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1.  アンダー・サスピション 《ネタバレ》 意外な結末は、私にとっては、いろいろ考えさせられる余韻の残るものでした。妻は、夫の少女達に対する愛情深さは少々異常だと思っていたため、夫が犯人かもしれないと考え警察に家宅捜索を許可したところ、殺された少女たちの写真が(多数の少女達の写真と共に)見つかる。夫は、妻の少女達に対する嫉妬深さは少々異常だと思っていたが、たまたま良く撮れていた写真を妻が見つけ嫉妬のあまり犯行に及んだことを確信するや、妻をかばって嘘の自白を始める。夫が嘘の自白を始めると妻は絶望するが、すぐに別の犯人が捕まると、妻は夫が自分をかばおうとしていたことを悟り、夫の愛の深さを知り、疑っていた自分を恥じる。ところが少し冷静になってみると、妻は夫から異常者だと疑われていたことにハタと気付き、夫は妻から異常者だと疑われていたことが許せず、とてもハッピーエンドとはいかない。ラストシーンの二人の距離には、相手を信じきれず相手からも信じてもらえなかった二人のやりきれない気持が表れていたように思います。[地上波(吹替)] 6点(2010-01-03 14:10:30)

2.  アイ・ラブ・トラブル ロマンス、コメディ、サスペンスがほど良くブレンドされ癖のない味に仕上がっていますが、サスペンスの内容はすぐに忘れると思います。眠れない機内で気楽に時間をつぶせるロマンティック・コメディといった感じでしょうか。[地上波(吹替)] 5点(2007-08-26 23:09:12)

3.  赤と黒(1954) 心理描写が丁寧に描かれている原作、しかも不朽の名作、を映画化することの困難さを感じます。映画では、ジェラール・フィリップ(ジュリアン役)の独白を多用して心理描写を試みていますが、コミカルな印象を与えてしまうのか、ときどき観客の笑いを誘発していました。私は先に原作を読んでいたので、コミカルな独白も含めて、より深く楽しめたような気がします。[映画館(字幕)] 6点(2007-07-30 14:52:44)

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