲の優しさに甘えて落ち着いて行く。みたいに受け止めてしまいました。 でも、何が違うんじゃないか?見落としてるんじゃないか?と思い翌日二度目の鑑賞。あぁ違う。もっと深いや。短絡的に観てしまったことを恥じつつじっくり鑑賞し直しました。 観れば観る程に身につまされる物語。否、勿論自分自身の人生とは全然違いますが、周囲との関わりの中で自らが被り続けている仮面、見て見ぬふりをしてしまう他人からの思いやり、隠しがちな本音等々、少なからず当てはまってしまう。 そのものズバリではないにせよ、作品が観客に語りかける言葉の数々は相当に鋭いと思います。そのものズバリではないことが寧ろ鋭さを帯びると言うか。 優れた脚本と演出、そして主な出演者が見事に役を演じ切っていること。特にジェイクさんとナオミさんは素晴らしいの一語に尽きます。 ただ、意図が解ってもなお、否、解ったからこそ尚更に、デイヴィスの破壊行為には観ていて息が詰まるものがありました。それが自分的には減点効果。それでも高評価せざるを得ない作品でした。[インターネット(字幕)] 8点(2025-01-08 22:20:30)(良:1票) 《改行有》

11.  A Farewell for Lilí(原題) 《ネタバレ》 一見すると本邦の怪談話にありそうな物語。主人公が電気技師という設定を変えれば、故人が亡くなってすぐさま亡霊として現れるというお話はありそうなものです。 ただこの亡霊、決して恨みがある訳でも復讐心がある訳でもないようです。そもそも彼女は電気技師に壊れたラジオを直して欲しかっただけですし、電気技師が未払いで電気を止めることにも一定の理解を示していたとさえ思えます。火災を恐れ自宅を守りたくて消火しようとし、結果脚立から落ちて打ちどころが悪く死んでしまった訳ですし。 電気技師は救命に向けて努力していましたし救急車も呼ぼうとしていた。死亡を判断した後も常識的な行動を取ろうとしていたように思えます。 なのに亡霊の導きによって老女の亡骸を埋葬するという行為を選択する。ここのところがよく分かりませんでした。確かに老女はラジオが唯一の楽しみだったしそれが壊れて絶望感に包まれていたようです。かといって死期を覚悟していたとまでは思えず、何故亡霊となって埋葬に導いたのか? お国柄?文化や発想の相違?興味深く鑑賞出来た作品ではありますが、テーマが見えづらいというか個人的には理解に苦しんでしまったので控えめの評価と致します。[インターネット(字幕)] 5点(2024-12-23 10:23:06)《改行有》

12.  愛してるって言っておくね 《ネタバレ》 わずか12分の作品なのに何と濃いことか。深いことか。短い尺の中での構成が見事ですね。 夫婦の溝が埋められたかのようなカットの後に現実の悲劇を重ねて行き改めて悲しみと向き合い一歩前進する二人を描き直す。このループ感と言うか時系列の配列によって、よりいっそうの感涙へと誘われました。 大人であれ子どもであれ、元気にいつも通りに出掛けて行った愛する人が帰らない。お別れを言うこともないままに。考えるだけでも残酷です。その感情を柔らかく包み込むように描いた佳作。感動しました。[インターネット(字幕)] 9点(2024-12-16 23:48:42)《改行有》

13.  アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング 《ネタバレ》 ヒロインが頭を打ったら鏡の中の自分が別人の如き超イケてる女の子に変ってた。って言ってしまうと何だか既視感のあるありがちな設定に感じてしまうのですが、本作の面白いところは一切そこに通じる映像が登場しないところですね。ヒロインに見えているヒロイン自身が登場しない。 あくまでもヒロインの主観の世界。VRですか?って言うぐらいにヒロインの脳内に限定されたイメージ。傍から見たら何一つ変わっていないのに激変を自覚するヒロイン。そりゃ友人・同僚を始めとして周囲は動揺しますよね。動揺しないのは今までの彼女を知らない人ばかり。CEO、そして彼氏などなど。ところがその人たちは(全員じゃないけど)レニーを高く評価する。彼女の本質を評価?そこが本作のポイントに思えました。 新しい?彼女(外見の変化によって超ポジティブ)を高く評価する人々、今までの彼女(外見に自信がなくて超ネガティブ)を知り尽くしていて愛おしく思う人々。どちらの人々もそれぞれに彼女を認め、受け入れています。問題はレニー自身ですよね。ビフォアもアフターも彼女の本質は同じなのに、当の本人はそれに気付かず容姿・外見と言うフィルター越しにしか自分を見つめられない。 結局、妄想の世界から戻ったことで再び彼女は自らの本質を封印してしまうのですが、最後の最後に目から鱗で真実に気付く。そしてハッピーエンドな訳ですが、肝心要のその部分がイマイチしっくり来ませんでした。プレゼンのスクリーンに映し出されたビフォア&アフター。自ら発した言葉で観衆を惹き付けるだけではなく自らの変革にも成功する?う~ん、あんなにも拗れた性格があの程度のきっかけで変わるかなぁ? 思えば最初っから最後まで殆ど感情移入出来なかったキャラ。だから素直にハッピーエンドを受け入れられない私なのかも知れませんが、なんだか不完全燃焼でした。CEOとか彼氏とか親友たちとか同僚とか、他の登場人物はそれぞれにキャラが立ってて面白かったんだけどな~。ちょっと残念感が残って6点献上に留めます。[インターネット(字幕)] 6点(2024-12-03 16:52:09)《改行有》

14.  アニマル大戦争 《ネタバレ》 極地でのオゾン層の破壊が問題となって久しいところですが、学術的な研究によってそのことが知られ始めた頃の作品ですね。まだまだ世間一般では詳細が理解されていなかった頃の作品とも言え、そのあたりの説明は(何故動物に異変が起きるのかとか事態の収束化に至った原因も含め)かなり大雑把。緻密さを求めるSFファンの方には大いに物足りないかも知れません。てか全然物足りないです。 ただ、新たな環境危機に視点を当てて描かれた世界観は50年近く経過した現在においても題材としての古さは全くなく、今だからこそより深刻に現実問題として存在しています。先見の明とまでは言わないまでも、当時もののアイディアとしては秀逸かなと思うところです。 ハイカー一行の混乱は社会の混乱の縮図。ここで語られる混乱はあらゆる事象においても生じつつある訳で、近年になってSDG'sの旗印の下で積極的な危機への対応を進めようとしつつあるところですが、今もって世界規模では歩調が揃わないというのが現実ですね。 本作のラストはあまりにあっけなく大した説明もない結構楽観的なものですが、果たして製作当時に鑑賞した人々にはどう映ったのでしょうか?そんなことを考えつつ、裸の銃を持つ前の若き日のレスリーさんに敬意を表して+1点の6点献上です。 ちなみに、邦題はあまりにトンデモ映画を予感させるミスリード的なものですが、当時はこの手のテイストのタイトルって多めでしたね。原題の方がカッコいいのですが、時代的に止む無しと言ったところでしょうか?[インターネット(字幕)] 6点(2024-11-15 10:14:57)《改行有》

15.  アイミタガイ 原作未読で試写会にて鑑賞しました。封切り前なのでネタバレなしで感想のみ書かせていただきます。 キャスティングの妙ですね。ヒロインを始めとして、一人ひとりの出演者がそれぞれの役の機微を丁寧に演じ上げていることによって、作品中に描かれている以上に物語の背景が浮かび上がって来る感じ。 公式サイトのあらすじにもありますように、ヒロインを軸として人と人との繋がりが描かれていく物語ですが、全ての出演者がヒロイン同様に軸となっていく構成で、それぞれに感情移入出来る感涙の物語でした。[試写会(邦画)] 8点(2024-10-09 16:08:26)《改行有》

16.  AWAKE アウェイク(2021) 《ネタバレ》 人間本当に一睡もしないと3日ももたないのか~。脳が腫れてしまうのか~。それにしても辛そう。 このお母さん、元軍人だけあって強靭な肉体と強靭な精神で突然の難局に適切かつ迅速に対処…出来ないんだ~。最強ヒロインって訳じゃないんだな。まぁ、実際にこんなことが突然起きたら誰だってパニくるだろうし、混乱の極みから判断もミスるだろうな~。しかも眠れてないし。 などと、冒頭から我ながら意外にも作品世界に入り込んでしまいました。 電力喪失と睡眠不能の原因については、ほぼ触れずに物語は進んでいきます。そのあたりの潔さは好感。家族の物語としてのテーマを殆ど掘り下げないところにも好感。短めの尺で一気に展開していくためには重要と思われるところさえも削ぎ落したのは正解に思えました。 (この後は超ネタバレ) 強いて言うならば、未来への希望に繋がるだろうとは思えるものの、娘の睡眠能力維持は仮死状態からの蘇生と判明し?(推測し?)瀕死の母親を水に沈める兄妹って、仮令確信があったってそんなん出来る?一般人の青年と少女が?てか、人類を救う手段がそれ?みたいな感がして、強力な力技で締めたのは、そもそもの異常事態の原因を曖昧にしたから無理無理纏めちゃったのでは?と思えてしまいました。 とは言え、奇抜な設定とスリリングな展開は見応えあり。迷いつつ7点に近い6点献上です。[インターネット(字幕)] 6点(2024-10-01 17:23:23)《改行有》

17.  アウェイク(2007) 《ネタバレ》 遅れ馳せながら、デビュー当時は良く知らなかったもののTVドラマ「ダーク・エンジェル」以来ドハマりしているジェシカさん目当てで鑑賞。 子離れ出来ない強烈な母親、母に面と向かってものを言えない息子、可愛さ健気さ&妖艶さまで兼ね備えた婚約者、自ら名医を標榜する権威主義的医師等々、登場人物のキャラがものの見事にミスリード大会。それを若干短めの尺で「術中覚醒」という強力な演出を絡めて描くのだから、エンタメ系ミステリーサスペンスとしては一級品だと思います。正直面白かったです。 序盤はジェシカさんとヘイデンさんの濃厚なラブシーンに羨ましさばかりが暴走、主人公の母親が登場すれば「捨ててしまえ!」とばかりに嫌悪感爆発、心臓外科の名医が登場すれば主人公が突き放す姿に「ざまあみろ!」的シンパシー。そして手術が始まると予告されていた術中覚醒状態勃発。痛そー、やめてー、と感情移入。 で、このお話はどこに向かって行くのと思い至ったと同時に中盤以降は一気に種明かし。あれれ?親友の裏切り?それとも目的あっての友達面?アル中助っ人Dr.が寧ろ救いの神?え?主人公幽体離脱?(冗談です意識下の想念のビジュアル化かな?でもお母さんの霊とも話してるしやっぱり幽体離脱?)そして、まさかのジェシカ、君までもがそっちの人?てか、ほぼ首謀者? よくよく考えると術中覚醒~犯罪の発覚部分は必要だったのかな?的に思えないこともないです。だって主人公が幽体離脱(違?)している間に全て終わってしまっているわけだから。主人公の意識なのにサイドストーリーと言えなくもないような。あぁ、でもやっぱりお母さんの霊と話してるんだからサイドストーリーとも言い切れないか…。(混乱) 結局、鬼母と思われた母親は自らの命を捨てて息子に心臓を託す。(服毒自殺したドナーの心臓が使えるのかどうかは分かりませんが)名医を自ら標榜する名医があらゆる手続きをすっ飛ばして超法規的ミラクル引き継ぎ執刀で奇跡の手術成功。悪者一味は壊滅。逃がしてあげたかったジェシカさんも顔にあざ作って確保されてしまう。伏線回収の妙と言うべきか予定調和の妙と言うべきか、お見事なエンディングでした。 ここまでの書きぶりでもお分かりの通り、諸手を挙げて称賛出来る作品ではないと思います。けれども大いに楽しめました。そしてジェシカ(当時26歳)が可愛い過ぎる。なので7点献上します。8点かなと思ったのですが、心臓移植手術とその患者さんに対しての心無い台詞があったのでその分マイナスです。(ホントはもっとマイナスすべきかも)[インターネット(字幕)] 7点(2024-09-06 14:54:22)(良:1票) 《改行有》

18.  aftersun/アフターサン 《ネタバレ》 あまりにも淡々と進む物語。ほのぼのとした父娘のヴァケーション。娘と二人きりでこんな風に仲睦まじく休暇を過ごすなんて何て羨ましい!などと呑気に眺めていました。 でも、何か引っかかるんですよ。時折挿し込まれるカット。父親の心の闇を映し出すようなカット。この平穏な時間、幸せな日々はある日突然崩れ去るのでは?という漠然とした不安。 ラスト近くのシーンでは、娘を置いたまま夜の海に走り出す父親の姿から「もう彼は帰らないのか?」とさえ思ってしまいました。一方、現在のソフィの表情からも不安しか感じられません。古のビデオの中に残る父の姿から彼女は何を見出したのか? 愛する父親との忘れ得ぬ幸せな日々。永遠に続いて欲しい濃密な時間。しかし、その裏側でじっと息を潜め続けていた父親の心の闇。思春期だった娘。そして今、その頃の自らの姿を見つめ直しつつ気付いてしまった父のもうひとつの素顔。 シンプルな構成の作品の中に塗り込められた人の心の在りよう。難解?或いは作品世界に入って行くにあたってのハードルの高さ?観る者を選ぶ作品?それとも観る者が選ぶ作品?個人的には余韻を楽しめる好きなタイプの作品ですが、賛否両論なのでしょうね。[インターネット(字幕)] 7点(2024-08-17 22:52:51)(良:1票) 《改行有》

19.  アステロイド・シティ 《ネタバレ》 賛否両論あって然るべき作品ですね。私の場合、ウェス・アンダーソン監督については特に詳しい訳ではありませんが、今まで観た作品はどれもツボでして、本作についても大いに楽しめました。 極彩色のポップな画面、対照的なモノクロ画面、独特のカメラアングルと台詞回し。そこに豪華キャストがさり気なく散りばめられているという贅沢さ。実に魅力的です。 ただ、テーマはいろいろと受け取れてしまい少なからず混乱。単純にナンセンスコメディ的に楽しみつつも、社会派作品として、或いはヒューマンドラマとして、何かしら深いテーマがありそうだなと始終考えさせられもして、見事監督の術中にはまってしまった感がありました。 正直なところ、まだまだ咀嚼中。自分的にはウェス・アンダーソンワールドの難解な沼に一歩踏み込んでしまった感じです。再見すれば評価が変わりそうですが、第一印象を大切にして8点献上します。[インターネット(字幕)] 8点(2024-07-01 11:21:55)《改行有》

20.  ありふれた教室 《ネタバレ》 非常に考えさせられる作品でした。 不寛容方式という御旗の下に生徒たちを厳しく指導する学校。また、盗難事件の犯人捜しにおいては平然と移民の子を疑う。そして、冤罪であることが判っても反省や謝罪はなく正当性を大上段から主張する。校内はルールによって秩序を保っているのだから。つまりは社会の縮図。 正義感が強く生徒に寄り添う姿勢の新任教師は、その正義感故に隠し撮りという行為に走ってしまった結果、窮地に追い込まれてしまう。生徒たちのための正しい行為だった筈が生徒からも保護者からも同僚からも糾弾される立場に。 言うまでもなく犯人捜しの映画では決してありません。ヒロインは正義感から隠し撮りをしたものの結果的には犯人捜しを行ったのと同様になってしまいますが、この場合の犯人捜しが齎したものは犯人の確定ではなく、校内に燻っていた半ば破綻している人間関係の露呈。 ヒロインは立場は違いながらも同じく窮地に追い込まれていた生徒と心の交流を果たすことが出来たのでしょう。しかし、その生徒は学校から、そして社会からも隔絶されたままに連れ去られていく。そこには何ひとつ解決と呼べるものはありません。 何気なく過ごしている日々が内包している本質的な悪意のようなものを感じずにはいられない作品でした。 ちなみに、邦題は「教室」ですが原題は「職員室」ですね。なぜ視点を変えて名付けたのか?しかも「ありふれた」?少々疑問というか疑義が残りました。 (追記)書き忘れていたことが一つ。エンドロールで流れるオーケストラの調べ。如何にも独作品という雰囲気の荘厳さを感じましたが、「真夏の夜の夢 序曲」だということを帰宅後にネットで知りました。思えば作品の冒頭でもオーケストラの調律のようなBGMが静かに流れていました。調律だったのか「真夏の夜の夢」の序盤だったのか、改めて聴いてみたいところです。(クラシックに疎い自分が悔しい)  ネットで他の方が書いていらっしゃいますが、「調律音→完成された楽曲」で物語を表しているのでしょうか?だとしたら、エンディングはいま一つしっくり来ない気がします。もう一度鑑賞せねば。[映画館(字幕)] 9点(2024-06-29 18:07:21)《改行有》

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