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1.  アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事! 《ネタバレ》 子供のために借りた『マーシャル博士の恐竜ランド』で、ウィル・フェレルがテレビ放送中に子供っぽいケンカをして見せたのが可笑しくて爆笑したことを思い出し「彼のコメディなら観てみようかな」とレンタルしました。ドウェイン・ジョンソンが脇を固めることは特に興味もなかったのですが、サミュエルとドウェインというコンビが冒頭をド派手に飾るという、思ってもみない出だしも良かったです。この2人を大活躍のヒーロー警官として紹介した後に、その他大勢(アザー・ガイズ)の主役2人を登場させるという見せ方は、映画のテーマを印象的にしていました。そして、サミュエルとドウェインのこの作品の去り方が、僕にはツボで大爆笑でした。主役のウィル・フェレルはこの作品でも子供っぽいノリの笑いを披露してくれました。マーク・ウォルバーグは普通の人という感じですが、ボケ役のフェレルを引き立てるツッコミ役を違和感なく演じていました。上司役のマイケル・キートンも雰囲気良かったです。この作品のマイケル・キートンが僕は一番好きかも。コメディですが、一部の金持ちがどういうコネクションで(警察を支配して)思いのままに悪さを重ねるのか、その構造を描いてもいるし、エンドクレジット中に示される様々な金の動きの統計を示しているところなんて最高に印象的。真面目に正義を貫こうとするウォルバーグのラストのナレーションは「アザー・ガイズ」のタイトルを心地良く結んでくれて好感持てる映画でした。期待せずハードル下げて観た分、これはなかなかの拾い物でした。字幕と吹き替え両方試しましたが、フェレルの味わいは吹き替えの方が楽しめます。特典には短いスピンオフがいくつかあって、今話題のトランプ氏やパリス・ヒルトンが出てきます。異常な格差拡大の一端が隠れたテーマにある中で、この2人の金持ち族をうまく引っ張り込む手腕も、本編のキャスティングとその使い方もも結構贅沢な作品でした。[DVD(吹替)] 8点(2016-04-05 00:50:04)(良:1票)

2.  アバウト・タイム 愛おしい時間について 《ネタバレ》 導入部の父と息子の会話にうまく引き込まれました。メアリーもとても魅力的なので、そこでうまく目を潰れると気にならないかもしれませんが、とにかく事がうまく運ぶまで何度でもやり直すという中盤になって、僕はちょっと付き合い切れなくなりました。 この展開で物語に完全に冷め切ってしまう前に、自分の子供が別人になってるという新たな展開でなんとか持ち直しました。ここから、際限なかったタイムトラベルに縛りがかかる(何度でもどの時点でもやり直しできなくなる)というのが良かったです。 それでも、ガンで死んだ父親と何度も過去に会いにいくというのが、ちょっと…。しかし、第二子を持つ決意によって父との別れを覚悟することに。こういう形で世代の移ろいを表現するのは新しいなと思いました。 父の気づきを超えた人生の秘訣も話としてはイイのですが、それは一見「タイムトラベル? そんなものもう僕には必要ないよ」って感じでいて、けれど彼が掴んだ幸せはさんざんタイムトラベルをして手にした物。なんかうまく騙されているようで納得いかない。 「若いうちは何度でもやり直せるよ。納得するまでチャレンジしなさい」ということなのかなぁ? でもねぇ…この映画観てて、これまでのタイムトラベルもの観ても考えが及ばなかったことに思いが至った。それは、主人公が過去に飛ぶ度、世界中の老若男女全ての人が人生をやり直しているということ。 で、彼は自分以外の何かとの関係性を自分の求めるものにするために、過去に戻ってトライ&エラーを繰り返すわけですが、それに間接的にでもなんらかの関わりが生じた人の人生は変わってしまうわけです。もしかすると勝ち組だった人が彼のせいで負け組に変えられたかもしれない。実際、メアリーのボーイフレンドのことはどうなん? 自分だけが都合よく何度でも先回りできて、そのために悪影響を受ける人もいるはずなのだが、こんなアンフェアなやり方で手にした幸せの上で「人生の秘訣」などのたまうのはいかがなものか? なんて野暮なことが頭をかすめてしまいました。 リアルな人生は、失敗は周囲に記憶されるんよねー… リアルな人生はそれも噛み締めたりしますがねー…[DVD(字幕)] 6点(2015-12-25 00:18:28)(良:1票) 《改行有》

3.  アクト・オブ・キリング 《ネタバレ》 虐殺者の「オエェ〜〜ッ!」てシーンがとにかく強烈。それしか思い出せないくらいに、そこが突出して強烈。なんだかんだ言い訳して平気を装っても、身体が反応しちゃって嗚咽する凄さ。この人は何と引き換えにこの(悪事を認めて自分を追い詰めるという意味で)辛い再現を承諾し切ったのだろう? いっぱい金もらったの? 虐殺に関する直接的なことは、もう思い出したくないです。それほど『現実』の感じが強烈。そして、たくさん人殺して平気で堂々と日常を過ごし笑ったり冗談言ったり、という現実も、その裏側で自分の行いの酷さを自覚している苦しみを誤魔化せない姿に見る地獄も、トラウマ級です。ある意味ではとても貴重な作品でしょうし、ある点では2度と観たくないどころか見るんじゃなかったと後悔するような作品です。で、真ん中とって5点にしました(採点できない)。虐殺者の「オエェ〜ッ!」をヤラセと見る人もいるみたいですが、自分の行為を正当化し町の英雄として現在を生きる人がカメラに記録されることを承知で嗚咽のヤラセをOKするでしょうか? それは公に自己否定を認める行為です。普通なら恐ろしく不安で出来ない気がします。自らが殺される側を演じた時の参り様…その延長上にあの嗚咽はあったと思います。あれは自分が人にどんな酷いことをしたかを覚ってしまった人間の偽りない自責の苦痛だと思います。もし、あれがヤラセなら、この映画の制作に関わったみんな人間のクズです。[DVD(字幕)] 5点(2015-09-30 22:47:16)(良:1票)

4.  アントマン 《ネタバレ》 ペーニャのコミカル担当で笑える面白い作品でした。マイケル・ダグラスもとってもイイ感じでした。LOSTで馴染んだエバンジェリンも、簡単な添え役と思ってましたが次回活躍しそうで、ちょっと楽しみ。吹き替えで観ましたが、ペーニャの語りが映像の登場人物の声とシンクロしてることがちゃんと分かるのって、ちょっと感心しちゃいました。原語版で観たら口の動きピッタリなんだろうなと思うと原語版も観たくなってしまう。この作品のペーニャ気に入ってしまいました。次回観るとしたらペーニャへの期待とエバンジェリンの活躍観たさかな。機関車トーマスに大ウケしました。女の子も可愛かったし、やな感じに見えてた警察野郎も最後いい感じにしてくれて気持ち良い作品でした。ミクロ世界を映像化する際、空気中のゴミやフィルム粒子の粗さみたいな感じの細部をそれとなく表現して見せてくれていて、そこも感心しました。[映画館(吹替)] 7点(2015-09-30 22:24:32)(良:1票)

5.  アーティスト 《ネタバレ》 サイレントからトーキーへと移行していく時代というと、僕の頭に真っ先に浮かぶのは、チャップリンが『モダンタイムス』で歌を披露するシーンです。その次に思い浮かぶのは、サイレントのおかげで声が良くなくても人気者であれた人々がトーキーの登場で居場所を失っていったことです。しかしこの作品の主人公はどうやら声の質が見かけのイメージとギャップがあるヒドイ声というわけでもなさそうで、単に「サイレントは芸術、トーキーは見世物」的なよく理解できない偏見からトーキーを頑なに避けている感じにしか見えませんでした。サイレントだったはずの本作で犬の吠え声や主人公以外の人間の声が聞こえるシーンで、主人公のみが大声で叫んでも声が全く聞こえてこないという悪夢の描写は、彼が何をコンプレックスにしているのか理解できませんでした。その弱い部分を補うために、ミラーの無遠慮な世代交代のセリフを主人公の耳に入れるという「とってつけたコンプレックス」がプラスされているように思えて、全体的に乗り切れませんでした。そもそも、冒頭の上映シーンで、上映終了直後の舞台挨拶での有頂天でのぼせ上がった感じが「人気スターなんだな」と理解はできても好感持てず、その後の彼の転落にあまり同情できなくさせていました。どうも声にコンプレックスがあるとは思えない主人公だから、最後はセリフを喋るとか、歌声を披露するとか、そういう感じで終わるのかなと思っていたら、ミラーが「名案があるの」と言ったアイデアは「は?」という感じでした。はじめてスタジオで再開した時、二人はタップで踊っていました。その靴音が録音されるかされないかというだけ、というのは主人公がトーキーに対して何を意固地になっていたのか理解できないままですし、「コレ普通もっと早い段階にやるよね?」としか思えず、オチとして期待はずれ過ぎました。劇中劇では全く披露されない主人公の声が、本作のラストシーンで「喜んで」と初めてヒトコト披露されて終わって行くというのも、なんだか僕としては煮え切らない感じがしました。ただ、トーキー移行期のリアルタイムにこのようなテーマを扱ったものがあるのを知らないので、この時代にあえてサイレント主体にトーキー登場の周辺事情を描いて見せてくれたのは楽しめました。[DVD(字幕)] 6点(2015-03-11 01:44:25)

6.  悪の法則 《ネタバレ》 一回観ただけでは僕にはよく分かりませんでした。主人公に「自分が作り出した世界」云々を話すヒゲのオジさんは何者なのか分かりませんでした。彼が主人公に話したことが一番強烈で印象に残りました。主人公に届いたDVDは『セブン』の段ボール箱と同じ凄い効果。キャメロン・ディアスはお茶目で健康なキャラばかり観て来たので、今回のワルぶりは楽しめました。僕がこの世からいなくなって欲しいと思うバカのなかに「暴走族」があります。なので、あのシーンは気味が良かった。そういう僕も悪の側なんでしょうかね? べつに聖人でありたいとは思わないので、あれを気味が良いと思う自分で構わないのですが、「臆病なものが残酷になる」ってのは、そこは重い言葉でした。ブラピの情報を盗んだ後、報酬の金を突き返した女性や、ブラピの首にワイヤーをかけて去った男とかが、そっちの人間なんだろうけど、主人公もそっちになって行くのかな? 自分が作った世界で彼は生きていくのか、自分ごとその世界を消すのか…そこが僕には余韻でした。キャメロン・ディアスは最後に無残に殺されると思ったんだけど、そうなってくれたらもっと気味が良いのに。[DVD(吹替)] 6点(2014-07-23 15:57:51)

7.  あなたを抱きしめる日まで 《ネタバレ》 修道院の老婆に言ってやりたかった「あなたはどうやってこの世に生まれたのですか? あなたは自分の父と母をどう思っているのですか?」と。レストランでのジャーナリストとの対面では学のない女性として表現された主人公は、その後も三文小説の内容を長々とジャーナリストに聞かせたりする。ジャーナリストは学のない大衆を相手にした仕事が好きでない。そんな2人がそれぞれの目的のために行動を共にし、摩擦や葛藤がありながら徐々に物語が進展していく。主人公の学はなくとも人柄の温かさが光るレストランのシーンで、長く生き別れた息子の存在をジャーナリストがWeb検索で突きとめた場面はとても印象的でした。その直後に知る真実と、後から明らかになるもう一つの真実も、宗教的偏見によるヘイトクライムを象徴するものです。この映画の大きな背景にあるものは、きっとヘイトクライム。だから主人公は「許すことには大きな痛みを伴う」と言って憎むことをやめる。彼女は長く隠し事をして生きることの辛さと罪悪感を自らの体験で知っているし、自分の息子もまた同じような生き方をしていたことを知ったわけですが、そういう生き方をしなければならなかったのは、人々が自分を嫌ったり憎んだりすることを避けるためです。自分の人生を隠し事で生きづらくさせているものは世の人々のヘイトという感情だった。だから彼女は人を憎むのをやめる。これは、映画を観終わったあとに出てきた感想ですが、もしそればかりの描写で締めくくられたら僕はこの映画を好きになれなかったと思います。やっぱり、あの後ジャーナリストが「僕は許せない」と言ってくれるのが僕としては本当に救いでした。で、真実を明るみに出したくなかった主人公と、「これは個人的なことだ」と報道を自粛したジャーナリストは、隠し事をせず真実を人々に知らせることを願う主人公と「許せない」ジャーナリストとして同じ目的に向かえることとなるから巧い。「人を憎まず罪(行為)を憎め」みたいな言葉もありますが、憎んだり嫌ったりすることも多分大切。問題はその感情の使い方なんだろうと思います。そういうことを考えさせてくれました。 終盤で再び三文小説の筋を聞かせる主人公、もう彼女はちっとも学のないおばさんではないし、ジャーナリストも全く嫌がっていない。本当に学がないのはあの修道院の老婆のような人だから。[映画館(字幕)] 8点(2014-06-28 10:47:42)

8.  悪の教典 《ネタバレ》 伊藤英明はお決まりマンネリのヒーローをさせられるよりも、こういう歪んだ役をもらった方が本人も楽しめて良かったんじゃないかなと思いました。ハスミンのサイコぶりを観る映画なんだと思っていたので、それほど期待していなかったのですが「生徒のなかで誰が生き残るのか? 誰がハスミンをやっつけるのか?」という大詰めに入ってから『バトル・ロワイヤル』を思い出すような面白さを感じました。映画館で観たらおそらく『ターミネーター』をはじめて劇場で観た時のような緊張感が味わえたかもなぁとも思いました。でも、生き残りを見せるタイミングがどうしても早すぎます。それだけが、ものすごく勿体無いと思いました。なんで最後もう少し粘った演出しなかったんだろう? そしたら「うわぁ、完全犯罪やっちゃったよ~、こうしてまた別の学校に移るのか…」と思わせといて、ドンデン返しのふた山目を味わえたかも…といっても、今時「いやいや、これで終わるわけない。生き残りがいてバレるはず」くらい考えちゃうので、逆に潔くまとめちゃったのかな? だとしても、バレバレでもそうして欲しかったかなぁ。原作を読んでみたくなりました。山田孝之は存在感ある役者さんなのに、この映画ではあまりに小粒な役だったんですね。もうちょい活躍して欲しかったかな。[DVD(邦画)] 7点(2014-05-12 03:37:43)

9.  愛と哀しみのボレロ 《ネタバレ》 「ボレロ…べつに興味ないし…」と長くスルーし続けてきた作品をこの度鑑賞してみて、まず「観て良かった」と思うと同時に『愛と哀しみのボレロ』という邦題にちょっと怒った。原題は「百人百様」とか「人それぞれの人生」みたいな意味だと思う。決してボレロが題材ではない。この映画はアウシュビッツ含む戦争時代の悲劇の中を生きてきたいくつかの国の芸術家たちの人生を中心にその次の世代にまで及ぶ大河の流れを描いていく。そして戦争の悲劇に掻き乱されてきたそれぞれの人々が、お互いの人生の何も知ること無く「母の元で救いなく死んでいく小さな子供達を救うために」とチャリティー公演に集結するのである。その公演を観る側にも国境を越えた様々な人生があることが示されてもいる。静かにジワジワとグッとくる。ファンでもなければアーティストの生い立ちや人生の悲喜こもごもなど知らないし、そのアーティストの仕事を「たかが音楽でしょ 」「たかが踊りでしょ」的な軽い気持ちで接することは簡単。けれど、その人たちにも抱え引きずるものはあって、その自分の運命と対峙しながら日々暮らしている人間なのだということに思いが至る。「チャリティーとか言って結局ホントのところ売名でしょ。いいご身分ですこと」というような冷めた視線は向けられないなと思った。芸術というものにもっと敬意を持たなければと思えた。捨て子のエピソードが尻切れトンボで終わったのが残念。『奇人たちの晩餐』の主人公にこの映画で再会とはちょっとしたサプライズでした。[DVD(字幕)] 7点(2014-04-05 09:44:38)

10.  アンコール!! 《ネタバレ》 良い話で笑えたりところどころ泣けもしたので、鑑賞後の味は良いのですが…付属の予告編を見ると、ベッドの奥さんから「私のために歌って」と頼まれる、本編にはないシーンがありました。あの偏屈爺さんも人前でなければ歌を口ずさむこともあり、妻の為にならその歌声を聞かせることも出来た。妻はきっと歌を歌うときの彼を見るのが好きだったのだと思います。その爺さんが亡くなった妻に(そしてすれ違ってしまった息子に)もう一度人前で歌を歌う。だから映画のタイトルは『アンコール』なのだと思うけれど、妻の生前に彼が歌を聞かせる部分はカットされていて、サークルの先生の質問に答える短い回答でしかそれは分からないのです。クライマックスの爺さんの歌は沁みるので、それ前に彼の本気の歌声を観客には聞かせない作戦だったのかもしれないけれど、爺さんがサークルに足を運ぶ理由が弱くなっていて、サークルの先生が爺さんばかりひいきにする感じ(新入りなのにメインソロです)も不自然なのでした。ベタな話の流れという以前に、おそらく編集段階で切り取られたエピソードに大事な部分があったのでは…と思えて残念さも感じます。[DVD(字幕)] 6点(2014-02-26 00:58:14)(良:1票)

11.  アラビアのロレンス 完全版 《ネタバレ》 所々とても美しい映像を見ることができますが、私にとってこの物語の主人公が好きになれませんでした(どちらかと言えば嫌悪を感じる)し、とにかく目指す目的にあまり興味を持てない上にダラダラ長くて退屈でした。美しい映像以外で印象に残ったのはラスト近くで「老人が平和を作り、平和は老人のように醜い(駆け引きがなんたらかんたら…)」とか言われるとこだけ。長々と見終わって「で…?」という感じでした。ロレンスの人物像も映画が作られた時代考えると怪しそうな気もします。心情描写も「精神異常?」というくらい振り幅大きく、その描き方が唐突。こんなものがなぜ名作なのか分かりません。[DVD(吹替)] 4点(2013-08-18 13:05:56)

12.  アルカトラズからの脱出 《ネタバレ》 フレッド・ウォードわりと好きなので出ているのが見られて嬉しかったです。ダニー・グローバーどこで出てたんだろう? もう一度見てみよう。楽しめて観てたんですが、締めくくりにガックリでした。[DVD(字幕)] 6点(2013-07-15 21:40:54)

13.  穴(1960) 《ネタバレ》 タバコが自由に吸えてることにビックリ。金のライターの件を考えると、ライターは使えないと思うのでマッチ? とにかく火が扱える[DVD(字幕)] 6点(2013-07-15 21:19:28)

14.  アルゴ 《ネタバレ》 計画中止になってからがとても見応えありました。チケット再承認のタイミングとか空港での競り合いまで事実なんでしょうか? あそこまで事実ならば、まさに間一髪の奇跡。脱出成功が物語のピークにはなるけれども、そこからどう幕を閉じるかは作品の印象と質を大きく左右するところ。隠し球で二度目のピークを描く類とは違うけれども、とても大事なエピソードがエピローグを飾ってくれました。アカデミー作品賞受賞納得、おめでとうございます。世の中には残念なニュースがあちこちに転がっているけれど、その反対側に、世間に知られることのない良い話もきっとたくさんあるのかもしれない。ひとしれず命をかけて他人の命を救い出す英雄たちが、この世にはしっかりと実在しているということを感じ取りました。 「アルゴはどうなった?」「ポシャった」なんてカッコいいんでしょう![DVD(吹替)] 8点(2013-06-08 17:22:20)

15.  アイアン・スカイ 《ネタバレ》 最後の最後のセリフだけとっても気に入りました。あのセリフで締めたことで、この作品の質がちょっといいものに思えました。インドの平和の印や北朝鮮の主張は可笑しかったです。エンドロールの地球やラストもまぁまぁ好きでした。音楽も結構気になりました。けど、もっと笑えてもっと風刺が効いているものが観たかったです。いろんな国を敵にまわしてもなんですし、むずかしいのかなぁ…[DVD(字幕)] 4点(2013-06-04 18:31:04)

16.  アポロ18 《ネタバレ》 設定に興味を持ったのでレンタルしましたが、宇宙グモ(月グモ?)の出現でテンション一気に下がりました。「こんな幼稚な映画に興味を持ってしまった」とゲンナリ。ただの怪物ものだったとは…。もっと国家間の問題や陰謀が絡んだフェイクを期待してしまいました。エイリアンものとしてアポロ絡みのフェイクドキュメントするなら、どうやって生命エネルギーを維持して種を保存してるのか、普段存在しない人間の体に入り込んでどうしようってのか、嘘なりに科学的設定なり考察場面なりないと、SFとしてつまらないです。そんなことどうでもいいっていう宇宙版「パラノーマル・アクティビティー」だったとは…。全編、発見されたフィルムからの編集って「この場面で誰がこのアングルにカメラセットして記録してたんだ」と思ってしまう部分が多すぎました。最近の映画界の未知の生命体のクオリティは幼稚が過ぎます。いい加減イカタコカニクモハチュウルイを離れて、昔見た『アンドロメダ…』みたいに科学少年の心をときめかせるような存在にチャレンジして欲しいものです。[DVD(吹替)] 4点(2012-12-24 03:38:26)

17.  OUT(2002) 《ネタバレ》 初見は映画館でした。原作もテレビドラマも触れずに観て、かなり面白くて印象に焼き付いていたので、久々にDVD借りて見てみました。「よくやりました、許す!」と思ってしまう発端事件なんですが、その女が飄々と主人公を巧みに利用する展開に「どういう女じゃ」という呆れと怒りと、他人事ならではの可笑しさ…そのなんとも言えない微妙なバランスが好きです。発端を作る妊婦は映画館で見た時と変わらぬ印象で、冒頭以外とくに大して印象に残らない。映画館で見た時から印象に残るのは原田美枝子と倍賞美津子だけど、原田美枝子の演技はこんなにもリアリティがなかったかとDVDで見直してビックリ。その分、倍賞美津子は再見してみてなおさら印象に強く残ることになりました。もちろん寛平ちゃんもスゴイのでよく覚えてます。まるで覚えてなかったのは二段ルーおばさん室井滋。この殺人と解体の物語をコメディ色に染める大事な配役なはずですが、おそらく割り当てられたキャラが自分の生活圏では考えられないリアリティのないバカ女ぶりだからかもしれません。原田美枝子と倍賞美津子の演じる役は実際にたくさんいそう。原田美枝子のキャラは旦那と息子があんなふうなわけが描かれなさすぎて感情移入できませんが、倍賞美津子の位置はリアルで気が重くなります。原田美枝子が夫と息子を捨てて家を出て行くの、もっとスカッと気持ちよく感じれる前振りが欲しかったです。[DVD(邦画)] 6点(2012-11-14 18:09:44)

18.  アナザー プラネット 《ネタバレ》 タルコフスキーの映画を観ているような気分になりました。詩的で真面目な雰囲気には好感を持ちました。しかし、もう1つの地球の同姓同名の同じ体験をした人物と交信した場面が示されたことで、どちらの地球でも人々の運命は同じだと感じられてしまいます。だから、主人公の女性があちらの地球に旅立つことになれば、当然あちらの地球からももう一人の彼女がこちらへやってくることは観客の想定内です。しかし「二つの惑星が遭遇しあった時点で同一性が失われた」とする理論が出てきて「じゃぁ、どうなるのかな?」と期待も出来るわけなのですが、最初から想定内のことをまるで驚くべきことのように見せるラストに唖然とするばかりでした。二つの地球に同一性が失われて、こちらの地球の彼女は搭乗チケットを男性に譲る。「あっちでは奥さんも子供もきっと生きている」と言って。そこから変! 生きてるとは限らず別の事故かもしれないし、それよりも何よりも、あっちに行って家族が生きていたとしても、もう一人の自分が既に夫ですよ!! 彼女が男性の家に急いだとき、てっきり「あっちの地球に逃げても、ここと同じなだけ」と気付き、この地球で物事にとことん向き合う覚悟をしたのかとばかり思っていました。そうじゃなかったわけですが、普通に考えたらラストは家族を失った男性が向こうからやって来ることは想像します。そうではない驚愕のラストを考えるに当たって「向こうの彼女はチケットを譲っていなかった」というだけでは面白くないです。まぁ、二つの地球が同一性を失ったことで、あちらにいた彼女はどんな人生に変わっていたのか分かりませんが、事故を起こしていない場合、その自分自身と向き合うことになるというラストに大きな意義は感じられません。それがあるなら、せめて事故を起こしていない自分自身から救われるセリフ、あるいは意図するとせずとに関わらず責められてしまう何かを、しかと描いて欲しかったです。【追記】和解に至らなかった二人は、それぞれの星でもう一人の自分に苦しむという意味のラストなのかな? それで漂白剤おじさんの伏線なのかな? (しかも双方二度と会えないので赦し赦されることはない) だとしたらまぁまぁのラストだけど分かりにくいなー。ビジターはいつか帰るのかな? それともそれぞれの星でダブった者同士はどちらかが消える(自殺とかもう一人の自分に存在否定されて殺されるとか)?[DVD(吹替)] 5点(2012-05-24 16:18:37)

19.  アマデウス ディレクターズカット 《ネタバレ》 学生時代、自分はどちらかというと持っている能力を妬まれる側の人間でした。そんな時期に劇場公開を観たときには、とくに誰に感情移入もなく、レクイエムの依頼のシーンと病棟の廊下を車椅子で移動するサリエリの笑い顔のラスト以外、なにも印象に残していませんでした。社会に出て足引っ張りに辛酸をなめたり、どん底生活の中で他人をはじめて妬んだり、そんな体験もしたあとに、このたび初めてディレクターズカットを鑑賞してみたところ、いやぁ予想しなかった面白さでした。まぁ自分の場合さして秀でた能力があるでもなし、こんなところで油売ってる暇もある凡人ですから、サリエリの持つ不公平感も理解が出来ることごとも経験しましたし、モーツァルトにもサリエリにも同情してしまう感じでした。どちらもそれぞれに苦しんだのだなぁと・・・。そして学生時代にはさっぱり覚えていなかったモーツァルトの最後のセリフは泣けそうなものがありました。よく考えてみると複雑な気分になります。双方、お互いの存在によって苦しんだのだけど、モーツァルトは自分を嫌っていると思っていた人間が実はそうではなく協力者だったと思って死に、サリエリは惨い不公平を与えた神に復讐を遂げたわけで、結局ふたりとも最後はある意味幸せを感じたのかな??? とも思えてみたり。神を信じ神に仕える者の非力な描きが、ちょっと子気味よかったりした自分はかなり若い頃の純粋さは失ったのだなーと思ったりしました。[DVD(字幕)] 8点(2012-05-19 23:49:28)

20.  アビス(1989) 《ネタバレ》 劇場で観て、もんのすごい感動しちゃって、映画館出てからも、しばらく現実に戻れなかったことを思い出します。クレーン落下シーン、指輪シーン、蘇生シーン、もう最高! 公開当時、この映画のように次から次へエピソード畳みかけてくる物語を他に知りませんでした。完全版も大好きでそっちにレビューをしてましたが、そこで書かなかったことをひとつ。バッドが深海へのダイブを遂げ、いよいよ爆弾処理にとりかかる直前、マグネシウムを燃やして照らす白色の松明が燃え尽き、薬品混合による緑色のライトに切り替えます。起爆装置のカバーを外すとコードが2本。黄色と黒のストライプのコードではなく、白と青のストライプのコードを切断しなきゃならないのに、緑の照明下で見る2本のコードは区別がつかない。よくもまぁ1つの物語にこれだけたくさんの小ネタを詰め込めるものだと感心しまくりでした。この難関クリア直後にはまたすぐ山、そしてさらに本当は、カットされた津波シーンも用意されてた(完全版で見られる)。次から次とエピソードを叩き込んでくるので、息切れしちゃう人もいるんでしょうが、1本でこれだけいろいろ楽しませてくれたら満足満足! というシロモノでした。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』でおなじみアラン・シルベストリの音楽もいいです。[映画館(字幕)] 9点(2012-03-05 02:20:51)

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